関西大学ラグビーAリーグ2017の展望と日程・結果

大学ラグビー
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2017年シーズンの関西大学ラグビーAリーグが9月30日から始まります。ここ数年は関西大学ラグビー界も強さを見せており、昨年度は2校がベスト4に入るなど、関東に負けない成績を残し始めています。そんな関西大学ラグビーの1部リーグであるAリーグがいよいよ開幕。今年はどんな戦いが見られるでしょうか。

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関西大学ラグビーAリーグ

関西大学ラグビーAリーグは大学ラグビーの関西1部リーグに該当するリーグで、全8チームが参加しています。昨年度の関西Aリーグの順位は以下のようになっています。

2016順位大学勝敗備考
1位天理大学7勝0敗大学選手権ベスト4
2位同志社大学6勝1敗大学選手権ベスト4
3位京都産業大学5勝2敗大学選手権ベスト8
4位近畿大学4勝3敗 
5位立命館大学3勝4敗 
6位関西学院大学1勝6敗6位から8位の順位は得失点差で決定
7位摂南大学1勝6敗入替戦で龍谷大に勝利して残留
8位関西大学1勝6敗入替戦で大阪体育大に引き分けて残留

7位摂南大と8位関西大が入替戦で残留したため、今シーズンもこの8校が関西大学ラグビーAリーグで戦うことになりました。

今年度(2017年度)の最終順位は以下となります。

2017順位大学勝敗備考
1位天理大学7勝0敗大学選手権へ
2位京都産業大学6勝1敗大学選手権へ
3位立命館大学4勝3敗大学選手権へ
4位関西学院大学3勝4敗 
5位関西大学3勝4敗 
6位同志社大学3勝4敗 
7位近畿大学2勝5敗入替戦へ
8位摂南大学0勝6敗入替戦へ

大学選手権への道

昨年度から大学選手権の仕組みが変わり、大学選手権が全てトーナメントになりました。また、それまで関西から5校出場となっていた大学選手権出場枠が3校に減らされました。昨年度は関西大学Aリーグから1位天理大、2位同志社大、3位京都産業大と3校が大学選手権出場となり、天理大と同志社大がベスト4進出。京産大もベスト8と結果を残しましたが、決勝進出校がいないため、今年も関西大学Aリーグからの出場枠は3校となります。

今年の大学選手出場は、優勝・天理大学、2位・京都産業大学、3位・立命館大学の3校となりました。

関西大学ラグビーAリーグ日程・結果

今年の関西大学ラグビーAリーグの日程は以下の通りとなっています。結果は随時更新していきます。

対戦日程kick off会場
第1節
同志社● 14-21 ○関西学院9/30(土)12:00宝が池球技場
立命館● 8-49 ○天理9/30(土)14:00宝が池球技場
関西○ 33-17 ●近畿9/30(土)12:00鶴見緑地球技場
摂南● 26-52 ○京都産業9/30(土)14:00鶴見緑地球技場
第2節
摂南● 19-53 ○近畿10/8(日)12:00宝が池球技場
天理○ 47-0 ●関西学院10/8(日)14:00宝が池球技場
京都産業○ 40-21 ●関西10/14(土)12:00宝が池球技場
立命館● 33-64 ○同志社10/14(土)14:00宝が池球技場
第3節
関西学院● 19-24 ○近畿10/15(日)12:00鶴見緑地球技場
摂南● 0-52 ○天理10/15(日)14:00鶴見緑地球技場
立命館● 7-17 ○京都産業10/22(日)12:00皇子山陸上競技場
関西○ 14-5 ●同志社10/22(日)14:20皇子山陸上競技場
第4節
京都産業○ 35-33 ●関西学院10/28(土)12:00宝が池球技場
同志社○ 47-14 ●摂南10/28(土)14:00宝が池球技場
近畿● 5-22 ○立命館10/29(日)12:00天理親里競技場
天理○ 40-0 ●関西10/29(日)14:00天理親里競技場
第5節
関西学院○ 50-12 ●摂南11/4(土)12:00神戸ユニバー記念競技場
関西● 12-34 ○立命館11/4(土)14:20神戸ユニバー記念競技場
京都産業○ 72-19 ●同志社11/5(日)12:00鶴見緑地球技場
近畿● 27-42 ○天理11/5(日)14:00鶴見緑地球技場
第6節
関西● 26-29 ○関西学院11/19(日)12:00鶴見緑地球技場
近畿● 19-41 ○同志社11/19(日)14:00鶴見緑地球技場
立命館○ 54-33 ●摂南11/19(日)12:00皇子山陸上競技場
天理○ 45-7 ●京都産業11/19(日)14:20皇子山陸上競技場
第7節
京都産業○ 31-27 ●近畿11/25(土)12:00西京極陸上競技場
同志社● 12-31 ○天理11/25(土)14:00西京極陸上競技場
摂南● 19-66 ○関西11/26(日)12:00ヤンマーフィールド長居
関西学院● 19-22 ○立命館11/26(日)14:00ヤンマーフィールド長居

2017年の関西Aリーグは9月30日(土)に開幕し、11月26日までの約2か月間で全28試合が行われます。今シーズンは花園ラグビー場が2019年W杯に向けての改修工事が行われているため、花園ラグビー場は使われず、他の関西の競技場が使用されることになります。

今シーズンの展望は?

