第52回ラグビー大学選手権のセカンドステージが2015年12月13日(日)に開幕しました。第1戦が各地で行われ、多いに盛り上がりました。
大学選手権は2ndステージが毎週行われ、第2戦が12月20日(日)に、第3戦が12月27日(日)に行われ、準決勝進出チームが決定します。2ndステージは各プールごとに行われ、プール1位の4チームが準決勝以降に臨む形になります。
大学選手権についてはこちらも参考にどうぞ。
第1戦の結果は?
さて、では各地で行われた第1戦の結果をまとめておきます。
プール | 結果 | 場所 |
---|---|---|
プールA | 帝京大○66-7●法政大 | ケーズデンキスタジアム水戸 |
プールA | 中央大○24-12●関西大 | パロマ瑞穂ラグビー場 |
プールB | 東海大○66-7●朝日大 | パロマ瑞穂ラグビー場 |
プールB | 天理大○14-7●早稲田大 | 花園ラグビー場 |
プールC | 筑波大●22-31○大東文化大 | 秩父宮ラグビー場 |
プールC | 同志社大○36-8●慶応義塾大 | 秩父宮ラグビー場 |
プールD | 明治大○53-14●京都産業大 | 花園ラグビー場 |
プールD | 流通経済大○38-30●立命館大 | ケーズデンキスタジアム水戸 |
それでは各プールごとに少し振り返ってみましょう。
プールA
プールAは帝京大・中央大・関西大・法政大からなるプール。7連覇のかかる帝京大の勝ち抜けが予想されるプールです。
優勝候補帝京大が法政大に快勝し、順当に勝利。1トライはとられたものの、危なげない試合でした。
もう1試合は関東リーグ戦3位の中央大と関西リーグ戦4位の関西大の戦い。こちらは前半は関西大がリードするものの、後半に入り、中央大が逆転。関西大は後半トライを奪えず、中央大が勝利しました。
プールB
プールBは東海大・天理大・早稲田大・朝日大のグループ。関東リーグ戦、関西リーグ戦、関東対抗戦から実力校が集まったプールです。打倒帝京大の呼び声の高いリーグ戦王者・東海大が強いと見られています。
まず東海大と朝日大の対戦は東海大が朝日大の挑戦を退け、66-7で勝利しました。こちらは危なげない試合で勝利しています。
もう1試合は天理大と早稲田大の対戦。この試合はお互いに固くいこうとした結果、ややミスが増えたゲームにはなりましたが、天理大ディフェンスが早稲田大の攻撃陣を抑えて、14-10で天理大が勝利しました。
プールC
プールCは同志社大・筑波大・大東文化大・慶応義塾大の4チームの対戦です。各リーグから実力校が揃っており、最も勝敗が予想しにくいグループとなっています。
1戦目で早速、大きなゲームがありました。筑波大と大東文化大の対戦は、帝京大を倒した筑波大が有利と見られていましたが、大東文化大がリーグ戦ではやや乱れていたディフェンスが機能しており、筑波大のアタックをしっかりと守りきって、31-22で大東文化大が勝利となりました。
またもう1試合については関西リーグ王者の同志社大が慶応義塾大を圧倒し、36-8で勝利。同志社大が良いスタートを切る形になりました。
プールD
プールDは明治大・流通経済大・立命館大・京都産業大の対戦。関東対抗戦2位の明治大と関東リーグ戦2位の流通経済大が優勢とされています。
初戦、明治大は京都産業大との対戦。しっかりとトライを量産し、京産大の反撃もおさえて、53-14で幸先よく勝利しました。
もう1試合は思わぬ展開に。立命館大が先に3トライを奪って一時21-0とリードしたものの、ここから流通経済大が反撃。スコアをひっくり返し、最終的には38-30で流通経済大が勝利しました。
第1戦を終えての勝ち点と第2戦の行方は?
さて、では第1戦を終えての各プールごとの勝ち点を見ておきたいと思います。
なお、大学選手権では、勝利:勝ち点5、引き分け:勝ち点2、敗戦:勝ち点0となります。また7点差以内での敗戦はボーナスポイント1、4トライ以上とった場合は勝敗に関係なくボーナスポイント1が加算されます。加えて、各地域リーグの成績により、1位:3点、2位:2点、3位:1点が最初から加算されています。
では各プールごとに見ていきましょう。
<プールA>
順位 | 大学 | 勝ち点 | 得失点差 |
---|---|---|---|
1位 | 帝京大 | 9 | 59 |
2位 | 中央大 | 7 | 12 |
3位 | 関西大 | 0 | -12 |
4位 | 法政大 | 0 | -59 |
<プールB>
順位 | 大学 | 勝ち点 | 得失点差 |
---|---|---|---|
1位 | 東海大 | 9 | 59 |
2位 | 天理大 | 7 | 4 |
3位 | 早稲田大 | 1 | -4 |
4位 | 朝日大 | 0 | -59 |
<プールC>
順位 | 大学 | 勝ち点 | 得失点差 |
---|---|---|---|
1位 | 同志社大 | 9 | 28 |
2位 | 大東文化大 | 6 | 9 |
3位 | 筑波大 | 1 | -9 |
4位 | 慶應義塾大 | 0 | -28 |
<プールD>
順位 | 大学 | 勝ち点 | 得失点差 |
---|---|---|---|
1位 | 明治大 | 8 | 39 |
2位 | 流通経済大 | 8 | 8 |
3位 | 立命館大 | 1 | -8 |
4位 | 京都産業大 | 0 | -39 |
第2戦の対戦カードは?
