関西リーグ練習試合 摂南大学vs大阪体育大学

大学ラグビー
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春に行われる試合も残りわずかとなってきました。大学勢同士の対戦も、4月から各地で行われており、多くはこの6月まで行われています。6月21日(日)、この日は摂南大学と大阪体育大学の試合が摂南大学グラウンドで行われました。

摂南大学vs大阪体育大学

摂南大学は、1976年創部のチーム。1996年にAリーグに昇格すると、その後5年間Aリーグに所属。2001年にBリーグに陥落。その後、2007年に再昇格すると、その後5年間Aリーグに所属。2012年に入れ替え戦に敗れて、翌年のBリーグ陥落が決まるも、1年でAリーグに復帰しました。昨年は昇格後のAリーグで2勝し、6位。入れ替え戦を回避することになりました。

今年に入ってからの練習試合の成績は以下の通りです。

●7-53 vs天理大

●14-55 vs日大

●19-25 vs立命館大

○40-38 vs京都産業大

○52-43 vs近畿大

○62-45 vs関西大

序盤は敗戦が続きましたが、ここ3試合は関西リーグで対戦する相手に3連勝。良い流れでこの試合に挑みます。

対する大阪体育大学は、1968年に同好会が発足。1972年からAリーグに所属し、以降5度のリーグ優勝、大学選手権でも3度のベスト4進出と長年関西大学Aリーグを盛り上げてきたチーム。昨年度は関西大学リーグで全敗し、最下位の8位に。その後の入れ替え戦では関西大学と対戦し、39-0で敗戦。Bリーグに降格となってしまいました。

今年の練習試合の成績は以下の通りです。

●14-57 vs天理大

●38-45 vs近畿大

●22-94 vs関西大

●14-92 vs関西学院大

●12-55 vs京都産業大

ここまでは関西Aリーグ所属相手にはすべて敗戦となってしまっています。

この試合は、昨年度28-22で摂南大学が勝利した対戦。この日はA,B,Cの3試合が行われましたが、今回はA同士の試合になります。この試合は果たしてどうなったでしょうか。

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前半

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前半は摂南大のキックオフで試合開始です。

試合は序盤摂南大がペースを握ります。開始早々にスクラムからボールをつないでいき、フェーズ重ねて展開。最後は右サイドをFBが抜け出してトライ!ゴールも成功で7点を先制します。

その後も摂南が攻め込む時間が長くなります。前半7分頃には、相手のペナルティから、敵陣22mライン付近でマイボールラインアウト。そこからボール継続し、ゴール前に迫ると、大体大がハンドのペナルティ。ここからクイックで一気に抜け出しトライ!ゴールも決まって12-0とします。

その後、大体大はターンオーバーからチャンスを作ります。大体大が10番ゲインからキック。ゴール前に迫るも、ノックオン。ここは摂南大ボールに変わります。

次に得点が動いたのは前半10分過ぎ、摂南大がスクラムから相手の反則で8番が持ち込んでゲイン。敵陣へと進むもスローフォワード。大体大ボールスクラムに変わります。このスクラムで、大体大がボール出たところを、摂南大SHが奪うと、そのまま左隅にトライ!ゴールははずれ、17-0とリードを広げます。

ここまでチャンスの少なかった大体大ですが、ここで反撃。まずは自陣からキックで陣地を戻すと、相手がタッチに蹴り出し、敵陣でマイボールラインアウトとします。前半19分頃、ラインアウトからまずFW、その後バックス展開で攻め込み、ゴール前へと進むと、最後は密集からFWが持ち出してトライ!ゴールも決まり、17-7と追い上げます。

するとここから流れは大体大に。摂南が自陣から攻めるも、オーバーザトップとなり、大体大ボールとすると、ラインアウトから攻め込み、相手反則もあり敵陣深くまで攻め込むも、反則で相手スクラムとなります。摂南大がノックオンとなり、大体大ボールスクラムへ変わります。このボールは摂南大に奪われるも、摂南がノックオンしてこぼれたボールを、大体大11番が拾ってトライ!ゴールも成功で17-14とします。

さらにキックオフ後すぐ、自陣から2番がゲインし、敵陣へ入るとその後左へ展開。12番がゲインし、左サイドでラックとなります。そこから今度は10番がブラインドサイドを突いて抜け出し、トライ!ゴール外れるも、17-19と大体大が逆転します。

後半30分も過ぎ、流れが大体大に移ると、ディフェンスでもプレッシャーをかけ、相手ノックオンを誘います。するとスクラムから左サイドへ展開し、14番が抜けて、内側フォローした12番に渡し、そのままトライゴールも成功で17-26と大体大がリードを広げます。

