ラグビー観戦初心者が覚えておくべき最低限のルール4つ

ルール
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ラグビーのことをよく知らない人、見たことがない人はラグビーのルールが難しいと思っている方が多いです。確かにラグビーのルールはいきなりすべてを覚えようと思っても簡単ではなく、理解するためにはそれなりの時間は必要となります。

が、それはあくまでしっかり理解しようとすればの話。ここでいうしっかり理解というのは選手としてラグビーをプレーしようと考えている場合はこのしっかり理解が必要になってくると思います。でも、ラグビーを観ようと思っている人にとっては、そこまでしっかり理解しなくても大丈夫です。

そもそもスポーツを観るという場合にそこまでルールを理解している人は少ないです。野球やサッカーでもルールを理解していなくても多くの人が見ますよね。それはざっくりとどういうスポーツかがわかっているからだと思います。

このルールがざっくりわかっているというのが大事なポイントです。

完璧に理解するのではなく、ザックリわかっていればラグビーのルール把握も十分だからです。ということで、このザックリわかっているというレベルになるためにはどうすればいいでしょうか。

ラグビーの構造を理解する

よく言われる「ルールがわからない」には色々なものが含まれています。

純粋にルールを知らない場合もありますが、中にはルールを知らないのではなくて、何が起きたのか見えなかった場合や、ラグビーというスポーツの独特な構造を理解していないという場合が多くあります。

何が起きたのか見えなかったというのは、実はラグビーを何度も観戦していた人でもよくあります。なので「今何が起こったのか」がわからない、というのはよくある事として受け流すことが大事です(笑)。

ラグビーは15人vs15人というスポーツの中でも人数が多いスポーツです。またボール周辺に人が多く集まることも多いので、よく見えないのは日常茶飯事です。上手く受け流して、「よく見えんかったけど、なんか反則あったんや」くらいの気持ちで見てもらえばいいと思います。

ただ、そうはいっても、何にも知らずに見にいっても困ると思いますので、これくらいは覚えておいてほしいというラグビーの構造を伝えていきます。

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ラグビーは陣取りスポーツである

まずこれです。これが一番基本だと思います。「ラグビーって一言でいうと何なの?」と言われれば、「陣地を取るスポーツです」と答えるのが一番でしょう。ラグビーって何をしているかと言われれば、相手陣へと何とかして進もうとしているが答えでしょう。

例えば、サッカーを想像してください。サッカーは陣地を取るスポーツではないです。いくら相手陣に進んで、相手陣のゴールラインまで到達してもボールをゴールに入れなければ得点にはなりません。

でもラグビーは相手陣にボールを持ち込めば(もう少し正確に言うと、ボールを地面に置くというのが必要ですが)得点できます。相手陣までボールを持ち込めば、右サイドでも左サイドでも大丈夫です。なのでとにかく相手陣にボールを持ち込むようにしているスポーツだといえます。

ラグビーは陣地を取り合うスポーツである

ただ、陣取りの中で色々な禁止事項があります。その中でこれだけは覚えておいてほしいものを紹介します。

ボールは前に投げていけない(スローフォワード)

「今目の前にボールがあって、これを10m先に動かすのにどうしますか?」と聞かれたら、皆さんはどうしますか?

まず思いつくのは2つだと思います。

そのボールを手に持って10m運んでいく
ボールを10m先に投げる

この2つだと思います。ただ、ラグビーの場合はこのうちの1つが禁止されています。それがボールを前に投げることです。相手陣にボールを進めようとした時にボールを前に投げれば簡単ですよね。ですが、ボールを前に投げて進むことはできません。ボールは後ろか横にしか投げることができないです。となると、前に進む手段はボールを持って進んでいくしかありません。

このボールを前に投げる反則をスローフォワードと言います。

なのでラグビーはボールを持った選手がひたすらに前に進んでいくスポーツになるんです。逆に守る側からすれば、相手は自陣にボールを持って進んでくるので、それを防がないといけません。そのため、タックルして前に行かないように防ぐわけです。

攻撃側はそれを交わすためにステップを踏んだり、あるいはタックルにきてもそれを跳ね除けて前進しようとします。

ラグビーの攻防は前にボールを投げられないことから生まれるわけです。

ボールを前に投げるのはラグビーでは反則である

ボールを前に落としていけない(ノックオン)

もう1つだけ禁止事項をここで紹介しておきます。それがボールを前に落としていけないというものです。この反則をノックオンと言います。

これは前に投げてはいけないというのと似てるんですが、投げるのがダメなら前に落とすのもダメです。前に投げるのはダメで前に落とすのはOKなら、どこからが投げたことになり、どこまでが落したことになるか判別しにくいですよね。

これについては試合中よく起こるので、あまり気にしなくても自然と覚えられるかと思います。

ボールを前に蹴るのはいい

先ほど、ボールを前に投げてはいけないと言いました。じゃぁ「前に蹴るのはいいの?」と思った方もいるかもしれません。結論からすれば、前に蹴るのはOKです。

というのもラグビーは"Rugby football"という名がついているように、元々は"football"です。なので、キックは許されています。

前に蹴れば一気に陣地を相手陣に進めることができますので、ラグビーの試合ではよくボールをける場面も見られます。そういう意味でいえば、ボールを相手陣に運ぼうとする手段は、ボールを持って前に進んでいくか、ボールを前に蹴るかの2つの選択肢があると言えますね。

ラグビーでボールを前に蹴るのはOK

まとめ

というわけでとりあえず、これだけは覚えておいておきたいラグビー構造を紹介しました。

  • ラグビーは陣取りスポーツである
  • ボールを前に投げてはいけない
  • ボールを前に落としてはいけない
  • ボールを前に蹴るのはOK

細かいルールから覚えていこうと思う方がいますが、まずはこれだけ理解しておけば十分楽しめると思います。

いきなり細かい反則を覚えようというのは無理があります。野球でいえば全然知らない人がいきなり犠牲フライって何かを覚えていこうとするのと一緒です。まずは最低限覚えて、ラグビーを観にいってほしいと思います。

<追記>さらにラグビー観戦の際のルールを知りたい方はこちらもどうぞ。

まずは初心者という方はこちらの2冊が最初には良いかと思います。

少しはわかるけど、もう少しラグビーのルールを知りたいという方は以下の2冊がオススメです。


こちらはラグビーのルールが詳しく説明されているのと、少しラグビー観戦に慣れてきた方がさらに知識を増やしたり、ラグビーの戦術を理解するのにおススメです。

また、こちらは日本ラグビー協会が監修しているジャッジについての本です。特に反則があった際のレフリーのジェスチャーについて写真などで示していますのでわかりやすくなっています。ポケットサイズなのでこちらを持参の上、観戦に行くと「今何が起きたのか?」ということに対して理解が進むかと思います。

なお、反則名についてはこちらの記事も参考にしてみてください。反則名も何それ?と思う人が多いですが、基本英語そのままなので、わかってしまえば簡単です。
https://goto2019.com/rugby-pupular-penalty/

ポジションについて知りたい方はこちらを参考にしてください。ポジションも15人いるので多いですが、左右で分かれているものと、1人だけのものに分けると覚えやすいかと思います。

https://goto2019.com/rugby-rule-position/

また、7人制ラグビーのルールを把握したいという方はこちらも参考にどうぞ。7人制(セブンズ)のルールは基本的な部分は15人制と同じですが、独自のルールがあるので、そちらを確認してください。


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