さて、では第2戦はどのような対戦となるのでしょうか。下記にまとめてみました。
プール | 対戦カード | 場所 | キックオフ |
---|---|---|---|
プールA | 中央大-法政大 | 相模原ギオンススタジアム | 12:00 |
プールA | 帝京大-関西大 | 熊谷ラグビー場 | 14:00 |
プールB | 早稲田大-朝日大 | 秩父宮ラグビー場 | 11:40 |
プールB | 東海大-天理大 | 秩父宮ラグビー場 | 14:00 |
プールC | 大東文化大-慶応義塾大 | 熊谷ラグビー場 | 12:00 |
プールC | 同志社大-筑波大 | 花園ラグビー場 | 14:00 |
プールD | 立命館大-京都産業大 | 花園ラグビー場 | 12:00 |
プールD | 流通経済大-明治大 | 相模原ギオンススタジアム | 14:00 |
上記の試合が12月20日(日)に開催されます。それでは各プールごとに少し見ていきましょう。
プールA
プールAは1戦目で勝利した中央大が法政大と、同じく勝利した帝京大が関西大と対戦します。注目は中央大と法政大の対戦。同じ関東リーグ戦同士ですが、リーグ戦では中央大が26-13で勝利しています。中央大からすると2連勝で帝京大に挑む形に持っていきたいので、この試合は負けたくない試合ですし、対する法政大もリーグ戦で前半一度はリードしたものの後半はノートライで敗れた相手だけに是非勝ちたい試合となりそうです。
もう1試合の帝京大と関西大は、帝京大が圧倒的有利な状況で、どれだけ得点を重ねるかが注目でしょう。関西大としては帝京大にチャレンジする試合なので、がむしゃらに戦ってほしいと思います。
中央大が敗れると、早くも帝京大が準決勝進出となることもあるプールA。帝京大は先を見据えての試合となりそうです。
プールB
プールBは1戦目で敗れた早稲田大と朝日大が対戦。もう1試合はともに勝利した東海大と天理大の対戦です。
初戦で敗れた早稲田大ですが、この試合は朝日大相手にまずはしっかりと勝って、第3戦に臨みたいところです。逆に朝日大は1戦目に続き、関東強豪相手に自分たちの力がどれだけ通用するか試す試合となります。
注目はもう1試合の東海大と天理大の対戦です。こちらは初戦で勝利した相手同士の試合で、この試合に勝利した方が準決勝進出に近づく一戦といえます。東海大は初戦はなんなく勝利したものの、天理大・早稲田大と続く2戦をうまく乗り切ることができるか、が注目です。
天理大は、早稲田に競り勝ち、この東海大戦がヤマ場となります。早稲田に比べ、フィジカルの強いチーム相手にどこまで対応できるかが大事になってきます。
東海大-天理大の一戦が準決勝進出をかけた大きな試合となる試合で、プールBの中の天王山となりそうです。
プールC
プールCは初戦筑波に勝利した大東文化大と慶應義塾大、慶應に勝利した同志社大と筑波大の2試合が予定されています。
大東文化大は初戦で筑波大相手に持ち前のアタックと、しっかり修正してきたディフェンスで見事勝利をおさめました。2戦目の慶応大相手にもアタックは十分通用すると思いますので、やはりディフェンスでどこまで我慢できるかがポイントでしょう。逆に慶應大は決勝進出には後がない試合です。こちらは大東文化の強力なアタックをどう止めるかが重要となります。大東文化のSH小山選手にどれだけプレッシャーをかけれるかも注目です。
もう1試合も注目の一戦となります。初戦で慶應義塾に勝利した同志社大は、アタックもディフェンスも完ぺきに近い試合でした。次の筑波大はブレイクダウンにより一層激しさのあるチームなので、ここで負けないように勝負したいところです。対する筑波大は大東文化に負けて、後がない試合。初戦はやや簡単にブレイクを許す場面が目立ったので関西王者・同志社相手にまずはディフェンスでしっかりと我慢すること、その上で激しくアタックを続けていけばチャンスはあると思います。
このプールは、力関係が拮抗しており、2戦目もどうなるかが読めないゲームが続きます。いかに流れをつかむか、いかに試合の中で修正するか、という部分も重要視されると思います。
プールD
プールDは初戦でともに敗れた立命館大と京都産業大の対戦、もう1試合は明治大と流通経済大の対戦です。
立命館大と京産大の対戦は関西リーグで対戦しており、その際は最後の最後でサヨナラPGを決めた立命館大が勝利しました。力的には大きな差はないため、今回も接戦となる可能性が高そうです。大学選手権で勝利を挙げるためにもここは同じ関西勢相手に負けられない試合となるでしょう。
もう1試合はこのプールの大一番となる明治大と流通経済大の対戦です。明治大は初戦京産大相手に快勝し、良い状態が続いています。対する流通経済大は初戦で前半相手に連続トライを許す展開になるものの、後半逆転で勝利。
両チームともにアタックでトライを取り切る力はしっかりしており、トライを奪い合う展開も予想されます。試合を有利に進めるためにも、敵陣でのボール保持率を上げることが勝利につながると思いますので、ゲームメイクも鍵を握ってくる試合となりそうです。
プールDの行方を決める大事な試合となります。準決勝進出には絶対に負けられない試合ですので、両者ともにしっかりと準備をして挑む試合になりそうです。
まとめ
各プールともに、この2ndステージの行方を決める重要な試合が揃っているのが第2戦となります。試合は今週末の12月20日(日)の開催です。是非皆さんも各地で学生たちの戦いをご覧ください。
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