いよいよ、2月27日(土)にスーパーラグビーに日本チームであるサンウルブズが参戦します。初戦の相手は、南アフリカ・ライオンズ戦となります。
この試合を皮切りにリーグ戦15試合が行われるのですが、果たしてサンウルブズはどこまで活躍することができるでしょうか。
サンウルブズのメンバーと日程
まず、最初に今年からスーパーラグビーに参戦するサンウルブズのメンバーと日程を確認しておきます。
サンウルブズのメンバー一覧
2016年2月20日時点で参加が決まっているサンウルブズのメンバーは以下となっています。
2016/2/22最終メンバーに変更しました。
ポジション | 名前 | 所属 | |
---|---|---|---|
FW | PR | 稲垣 啓太 | パナソニック ワイルドナイツ |
三上 正貴 | 東芝ブレイブルーパス | ||
垣永 真之介 | サントリーサンゴリアス | ||
山本 幸輝 | ヤマハ発動機ジュビロ | ||
具 智元 | 拓殖大学 | ||
平野 翔平 | 東海大学 | ||
浅原 拓真 | 東芝ブレイブルーパス | ||
HO | 堀江 翔太 | パナソニック ワイルドナイツ | |
木津 武士 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | ||
有田 隆平 | コカ・コーラレッドスパークス | ||
森 太志 | 東芝ブレイブルーパス | ||
LO | 大野 均 | 東芝ブレイブルーパス | |
真壁 伸弥 | サントリーサンゴリアス | ||
細田 佳也 | NECグリーンロケッツ | ||
ティモシー・ボンド | ベイ・オブ・プレンティー | ||
リアキ・モリ | オークランド | ||
宇佐美 和彦 | キヤノンイーグルス | ||
FL | 村田 毅 | NECグリーンロケッツ | |
アンドリュー・デュルタロ | イーグルスセブンズ | ||
エドワード・カーク | レッズ | ||
安藤 泰洋 | 豊田自動車ヴェルブリッツ | ||
NO.8 | ファアティンガ・レマル | 宗像サニックスブルース | |
トーマス・レオナルディ | トゥールーズ | ||
BK | SH | 井上 大介 | クボタスピアーズ |
矢富 勇毅 | ヤマハ発動機ジュビロ | ||
日和佐 篤 | サントリーサンゴリアス | ||
茂野 海人 | NECグリーンロケッツ | ||
SO | 立川 理道 | クボタスピアーズ | |
リアン・フィルヨーン | グリカス | ||
田村 優 | NECグリーンロケッツ | ||
トゥシ・ピシ | サントリーサンゴリアス | ||
CTB | 山中 亮平 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | |
デレック・カーペンター | トヨタ自動車ヴェルブリッツ | ||
ジョン・スチュワート | |||
パエア・ミフィポセチ | NTTドコモレッドハリケーンズ | ||
WTB | ビリアミ・ロロヘア | タスマン | |
山田 章仁 | パナソニック ワイルドナイツ | ||
FB | 笹倉 康誉 | パナソニック ワイルドナイツ | |
山下 一 | 豊田自動織機シャトルズ |
サンウルブズ 試合日程
続いて、サンウルブズの試合日程です。リーグ戦全15試合となっています。
対戦相手 | 日時(キックオフ時間) | 場所 |
---|---|---|
ライオンズ(南ア) | 2月27日(土)13:15 | 秩父宮ラグビー場 |
チーターズ(南ア) | 3月12日(土)19:50 | シンガポール・ナショナルスタジアム |
レベルズ(豪) | 3月19日(土)13:15 | 秩父宮ラグビー場 |
ブルズ(南ア) | 3月26日(土)19:50 | シンガポール国立競技場 |
キングズ(南ア) | 4月2日(土)24:05 | ネルソン・マンデラ・ベイスタジアム |
ストーマーズ(南ア) | 4月8日(金)26:10 | DHL・ニューランズ・スタジアム |
チーターズ(南ア) | 4月15日(金)26:10 | フリーステート・スタジアム |
ジャガーズ(ARG) | 4月23日(土)14:15 | 秩父宮ラグビー場 |
フォース(豪) | 5月7日(土)14:15 | 秩父宮ラグビー場 |
ストーマーズ(南ア) | 5月14日(土)20:45 | シンガポール・ナショナルスタジアム |
レッズ(豪) | 5月21日(土)14:05 | サンコープ・ナショナルスタジアム |
ブランビーズ(豪) | 5月28日(土)18:40 | キャンベラ・スタジアム |
ワラタス(豪) | 7月2日(土)14:15 | 秩父宮ラグビー場 |
ブルズ(南ア) | 7月9日(土)24:05 | ロフタス・ヴァーズフェルド・スタジアム |
シャークズ(南ア) | 7月15日(金)26:10 | キングス・パーク・スタジアム |
日本での開催はホーム8試合中5試合となります。いずれも秩父宮ラグビー場での開催となります。また、サンウルブズは南アフリカグループの中のアフリカカンファレンス1に属しています。同じカンファレンスのチームである、チーターズ・ストーマーズ・ブルズとはホーム&アウェイで合計6試合、アフリカカンファレンス2に属する4チーム(シャークス・ライオンズ・キングズ・ジャガーズ)とは各1試合ずつ合計4試合、それにオーストラリアカンファレンスの5チーム()と各1試合ずつ合計5試合で全15試合が組み込まれています。
スーパーラグビーの成り立ちや仕組みについてはこちらも参考にどうぞ
https://goto2019.com/what-super-rugby-is/
スーパーラグビー参入初年度の成績は?
