ラグビーW杯日本大会で、ラグビー日本代表が10/5(土)にサモア戦に勝利しました。これで日本代表は今大会、ロシア戦、アイルランド戦、サモア戦と予選プール3連勝となりました。日本代表は残り予選プールはスコットランド戦を残すのみとなります。
予選プールで上位2位以内に入るとベスト8、決勝トーナメント進出となります。そこで日本代表が決勝トーナメントにいける条件を考えます。
10/9(水)時点での順位表
まずは10/9(水)時点での暫定順位表を確認します。
<プールA>
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝ち点 | 得失点差 | BP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 3 | 3 | 0 | 0 | 14 | +46 | 2 |
2 | アイルランド | 3 | 2 | 1 | 0 | 11 | +52 | 3 |
3 | スコットランド | 3 | 2 | 1 | 0 | 10 | +71 | 2 |
4 | サモア | 3 | 1 | 2 | 0 | 5 | -28 | 1 |
5 | ロシア | 4 | 0 | 4 | 0 | 0 | -80 | 0 |
ロシア代表はプール戦終了、その他は残り1試合
ラグビーW杯の勝ち点算出方法
ラグビーW杯の場合勝ち点算出方法が以下となります。
勝利 勝ち点4
引き分け 勝ち点2
敗北 勝ち点0
・BP(ボーナスポイント)
4トライ以上 勝ち点1追加
7点差以内の敗北 勝ち点1
この算出方法によって、最大で勝利+4トライ以上で勝ち点5が1試合で得られます。また、負けたとしても7点差以内かつ4トライ以上の場合はBPで勝ち点2が与えられます。ラグビーW杯の予選プールでは勝つことはもちろん、負ける際にも勝ち点を稼いでいくことも大事な要素となります。
またラグビーW杯では勝ち点が並んだ場合、お互いの対戦成績で順位決定します。
ベスト8(上位2位以内)は日本、アイルランド、スコットランドのいずれか
10/5(土)時点で上位2位以内に入る可能性があるのは日本、アイルランド、スコットランドの3チームに絞られています。その3チームの今後の試合は以下の通りです。
日時 | 対戦 | プール | 場所 | |
---|---|---|---|---|
10/9(水) | 16:15 | スコットランド 61-0 ロシア(試合終了) | A | 静岡エコパスタジアム |
10/12(土) | 19:45 | アイルランド vs サモア | A | 福岡博多の森球技場 |
10/13(日) | 19:45 | 日本 vs スコットランド | A | 横浜国際総合競技場 |
日本代表が決勝トーナメントに行くためには?
日本が決勝トーナメントに行くにはいくつか可能性があります。最終戦前にアイルランドvsサモアの試合があるためこの試合次第にはなりますが、まずは自力で行く場合を考えましょう。
日本代表が自力で決勝トーナメントに行くには最終戦勝利or勝ち点2
仮にアイルランドvsサモアでアイルランドが勝ち点5を獲得したとします。その場合、アイルランド勝ち点16、スコットランドは勝ち点10で最終戦の日本vsスコットランド戦となります。
日本はアイルランドに勝利しており、最低でも勝ち点2を取れば決勝トーナメント進出となります。その場合をまとめると以下となります。
・BPに関わらず、日本代表が勝利する(勝ち点4以上追加)
・BPに関わらず、日本代表が引き分け(勝ち点2or3追加)
・日本代表が負けるも7点差以内かつ4トライ以上取る(勝ち点2追加)
の場合、日本代表が決勝トーナメント進出決定
というわけで最終戦に勝つor引き分けor負けても勝ち点2で決勝トーナメント進出となります。また、勝つor引き分けの場合は、日本は1位で決勝トーナメント進出も決定します。
日本が最終戦に負けた場合(決勝トーナメントに行けない条件)
日本が最終戦に負けると状況が複雑になります。まず、先ほど書いた通り、負けても勝ち点2獲得できれば、決勝トーナメント進出は、途中の2試合に関係なく確定します。
もし最終スコットランド戦で勝ち点が1しか取れない場合(日本が7点差以内で負けor日本が8点差以上で負けるも4トライ以上)の場合、日本の勝ち点は15どまりです。その場合、アイルランドがサモア戦で勝ち点5で勝利をとり、しかもスコットランドが日本戦で勝ち点5となると日本代表が決勝トーナメントを逃す形になります。まとめると以下となります。
①アイルランドがサモア戦でBPをとって勝利(アイルランド勝ち点5追加)
③スコットランドが日本戦でBPをとって勝利(スコットランド勝ち点5追加)
①~③のすべての条件を満たすと、日本は決勝トーナメント進出を逃す
また、日本代表がスコットランド戦でBPをとれずに敗戦の場合、日本の勝ち点は14どまりです。その場合はアイルランドがサモア戦に勝利、スコットランドが日本戦で勝利し、BPを獲得すると、日本代表が決勝トーナメント進出を逃すことになります。まとめると以下となります。
①アイルランドがBPに関わらず、サモア戦で勝利(アイルランド勝ち点4以上追加)
③スコットランドが日本戦でBPをとる(スコットランド勝ち点1以上追加)
①~③のすべての条件を満たすと、日本は決勝トーナメント進出を逃す
逆に言えば、アイルランドがサモア戦に引き分けor負けるとその時点で日本代表の決勝トーナメント進出が決まります。
②アイルランドがサモア戦に負けor引き分け
①か②のどちらかが起きた時点で日本代表の決勝トーナメント進出が決定
勝ち点15で3チームが並ぶ場合
なお、可能性は薄いとは思いますが、勝ち点14or15でアイルランド、スコットランド、日本が3チーム並ぶ可能性もあります。この場合が一番複雑です笑。ラグビーW杯は勝ち点が同じ場合、以下の基準で順位を決定します。
②プール戦での得失点差で上回ったチームが上位
③プール戦での得失トライ数差で上回ったチームが上位
④プール戦での総得点数が多いチームが上位
⑤プール戦でのトライ数が多いチームが上位
⑥それでも決まらない場合は10/14時点での世界ランキング上位のチーム
この場合は、①の直接対決が3チームとも1勝1敗になりますので、次は②得失点差を考えます。これも同じだと③で決定、それでも無理なら④、さらに決まらないと⑤となります。それでも決まらない場合は、予選プールが全て終了した時点での世界ランキングで決定となります。
可能性はほぼ考えなくていいかと思いますが、もし⑥世界ランキングで決定される場合、日本が敗戦でスコットランドを下回り、決勝トーナメントに行けないことにはなります。
途中の試合にもよるが、とにかく日本は勝ち点2以上取る
というわけで、日本の次のスコットランド戦以前に、決勝トーナメントを争うアイルランドの試合があります。その試合がどうなるかで状況が変わってきますが、何はともあれ、日本代表が最終戦の10/13(日)スコットランド戦で勝ち点2以上取れば決勝トーナメント進出できます。
状況的には決勝トーナメント進出には日本代表が有利なのは間違いないです。勝ち点2以上と言わず、ここはスコットランド戦も勝利で4連勝で文句なしに1位で決勝トーナメントを目指していってほしいと思います。
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