トップリーグ最終節 順位決定戦の見どころ

トップリーグ
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2015/2016シーズンのトップリーグもいよいよ各チーム最後1試合を残すのみとなりました。

今シーズンのトップリーグはW杯の影響とスーパーラグビーの日本チーム(サンウルブズ)の参加により、今シーズンは11月13日から1月24日までという約3ヶ月という短いシーズンとなっています。

リーグ戦は2つのグループに分かれて12月までで各チーム合計7試合。リーグ戦順位によって上位チームと下位チームで順位決定トーナメント(上位トーナメントはLIXIL CUP)が1月に開催されます。

その今シーズンのトップリーグの最終戦、順位決定トーナメント第3節が1月23日・24日に開催されます。

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順位決定トーナメント第3節 組み合わせ

それでは今季の最終戦の対戦カードを確認しておきましょう。今回の対戦で今年のトップリーグ順位が決定となります。

対戦カード場所時間日にち
LIXIL CUPファイナル(優勝決定戦)
パナソニック-東芝秩父宮ラグビー場14:001/24(日)
3位決定戦
神戸製鋼-ヤマハ発動機秩父宮ラグビー場11:401/24(日)
5位決定戦
キヤノン-トヨタ自動車パロマ瑞穂ラグビー場14:001/23(土)
7位決定戦
近鉄-NTTコムパロマ瑞穂ラグビー場11:401/23(土)
9位決定戦
サントリー-豊田自動織機花園ラグビー場14:051/23(土)
11位決定戦
ホンダ-クボタ花園ラグビー場12:001/23(土)
13位決定戦
コカ・コーラ-リコー駒沢陸上競技場14:001/23(土)
15位決定戦
NTTドコモ-NEC駒沢陸上競技場11:401/23(土)

それでは順に試合の見どころなど確認しておきます。

LIXIL  CUP ファイナル パナソニックワイルドナイツ-東芝ブレイブルーパス

まずは、今シーズンのチャンピオンを決めるパナソニックワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスの対戦です。

パナソニックは、リーグ戦は6勝1分の無敗でグループA1位通過すると、LIXIL CUPでも初戦キヤノン相手に46-6、第2節の神戸製鋼相手にも42-10とともに完勝でファイナル進出となりました。勝てば3年連続のトップリーグ制覇となります。

対する東芝は、リーグ戦は5勝1分1敗の勝ち点26でグループA2位で通過。LIXIL CUP初戦はトヨタ自動車相手にスクラムで優勢に戦い、29-17で勝利。続く第2節のヤマハ発動機戦は、後半CTBカフィの縦への突破でトライを奪って突き放し、34-22で勝利して決勝進出を決めています。勝利すれば09/10シーズン以来、6年ぶりのトップリーグ制覇となります。

両チームの対戦は、リーグ戦では17-17の引き分けで終わっており、このファイナルでその決着をつける形となりました。パナソニックはここまで強さを見せつけてのファイナル進出でバーンズ選手不在もヘイデン・パーカー選手がプレースキックをここまで100%決めるなど持ち味を出しており、影響はほぼない試合となっています。東芝はFWの強さと特にリーチ選手中心に接点での争奪戦でボールを奪い返す展開で競っていきたいところでしょう。

いずれにしてもどちらが勝ってもおかしくない、インターナショナルレベルの激しいラグビーが繰り広げられると思います。すでに前売りチケットは完売。試合は、Jsports1の他、BS朝日でも放送されるようなので、是非ご覧ください。

3位決定戦 神戸製鋼コベルコスティーラーズ-ヤマハ発動機ジュビロ

3位決定戦は神戸製鋼とヤマハ発動機の対戦。トップリーグ開幕以来の優勝を目指した神戸製鋼ですが、パナソニックに敗れ、今年もトップリーグ制覇はなりませんでした。

対するヤマハ発動機も東芝に敗れて、この3位決定戦に進出となっています。

リーグ戦では、神戸製鋼が43-14で完勝していますが、この時、ヤマハはSH矢富選手が不在でした。ヤマハのアタックについては弥富選手の長短のパスからワイドに攻め込むため、彼がいるかいないかでは大きく異なるでしょう。また、相手ペナルティ時にタッチからFWで勝負していくのか、あるいは五郎丸選手のキックで得点を重ねるのか、という戦い方も注目かと思います。

