第18回全国高校選抜ラグビー大会が2017年3月31日(金)から埼玉県にある熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催されます。
春の選抜高校ラグビーは高校ラグビーの3つの大きな大会の1つであり、その年の高校ラグビー界でどこが強いのかをはかる重要な大会です。(春の選抜・夏の7人制・冬の花園が高校生の3つの全国大会)
今年は2019年W杯の会場でもある埼玉・熊谷ラグビー場が改修工事中なので、メインとなるのは熊谷陸上競技場での開催されます。
予選の結果や決勝トーナメントの組み合わせについてはこちらをご覧ください。
第18回全国選抜高校ラグビー大会の日程
2017年の春の高校選抜ラグビー大会の日程は以下となっています。
日程 | |
---|---|
開会式 | 2017年3月31日(金) |
予選リーグ
| 2017年3月31日(金)・4月1日(土) 2017年4月2日(日) 2017年4月4日(火) |
準々決勝 | 2017年4月6日(木) |
準決勝 | 2017年4月8日(土) |
決勝・3位決定戦 | 2017年4月9日(日) |
まずは参加校が4校ずつ8つのグループに分かれて予選リーグを行い、各リーグの上位8チームが決勝トーナメントに進出となります。その後は8チームによるトーナメントで優勝を決めていきます。なお、決勝は同点の場合は両校優勝となります。
また、今年は熊谷ラグビー場が改修工事中なので、予選リーグは熊谷Bグラウンド、Cグラウンドと、補助陸上競技場で行われます。決勝トーナメントは熊谷陸上競技場での開催となります。
例年と場所が異なるので注意してください。
出場校一覧(全32校)
春の選抜ラグビーはその名の通り、選抜された結果、出場校が決定となります。そのため、各都道府県から勝ち抜いたチームが出場するわけではなく、各地区から上位のチームが選抜されて、それに加えて、大会実行委員推薦枠で決定となります。参加校は全32校となります。
各地区ですでに代表校が決定しており、全32校は以下となっています。
都道府県 | 出場校 | 出場歴 |
---|---|---|
北海道地区(1校) | ||
北海道 | 札幌山の手 | 13年連続13回目 |
東北地区(3校) | ||
秋田 | 秋田工業 | 2年連続9回目 |
宮城 | 仙台育英 | 6年連続15回目 |
岩手 | 黒沢尻工業 | 6年ぶり2回目 |
関東地区(5校) | ||
神奈川 | 桐蔭学園 | 15年連続16回目 |
東京 | 國學院久我山 | 2年ぶり12回目 |
千葉 | 流経大柏 | 2年ぶり11回目 |
茨城 | 茗渓学園 | 2年連続10回目 |
埼玉 | 深谷 | 6年連続9度目 |
北信越地区(1校) | ||
石川 | 日本航空石川 | 2年連続5回目 |
東海地区(2校) | ||
愛知 | 春日丘 | 2年ぶり8回目 |
愛知 | 西陵 | 2年連続8回目 |
近畿地区(5校) | ||
京都 | 京都成章 | 2年連続7回目 |
大阪 | 大阪桐蔭 | 6年連続6回目 |
大阪 | 東海大仰星 | 5年連続16回目 |
大阪 | 大阪朝高 | 2年ぶり7回目 |
奈良 | 天理 | 2年ぶり6回目 |
中国地区(2校) | ||
島根 | 石見智翠館 | 2年ぶり7回目 |
広島 | 尾道 | 5年連続10回目 |
四国地区(2校) | ||
徳島 | 城東 | 初出場 |
高知 | 土佐塾 | 2年連続2回目 |
九州地区(6校) | ||
福岡 | 東福岡 | 11年連続14回目 |
佐賀 | 佐賀工業 | 5年連続12回目 |
長崎 | 長崎南山 | 2年連続5回目 |
大分 | 大分舞鶴 | 2年連続10回目 |
宮崎 | 高鍋 | 3年ぶり3回目 |
沖縄 | 名護 | 初出場 |
開催県(1校) | ||
埼玉 | 川越東 | 初出場 |
実行委員推薦枠(東)(2校) | ||
