2016年1月17日(日)、兵庫県ラグビー大会新人戦の2回戦が尼崎市のベイコム陸上競技場で行われました。この日の試合は全部で4試合。勝利すればベスト16進出となる一戦です。
この日の試合は、芦屋学園-尼崎双星、合同2(県尼崎・県西宮・西宮甲山・西宮南)-甲南、兵庫-神戸村野工業、市立尼崎-北摂三田の4試合です。それでは各試合ごとに簡単に見ていきましょう。
芦屋学園-尼崎双星
1試合目は芦屋学園と尼崎双星の対戦。
試合は前半から尼崎双星が圧倒。前半5分頃に相手オフサイドで得たペナルティでタッチに蹴りだし、ラインアウトからモール形成。そのまま押し込んで、最初のトライを奪うと、その後はFB15番を中心にバックス人が一気に相手ディフェンス抜きさってトライを量産。前半を終わって0-40と尼崎双星がリードします。
芦屋学園0-40尼崎双星 前半終了
後半に入っても尼崎双星の猛攻が続きます。バックスだけでなく、7番・8番もよくゲインしてチャンスを作り出していました。また、プレースキックの精度も高く、外したのは最初の1本のみとなっています。
対する芦屋学園も後半27分に自陣5mで相手のパスがうまく渡らず、こぼれたボールを12番が拾うと、そのまま敵陣インゴールまで一気に走りきってトライ!7-89と一糸報いるトライを奪います。が、試合はこのまま尼崎双星が7-89で勝利し、3回戦進出を決めました。
芦屋学園7-89尼崎双星 試合終了
勝利した尼崎双星は、3回戦で神戸高校と対戦となります。
尼崎双星はバックス陣で取りきる形ができたとともに、ラックで乗り越える、ボール奪う場面も多く、力強さを感じるチームでした。次の試合に勝てばベスト8進出、おそらく報徳学園との対戦となります。ここまでいく力はあると思うので是非3回戦も頑張ってほしいと思います。
合同2(県尼崎・県西宮・西宮甲山・西宮南)-甲南
続いて第2試合は合同2(県尼崎・県西宮・西宮甲山・西宮南)と甲南高校の対戦です。
この試合も前半から甲南高校が合同チームを圧倒していきます。前半開始早々に、相手ペナルティから左に展開していき、最後左サイドに11番がトライを奪うと、その後前半だけで8トライを奪い、0-56とリードして前半を終了します。
合同2(県尼崎・県西宮・西宮甲山・西宮南)0-56甲南 前半終了
後半に入っても、甲南ペースは変わらず。後半22分には、この試合前半から縦に力強く突破する場面が目立った8番が今回も自陣ハーフウェイライン付近から大きくゲインし、そこから左に展開、最後23番が左隅にトライを奪い、0-82とします。結果14本のトライを奪って、甲南が試合を終始圧倒、プレースキックも12本成功と安定しており、0-94で甲南高校が勝利しました。
合同2(県尼崎・県西宮・西宮甲山・西宮南)0-94甲南 試合終了
甲南は昨年度の高校ラグビー大会兵庫予選でベスト4に進出。今年に入っての最初の試合も安定した試合運びで勝利しました。各ポジションでよく動ける選手が多く、今年は昨年より上位進出もあるのでは?と感じる試合でした。3回戦では加古川西高校との対戦となっています。このまま2強を脅かすレベルまでなってもらえたらなと思っています。
兵庫-神戸村野工業
続いて第3試合は兵庫-神戸村野工業の対戦です。
ここまでの試合と異なり、この試合は両チームが拮抗しており、互いに一進一退を繰り返す試合となりました。先制したのは村野工業。敵陣でボール動かすと、6番が中央抜け出してトライ!ゴールも決まり、7点を先制します。その後、互いに攻め合うも、得点が動いたのは前半16分。村野工業が敵陣でボールキープするとSHが抜け出してトライ!0-12とするとさらに前半終了間際に相手ボールターンオーバーから15番が抜け出してトライを奪い、0-17として前半を終えます。
