2016年2月27日(土)、歴史的な一戦が東京・秩父宮ラグビー場で行われました。
この日は、スーパーラグビーに初参戦するヒト・コミュニケーションズ・サンウルブズの開幕戦が13:15Kick offで行われました。チケットについては完売。当日は19,814人の観客が訪れ、記念すべき1戦を迎えました。
この歴史的な1日を振り返ってみたいと思います。
試合開始前~開場前
会場到着
この日、会場についたのは9時40分頃、試合開始まではまだ3時間半以上もあるためか、まだまだ人は少なめ。
トップリーグの場合はほとんどが自由席なのに対し、スーパーラグビーの試合はほとんどが指定席となっていたこともあって、早くから並んでいる人は少なめでした。とはいえ、10時過ぎからはすでに開場を待つ人の列もでき始めていました。
こちらはいちょう並木側の列。少しずつ列に並ぶ人が増えてきたという感じです。
こちらは正面横からバックスタンドに向かう側の入場列。こちらも開場1時間前くらいから増えてきています。
また、行列と言えば、すでに9時半の時点で行列ができていた場所がありました。それはカンタベリーショップ。秩父宮ラグビー場の横にありますが、ここに開店前から行列が。
行列のお目当ては、サンウルブズのレプリカジャージ販売。ちなみに販売は10時頃からだったようですが、店舗での販売は開始わずかですぐに売り切れたようです。
売り切れ後は、秩父宮ラグビー場内で販売されたようですが、こちらもサイズによってはすぐに売り切れ。皆さん、レプリカジャージを買い求めたい人が多かったようです。トップリーグを見ていると、ラグビーファンはあまりお金を使わないイメージもありますが、サンウルブズ初戦を見ているとかなりお金を使っている印象でした。
そうこうしているうちに観客も徐々に増加。次第にいよいよ始まるなという感じになってきました。
ステージ開始
この日は、秩父宮ラグビー場内にJsportsが特設ステージも開設。試合開始前と試合終了後にステージでのイベントも行われていました。
で、この日の最初のステージが11時から開始となりました。最初のステージはW杯にも日本代表で選ばれた、廣瀬俊朗選手のトークから開始。この日の前にすでに今シーズン限りで引退を表明しており、その意味でも注目のトークショーとなりました。
というわけで、特設ステージで話を聞くことに。
内容についてはここでは省略します。聞きたい人はJsportsオンデマンドに登録すれば、見ることができるので見てください。
日本代表の裏話や、合宿中の出来事など普段聞けない話もしていただいています。最後はサンウルブズへのエールもありました。印象に残った言葉としては、「『ファン』は僕たちにはない力を持っている」ということ。サンウルブズに対しても『ファン』がどこまで支えることができるのか、というのも大事になってきそうです。
入場~キックオフまで
いざ会場内へ
さて、ステージで廣瀬選手のトークを聞いている最中の11:15から、入場開始。トークショー終わりにはすでに入場可能であったので、早速場内へ。
まだまだ入場してから間もない時間帯ではあったものの、続々とラグビー場内にファンが集まってきました。ちなみに、この日は入場者全員に特製タオルがプレゼントされました。第二戦も同様に来場者全員にプレゼントされるそうなので、初戦来ていない方も是非第2戦にお越しください。日本での2戦目は3月19日(土)となっていますよ!
以降の日程はこちらも参考にどうぞ
https://goto2019.com/sunwolves-member-2016/
食事タイム
さて、入場して、いったん席に座っていると、すでに12時近くに。「そろそろお昼ご飯の時間にしよう!」ということで、この日向かったのはここ!
ローストチキン「シシル」さん。前から「ここがうまい!」と人気だったので早速買いにいくことに。ちなみにお昼ということもあり、かなり行列ができていました。(写真はまだ準備中の時のものです。)
というわけで20分ぐらい並んでゲット!今回購入したのはローストチキンとパエリアのセットにしました。早速席に戻って食べてみることに。
ローストしたばかりのチキンをその場で切って入れてくれるので、温かいのはもちろん、肉厚でかなりジューシーなチキン。外側の皮の部分のパリパリ感と味付けもあって、とってもおいしいです!今回のセットで600円ですがこれは多くの人がおススメするのもよくわかるスタジアムグルメでした。
というわけで、2戦目以降サンウルブズの試合を見に来る方はこのローストチキンを是非勝ってみてください!
練習開始
そうこうしているうちに選手が登場して練習開始。
サンウルブズのメンバーもグラウンドでアップを開始し始めました。歴史的な一戦ではありますが、アップの印象は落ち着いていた感じがしました。
一方、対戦相手のライオンズもアップ開始。南アフリカからはるばる来てもらったわけですが、さすがに南アフリカチームとあって、体格はしっかりしている選手が多かったですね。
その後、徐々に観客も増えてきました。キックオフ30分前くらいからは、どんどんと観客が会場内へ。空いていた座席も徐々に埋まっていきます。
観客の様子は?
