関西大学ラグビー2015リーグ戦第2節 関西学院大学vs摂南大学

大学ラグビー
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ラグビーシーズンもいよいよ開幕。トップリーグはプレシーズンが始まっており、大学ラグビーも各リーグで開幕を迎えています。関西でも関西大学ラグビーが始まっており、10月4日(日)に第2節が東大阪市は謎のラグビー場で行われました。この日の対戦は第1試合が天理大学と近畿大学の対戦、第2試合が関西学院大学と摂南大学の対戦となりました。

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関西学院大学vs摂南大学

この日の第2試合は関西学院大学と摂南大学の対戦となりました。

関西学院大学は昨年度関西ラグビーAリーグの優勝校。今年は特にFW中心に昨年度優勝メンバーが抜けたものの、ハーフ団中心に優勝メンバーも残っており、今年も上位進出を狙う年になります。初戦は立命館大学との対戦。前半2トライを奪うも相手の反撃で4点差とされると、後半には一時逆転されます。がそこでトライを奪って再逆転すると、最後まで拮抗した試合が続いたものの、相手の攻撃に耐えきって21-17で逃げ切って勝利。連勝を目指しての試合となります。

対する摂南大は、昨年度関西大学ラグビーAリーグ6位。とはいえ昨年度メンバーの多くが残っており、春の試合を見てもその攻撃力は関西でもトップクラスと言えそうです。初戦は京都産業大学との対戦。先にトライを奪われるも、前半2トライで逆転すると、後半も3トライ。5点差と詰め寄られるも、最後はDGで突き放し、34-26で勝利しました。この試合で連勝を目指します。

ともに開幕2連勝を狙う試合はどうなったでしょうか。

前半

DSCN7143

前半は摂南大学のキックオフで試合開始です。

試合はまず関西学院大が先にチャンスを作ります。相手のオフサイドがあり、そこからクイックで攻め込む関学。フェーズ重ねて14番が抜け出すもここはオーバーザトップで相手ボールになります。が、相手ノックオンがあり再びマイボールとすると、ゴール前で10番と13番でループパスから10番が抜け出し右中間にトライ。ゴールも決まり、関西学院が先制します。

関西学院大学7-0摂南大学 前半3分 関西学院大学トライ!ゴール成功

その後のキックオフからはまず摂南のノックオンがあり、関学が自陣でスクラムとなります。がプレッシャーをかけられ、摂南大がターンオーバーすると、ゴール前にハイパント。ここはノックオンとなるも、関学がスクラムからタッチに蹴りだして敵陣でのラインアウトとなります。摂南大はラインアウトボールを確保すると、そこからフェーズを重ねてラック。ラックからNO8がピックして抜け出して、トライ。ゴールも決まり、同点に追いつきます。

関西学院大学7-7摂南大学 前半8分 摂南大学トライ!ゴール成功

その後は摂南が自陣から攻めるもスローフォワード。関学が敵陣でスクラムからフェーズかさね、22m内に進むもこちらもスローフォワードとなります。摂南は自陣10mからのスクラムからボールをだし、自陣からでも攻め込みます。14番が大きくゲイン。相手ハイタックルがあると、クイックで13番が抜け出してトライ!ゴールも決まり、摂南大がリードします。

関西学院大学7-14摂南大学 前半13分 摂南大学トライ!ゴール成功

波に乗ってきた摂南大はこの後も自陣からガンガン攻めていきます。自陣から6番が抜け出しゲインするも、ターンオーバーされ、摂南大がハンドのペナルティ。関西学院は蹴りだそうとするもタッチに出ず、摂南大がボール確保すると、ここも自陣から13番が相手タックルはずして一気にゲイン。ゴール前に進むと最後は8番のトライで追加点をあげます。

関西学院大学7-21摂南大学 前半17分 摂南大学トライ!ゴール成功

その後のキックオフでは関学がノックオン。摂南は自陣スクラムからフェーズを重ねると、関学がハイタックルのペナルティ。タッチに蹴りだそうとするも、これはミスキックとなり、インゴールへ。関学がドロップアウトから再開すると、またもボール確保した摂南大は左へ。摂南大13番が左サイドをゲインし、そのまま独走トライ。さらに得点を重ねます。

関西学院大学7-28摂南大学 前半22分 摂南大学トライ!ゴール成功

この後はラックで摂南大のペナルティがあり、関学はクイックで左に展開もここはオーバーザトップとなり、摂南大が敵陣でのラインアウトとなります。が、このラインアウトで摂南大にオフサイドがあり、今度は関学が敵陣に入ってのラインアウト。このラインアウトを確保した関学はフェーズを重ねてゴール前へ。インゴールまで迫るも、ダブルモーションを取られてペナルティとなってしまいます。

すると摂南大はここも自陣から展開。11番がパスダミーを見せながら相手ディフェンスライン抜け出すと、そのまま走り切ってトライ!摂南大がさらに突き放していきます。

関西学院大学7-35摂南大学 前半28分 摂南大学トライ!ゴール成功

勢いに乗る摂南大は、リスタートからやはり自陣からアタック。11番が左サイドを大きくゲインすると、ラックからFWで押し込みます。最後は中央でのラックから8番がトライを決め、さらにリードを広げます。

関西学院大学7-42摂南大学 前半31分 摂南大学トライ!ゴール成功

前半で少しでも点差を詰めておきたい関西学院大は、前半残りわずかとなったところでチャンスを作ります。相手のペナルティからクイックで攻めるもスローフォワード。しかしこのスクラムから展開した摂南大のラックからこぼれたボール奪うと、12番が左サイドゲインし、トライ!前半最後に得点を返します。

