6月10日(土)に熊本市・えがお健康スタジアムにてラグビー日本代表vsルーマニア代表の試合がが行われます。2017年の日本代表の試合で、特にW杯出場経験のある強豪との対戦はこの6月からとなります。
2019年のラグビーワールドカップまで2年余りと迫った中での代表戦となる今回の試合。W杯に向けても注目度の大会この試合はどんな見どころがあるのでしょうか。
日本代表vsルーマニア代表
ルーマニア代表はヨーロッパのTia2(ティア2)と呼ばれる強豪国で、試合前の時点で世界ランキングは16位。(日本は11位)
過去の対戦では日本代表が4勝1敗と優位に立っています。最近の対戦を見てもアウェイで2連勝となっています。
ルーマニア代表との対戦成績はこちら。
試合日 | 対戦結果 | 日本代表 | スタジアム |
---|---|---|---|
1995/5/3 | 34-21 | WIN | 東京・秩父宮ラグビー場 |
2004/11/20 | 10-25 | LOSE | ブカレスト・ナショナルラグビースタジアム |
2005/5/25 | 23-16 | WIN | 東京・国立競技場 |
2012/11/10 | 34-23 | WIN | ブカレスト・ナショナルラグビースタジアム |
2014/11/15 | 18-13 | WIN | ブカレスト・ナショナルラグビースタジアム |
ただ、決して楽な相手というわけではなく、勝った試合も接戦が多く、楽に勝てる存在ではないでしょう。
その他、ラグビールーマニア代表についてはこちらも参考にどうぞ。
https://goto2019.com/rugby-romania/
ルーマニアもW杯で日本と同じ組になるのか?
2017年5月10日に2019年ラグビーW杯のプール分け抽選が行われ、日本代表はプールAに属しています。このプールAの他のチームは以下の通りとなっています。
国 | 世界 ランキング | 備考 |
---|---|---|
プールA | ||
アイルランド | 4位 | 全大会出場・最高ベスト8 |
スコットランド | 5位 | 全大会出場・最高ベスト4 |
日本 | 11位 | 前回初のW杯3勝 |
ヨーロッパ予選1位 | / | ルーマニアが優勢 |
欧州・オセアニア プレーオフ勝者 | / | 欧州2位とオセアニア3位に よるプレーオフ |
この後6/17(土)と6/24(土)に行われるアイルランド代表とは同じプールになることは決定していますが、同じプールAにはヨーロッパ予選1位の枠も対戦が決まっています。このヨーロッパ予選は「ラグビーヨーロッパ・チャンピオンシップ」と呼ばれる、ジョージア・ルーマニア・ロシア・スペイン・ドイツ・ベルギーの6か国で行われる対抗戦の2年間の結果で決まります。現在ジョージアとルーマニアが勝ち点19で並んでいます。(3位はスペインの勝ち点13)ジョージアはすでに2019年ラグビーW杯出場が決まっており、ジョージアを除くチームで1位になれば、日本と同じプールAの枠に入ることになります。
まだ来年の結果もありますが、現状ではルーマニアがこのヨーロッパ1位の枠は優勢となっているため、W杯でも再び対戦する可能性が高いのが今回のルーマニア代表です。
日本代表のメンバーは?