前回もFW勝負では神戸製鋼が勝っていました。神戸製鋼の場合、SHエリス選手がキックで前進させ、強いFWで相手を止める、そこからチャンスを作り、得点を奪うという流れになっています。今回の対戦でもFW勝負がポイントになってくるでしょう。神戸製鋼は主力にけが人がいることもあるので、その辺りのメンバーの頑張りも大きく関わってくるかと思います。

試合はファイナルの前、1月24日(日)11:40キックオフとなります。

5位決定戦 キヤノンイーグルス-トヨタ自動車ヴェルブリッツ

5位決定戦はキヤノンとトヨタ自動車の対戦です。キヤノンは順位決定戦トーナメント初戦でパナソニックに敗れたものの、次戦で近鉄に勝利し、この5位トーナメント進出となります。

対するトヨタ自動車は東芝に競り負けたものの続くNTTコムとの対戦では見事勝利し、5伊決定戦進出となっています。

キヤノンは比較的若い選手が多いながらも、今季SOを務める橋野選手や、南ア代表ルルー選手などランに力のある選手も多く、また、激しくボールに絡んで突破していくアダム・トムソン選手など、はまった時の爆発力は大きいチームです。

対するトヨタ自動車も元々フィジカルの強さには定評があり、それに加えて、単純に当たるだけでなく、PRルアーン・スミス選手はFWの中での意思決定も行っており、ポッドで広く攻撃していく形が見えてきました。

リーグ戦の対戦では、26-10でキヤノンが勝利となりましたが、順位決定戦トーナメントに入ってからはトヨタも調子を上げてきているため、好ゲームが期待できそうです。

試合はパロマ瑞穂ラグビー場で1/23(土)14:00キックオフとなります。

7位決定戦 近鉄ライナーズ-NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

7位決定戦は、近鉄ライナーズとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの対戦です。

近鉄は、リーグ戦最終戦でNTTコムに20-18と勝利し、上位トーナメントに進出。が順位決定戦に入ってからは、神戸製鋼に10-42と完敗。前節も前半はキヤノンに3-17とされ、後半盛り返すものの一歩届かず、18-24で敗戦となりました。

順位決定戦に入ってからはけが人も多く、ベストメンバーが組めないこともありますが、ミスから得点を奪われるケースが目立っているのでそこはしっかりと修正していけば、チャンスはあるでしょう。

対するNTTコムは、リーグ戦で4位となり、上位トーナメント進出となるも、順位決定戦ではヤマハに7-26、トヨタ自動車に32-21と敗れて7位決定戦へ。

ここ2試合ではスクラムでトライを奪われるケースもあり、FW戦でフィジカルの強い相手に苦戦するケースが目立ちますが、ボールを広く展開していくアタックは魅力的でいかに敵陣で戦う時間を長くするかがポイントになるでしょう。

前回の対戦が示す通り、差はほとんどないので、規律面での差も勝敗を分けることになりそうです。

試合はパロマ瑞穂ラグビー場で1/23(土)11:40キックオフとなります。

9位決定戦 サントリーサンゴリアス-豊田自動織機シャトルズ

9位決定戦はサントリーサンゴリアスと豊田自動織機シャトルズの対戦です。

サントリーはリーグ戦でまさかの5位となり上位トーナメントに進出できず、下位トーナメントにまわることになりました。トーナメントでは初戦コカ・コーラ相手に52-7、前節ではホンダ相手にやや苦しむものの、最後は45-14と突き放して9位決定戦に進んでいます。

対する豊田自動織機はトーナメント初戦でリコー相手に27-17、前節は30-19とクボタを敗り、9位決定戦へと進んでいます。

サントリーはシェイプを駆使したアタッキングラグビーでボールを継続しながらトライを奪っていく試合が多く、ミスなくどこまでできるかがカギとなるでしょう。豊田自動織機は昨年度15位(入れ替え戦で残留決定)からは大きく躍進してきており、既に過去最高順位は決定。特にディフェンスで我慢できる時間が多くなり、大量失点するケースが減ってきたように思います。この試合でもサントリー相手にいかにディフェンスで我慢しきるかが重要となりそうです。

