2016年6月12日(日)、兵庫県神戸市ユニバー記念競技場にて、兵庫ラグビーフェスティバルが開催されました。この日は朝から多くの試合やイベントが開催されました。その中のイベントの1つが高校ラグビー兵庫県民大会のシード校決定戦、科学技術-甲南の試合です。
科学技術-甲南
この日の決勝に進んだのは科学技術と甲南の2校。3位決定戦は新人戦と同様の顔合わせとなりました。
科学技術高校のここまでの勝ち上がりは以下の通りです。
対戦校 | 結果 | |
---|---|---|
1回戦 | vs合同1 | ○67-0 |
2回戦 | vsSICX | ○32-14 |
準決勝 | vs関西学院 | ●7-24 |
1回戦、2回戦は見事勝利で準決勝進出でしたが、準決勝では関西学院高校に競り負け、この3位決定戦にのぞむことになりました。
対する甲南高校のここまでの対戦成績は以下の通りです。
対戦校 | 結果 | |
---|---|---|
1回戦 | vs村野工業 | ○51-0 |
2回戦 | vs市立尼崎 | ○56-5 |
準決勝 | vs報徳学園 | ●3-46 |
こちらも1回戦・2回戦は快勝で準決勝に進出。準決勝では報徳学園相手に敗れて、この3位決定戦に挑むことになりました。
この両校の対戦、果たしてどんな結果になったでしょうか。
前半
前半は科学技術高校のキックオフで試合開始です。序盤は甲南高校が敵陣でのプレーが続きます。いきなりハイパントキャッチからチャンスを作るもここはノックオン。ここはチャンス逃します。しかし、まだ敵陣でプレーが続く甲南高校は前半3分。相手ボールターンオーバすると、フェーズ重ねて攻撃。最後はボールもらった8番が縦に力強く突破してそのままトライ!ゴールも決まって甲南高校が7点を先制します。
科学技術 0-7 甲南 甲南トライ!ゴール成功 前半3分
序盤は甲南が敵陣でプレーが続きましたが、前半10分頃から科技高が徐々に敵陣でプレーする時間が長くなります。科学技術は前半14分、ゴール前でのスクラムからFWで攻め込み、最後は8番がラックサイドをついて潜り込んでトライ!ゴール成功で科技高が同点に追いつきます。
科学技術 7-7 甲南 科学技術トライ!ゴール成功 前半14分
その後も科学技術が攻め込む時間が長くなります。が、科技高が敵陣は言ってボールまわしていくも倒れ込みのペナルティでチャンス活かせず。すると今度は甲南高校が敵陣へ攻撃する流れに。前半20分、甲南高校がラインアウトからモール押し込んでから左に展開。左サイド11番が抜け出してトライ!ゴールも決まり、再び甲南高校が7点をリードします。
科学技術 7-14 甲南 甲南トライ!ゴール成功 前半20分
その後は甲南高校にペナルティが続き、科技高が敵陣入ってラインアウトのチャンスを作ります。その後も甲南高校にペナルティがあり、科学技術高校が敵陣深くでアタックする時間となります。前半29分、科技高はゴール前ラインアウトからモール押し込み、相手ペナルティのアドバンテージ貰いながらさらにFWで押し込んで最後は6番がトライ!ゴールは不成功も、2点差に追い上げます。
科学技術 12-14 甲南 科学技術トライ!ゴール成功 前半29分
前半残り時間わずかとなり、科技高が自陣でノットリリースザボールのペナルティ。甲南はラインアウトからモールで押し込むと、さらにペナルティがあり、甲南が残り5mから持ち込むもノックオン。最後チャンスを活かせず、前半終了となります。
科学技術 12-14 甲南 前半終了
後半
後半は甲南高校のキックオフでスタートです。後半序盤は科学技術ペースになります。相手ペナルティがあり、科技高がゴール前でラインアウトとします。ここからモール押し込んで、相手コラプシングもそこからさらにFWで押し込んで6番がトライ!ゴール不成功も科技高が逆転に成功します。
科学技術 17-14 甲南 科学技術トライ!ゴール成功 後半3分
この後の時間帯は甲南が敵陣入って攻め込む時間帯となります。相手ペナルティもあって、敵陣深くでのラインアウトから攻める甲南。さらに相手ペナルティで、22m内でのラインアウトからモール組もうとするも、ここはアクシデンタルオフサイドに。後半10分過ぎには、甲南高校に自陣でノックオンがあり科技高が敵陣に入ってアタックする時間になります。
後半13分頃、科技高はスクラムからフェーズ重ねて攻めていき、最後FWで押し込んでいくもグラウンディングできず、科技高の5mスクラムとなります。このスクラムからFWでフェーズ重ねてインゴール目前に迫ると、最後は3番が左サイド潜り込んでトライを奪い、ゴールも成功。科学技術が10点差に点差を広げます。
科学技術 24-14 甲南 科学技術トライ!ゴール成功 後半16分
このトライの後、早い時間で追い上げたい甲南高校。後半19分に、相手が自陣でボールまわししていたボールを甲南高校10番がインターセプトし、そのまま中央にトライ!ゴールも決まり、3点差に追い上げます。
科学技術 24-21 甲南 甲南トライ!ゴール成功 後半19分
3点差となり、残り時間10分。科学技術がまず敵陣でプレーします。が、後半25分頃に科技高は敵陣でノックオンとなり、甲南高校が自陣から攻めると、科技高にペナルティがあり、甲南高校が敵陣22内に入ってのラインアウトとします。さらに科技高のペナルティがあって、そこから攻め込むも最後は甲南高校がオブザゲートのペナルティ。科学技術高校がピンチを脱出します。残り時間を科技高を逃げ切って、試合終了に。科学技術高校が甲南高校に勝利して、3位となりました。
科学技術 24-21 甲南 試合終了
試合を振り返って
この試合、どちらが勝つかわからない熱戦となりました。科学技術はFWに力があるチームで、甲南はバックスで取りきるチーム。どちらが上回るか注目でしたが、最後逃げ切ったのは科学技術高校でした。
科学技術の得点は、FWで最後押し込んだトライとなっており、実力通り取り切ったという印象です。後半うまく突き放して、このまま点差を保ったまま逃げ切れるかと思いましたが、最後甲南高校に押し込まれ、ピンチを招くも、ここを耐えて、逃げ切っての勝利です。得点チャンスをしっかりトライをとってきたことが最後の勝利につながったかと思います。
対する甲南高校も前半はいい流れで試合を進めたのですが、試合を通じてペナルティが多く、そこからピンチを迎えて、自陣にくぎ付けにされるシーンが目立ってしまいました。ここを改善できれば、もっとうまく戦えたので、もったいなかったですね。ただ、ゲインするシーンはよく見られましたし、またこれからが楽しみなチームだなと感じました。
最後に
熱戦となった3位決定戦は科学技術高校が勝利となりました。両校にはまだまだ上を目指して頑張っていてほしいと思います。また、これで兵庫県民大会も終了となりました。7人制大会は残っていますが、今後は秋の花園予選に向けての準備となります。秋にはこの夏でさらに成長した姿が見れるといいですね。
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