第4節を終えてトップリーグ2016/17シーズンの今後の行方は?

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ラグビートップリーグの2016-17シーズンも開幕から4試合が終わりました。ここまでは4週連続でゲームが続きましたが、1週空いて、第5節は2週間後となります。ここまで各チームともに4試合を終えて、チームごとに勢いのついたチーム、逆にそうではないチームとでてきました。ここまでの各チームの状況をまとめて、今後の戦いぶりを占ってみたいと思います。

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第4節を終えての順位表は?

まずは第4節を終えての順位表を確認しておきます。

順位チーム勝ち点得失点差勝ち負け
1ヤマハ発動機ジュビロ198940
2サントリーサンゴリアス188740
3神戸製鋼コベルコスティーラーズ144731
4トヨタ自動車ヴェルブリッツ142031
5NTTコミュニケーションズシャイニングアークス133831
6東芝ブレイブルーパス13-1231
7宗像サニックスブルース12-1631
8パナソニックワイルドナイツ10322
9リコーブラックラムズ9-1322
10クボタスピアーズ9-1522
11キヤノンイーグルス6-913
12近鉄ライナーズ5-2113
13NECグリーンロケッツ5-2213
14豊田自動織機シャトルズ2-4204
15Honda HEAT2-6604
16コカ・コーラレッドスパークス2-6804

各チーム4試合ずつを終えて、トップに立つのはヤマハ発動機ジュビロ。4連勝で現在首位となっています。同じく4連勝なのがサントリーサンゴリアス。こちらが2位となります。続いては3勝1敗で5チームが並ぶものの、勝ち点と得失点差で、3位に神戸製鋼、4位にトヨタ自動車と続きます。

昨年度王者のパナソニックワイルドナイツはここまで2勝2敗で勝ち点10の8位と出遅れた形になります。

下位の方ではここまでまだ勝利がないのは3チーム。豊田自動織機とHonda、コカ・コーラとなっています。ともに勝ち点は2ずつで並んでいる状態です。

ヤマハが4連勝!パナソニック、東芝を破る

第4節までで光るのは何と言ってもヤマハ発動機ジュビロでしょう。開幕戦で前年度王者パナソニックに24-21で勝利すると、続くキャノン、サニックスにも勝利し、第4節では前年度2位の東芝を40-6と圧倒して4連勝。序盤の4試合の対戦相手が厳しいと思われていたものの、見事に首位にたっています。パナソニックと東芝を倒した一番の要因はスクラムの強さでしょう。スクラムで相手反則を誘って攻めることができています。また、矢富・太田尾のHB団の判断、突破力も素晴らしく、得点142点もリーグトップとなっています。FWはメンバーが変わってもフィジカルが強いので、今後も安定した戦いができるでしょう。

第5節以降はリコー、クボタ、Honda、NTTコム、コカ・コーラと上位陣との対戦は少ないので、しっかりと勝ち点を積み上げていき、シーズン後半につなげていきたいところです。今のヤマハを見ていると不安な点は特に見当たらないですが、強いてあげるとハーフバック団の怪我でしょうか。FWについては選手層が厚くなってきたのですが、攻撃の起点となる矢富・太田尾の二人がいなくなるのが最も痛いかと思います。逆に言えば、2人が健在であれば、このままトップをつき走る可能性も高そうです。

サントリーは苦しい試合はあるも連勝・上位争いも見所に

2位につけているのはサントリーサンゴリアス。昨年度9位からの巻き返しのシーズンです。開幕戦は苦しみながらも近鉄になんとか逆転勝ちし、第3節でもリコー相手に苦しんだものの勝利を重ねています。第4節では、パナソニック相手の大事な試合でしたが、前半2つのトライとPGでリードすると、後半9点差まで詰め寄られるもそこから突き放し、45-15と大勝。4連勝で、2位につけています。第5節はキヤノンとの対戦です。リーグ後半に強豪との試合が続くので、第5節からはしっかりと勝ち点を積み上げていくことが求められます。

3勝1敗に並ぶ5チーム。サニックスが序盤で波に乗る

ここからは3勝1敗のチームが並びます。神戸製鋼はパナソニックには敗れたものの、前節でトヨタ自動車に完勝。一気に3位に順位を上げました。逆に敗れたトヨタ自動車は連勝がストップ。どちらも勝ち点14となっています。この2チームも後半に上位陣との対戦が控えているので、第5節からはしっかりと勝ち点を積み上げておきたいところでしょう。

続く5位にはNTTコムとなっています。開幕戦でヤブれるもそこから3連勝で持ち直してきました。第5節はパナソニックとの対戦。さらに7〜9節でトヨタ自動車、ヤマハ発動機、東芝と連戦が控えています。10月までの試合でどこまで勝ち点を上乗せできるかがポイントとなりそうです。

6位には東芝ブレイブルーパス。開幕から接戦が続くも連勝で迎えた第4節で、ヤマハ相手にフィジカル勝負で敗れてまさかの大敗。ショックが残る試合となりましたが、こういった敗戦から再び登っていくのが東芝らしさではないでしょうか。こちらもリーグ終盤に上位陣との対戦が多くなっているので、チームを立て直していきたいところです。

