トップウェスト開幕戦 中部電力vsJR西日本

トップウェスト
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2015年9月6日(日)、今年のトップウェストAリーグ開幕戦の2試合が名古屋市パロマ瑞穂ラグビー場で開催されました。

今期のトップウェストは昨年から大きく体制が変わっています。まず、昨年度トップウェストAに所属していたホンダヒートがトップリーグに昇格。そのため、トップウェストA在籍チームが、大阪府警察・中部電力・JR西日本の3チームとなりました。

3チームでのリーグ戦は厳しくなるため、下部リーグであるトップウェストBリーグから、ユニチカと三菱自動車京都の2チームがトップウェストAリーグに昇格。5チームでリーグ戦を行う形になりました。

トップウェストAリーグ

トップウェストAのリーグ戦は、1stステージと2ndステージに分かれます。前半は各チーム4試合ずつ行い、順位を決定。上位4チームが2ndステージに進出し、再びリーグ戦を行います。2ndステージが最終順位を決定することになり、2ndステージで1位・2位のチームがトップチャレンジ進出となります。1位になれば自動的にトップリーグチームとの対戦は確実となります。

トップウェストは各チームがトップリーグに昇格したことで、飛び抜け他日力を持ったチームが不在となり、実力的に均衡したリーグとなりそうです。

開幕戦

今年の開幕戦は名古屋市パロマ瑞穂ラグビー場にて2試合が開催されました。

1試合目が中部電力vsJR西日本の対戦、2試合目が大阪府警察vsユニチカの対戦です。

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中部電力vsJR西日本

第一試合は中部電力とJR西日本の対戦です。中部電力は昨年度トップウェストAリーグ3位、JR西日本は昨年度トップウェスト4位でした。特に中部電力は今年はトップウェストの優勝候補の一角と考えられています。

この日は雨の中の一戦となりましたが、果たしてどうなったでしょうか。

前半

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前半は中部電力のキックオフで試合開始です。

試合は序盤から中部電力ペースに。中部電力がキックで敵陣深くに入ると、相手のキックがタッチに出て、マイボールラインアウトを得ます。前半3分、このラインアウトから連続攻撃で攻め込むと、最後はFWで押し込んで5番がトライ!ゴールも決まって、中部電力が7点を先制します。

中部電力7-0JR西日本 前半3分 中部電力トライ!ゴール成功

その後は雨の中での試合ということでハンドリングエラーが増えていきますが、互いにキックを多用していく展開になります。序盤は中部電力がうまくキックを使って陣地を稼ぎ、有利な展開を作っていきます。

が、中部電力もゴール前に迫るような大きなチャンスは作れず、徐々にJR西日本がペースをつかんできます。前半10分頃、JR西日本はハイパントからこぼれたボールを追い、インゴールまで迫るも、ここはノックオンの判定で得点ならず。その後は再びキックでせめぎ合う展開となりますが、JR西日本が敵陣でのプレーが増えていきます。

前半20分頃にはゴール前でFWで押し込み、JR西日本がチャンスを作ります。この後、中部電力のオフサイドがあり、ラインアウトを選択。ここから攻めるもオーバーザトップで解くて人にはつながりません。が、その後もJR西日本が蹴り合いからゴール前でラインアウトとすると、ボール合わず中部電力ボールとなるも、中電がノックオン。ゴール前でスクラムのチャンスを得たJR西日本は、スクラムから8番が抜け出して、そのままトライ!ゴールも決まり、同点に追いつきます。

中部電力7-7JR西日本 前半23分 JR西日本トライ!ゴール成功

その後のキックオフはそのままタッチに出て、JR西日本ボールのセンタースクラムとなるも、その後中部電力がターンオーバー。キックで敵陣深く蹴ると、JR西がタッチに蹴り出し、中部電力ボールの5mラインアウトに。中部電力はこのラインアウトからモール、その後ゴール前でラックとなってからSHが密集サイドをついてトライ!ゴールは決まらないものの、再びリードします。。

中部電力12-7JR西日本 前半27分 中部電力トライ!ゴール成功

前半30分過ぎ、今度は中部電力がキックしたボールをキャッチしたJR西日本がカウンター攻撃。敵陣へと入り、フェーズを重ねると、中部電力がペナルティ。ここでJR西日本はショットを選択するもここは外れて得点は動きません。

