神戸製鋼vs京都産業大 ラグビー練習試合2015

大学ラグビー
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2015年6月27日(土)、練習試合として、神戸製鋼コベルコスティーラーズと京都産業大学の試合が灘浜グラウンドで行われました。

トップリーグ勢と大学勢の対戦は多く行われるわけではないですが、練習試合では何度か行われており、この日は、関西拠点とする両チームの対戦となりました。

神戸製鋼vs京都産業大

神戸製鋼コベルコスティーラーズは、1928年に創部。1988年から94年にかけて日本選手権7連覇を達成するなど、日本ラグビー界を引っ張ってきた存在でした。

昨年度はトップリーグ1stステージ無敗で2ndステージも1位で通過。久しぶりの優勝も見えてきたところですが、プレーオフでヤマハ発動機に破れて3位に。その後の日本選手権でもサントリーサンゴリアスに破れてシーズン終了となりました。

今シーズンはストーマーズでヘッドコーチを務めたアリスター・クッツェー氏をヘッドコーチに迎え、新シーズンに挑みます。

対する京都産業大学は、昨年度関西ラグビーAリーグ2位。今年に入ってからの練習試合の成績は以下の通りです。

●19-52 vs関西学院大

●14-57 vs同志社大

●24-56 vs天理大

●38-42 vs摂南大

○55-12 vs大阪体育大

○31-24 vs近畿大

 

関学、同志社、天理には大きく点差を広げられたものの、摂南とは接戦となり、さらに大体大、近大と勝利してきました。この日はトップリーグ相手にどこまで通用するか試す試合となりそうです。

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前半

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前半は、神戸製鋼のキックオフで試合開始です。キックオフボールは京都産業大がキャッチするも、接点でターンオーバーした神戸製鋼がそのまま敵陣でラック。そこから左に展開し、12→13番とつないで左中間にトライ!ゴール不成功で、5-0といきなり先制します。

その後もフィジカルに勝る神戸製鋼が終止優位に試合を進めます。前半5分には自陣からのハイパントをキャッチし、ゲインすると、ラックから12番が大きくゲイン。ゴール前ラックから左隅に11番がトライ!ゴール不成功で、10-0とします。

その後、京産大が敵陣はいったところでラインアウトとし、FWで攻め込むもノックオン。ボールキープできずにいると、前半11分、神戸製鋼は相手キックしたボールを自陣から左隅抜け出してゲイン。最後は13番が抜け出してトライ!ゴールも成功し、17-0とします。

その後は互いにボール保持もターンオーバーされたり、ノックオンで相手ボールスクラムに変わる時間が続きます。試合が動いたのは前半20分。まず、神戸製鋼が敵陣ゴール前に迫ると、京産大がペナルティ。神戸製鋼はスクラムを選択するも、ここでノックオンとなり、京産大ボールスクラムに変わります。ここで神戸製鋼は相手ボールスクラムにプレッシャーをかけると、ターンオーバー。右につないでSHがトライ!ゴールも決まり24-0とします。

さらにキックオフから連続攻撃で右サイドつないでいき、ゲインすると、内側にいたSHにパスし、そのまま中央にトライ!ゴール成功で31-0とします。

その後は神戸製鋼のノックオンから京産大スクラムとなり、なんとかキープするも、相手ディフェンスの圧力で戻され、ターンオーバー。再び神戸製鋼ボールとなると、京産大がハイタックルを犯します。ここから神戸製鋼がゴール前でのラインアウトを選択すると、モールで押し込んでトライ!36-0となります。

さらに後半34分にも、神戸製鋼は自陣スクラムからつないでいって大きくゲインし、ゴール前へ。ここで京産大ペナルティからスクラムを選択。ゴール前スクラムから右に回して、14番がトライ!ゴール不成功で41-0とします。

その後、互いに攻め込むもオフサイドとなるなど、両者得点は動かずに前半終了。前半は41-0で神戸製鋼がリードして後半に入ります。

後半

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後半は京産大のキックオフでスタートです。

後半も序盤は神戸製鋼が敵陣でプレーします。キックで敵陣でのラインアウトとすると、神戸製鋼がノックオンも京産大ボールスクラムを神戸がターンオーバー。その後キックしたボールが京産大にわたるもここもディフェンスでプレッシャーかけて、神戸ボールのスクラムとします。神戸がボール持ち出し、ラックとするも、ここで京産大がターンオーバー。するとすぐに右に回し、14番が自陣から大きくゲインします。さらに前方にキックしてそのボールを自らキャッチ。インゴールでおさえて、トライ!ゴール成功で41-7。この試合初めて京産大がトライをとります。