さらにに前半終了間際にも大体大は自陣からゲインし、敵陣へ入り継続。キックでタッチに出るも、相手ボールラインアウトにプレッシャーかけて、ターンオーバーすると、2番がトライ!ゴール成功で17-33と大体大がリードを広げます。前半はここで終了。

17-33と大体大がリードして後半に入ります。

後半

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後半は大体大のキックオフでスタートです。

後半最初は大体大がディフェンスでプレッシャーをかけ、相手をタッチに。マイボールラインアウトとするとペナルティでここは摂南大ボールに。

すると後半3分頃、22mライン付近からマイボールラインアウトとした摂南大が、ラインアウトから中央で10番が抜け出してトライ!ゴールも決まり、24-33と追い上げます。

さらにその後のキックオフで自陣から攻め込みます。左隅でつないで、最後は10番が再び抜け出してトライ!ゴール不成功で29-33と4点差にいます。その後のキックオフからまたも摂南大SOが中央抜け出し、最後は左へ流れてトライ!ゴール成功で36-33とし、開始から7分で怒涛の3トライで一気に逆転します。

その後さらに摂南大が左サイドで15番→14番とつないでゴール前に進むと、相手ペナルティからクイックで攻めるも、最後はノックオン。さらにペナルティもあり、ここは大体大ボールに変わります。対する大体大は、自陣からキックパスが右サイド渡ると、その後ボール継続し、キック。いったん相手に渡るも、タッチに蹴り出し、マイボールラインアウトとすると、そこから展開し、再びキックも、ここはデッドライン超えてしまい、大体大がチャンスを逃します。

その後チャンスを作ったのは摂南大。後半18分頃、敵陣でのマイボールスクラムから展開すると、ラックから最後は8番が抜け出してトライ!ゴールも決まり43-33と点差を広げます。

その後は互いに攻め込むもノックオンとなり、ボールを継続できず。摂南大が相手ノックオンから攻め込もうとするも、相手に絡まれてノットリリースザボールとなり、大体大がタッチに蹴り、敵陣でのラインアウトとします。

大体大はこのラインアウトから右サイドゲインすると、その後左サイドへキックパス。7番が左隅へトライを奪い、43-38と5点差に追い上げます。

後半30分も過ぎ、残り10分となったところで、チャンスを掴んだのは摂南大学。後半35分頃、相手のノックオンからスクラムとすると8番がゲインすると、大体大にハイタックルがあり、5mラインアウトとします。そこから攻め込むと、相手のペナルティからクイックで飛び込んでトライ!ゴール成功で50-38と引き離します。

さらにその後、相手ボールをターンオーバーし、裏にキック。大体大ディフェンスが戻るも、キックできず、ボールこぼれたところを拾ってトライ!ゴール成功で57-38とリードを広げます。さらにロスタイムにも敵陣でスクラム押し込み、最後は8番が飛び込んでトライ!ゴール成功で64-38とします。

試合はここで終了。結果、64-38で摂南大学が大阪体育大学に逆転勝ちとなりました。

試合を振り返って

試合は得点の取り合いとなりました。

摂南大から見ると、これまでの試合もあったように、得点力はかなり高いとみていいと思います。この試合でも、FWでとったトライもあればバックス展開で奪うものもあり、どこからでも取れるチャンスを作ることができるとチームになってます。一方でディフェンス面では、立て続けに取られる場面があり、試合中に立て直しできないのは反省点かと思います。

とはいうものの、後半しっかりと立て直してきて、逆転して、後半は1トライにおさえたので、良かったと思います。またこの日はスクラムでも押し込む場面が多く、昨年からは良くなってきている点かと思いました。

対する大阪体育大ですが、こちらも流れをつかんでからの攻撃は見事だったと思います。FWの強さに加えて、バックスで走り切って取る場面もあり、前半は良いテンポで試合を進めることができたと思います。

対して後半は開始早々に集中力が切れたのか、一気に逆転されてしまい、そこから敗戦となってしまいました。このあたりはキックオフから一気にゲインを許す形となり、アンストラクチャーから一気にやられるケースが多かったと思います。また、ディフェンス面でいえば、ライン形成が遅れる場面もあり、そこから相手に展開されてやられるケースがあったので、この辺はこれから改善していく点になるかと思います。

なお、Bチームの試合は39-12で摂南大が、Cチームも64-24で摂南大が勝利となりました。

全体を通じて

この試合で摂南大は全カテゴリーで勝利。良い流れで今後の夏の強化に進めるかと思います。これまでの対戦からも今年はさらに上位を目指す年になりそうです。対する大阪体育大ですが、まずはBリーグで優勝し、入れ替え戦に挑むシーズンとなります。1年でAリーグに戻ってこられるよう、さらに練習に励んでももらえればと思います。

 

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