関西学院大学12-42摂南大学 前半39分 関西学院大学トライ!ゴール失敗

前半はここで終了。摂南大が一気に7トライを奪い、大きくリードして後半に入ります。

関西学院大学12-42摂南大学 前半終了

後半

DSCN7148

後半は、関西学院大学のキックオフでスタートです。

後半何とか巻き返していきたい関西学院大は、後半開始早々に摂南大のハンドで敵陣10m付近でのラインアウトのチャンスを得ると、ボール確保し攻撃。最後は左サイドにいた1番にパスし、トライ!後半は先に関西学院大がトライを奪います。

関西学院大学19-42摂南大学 後半2分 関西学院大学トライ!ゴール成功

その後、関西学院大はハーフウェイライン付近でのスクラムから左サイドゲインしていくもタッチに出され、摂南大ボールのラインアウトに。このラインアウトでのボールを関学が奪い、ゴール前へ。チャンスを作るもノックオンとなります。それでも摂南大ボールのスクラムがホイールして関学ボールスクラムとなると、展開していきゴール前へ攻め込むもダブルモーションとなり、ここはトライを奪えません。

摂南が自陣でのラインアウトとするもこのボールを再び関学がターンオーバーし、ゴール前へ。すると摂南大のハイタックルがあり、関学はスクラムを選択。スクラムから右に展開すると、ループパスから最後は15番が右隅にトライ!ゴールも決まり、16点差に追い上げます。

関西学院大学26-42摂南大学 後半13分 関西学院大学トライ!ゴール成功

その後の時間はやや膠着状態となります。関学は自陣から攻め、敵陣入るもノックオンとなり、摂南ボールとなると、摂南も敵陣に攻め込むも、オブストラクションでチャンスを生かせません。関学は敵陣でのラインアウトから攻めるもノットリリースザボールのペナルティとなり、摂南が敵陣入ったところでラインアウトへ。このラインアウトから摂南が攻め込むと、後半21分に関学12番がペナルティ。シンビンとなり関学が14人となります。摂南大はゴール前でのラインアウトを選択し、FWで攻め込むと、左サイド余ったところでラックから9番のパスを受けた17番がトライ!再びリードを広げます。

関西学院大学26-49摂南大学 後半23分 摂南大学トライ!ゴール成功

その後の時間はまず関学が敵陣攻め込むもノックオン。摂南大はスクラムからタッチに蹴りだして陣地を回復。さらに、関学ボールのラインアウトがオーバーし、マイボールとすると、敵陣でフェーズかさね、関学がノットロールアウェイのペナルティ。後半30分頃に摂南大がゴール前でラインアウトのチャンスを得ます。が、このボールは関学に奪われます。さらにその後摂南大にオフサイドがあると、関学はクイックで攻め込み、最後は相手ゴール前から左に展開し、左サイドで10番が飛び込んでトライ!再び点差を縮めます。

関西学院大学33-49摂南大学 後半32分 関西学院大学トライ!ゴール成功

残り時間少なくなったところで関学はさらに攻撃。後半36分には連続攻撃から6番が中央に持ち込んでトライ!ゴールも決まり9点差まで詰め寄ります。

関西学院大学40-49摂南大学 後半36分 関西学院大学トライ!ゴール成功

残り時間わずかとなりさらに逆転も狙いたい関学でしたが、最後はロスタイムに摂南大にボールキープされ、タッチに蹴りだされて試合終了。結果、摂南大が前半のリードを守り切って勝利しました。

関西学院大学40-49摂南大学 試合終了

試合を振り返って

最終的には激しい点の取り合いとなった試合でしたが、なんといっても前半の大量トライで摂南大が有利に試合を進めたことが大きかったと思います。前半は自陣からのキックをほぼ封印し、自陣からでも持ち込んでいって、NO8とCTBのパワフルな外国人留学生と素早いバックス陣で相手ディフェンスを一気に抜き去り、そこからトライを奪う形でトライを量産しました。また、得点でいえばプレースキックの精度の高さも重要な要素で、相手にプレッシャーを与えていったと思います。ディフェンスでは戻りが遅い場面や集散の遅れ、規律面など不安はあるものの、圧倒的なアタックで点の取り合いで勝つというスタイルができあがっている感じです。

対する関学はやはり前半の差が大きく響きました。特に途中からはディフェンスラインを何度も破られてしまい、相手にボールを渡せば自陣まで一気にゲインされてトライを奪われるという時間が続いてしまいました。悪い流れを前半途中で修正できなかったのが最終的なスコアに影響してきたと思います。アタックについては取りきる力はあるので、悪い時の修正能力が課題となった試合でした。

まとめ

この試合の結果、摂南大学は2連勝。しかも昨年度優勝校と準優勝校を倒しての2連勝ということで、今シーズン一気に注目を浴びてくることになるでしょう。次の試合は同じく2連勝の天理大学との対戦。優勝候補の一つと考えられている天理大に対し、どのような試合になるのか注目です。対する関西学院大学は近畿大学との対戦となります。1勝1敗で並ぶチーム同士の対戦です。優勝にはもう負けられない一戦となりそうです。

次回の試合は10月18日(日)です。天理大-摂南大の試合は12:00から、関西学院大-近畿大の試合は14:00からとなります。場所は大阪・鶴見緑地競技場での開催となりますので、是非皆さんお越し下さい。

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