その後も、京産大が自陣からキックしたボールをキャッチし、相手オフサイドからクイックで攻め込み、最後はキック。ここはタッチに出るも後半に入り、京産大が流れが良くなってきました。

対する神戸製鋼も、自陣でのラインアウトからボールつなぐと、SHが大きくゲイン。その後15番が前進し、最後はFWでトライ。ゴール外れて46-7とします。

その後後半14分頃には、相手ボールスクラムを奪った神戸製鋼が、そこから展開し、最後ゴール前でつないで左隅インゴールに入るも、ここでノックオン。ここはトライにはつながりません。

その後、神戸製鋼のペナルティから敵陣に入った京産大がラインアウト。ここで神戸製鋼がノックオンとなり、京産大ボールスクラムに変わります。このスクラムで京産大がアーリープッシュ。そこからクイックでSHが抜け出し、ゴール前に迫ると、最後はバックス展開し、右隅にトライ!ゴール不成功で51-7とします。

さらに後半20分過ぎにもバックス展開で、左サイド抜け出してトライを奪い、56-7と神戸製鋼がリードを広げます。

その後も神戸製鋼が敵陣で攻め込みます。相手ペナルティもあってゴール前攻め込むも最後はキックパスがノックオン。京産大ボールスクラムに変わるも、このスクラムにプレッシャーをかけ、ボールがこぼれたところを拾ってトライ!61-7とします。

後半30分も過ぎ、神戸製鋼がさらに相手陣に迫ります。自陣からボールを展開し、中央でラックも、ここはノックオン。がこのスクラムでボール奪うと、中央でFWが押し込み、ゴール前にせまると、ラックから素早く左へまわしていき、トライ!ゴール成功で68-7とします。

残り5分を切り、神戸製鋼が再びフェーズ重ねて攻めるも、相手に絡まれてノットリリースザボールとなると、京産大はハーフウェイライン付近でラインアウト。これは相手に奪われるも、神戸製鋼がノックオンして、そのボールを奪います。すると、中央で12番が抜け出して、そのまま走りトライでゴールも成功。この日京産大2トライ目を奪い、68-14とします。

その後、ロスタイムとなりなんとか自陣から攻め込もうとする京産大ですが、最後は自陣からキックしたボールがチャージされ、そのままタッチへ。ここで試合終了となりました。

結果、68-14で神戸製鋼が京産大に勝利となりました。

試合を振り返って

この試合、神戸製鋼がフィジカルに勝り、得点を重ねた試合となりました。神戸製鋼側としては勝利というよりも多くの選手を使っていくという試合になったかと思います。注目していたのはSH。この試合では、前半にパナソニックから移ってきたイーリ・ニコラス選手と、京産大出身の田中選手。後半は佐藤選手と、ルーキーで京産大からきた梁選手と、4名を使っていました。それぞれ出場時間は短かったですが、持ち味を出していたかなと思います。特にイーリ・ニコラス選手は自らハイパントなども交えながら試合を組み立てていたので、引き締まった試合を作れる選手になるので、トップリーグでも楽しみです。

対する京産大ですが、フィジカルで差があったため、特に前半は圧倒されてしまった試合となりました。この辺りは、パワーの違いを見せつけられてしまった試合にはなりましたが、その一方で後半は自分たちの時間を作ることもありました。1つ目のトライはWTB松井選手が個人のスピードでとったトライですが、このスピードは他の大学勢と対戦の際は大きな武器になるかと思います。これ以外でも後半は、接点でも何とか粘りを見せるシーンも多くなり、こういった強い相手と戦うことで得られたものもあったかと思います。

全体を通じて

神戸製鋼は練習試合は初戦となり、これからチームとして強化が始まるところ、京産大は練習試合は最後となる週で、これから夏に向けて動き出すところになります。試合後には、神戸製鋼の選手が京産大の選手に指導する場面もあり、京産大にとっては大きな意味のある1日になったのではないでしょうか。

また週末にはジャパンセブンズもあり、両チームこの試合に向けてセブンズの準備もしていくことかと思います。両チームともにセブンズでも活躍してくれることを期待しています。

 

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