神奈川 | 東海大相模 | 2年ぶり2回目 |
愛知 | 旭野 | 11年ぶり2回目 |
実行委員推薦枠(西)(2校) | ||
兵庫 | 神戸市立科学技術 | 初出場 |
広島 | 崇徳 | 初出場 |
※九州地区は前年度優勝校枠1枠を加えて、全6校が選抜出場。
予選リーグ組み合わせ
それでは選抜高校ラグビーの予選リーグ組み合わせを見ていきたいと思います。
まずは予選リーグ一覧を見ておきましょう。
都道府県 | 出場校 | 出場歴 |
---|---|---|
グループA | ||
福岡 | 東福岡 | 11年連続14回目 |
埼玉 | 深谷 | 6年連続9回目 |
広島 | 尾道 | 5年連続10回目 |
奈良 | 天理 | 2年ぶり6回目 |
グループB | ||
大阪 | 大阪桐蔭 | 6年連続6回目 |
神奈川 | 東海大相模 | 2年ぶり2回目 |
大分 | 大分舞鶴 | 2年連続10回目 |
秋田 | 秋田工業 | 2年連続9回目 |
グループC | ||
島根 | 石見智翠館 | 2年ぶり7回目 |
北海道 | 札幌山の手 | 13年連続13回目 |
高知 | 土佐塾 | 2年連続2回目 |
愛知 | 西陵 | 2年連続8回目 |
グループD | ||
京都 | 京都成章 | 2年連続7回目 |
岩手 | 黒沢尻工業 | 6年ぶり2回目 |
沖縄 | 名護 | 初出場 |
埼玉 | 川越東 | 初出場 |
グループE | ||
東京 | 國學院久我山 | 2年ぶり12回目 |
徳島 | 城東 | 初出場 |
長崎 | 長崎南山 | 2年連続5回目 |
石川 | 日本航空石川 | 2年連続5回目 |
グループF | ||
神奈川 | 桐蔭学園 | 15年連続16回目 |
兵庫 | 神戸科学技術 | 初出場 |
宮崎 | 高鍋 | 3年ぶり3回目 |
愛知 | 旭野 | 11年ぶり2回目 |
グループG | ||
大阪 | 大阪朝高 | 2年ぶり7回目 |
愛知 | 春日丘 | 2年ぶり8回目 |
広島 | 崇徳 | 初出場 |
千葉 | 流経大柏 | 2年ぶり11回目 |
グループH | ||
大阪 | 東海大仰星 | 5年連続16回目 |
茨城 | 茗渓学園 | 2年連続10回目 |
佐賀 | 佐賀工業 | 5年連続12回目 |
宮城 | 仙台育英 | 6年連続15回目 |
なお、今年は選抜高校ラグビー大会とは別にU18日本代表が4/9~4/15にかけてフランス遠征に行きます。そのため、U18日本代表に選ばれた選手は、4/4以降はフランスに遠征し、この選抜大会には出場しない形になります。
そのU18日本代表メンバーについては下記をご覧ください。
続いて各グループごとの対戦表と、勝ち抜け予想を見ておきます。
グループA
東福岡 | 深谷 | 尾道 | 天理 | |
---|---|---|---|---|
東福岡 | \ | 4/4 10:45 補助 | 4/2 13:15 C | 4/1 9:30 B |
深谷 | 4/4 10:45 補助 | \ | 3/31 15:30 陸上 | 4/2 14:30 B |
尾道 | 4/2 13:15 C | 3/31 15:30 陸上 | \ | 4/4 12:00 補助 |
天理 | 4/1 9:30 B | 4/2 14:30 B | 4/4 12:00 補助 | \ |
※B=熊谷Bグラウンド、C=熊谷Cグラウンド、補助=熊谷補助陸上競技場、陸上=熊谷陸上競技場
このグループは昨年の3冠チームである東福岡が一歩抜け出しているかと思いますが、他の高校も全国大会常連の実力校が揃っているこの大会でも予選では最も厳しいグループと言っていいでしょう。東福岡が有利ですが、混戦も予想されるグループです。
グループB
大阪桐蔭 | 東海大相模 | 大分舞鶴 | 秋田工業 | |
---|---|---|---|---|
大阪桐蔭 | \ | 4/4 13:15 補助 | 4/2 9:30 C | 4/1 10:45 B |