6月8日にルーマニア戦に対する日本代表のメンバーも発表されました。メンバーは以下となります。
名前 | 所属 | キャップ | ||
---|---|---|---|---|
FW | 1 | 山本 幸輝 | ヤマハ発動機ジュビロ | 3 |
2 | 堀江 翔太 | パナソニックワイルドナイツ | 49 | |
3 | 浅原 拓真 | 東芝ブレイブルーパス | 5 | |
4 | 谷田部 洸太郎 | パナソニックワイルドナイツ | 12 | |
5 | ヘル ウヴェ | ヤマハ発動機ジュビロ | 3 | |
6 | リーチ マイケル | 東芝ブレイブルーパス | 47 | |
7 | 徳永 祥尭 | 東芝ブレイブルーパス | 4 | |
8 | アナマキ・レレィ・マフィ | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 13 | |
BK | 9 | 田中 史朗 | パナソニックワイルドナイツ | 58 |
10 | 小倉 順平 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 2 | |
11 | 福岡 堅樹 | パナソニックワイルドナイツ | 17 | |
12 | デレック・カーペンター | サントリーサンゴリアス | - | |
13 | ティモシー・ラファエレ | コカ・コーラレッドスパークス | 4 | |
14 | 山田 章仁 | パナソニックワイルドナイツ | 21 | |
15 | 野口 竜司 | 東海大学 | 8 | |
リザーブ | 16 | 庭井 祐輔 | キヤノンイーグルス | - |
17 | 稲垣 啓太 | パナソニックワイルドナイツ | 13 | |
18 | 伊藤 平一郎 | ヤマハ発動機ジュビロ | 4 | |
19 | 大戸 裕矢 | ヤマハ発動機ジュビロ | 2 | |
20 | ツイ ヘンドリック | サントリーサンゴリアス | 38 | |
21 | 内田 啓介 | パナソニックワイルドナイツ | 21 | |
22 | 田村 優 | キヤノンイーグルス | 42 | |
23 | 松島 幸太朗 | サントリーサンゴリアス | 22 |
※キャプテンは2番堀江選手
サンウルブズ所属の選手中心・復帰選手も
注目は久しぶりの日本代表戦となるリーチマイケル選手。日本代表としての試合は2015年W杯以来の試合となります。スーパーラグビー・チーフス(NZカンファレンス)で活躍しており、実績も十分。多くのファンも待ち望んだ復帰となります。
また、同じくサンウルブズ以外のスーパーラグビー組ではレベルズ所属のアナマキ・レレィ・マフィ選手もスタメン入り。また、レッズ所属のツイ ヘンドリック選手もリザーブながらメンバー入りしています。
その他のメンバーに関しては、スーパーラグビー日本チームであるサンウルブズ所属のメンバーがほとんどを占めていますが、サンウルブズ以外ではWTBに山田章仁選手が、また唯一大学生として東海大学の野口竜司選手が選ばれ、スターティングメンバーとなっています。
ルーマニア戦の見どころは?
ルーマニア戦、まず気になるのはスクラム勝負でしょう。ルーマニア代表は世界でもトップクラスにスクラムに力を入れており、ここで日本代表がどこまで勝負できるのかはポイントになります。スーパーラグビー・サンウルブズを見ても勝敗は大きく負け越しているものの、今年はスクラムについては勝負できており、相手を押し返す場面も目立ちました。欧州の強固なスクラムに対しても日本代表のスクラムが通用するのかは注目すべきでしょう。
また、欧州の強固な体格の選手に対してFW戦、密集でどれだけファイトできるかも注目です。サンウルブズでは密集に立ち遅れて、ピックからゲインされるという場面も見られました。ルーマニアもFWでゴリゴリと押してくるプレーが増えるかと思いますが、ここで押されずに止める、押し返す、ピックでゲインされないなどFW戦で負けなければかなり有利な試合展開になるでしょう。
また、ディフェンス時にペナルティが増えてしまうと相手にゴール前でのモールなどFWで押されるプレーも選択されます。こちらもサンウルブズでは課題になっていたので、今回の対戦でディシプリン(規律)を守ってディフェンスすることができるかも重要な点となります。
W杯までに日本代表として試合をする機会もそれほど多いわけでありません。W杯のメンバー選考という意味でも1試合1試合が重要になってきます。逆に言えば、しっかり結果を残せばW杯メンバーに残るチャンスも増えてくるので、W杯を目指す選手にとっても大事な一戦となりそうです。
まとめ
日本代表vsルーマニア代表の試合は6月10日14:40にキックオフとなります。この試合は14:30より日本テレビにて地上波で全国放送されます。また、JSPORTS4でも生中継されます。
会場で見れない方は是非テレビの前で応援してください。
ラグビー日本代表の2017年の日程などはこちらを参考にどうぞ。
https://goto2019.com/rugby-japan-2017/
コメント