2016年6月にラグビー日本代表は、海外で1試合、国内で2試合の合計3試合のテストマッチを行います。強豪国相手のテストマッチは、2015年のラグビーW杯イングランド大会以降初めてのものとなります。3試合に向けての代表メンバー33選手が発表されました。
6月テストマッチ3試合
2019年ラグビーW杯日本大会に向けた選手選考もここから本格的なスタートとなります。すでに日本代表候補の選手43名がはすでに発表されていますが、今回はそこから33名が選出されました。
日本代表候補選手43名はこちら
今回の代表は6月のテストマッチ3試合が行われます。3試合の日程は以下となっています。
日程 | キックオフ時間 | 対戦相手 | 場所 | 備考 |
---|---|---|---|---|
6月12日(日) | 7:00 | カナダ代表 | カナダB.C.Place Stadium | リポビタンDチャレンジカップ |
6月18日(土) | 19:00 | スコットランド代表 | 豊田スタジアム | リポビタンDチャレンジカップ |
6月25日(土) | 19:00 | スコットランド代表 | 味の素スタジアム | リポビタンDチャレンジカップ |
まずは6月12日にカナダに乗り込んでの試合となります。その後の2試合は国内に戻っての試合。初戦が愛知・豊田スタジアムでの開催で、2戦目は東京・味の素スタジアムでの開催となります。どちらも2019年W杯の会場となっています。
この2戦の対戦相手はW杯で敗れたスコットランド戦です。スコットランド代表もベストメンバーに近い選手が来日予定なので、面白い試合が期待できそうです。
日本代表メンバー33名
ポジション | 名前 | 所属 | キャップ | |
---|---|---|---|---|
FW | PR | 稲垣 啓太 | パナソニック ワイルドナイツ | 10 |
三上 正貴 | 東芝ブレイブルーパス | 32 | ||
垣永 真之介 | サントリーサンゴリアス | 6 | ||
畠山 健介 | サントリーサンゴリアス | 72 | ||
HO | 堀江 翔太 | パナソニック ワイルドナイツ | 42 | |
木津 武士 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | 41 | ||
森 太志 | 東芝ブレイブルーパス | 2 | ||
LO | 大野 均 | 東芝ブレイブルーパス | 96 | |
小瀧 尚弘 | 東芝ブレイブルーパス | 2 | ||
宇佐美 和彦 | キヤノンイーグルス | 6 | ||
谷田部 洸太郎 | パナソニック ワイルドナイツ | 2 | ||
FL | ツイ ヘンドリック | サントリーサンゴリアス | 36 | |
山本 浩輝 | 東芝ブレイブルーパス | 2 | ||
安藤 泰洋 | 豊田自動車ヴェルブリッツ | 1 | ||
細田 佳也 | NECグリーンロケッツ | – | ||
NO.8 | ホラニ 龍コリニアシ | パナソニック ワイルドナイツ | 44 | |
アマナキ・レレイ・マフィ | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 7 | ||
BK | SH | 内田 啓介 | パナソニックワイルドナイツ | 14 |
田中 史朗 | パナソニックワイルドナイツ | 53 | ||
茂野 海人 | NECグリーンロケッツ | – | ||
SO | 小野 晃征 | サントリーサンゴリアス | 28 | |
中村 亮土 | サントリーサンゴリアス | 6 | ||
田村 優 | NECグリーンロケッツ | 35 | ||
松田 力也 | 帝京大学 | – | ||
CTB | 立川 理道 | クボタスピアーズ | 43 | |
マレ・サウ | ヤマハ発動機ジュビロ | 26 | ||
ティム・ベネット | キヤノンイーグルス | 2 | ||
パエア・ミフィポセチ | NTTドコモレッドハリケーンズ | – | ||
WTB | カーン・ヘスケス | 宗像サニックスブルース | 14 | |
児玉 健太郎 | パナソニック ワイルドナイツ | 2 | ||
松島 幸太朗 | サントリーサンゴリアス | 16 | ||
FB | 笹倉 康誉 | パナソニック ワイルドナイツ | – | |
野口 竜司 | 東海大学 | 2 |
※色付きは2015W杯時の日本代表メンバー
上記のようなFW17人、BK16人の構成となりました。
なお、上記メンバーから外れた8名はバックアップメンバーとなり、怪我などで試合に出れない選手が出た際に、バックアップとして選出されることになります。
ポジション | 名前 | 所属 | キャップ | |
---|---|---|---|---|
FW | PR | 浅原 拓真 | 東芝ブレイブルーパス | 5 |
具 智元 | 拓殖大学 | - | ||
LO | 伊藤 鐘史 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | 36 | |
FL | 金 正奎 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 3 | |
NO.8 | 堀江 恭佑 | ヤマハ発動機ジュビロ | 2 | |
BK | SH | 矢富 勇毅 | ヤマハ発動機ジュビロ | 16 |
SO | 山中 亮平 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | 6 | |
WTB | 山下 一 | 豊田自動織機シャトルズ | 2 |
リーチ・マイケル、五郎丸は不在
なお、この3試合については日本代表候補に入っていた選手の中で、リーチ・マイケル選手と五郎丸選手はスーパーラグビーでの怪我の影響で今回は代表から見送られることになりました。
そのため、リーチ・マイケル選手に代わる今回の主将は誰になるか、また、ここ数年はずっと五郎丸選手が不動であった日本代表の15番を誰がつけるのかも注目となります。
代表選出の注目選手は?
今回の注目選手は誰になるでしょうか。まず注目したいのはW杯代表だった選手達です。33名中16名がW杯時の日本代表選手です。トップリーグのシーズン後はサンウルブズに参加している選手、海外チームに参加した選手、休養期間に充てた選手など様々ですが、彼らが今後も引っ張っていくことで、日本代表の強化は進んでいくものと思います。
また、今回それ以外で選出された選手はサンウルブズで活躍した選手や、アジアチャンピオンシップで活躍した選手などが中心となっています。こういった選手達が2019年W杯に名を連ねることができるのか、そのための試金石となる試合が、6月のテストマッチになります。若い選手はここでしっかりアピールしておきたいですね。
さて、ポジション別に見ていくと、まず気になるのがLO。大野選手が名を連ねていますが、年齢的にもずっと任せていけるわけではないです。このポジションはこれから選手を育てていく必要があります。大野選手以外に、小瀧選手、宇佐美選手、谷田部選手が選出されており、今回の試合でも出場が見込まれます。これからの成長に期待ですね。
また、FLでいえば、リーチ・マイケル選手が不在なので、このポジションを誰が務めるのかも注目です。日本代表のバックローは、ツイ選手、リーチ選手、レレイマフィ選手の3選手が強力ですが、ここに割ってくる選手が出てくるでしょうか。今回は、山本選手、安藤選手、細田選手が選出されています。彼らの中から誰がスタメンに名を連ねるのか、注目です。
また、バックス陣を見てみると、WTBがオリンピックの影響で、山田選手、福岡選手、藤田選手といったW杯メンバーが不在となります。さらにFBはここ数年不動だった五郎丸選手が不在です。このポジションには、サンウルブズでも活躍している笹倉選手や、若手の野口選手、はたまた、高校時代FBであった松島選手あたりが務めることになりそうですが、五郎丸選手不在時のFBにも注目ですね。
まとめ
いよいよ日本代表戦も迫ってきました。国内での試合はW杯のリベンジマッチとなるスコットランド戦なので、こちらも大注目です。新生日本代表の試合を是非ご覧ください。
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