周囲の観客を見て回ると、もちろん普段からラグビーを見にきている人も多かったですが、その一方で、W杯以降で新しくファンになったと思われる人もいらっしゃいました。雰囲気もいつものトップリーグとはちょっと異なっていた感じがします。
1人で来るよりも集団で来ている人が多かったように思いました。それまでラグビーファンが声をかけてもまぁ半ば無視されていたところもありましたが(笑)、W杯以降はこれまでラグビー見たことない人でも誘ったら見に行ってみたいという人が増えていますね。
もちろん、日本人だけではなく、外国人の方の姿もありました。外国人の方の方が自然体で楽しんでいる感じ。もちろんラグビーを見にきているのですが、そもそも純粋にこの日1日をイベントとして楽しんでいる、という感じでした。
(それにしてもこの火山パーカーはどこで売っているのだろう笑)
間もなくキックオフ
さて、13時になって、いよいよキックオフ時間も近づいてきました。
この日の試合前のイベントとしては御陣乗太鼓と呼ばれる太鼓演奏が行われていました。
仮面をつけて太鼓を打ち鳴らし続けるという姿は日本人でもあまり見たことがないので新鮮でしたね。もちろん海外から来た方にはもっと新鮮だったようで、写真を撮ったり、動画を撮っている人が多かったように思います。
この後は、選手紹介の時間に。初代キャプテンである堀江選手への声援が大きかったですね。そしていよいよ選手入場。トップリーグとは異なり、並んで入場ではなく、走って登場してくるスタイル。若干登場時の炎が暑そうな選手もいましたが(笑)、まぁ今後の課題ということにしておきましょう。
いよいよ試合へ
さて、いよいよ、サンウルブズの歴史的な初戦、ライオンズ戦が始まりました。試合については、細かく書くことはしませんが、「試合前は大敗するんじゃないだろうか。」と思っていたファンも多かったと思います。しかしながら、先制したのはサンウルブズですし、後半には初トライを堀江主将が奪うなど、敗れはしたものの初戦としては悪くないゲームであったと思います。
観客の様子は?
さて、この試合を観客はどのように見ていたのでしょうか。
スーパーラグビーが初めてなのは選手だけではなくて、観客も同様に初めてのこと。そういう意味では戸惑う場面も見受けられたかと思います。
通常のトップリーグなどの試合との違いは、反則などの解説がなかったこと。普段、これに慣れている観客からは今、何があったのか分かりにくいと感じる人も多かったかもしれません。今後も反則のアナウンスがあるかどうかはわからないですが、もし続かないのであればこれにも慣れていかないといけないですね。
一方、この日全員にプレゼントされたタオルを使っての応援については、比較的良かったように思います。やっている側としてはよくあるやつだなぁという気もしましたが、改めて映像で確認すると、一体感も出ていて良いなと感じるものでした。
ちなみに、40分経過後のホーンの音がいつもと異なっていて、サイレンのような感じでこちらも戸惑っていた観客が多かった気がしています(笑)。こちらも慣れが必要ですね。
日本人らしさが出た応援風景になるか
なお、この試合で最も盛り上がった場面は、後半6分過ぎに自陣中央、22m内に入ってのライオンズボールスクラムの場面。それまで前半からスクラムは劣勢で、この場面でもサンウルブズがペナルティを繰り返していました。
後半早々にトライを奪われ、13点差に点差を広げられた後でのこの場面、ここでさらに追加点を奪われると、一気に崩れていってしまう。そんなことを会場全体も思っていたのかもしれません。ここまで崩れていた3番垣永選手を応援する声とともに、会場からは自然に拍手が沸き起こってきました。
その拍手があったからか、今度はサンウルブズがスクラム押し込まれずに、逆に押し返して相手のペナルティを得ることに。自然と生まれてきた拍手から湧き上がる「おせー!」とか「うぉー!」みたいな声はらしさが出た応援になったかもしれません。
それがあったからか、その後の堀江選手のトライにもつながり、さらに場内は盛り上がり、初めてのサンウルブズの試合でしたが、良い盛り上がりだったかと思います。
オフィシャルサポーター就任
また、この日のハーフタイムには、サンウルブズのオフィシャルサポーターに、同じ狼つながりということでMAN WITH A MISSIONが就任することが決定!
公式応援ソングとなっている「followers」は最新アルバム「The World's On Fire」に収録されています。5曲目の曲です。会場内でも流れていましたが、サンウルブズの躍動感を表すような曲になっているので、購入してもいいかと思います。
試合終了後
試合は残念ながら負けとなりましたが、観客としては比較的満足して帰った人も多いのではないかと思います。課題はあるかとは思いますが、スーパーラグビーである程度やれる姿を見れたのは大きかったでしょう。
試合後は恒例となっているファンとの触れ合いの時間も。場内の観客と写真を撮ったり、サインを書いたりしていて、このあたりはスーパーラグビーとはいえ、トップリーグや日本代表の試合とそれほど変わらない光景となっていました。
試合としてはこれで終了。試合終了後には再びステージでイベントがあるなど、試合終了後まで多くの人が楽しんでいた、そんな1日になっていたかと思います。
まとめ
というわけで日本初のスーパーラグビー公式戦の1日を見てきました。チケット代もそれほど安くはない中で、どれほどの観客が訪れるかというのは不安ではありましたが、チケットは売り切れ。さらにはグッズも大いに売れていたようで、ラグビーでもプロスポーツらしさが垣間見れる現場になっていたかと思います。
選手だけではなく、運営面や観客からしても初めての経験なので戸惑う場面もあったかと思いますが、新しい応援スタイルというのも少し出てきたので2試合目以降は、グラウンド内だけでなく、会場一体でさらに良いスタイルが定着していくといいですね。
ちなみにサンウルブズの2戦目は3月12日(土)のチーターズ戦となります。こちらはシンガポールでの開催となります。日本での開催は翌週の3月19日(土)のレベルズ戦。日本開催2試合目となるのでこちらの試合も一体となって盛り上げていきたいですね。
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