さて、ここ数年で力をつけてきた関西大学ラグビーリーグですが、今シーズンはどんなリーグになるでしょうか。関西大学Aリーグを見る際には3つの注目点があると思います。

  • 優勝争い
  • 大学選手権枠争い
  • 入替戦枠争い

当然ですが、まず気になるのは優勝争いです。各チームともにまず目指すのがこの優勝でしょう。ただ、最初にも書きましたが、優勝争い以外にも大学選手権枠となる3位以内を目指す争いも注目ポイントでしょう。4位から6位になると、リーグ戦が終わるとシーズン終了となります。それに対して、3位以内だとリーグ戦後に大学選手権があります。他地域との対戦もできるので、大きな意味を持っています。

また、下位に目を向けると入替戦出場となる7位、8位を避ける戦いにも注目でしょう。入替戦は一発勝負です。負ければBリーグ降格となってしまうので、下位のチームはそれを避けるのも重要になってくるでしょう。

では以下にポイントごとに見ていきたいと思います。

優勝候補は?

2017年シーズンの関西大学ラグビーAリーグの優勝候補は何と言っても天理大でしょう。昨年度も優勝しており、連覇がかかるシーズンになります。昨年は全国ベスト4まで進出しています。

今シーズンは、バックス陣中心に昨年度の4年生がやや抜けたものの、ここ数年強化しているスクラムの中心となるフロントローは昨年度とほぼ変わらず、今年も強力なスクラムが武器となるでしょう。また、バックス陣も好選手が揃っていることや、突破力のある留学生も揃っており、戦力的には関西でも一歩抜き出ている印象です。

一方でその他のチームも打倒天理を目標にしてくることが予想されるので、特にシーズン序盤は試合の入り方をミスしないことが大事になりそうです。

大学選手権をめぐる3位を争いは?

天理大以外では、昨年度2位同志社大、3位の京産大、さらに4位近畿大、5位立命館大あたりがしのぎを削ってくると予想されます。

その中でも個人的には京産大がやや抜けている印象です。京産大は序盤に同志社大、天理大と連敗するもそこから5連勝で昨年度3位に入ると、大学選手権でも明治大を破り、ベスト8進出となりました。昨シーズンからメンバーは入替があったものの、こちらもスクラムは例年通り強さを見せており、今年の春のトーナメントでは優勝。新戦力もチームに馴染んできており、昨年よりもチーム状態は上だと思います。日程的には中盤にかけて大事な試合が揃っているのでそこで勝ち切ることが大事になりそうです。

また、同志社大もやはり優勝争いにも絡んでくる大学です。昨年度は2位で連覇はならなかったものの、大学選手権では中央大、早稲田大に勝利してベスト8進出。今シーズンは昨シーズンのメンバーが抜けて上位の中では一番メンバー変更の影響が出そうなのが同志社大です。ただ、全体的に機動力があり、動ける選手が揃っており、特にバックス陣は好選手揃いです。こちらは関西でもトップクラスでしょう。心配なのがスクラムで天理大や京産大と比べると、ここまでは春のゲームは押される場面が多かったです。逆に言えばスクラム中心とするセットプレーで負けなければ優勝のチャンスも出てくるでしょう。

今シーズン前評判が高いのが近畿大。昨年度は上位の3チームに敗れたものの、春季大会では京産大に敗れたものの、天理大に引き分けて決勝進出するなど着実に力をつけてきています。特に、ゲームコントロールがうまく、また接点で力強さを見せるゲームが増えてきているのと、バックス陣が一気に取りきる力がついてきており、上位陣に挑めるチームになってきました。セットプレーは上位に比べると弱いところがありますが、そこを乗り切って接戦を勝ち抜けばチャンスが出てくると思います。

また、立命館大も元来ブレイクダウンでの圧力が激しく、FW中心に力強さのあるチームです。バックス陣も判断力のある選手が揃っているので、こちらも上位と競る力は持っているでしょう。日程的に序盤に上位陣と対戦が組まれているので、ここで接戦に持ち込み、勝ち切ることができれば一気に上位が見えてくるかと思います。

今シーズン、台風の目になりそうなのが関西学院大。昨年度はディフェンスが崩れてしまい、わずか1勝に終わってしまったものの、元々この順位にいるチームではないので、新監督をもとに立て直しが進めているところです。アタックに関しては昨年も良い場面がありましたが、ディフェンス面で改善が見られれば、今季はまた上位に戻ってきそうです。

摂南大は昨年度7位もこちらもアタック力は強いチームで、波に乗せると厄介なチームになります。こちらも課題はディフェンス面になりますが、点の取り合いに持ち込んでアタックで勝ち切っていく試合を増やしていくことが大事になってくるかと思います。

関西大もアタックが持ち味となるチーム。鍵となるのはディフェンスでこれまでも好ゲームに持ち込む試合はディフェンスで相手にプレッシャーをかけていくゲームができると、チャンスが増えてきます。前に出て止めるディフェンスができれば勝ち星も増えていくと思います。

全体としては天理大が一歩抜き出ている印象で、その後を京都産業大、同志社大、近畿大が追いかけるという形になります。ただ、その他の大学も含めて実力に大きな差はなく、1試合1試合がどうなるかわからないゲームが多くなりそうなのが関西リーグかと思います。

また、特にシーズン序盤は各チームの力関係を図る意味でも、チームが勢いに乗るためにも重要な試合が続きます。特にシーズン序盤の戦いは注目でしょう。

まとめ

年々力をつけてきた関西大学リーグのシーズンがいよいよ始まります。今シーズンも熱いゲームが続くと思いますので皆さんも期待しましょう。

 

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