兵庫0-17神戸村野工業 前半終了
後半先に得点を奪ったのは兵庫高校。村野工業がキックオフボールを展開しようとしたところでミスが起こり、インゴールにこぼれたボールを兵庫がおさえてトライ!7-17と追い上げます。が、その後すぐに村野工業は相手陣深くからの相手キックをキャッチしそのまま11番がカウンターで左隅にトライ!7-22とすると、しばらくはお互いに得点に至らず残り10分となります。ここで兵庫が敵陣での相手ボールスクラムを奪うと、最後FWでトライを奪い、14-22と8点差に追い上げます。が、その後すぐに村野工業もこの日ランで大きく抜け出す場面が目立った15番が今回もゲイン。最後はラックからFWで取りきり、14-29と突き放します。試合はここで終了。神戸村野工業が勝利しました。
兵庫14-29神戸村野工業 試合終了
村野工業はけが人が多く、この日前半で出血した選手がいた際も交代せずにそのまま14人で続行。試合中にも足を引きずるように見えた選手もいて、満身創痍ではあったかと思いましたが、なんとか3回戦進出を決めました。次は昨年王者の関西学院相手なので、まずはしっかりと挑戦してほしいと思います。兵庫高校も途中チャンスはあったのですが、うまく得点した後すぐにトライを奪われたのが痛かったですね。
市立尼崎-北摂三田
この日、最後の試合は市立尼崎と北摂三田の対戦です。
試合は昨年も常に4強入りした市尼が圧倒。前半5分に、敵陣での連続攻撃からきれいにバックス陣で右に展開してトライを奪うと、ここからはトライラッシュに。バックス展開だけでなく、途中モールでも力強く押し込んでトライを奪うなど、前半で8トライを奪い、54-0とリードします。
市立尼崎54-0北摂三田 前半終了
後半に入っても市立尼崎の強さは変わらず、トライを量産していきます。途中選手交代がありながらも強さは変わらず、またバックス陣での展開だけでなく、FWで縦に突破する場面も多く、また、自陣からモールで大きく相手陣まで押し込む場面も見られました。結果、後半だけで10トライを追加。118-0で市立尼崎が勝利しました。
市立尼崎118-0北摂三田 前半終了
勝利した市立尼崎は3回戦は、姫路工業との対戦です。2回戦を見ていると、元々突破力のある選手が多いチームだったのですが、今年はモールにも磨きをかけているような印象を受けました。いずれにしても順当にいけば準決勝で報徳学園との対戦となりますので、そこでどれだけ食らいつくことが出来るかがポイントになってくるでしょう。
3回戦の日程・組み合わせ
上記の4試合で2回戦の日程は全て終了となります。これでベスト16が出揃い、3回戦に勝てばベスト8進出となります。
3回戦の日程は以下の通りです。
試合 | 時間 |
---|---|
関西学院グラウンド | |
関西学院-村野工業 | 12:30 |
川西北陵-県立芦屋 | 13:40 |
科学技術-兵庫工業 | 14:50 |
加古川西-甲南 | 16:00 |
灘高校グラウンド | |
星陵-報徳学園 | 12:00 |
神戸-尼崎双星 | 13:10 |
合同1-県立伊丹 | 14:20 |
市立尼崎-姫路工業 | 15:30 |
※合同1は、神戸弘陵・神戸朝鮮・六甲の3校合同チーム
いずれの試合も1月24日(日)開催となります。
最後に
少し前に全国高校ラグビーが行われていましたが、すでに全国各地で新人戦が行われるようになりました。今年の高校ラグビーがどうなっていくかももちろんですが、各地の新人戦を見ると、強豪とはいえないチームでも、良い選手を見ることも多々あります。皆さんも各地の高校ラグビーをご覧になってはいかがでしょうか。
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