次に過去のスーパーラグビー参入初年度のチームの成績を見てみたいと思います。
2006年 フォース(オーストラリア・パース)
スーパーラグビーは、96年のプロ化以降、スーパー12として12チームでの開催となっていました。それが2006年、2チームが参入し、スーパー14と変更になります。
その1つ目のチームがオーストラリアのパースを本拠地とするフォースです。
初年度となったのは2006年。開幕戦はブランビーズと戦うも10-25で敗れ、ここから中々勝てない試合が続きます。惜しい試合はあったものの、その後9連敗。ようやく10試合目にして、ハイランダーズ相手に23-23の引き分けで連敗を止めると、続くキャッツ戦も34-34の引き分け。続く、チーターズ戦で16-14で勝利し、ようやく初勝利を挙げますが、最終戦は敗退。
結局、初年度は1勝2分10敗という成績で最下位(14位)でシーズンを終えることになっています。
2006年 チーターズ 南アフリカ(ブルームフォンテーン)
続いては2006年に加わったもう1チーム、チーターズを見ていきましょう。チーターズも2006年に参入したチームでしたが、こちらは参入初年度から活躍を見せます。
開幕戦はブルズ相手に18-30で敗れるものの、第2戦でシャークス相手に27-26で初勝利。その後も、予想以上の活躍を見せ、5勝8敗で10位という結果になりました。ただ、チーターズは元々ライオンズとの合同チーム「キャッツ」としてそれ以前から参戦しており、純粋な初参戦とは言えないです。ちなみにこの年は「キャッツ」が13位となっています。
2011年 レベルズ(オーストラリア・メルボルン)
続いて、2011年の参入チームであるレベルズについて見ておきます。2011年にそれまでのスーパー14から1チームが参入し、15チームに変更。この時にスーパーラグビーと名称変更されていますが、ここで参入したのがレベルズです。
初年度は、開幕戦でワラタス相手に0-43で敗戦。しかし、2戦目で、ブランビーズ相手に25-24で初勝利を挙げます。が、その後は中々勝ち星に恵まれず、初年度は3勝13敗の最下位(15位)でリーグを終えることになりました。
2013年 キングズ(南アフリカ・ポートエリザベス)
最後に2013年のキングズを見てみましょう。この年、キングズはスーパーラグビー参入が決定となります。この年の参入に関しては色々と揉めた中での決定でしたが、キングズが初のスーパーラグビーに挑みます。(なお、チーム数増が認められず、南アフリカの中から成績下位のライオンズが降格となっています。)
キングズは初戦でフォース相手にいきなり22-10で勝利するもその後は低迷。結果、3勝どまりとなり、3勝1分12敗で最下位(15位)に。キングズはライオンズとの入れ替え戦に臨む形になり、1年で降格に。
今シーズン(2016年)から再度スーパーラグビーに挑む形となっています。
スーパーラグビー1年目はかなり厳しい
さて、上記を見てもらってもわかるように、スーパーラグビー初年度の成績は良くなく、最下位となるケースも目立ちます。やはり参加していきなり勝つというのは簡単ではありません。ラグビーではある程度経験も必要になってきますし、スーパーラグビーは毎週試合を行うリーグで移動も大変です。
特に日本チームは南アフリカグループに所属のため、移動距離はどうしても長くなり、精神的な面も含めてタフさが求められます。
ただ、サンウルブズには日本人選手・外国人選手含めて、過去のスーパーラグビー経験者も揃っており、彼らが引っ張る、経験を伝えていく形となれば、次第に強化は進んでいくかと思います。
まとめ
サンウルブズの参戦で、期待も膨らむのは間違いないですが、かといって初年度から大活躍するというのは、難しいのも事実です。とはいえ、全く期待できないという訳でもないですし、もちろん勝つチャンスもあるとは思います。いずれにしても、初年度だけの判断ではなく、サンウルブズのこれからを長い目で見ていくことが大事になってくるかと思います。
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