東海大相模 | 4/4 13:15 補助 | \ | 4/1 12:00 B | 4/2 10:45 C |
大分舞鶴 | 4/2 9:30 C | 4/1 12:00 B | \ | 4/4 14:30 補助 |
秋田工業 | 4/1 10:45 B | 4/2 10:45 C | 4/4 14:30 補助 | \ |
こちらのグループも予想が難しいグループになります。近畿大会優勝(京都成章と両校優勝・抽選で近畿2位枠で出場)の大阪桐蔭がやや優勢かという気はしますが、推薦枠で出場ながらサニックスワールドユース予選で優勝した東海大相模も前評判が高く、また大分舞鶴、秋田工業も花園出場校であり、レベルが高いチームが揃っています。こちらも接戦が多くなるグループでしょう。
グループC
石見智翠館 | 札幌山の手 | 土佐塾 | 西陵 | |
---|---|---|---|---|
石見智翠館 | \ | 4/4 9:30 補助 | 4/2 12:00 C | 4/1 13:15 B |
札幌山の手 | 4/4 9:30 補助 | \ | 4/1 14:30 B | 4/2 12:00 補助 |
土佐塾 | 4/2 12:00 C | 4/1 14:30 B | \ | 4/4 9:30 B |
西陵 | 4/1 13:15 B | 4/2 12:00 補助 | 4/4 9:30 B | \ |
グループCは中国・四国大会優勝の石見智翠館が有利なグループです。その他では、花園常連の札幌山の手に加え、2年連続出場となる土佐塾、さらに花園優勝経験もある西陵高校が同じグループになっています。石見智翠館を札幌山の手や西陵高校が追いかける展開となりそうでs展開となりそうです。
グループD
京都成章 | 黒沢尻工業 | 名護 | 川越東 | |
---|---|---|---|---|
京都成章 | \ | 4/4 10:45 B | 4/2 13:15 補助 | 4/1 9:30 C |
黒沢尻工業 | 4/4 10:45 B | \ | 4/1 10:45 C | 4/2 14:30 補助 |
名護 | 4/2 13:15 補助 | 4/1 10:45 C | \ | 4/4 12:00 B |
川越東 | 4/1 9:30 C | 4/2 14:30 補助 | 4/4 12:00 B | \ |
グループDは、近畿大会優勝(大阪桐蔭と両校優勝・抽選で近畿1位枠で出場)が大きく抜け出したグループとなっています。京都成章は今大会でも優勝候補の1つでしょう。それに対し、黒沢尻工業と初出場の2校、名護高校と川越東高校がどう挑むかというグループになっています。
グループE
國學院久我山 | 城東 | 長崎南山 | 日本航空石川 | |
---|---|---|---|---|
國學院久我山 | \ | 4/4 13:15 B | 4/2 9:30 補助 | 4/1 12:00 C |
城東 | 4/4 13:15 B | \ | 4/1 13:15 C | 4/2 10:45 補助 |
長崎南山 | 4/2 9:30 補助 | 4/1 13:15 C | \ | 4/4 14:30 B |
日本航空石川 | 4/1 12:00 C | 4/2 10:45 補助 | 4/4 14:30 B | \ |
グループEは関東大会2位の國學院久我山高校に対して、九州大会3位の長崎南山、北信越大会優勝の日本航空石川の3校が1位勝ち抜けを狙う展開となりそうです。初出場となる城東高校は花園常連の3校に挑戦する大会となりそうです。
グループF
桐蔭学園 | 神戸科学技術 | 高鍋 | 旭野 | |
---|---|---|---|---|
桐蔭学園 | \ | 4/4 12:00 C | 4/2 14:30 B | 4/1 9:30 補助 |
神戸科学技術 | 4/4 12:00 C | \ | 4/1 10:45 補助 | 4/2 15:45 B |
高鍋 | 4/2 14:30 B | 4/1 10:45 補助 | \ | 4/4 13:15 C |
