第96回全国高校ラグビー大会・花園大阪府予選決勝の組み合わせと見どころ

高校ラグビー
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今年も年末年始にかけて全国高校ラグビー大会が開催されます。今の時期はその全国大会に向けた都道府県大会が行なわれているところです。

全国各地で熱戦が繰り広げられていますが、全国大会が行なわれる花園ラグビー場を有する大阪でも予選が行われています。大阪からは3校が出場しますが、すでに大阪府予選も準決勝まで終わって、いよいよ決勝を残すのみです。

毎年熱戦が行われる大阪大会の決勝、果たしてどんな試合となるでしょうか。

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第96回全国高校ラグビー大会大阪府予選決勝の組み合わせ

大阪府からは全国最多の3校が全国大会へと出場します。予選では全3地区に分けて予選プール・トーナメントが行われます。この各地区のトーナメントの決勝を勝ち抜ければ花園出場が決まります。

各地区の組み合わせは春の大会時にシード校が決まり、すでに各地区の組み合わせも決定。11/6(日)には準決勝が行われており、残すは決勝のみとなっています。

各地区の決勝の組み合わせは以下となっています。なお決勝は11/13(日)、すべて花園ラグビー場第1グラウンドでの開催となります。

対戦カード時間
第1地区東海大仰星-大阪朝高11:00
第2地区常翔学園-早稲田摂陵12:30
第3地区大阪桐蔭-大産大附属14:00

花園行きをかけた大事な決勝戦。各地区の見どころを見ていきましょう。

第1地区決勝 東海大仰星-大阪朝高

第1地区の決勝は東海大仰星と大阪朝高の対戦です。どちらも全国大会出場経験のある強豪校同士の対戦となりました。

東海大仰星は、勝てば4年連続17回目の花園出場がかかる試合。ここまでの大阪府予選では、高津高校相手に84-0、日新高校相手に68-5と快勝し、この決勝トーナメント進出を果たしています。昨年度の全国制覇のチームで、今年は春の選抜高校ラグビーでは、準決勝で敗れるもベスト4に進出。今年も全国トップクラスの実力を持っています。

大阪朝高は、勝てば2年ぶり10回目の花園出場がかかります。昨年は惜しくも決勝で大阪桐蔭に敗れ、花園出場できなかった大阪朝高。今年は、近畿大会に出場できず、大阪総体でもBシードとなりました。今大会は都島工業相手に78-0、摂津高校相手に57-10と危なげなく決勝に進出。2年ぶりの花園出場を狙います。

この試合、これまでの両チームの状況から考えると東海大仰星が有利と言えるでしょう。ただ、大阪朝高もこの時期にぐんぐん力を伸ばしていくチームであり、面白い試合になると思います。

大阪朝高は、東海大仰星に流れをもっていかれると厳しくなるので、まずは序盤から競った試合に持っていきたいところでしょう。そのためにはまずディフェンスで崩れないことと、チャンスを確実に得点につなげていくことが大事になります。今年のチームもモールの強さはあるので、チャンスではモールでトライを取り切りたいところでしょう。

東海大仰星は序盤から得点を重ねると一気に突き放していく可能性があります。また、序盤にミスが続いても、東海大仰星は個々の強さだけでなく、チームとして試合の中で修正していく力を持っているので、しっかり試合を作っていくのではないでしょうか。

試合巧者の東海大仰星に大阪朝高がくらいついていけば、最後まで分からない試合になるかと思います。

第2地区決勝 常翔学園-早稲田摂陵

第2地区の決勝は常翔学園と早稲田摂陵の対戦となりました。全国大会常連の常翔学園に対し、初の決勝進出となった早稲田摂陵が挑む構造となります。
常翔学園は、勝てば2年連続35回目の全国大会出場となります。この大会では、興國高校相手に96-0、関西創価高校相手に108-0と圧倒し、決勝進出を果たしました。大阪総体予選は大阪桐蔭に敗れたものの、大産大付属に快勝し、Aシードを獲得しています。こちらも全国トップクラスの力を持っていおり、昨年は花園でも初戦で敗れているだけに、今年こその気持ちも強いと思います。

早稲田摂陵は、初の大阪府予選決勝進出。もちろん勝てば初の花園出場となります。春の総体予選ではCシードとなるも、この大会では、布施工科高校相手に40-12、準決勝では春の総体予選で21-19と惜しくも敗れた関大北陽高校相手に接戦となるも、17-14で今度は競り勝って初の決勝進出を決めています。勝てば花園出場は初めて。チームの新たな歴史を作る戦いが始まります。

試合としては、常翔学園が有利でしょう。常翔学園は個々の選手が縦に力強く突き抜けていき、ボールをつないでいくチーム。また、オフロードや、素早いボール出しもあるので、これを早稲田摂陵が止められないと常翔学園が得点を重ねていく展開になります。

早稲田摂陵も今年は粘り強さがあるチーム。まずはディフェンス面でしっかり面を崩さず、ディフェンスし続けることが大事になってきます。相手としては格上となるので、まずは持てる力を全部出し切ってぶつかっていきたいですね。

第3地区決勝 大阪桐蔭-大産大附属

第3地区の決勝は大阪桐蔭と大産大附属の対戦です。全国大会でも上位進出の期待がかかる大阪桐蔭と、ここ数年力をつけてきている大産大附属という注目の対戦カードになります。
大阪桐蔭は、勝てば5年連続11回目の花園進出となります。大阪総体予選では、準決勝、決勝で常翔学園、東海大仰星と倒して優勝でこの大阪予選のAシードを獲得しています。この大会は、近大附属高校相手位に43-3、金光藤蔭高校相手に58-0と快勝して決勝進出を果たしました。全国大会ではベスト4が過去最高なので、それを超える成績を残したいところ。そのためにも負けられない戦いになります。

大産大附属は、勝てば初の花園出場となります。昨年度も大阪府予選決勝まで進むものの、決勝で東海大仰星に敗れ、花園出場はならず。ただ、今シーズンは春には初の近畿大会出場を決め、さらには全国選抜高校ラグビー大会にも初出場。ここ数年でメキメキと力をつけてきました。この大会では常翔啓光学園高校相手に83-0、同志社香里高校相手に31-17と勝利して決勝進出。初の花園をかけた大事な一戦に挑みます。

この試合、有利なのは大阪桐蔭でしょう。大阪桐蔭はキックを利用して陣地を取りつつ、敵陣ではFWがしっかり動いて勝負でき、安定した試合運びをするチームです。両チームを見るとFWでは大阪桐蔭有利なので、敵陣でFWで攻めていく時間が長くなると大阪桐蔭ペースになると思います。

対する大産大附属は、まずはキックでしっかりとエリアを取り、自陣でのゲームを減らせるかどうかが大事になります。また、バックス陣は良い選手が揃っているので、チャンスがあれば相手キックからのカウンターで敵陣入っていきたいでしょう。自陣での時間が増えると相手FW陣でのアタックに消耗されられるので、うまくエリアをとっていきたいですね。

大阪桐蔭有利ですが、キック・カウンターで大産大附属のアタックの時間が増えると大産大附属にもチャンスが出てくると思います。

まとめ

大阪予選は注目の3試合となります。負ければ、今シーズンが終了、勝てば全国大会出場という大事なゲーム。3試合とも好ゲームが期待されます。

3試合全て花園ラグビー場で開催されるのでお時間ある方は是非お越しください。

 

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