ここまで3勝を挙げているのはもう1チーム、サニックスブルースです。昨年度トップキュウシュウからの昇格で一気に3勝を果たして7位につけています。接戦が多くなっているものの、勝ち切る力がついてきました。第5節、第6節では東芝、サントリーとの対戦が控えているので、ここで勝ち点を積み上げることができれば上位進出も見えてきますね。

パナソニックが優勝争いから1歩後退。リコー、クボタは不気味な存在に

4節を終えて8位につけているのがパナソニック。初戦でヤマハに敗れ、第4節でもサントリーに敗れたことで優勝を考えるとこれ以上の負けは厳しくなってきました。代表やサンウルブズなどでチーム合流が遅れている選手も多く、また若手選手も積極的にゲームに使っていることもあって、まだ噛み合っていない印象です。例年、終盤にかけてチームが熟成していく感があるので、今後伸びていくことを期待しています。

続く9位にはリコーブラックラムズ。10位にはクボタスピアーズが位置しています。リコーは例年良いゲームと悪いゲームの差がある印象ですが、今シーズンは反則で崩れる場面も減ってきています。第5節ではヤマハと、第6節では神戸製鋼との対戦が控えていますが、ここで存在感を見せればさらに上を目指せるチームです。

クボタスピアーズは今シーズン大きく補強したチーム。ここまで2勝2敗ではあるものの、開幕戦では東芝相手に3点差での敗戦と上位陣との差も縮まってきたように思います。上位陣を脅かすようなチームになってきており、今後が楽しみな存在です。

キヤノン、近鉄は1勝どまり。ここから巻き返しなるか。

下位チームではキヤノンが11位、近鉄が12位となっています。ともに昨年度は上位グループに属しており、開幕からはやや低調になっています。

キヤノンは、開幕戦を勝利もそこから接戦を取りきれずに3連敗。うまくトライを取りきれずに敗れてしまっています。実力は上位に劣らないチームだけに次のサントリー戦でまずは勝利して、一気に上を目指していきたいところでしょう。

近鉄も第2節で勝利もここまで3敗。怪我人が増えているのも気になるところですが、第4節では1トライも奪えずに敗戦となってしまいました。FWはまずまずなので、うまくトライまで繋げる形を作って勝ち点を積み上げていきたいですね。

同じく3敗となっているのがNEC。開幕から3連敗でしたが第4節で豊田自動織機相手に23-7で勝利して今シーズン初勝利を得ました。ここからはトヨタ自動車、パナソニック、サントリーと上位相手との試合が続きますが、少しでも勝ち点を上積みしていくことが大事かと思います。

豊田自動織機、Honda、コカ・コーラは次節で今季初勝利を

下位の3チームはここまで4戦4敗とまだ勝ち星がありません。ただ、各チームとも接戦で勝ち点を上げる試合はあるので、今後上位陣相手にも勝ち点を積み上げていけるかが大事なりそうです。

豊田自動織機は第2節、第3節と接戦ながらも3点差、2点差で敗れて勝利ならず。第5節以降は上位陣との対戦が続くので苦しいところですが、勝ち点を少しずつでも積み上げて、終盤の試合に備えたいです。

15位のHondaもここ2試合、良いゲームをしながらも接戦を落としています。第5節はコカ・コーラとの対戦。ここで勝ってまずは勝ち点を伸ばしていきたいところです。

16位のコカコーラも同じく次節のHonda戦で今季初勝利を狙うゲームとなります。そのあとは上位陣との対戦が控えているのでまずは第5節のゲームに集中して勝利を目指すのが大事でしょう。

第5節の試合は?

それでは次の第5節の試合を確認しておきましょう。

日付時間対戦場所
9/30(金)19:30パナソニック-NTTコム秩父宮ラグビー場
10/1(土)11:30クボタ-近鉄秩父宮ラグビー場
10/1(土)14:00ヤマハ-リコー秩父宮ラグビー場
10/1(土)14:00神戸製鋼-豊田自動織機万博記念競技場
10/1(土)11:30Honda-コカ・コーラ西京極陸上競技場
10/1(土)14:00NEC-トヨタ自動車西京極陸上競技場
10/2(日)13:00サントリー-キヤノン山梨中銀スタジアム
10/2(日)13:00サニックス-東芝グローバルアリーナ

第5節はナイターゲームは1試合金曜に開催され、それ以外は全て昼のゲームとなります。

まとめ

ここまでトップリーグ第4節の順位と今後について見ていきました。今年はリーグ戦のみで決着がつくため、リーグ戦でいかに勝ち点を積み上げていくかが大事になってきます。勝利することはもちろんですが、勝ち点を拾っていく、相手に勝ち点をあげないという試合をすることも大事になります。

また、まだまだ始まったばかりで大きく順位が変わっていくと思うので第5節以降も見逃せない試合が続きますね。

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