また、この試合をもって豊田自動織機の元日本代表・大西将太郎選手が引退することになっています。2007年W杯での同点となる最後のコンバージョンキックが思い出されますが、日本代表を支えてきた名選手の最後にふさわしい試合となることを期待しています。

試合は、花園ラグビー場で1/23(土)14:05キックオフとなります。

11位決定戦 ホンダヒート-クボタスピアーズ

11位決定戦はホンダヒートとクボタスピアーズの対戦です。

ホンダヒートはグループA7位に終わるもトーナメント初戦でドコモ相手に23-20で勝利し、トップリーグ参入してから初の残留決定となりました。続くサントリー戦では、善戦するも後半に突き放されて、45-14で敗戦。この11位決定戦で残留とともに過去最高順位を狙います。

対するクボタスピアーズはリーグ戦は2勝5敗でグループA6位。トーナメントに入ると、初戦でNECを30-20で勝利し、こちらもトップリーグ残留を決定。昨年度は入れ替え戦出場でしたので、まずはそれを上回る形になりました。続く豊田自動織機戦は19-30で敗戦。今回の11位決定戦に挑みます。

両チームのリーグ戦での対戦は、12-17でクボタが勝利したものの、最後までわからない試合となりました。今回も接戦となることが予想されるので、いかに敵陣でプレーを継続しつつ、規律を守って試合に臨めるかが大きくなってきます。また、前半から失点を重ねると厳しくなってきますので、ディフェンスでどこまで粘っていけるかも勝敗のポイントかと思います。

試合は、花園ラグビー場で1/23(土)12:00キックオフとなります。

13位決定戦 コカ・コーラレッドスパークス-リコーブラックラムズ

13位決定戦はコカ・コーラレッドスパークスとリコーブラックラムズの対戦です。

コカ・コーラはリーグ戦でグループB8位で終えると、続くトーナメント戦初戦でサントリー相手に7-52と敗戦。ここで入れ替え戦行きが決定してしまいますが、続く2戦目でドコモ相手に21-39で勝利して、この13位決定戦へと進みました。

対するリコーは、こちらもリーグ戦でグループA8位に終わり、トーナメントへ。初戦で豊田自動織機に27-17で敗れるも、続く2節ではNECに31-5と勝利し、13位決定戦に臨みます。

ともに今シーズンはいまいち調子が上がらないままのシーズンとなってしまい、入れ替え戦に臨むことが決定となりましたが、この試合に勝てば、トップチャレンジ4位と入れ替え戦になるので、下部リーグ降格の可能性が低くなるものと思われます。また、ここまで負けが続いていたものの、前節でともに勝利しているのでその流れでこの試合も勝っていきたいところでしょう。

試合は駒沢陸上競技場で1/23(土)14:00キックオフとなります。

15位決定戦 NTTドコモレッドハリケーンズ-NECグリーンロケッツ

15位決定戦はNTTドコモレッドハリケーンズとNECグリーンロケッツの対戦です。

ドコモはグループBで神戸製鋼に勝利するなど序盤好調だったものの6位で下位トーナメント戦へ。トーナメント初戦でホンダ相手に20-23で競り負けると、続くコカ・コーラ戦でも21-39で敗戦。最下位決定戦となる15位決定戦に回ることになりました。

対するNECはグループBで7位。調子が上がらないままトーナメント戦に進むと、順位決定トーナメント初戦でクボタ相手に20-30で敗戦。2戦目もリコー相手に31-5で敗れ、15位決定戦行きが決まりました。

すでに両チームともに入れ替え戦行きが決定していますが、ここで敗れると、入れ替え戦でサニックス相手が濃厚となるため、是非とも勝っておきたい試合となります。リーグ戦での対戦時は14-14の引き分けとなったため、その再戦という意味合いも持つ一戦です。勝って最下位を回避するのはどちらもチームでしょうか。

試合は駒沢陸上競技場で1/23(土)11:40キックオフとなります。

最後に

明日でいよいよトップリーグも最後の試合となります。上位から下位まで色々な思いとともに各チーム最後の試合に臨みます。ご贔屓のチームを見に行くのもよし、近くの試合を見に行くのもよし、最高峰のファイナルを見に行くのもよしです。もちろんファイナルをテレビ観戦するのもいいですね!

各地で行われますので是非皆さん、今年最後のトップリーグのゲームをご覧ください。

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