中部電力12-7JR西日本 前半31分 JR西日本PG失敗

残り10分を切り、その後はやはりキックで陣地を取り合いながら互いにチャンスをうかがう展開。残り時間わずかとなったところで、ハーフウェーライン付近でのJR西日本ボールスクラムから中部電力がターンオーバー。ここからSHがキックで敵陣深くまで陣地を戻すと、JR西日本ボールのラインアウトを奪い、ゴール前FWで攻め込みます。最後は12番がインゴールへキックもここは先にJR西日本の選手が押さえてトライならず。結局前半はこのまま終了となります。

中部電力12-7JR西日本 前半終了

後半

後半はJR西日本のキックオフでスタートです。後半も雨の中の試合となり、互いに苦心しながらの試合となります。

序盤はJR西日本のキックがダイレクトとなる場面が続き、中部電力ペースに。前半4分頃、敵陣22mから中部電力ボールのラインアウトからモールを押し込み、そこから展開し、最後は左サイドへキックパス。が、これはキャッチできず、相手ボールのラインアウトに変わります。

その後はJR西日本が相手ボールターンオーバーから敵陣へとキック。中部電力がキープも中電が蹴ろうとするところにチャージしてボールこぼれるも、拾えばトライチャンスとなるもJR西日本はノックオン。

その後JR西日本のペナルティがあり、中部電力が敵陣10mでラインアウトのチャンスを得ます。このラインアウトでモールを組もうとした中部電力ですが、ここはJR西日本側がモールに加わらず、JR西日本がボール保持者にタックルにいき、結果、中部電力がノックオンとなりチャンスをつぶします。

その後は再びキックで互いにせめぎ合いながら、ノックオンでスクラムが増える展開に。スクラムは中部電力が圧倒し、JR西日本は何とかボールキープする形になります。

後半21分、JR西日本は相手選手への危険なプレーで3番の選手がシンビンに。1人少なくなってしまいます。すると、中部電力がここで得たラインアウトからモールでゴール前まで前進し、そこから左右へ展開。最後は右へ展開し、20番がトライ!ゴールも決まり、12点差までリードを広げます。

中部電力19-7JR西日本 後半24分 中部電力トライ!ゴール成功

この後は1人多い中部電力ペースに。中部電力が相手ボールラインアウトをターンオーバーし、そこから左へ展開。左サイド抜けだしてトライかと思いきやその前のパスがスローフォワードでここは得点ならず。さらにその後、中部電力が自陣から右サイド2番が抜け出し、11番へとパスも、このパスがまたもスローフォワード。チャンスを活かせず、JR西日本もシンビンの選手が戻り、再び15人対15人に戻ります。

残り10分を切り、最後にJR西日本が攻め込みます。後半34分頃、ハーフウェーライン付近のラインアウトから、相手のペナルティもありそこからフェーズ重ねて攻めるもノックオン。

さらに試合終了間際にも相手のペナルティからJR西日本がゴール前へと攻めるもここもノックオン。結局このまま試合終了となり、中部電力がJR西日本に勝利しました。

中部電力19-7JR西日本 後半終了

試合を振り返って

この日は断続的に雨が降っており、試合中も時折大雨となっていました。グラウンドコンディションも良くなかったため、両チームともキックを使いながらチャンスを伺うという試合でした。試合としては、ロースコアになりましたが、JR西日本がよく粘った試合と思います。

今年のトップウェストでいえば、中部電力と大阪府警察が2強と考えられる中で、前半は5点差で終えて、後半勝負となりました。

後半に入ってもスクラムでは圧倒されてはいたものの、大きく崩されるという場面は少なかったかと思います。ただシンビンからその後のトライの場面、さらにその後トライはなかったものの、相手に大きくゲインされ、あわやトライという場面もあり、このあたりはやや乱れた時間になってしまったかなと思います。

対する中部電力側からいえば、厳しいコンディションとロースコアの試合となり、厳しい展開になりましたが、よく我慢して相手を抑えたと思います。また前半からうまくキックで陣地を取れていたことも良かった点かと思います。

まずは初戦でしっかり勝利したことが重要な点かなと思います。

最後に

トップウェストは今年は大きく改変され、新しくなった年かと思いますが、逆に実力的には拮抗したリーグになったかと思います。この試合も大きな差がつくことなく、面白い試合になりました。勝負は2ndステージに入ってからという感じになりそうですが、各チームともに最後まで粘り強い試合を期待しています。

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