旭野 | 4/1 9:30 補助 | 4/2 15:45 B | 4/4 13:15 C | \ |
グループFは関東大会1位で今大会の優勝候補の1つである桐蔭学園高校が抜け出ているグループでしょう。対する高鍋高校と推薦枠で出場する神戸科学技術高校、旭野高校はまずは予選グループで1勝を挙げたい試合となります。
グループG
大阪朝高 | 春日丘 | 崇徳 | 流経大柏 | |
---|---|---|---|---|
大阪朝高 | \ | 4/4 14:30 C | 4/2 9:30 B | 4/1 12:00 補助 |
春日丘 | 4/4 14:30 C | \ | 4/1 13:15 補助 | 4/2 10:45 B |
崇徳 | 4/2 9:30 B | 4/1 13:15 補助 | \ | 4/4 15:45 C |
流経大柏 | 4/1 12:00 補助 | 4/2 10:45 B | 4/4 15:45 C | \ |
グループGは近畿大会3位(抽選で近畿4位枠で出場)の大阪朝高、東海大会優勝の春日丘、関東大会3位の流経大柏の3校が1位をかけて争う形になりそうです。推薦枠で初出場となる広島の崇徳高校は、花園常連校の3校に挑戦する大会となります。
グループH
東海大仰星 | 茗渓学園 | 佐賀工業 | 仙台育英 | |
---|---|---|---|---|
東海大仰星 | \ | 4/4 9:30 C | 4/2 12:00 B | 4/1 14:30 C |
茗渓学園 | 4/4 9:30 C | \ | 4/1 14:30 補助 | 4/2 13:15 B |
佐賀工業 | 4/2 12:00 B | 4/1 14:30 補助 | \ | 4/4 10:45 C |
仙台育英 | 4/1 14:30 C | 4/2 13:15 B | 4/4 10:45 C | \ |
グループHは近畿大会3位の東海大仰星がやや優勢ですが、関東大会4位の茗渓学園、九州大会2位の佐賀工業、東北大会2位の仙台育英と花園常連校が揃っており、他の高校も楽しみなグループになっています。
U-18日本代表の選手は遠征へ
なお、今年は4/7(金)から4/15(土)までフランスで「2017ラグビーヨーロッパ男子U18ヨーロピアンチャンピオンシップ」にU18日本代表が参加します。今大会の出場校から選手がフランスへ派遣されますが、期間が被っているため、選抜大会には途中から出場できない選手も出てきます。U18日本代表は各校のレギュラークラスの選手がほとんどのため、選抜高校ラグビー大会の優勝争いにも大きな影響を与えそうです。
優勝候補は?
今年の春の選抜高校ラグビー。今年の優勝候補はまず福岡・東福岡高校が挙げられます。昨年度優勝のメンバーも残っており、目指すは優勝のみとなりそうです。
ただ、東福岡以外にも今年は関東大会優勝の神奈川・桐蔭学園もここまでの大会でかなり力強さを発揮しています。また近畿大会優勝(大阪桐蔭と両校優勝)の京都成章も今大会優勝校の1つでしょう。
これらの3校に加えて、同じく近畿大会優勝の大阪桐蔭、近畿3位の東海大仰星も優勝争いに絡んでくるかと思います。
ただ、上記にもあるように今年はU18日本代表メンバーが途中(4/3(月)以降)からフランス遠征に出発するため、優勝候補の高校からも選手が遠征に行きます。特に優勝候補の東福岡からは最多の8名が抜けることになります。こちらも大きな影響があるでしょう。
各校レギュラー選手だけでなく、チーム全体の力が試される大会となりそうです。
最後に
いよいよ今年の春の選抜高校ラグビーも開幕します。新チームになってからは初の全国大会で、今年の各校の実力を占う重要な大会となります。今年は熊谷改修やU18日本代表遠征のため、例年とは異なる部分もありますが、春の大事な大会ですので皆さんも是非注目してください。
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