ラグビー日本代表の南ア戦勝利の凄さを今一度振り返ろう

W杯
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ラグビー日本代表がやりました!9月19日(土)深夜に行われたラグビーW杯イングランド大会のプールB初戦、南アフリカvs日本の試合で、日本代表が34-32で南アフリカ代表を破り、24年ぶりのW杯の勝利を挙げ、しかも世界ランキング3位という南アフリカに勝利するという歴史的な勝利でした!

帰国後はテレビでも日本代表の姿を見る機会も多くなり、ラグビーを取り上げられる機会も増えてきました。また、日本代表の五郎丸選手に至っては、今や日本中で知らない人はいないくらいの人気者になっています。

それだけ日本ラグビー界にとってはインパクトの大きなことであったと改めて知らされています。

ところでこの南アフリカに対しての勝利ってどれだけすごいものなのでしょうか。ちょっと考えてみたいと思います。

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対戦した南アフリカ代表って?

日本が対戦したのは南アフリカ代表。通称は「スプリングボクス」2015年9月19日時点で世界ランキング3位。(なお、1位がオールブラックスで有名なニュージーランドで、2位がオーストラリアですともにW杯優勝を2度経験しています。)

W杯は1987年から4年に1度開催され、今回で8回目の大会になります。南アフリカは第1回大会、第2回大会は当時アパルトヘイト制度を制定していた影響でW杯に参加できませんでした。マンデラ大統領の下、1994年にアパルトヘイトが撤廃され、それに伴い1995年に開催された第3回ラグビーW杯は南アフリカで開催されることになります。

この大会で南アフリカ代表は、見事優勝。その後2007年にも優勝を果たしています。これまでW杯で南アフリカが負けたのはこれまで4回のみです。

<過去のラグビーW杯での南アフリカの敗戦>

対戦相手
結果
試合
大会
オーストラリア
21-27
準決勝
第4回(1999年)
イングランド
6-25
予選プール
第5回(2003年)
ニュージーランド
9-29
準々決勝
第5回(2003年)
オーストラリア
9-11
準々決勝
第7回(2011年)

つまり、過去W杯ではオーストラリア(2位)、イングランド(4位)、ニュージーランド(1位)にしか負けていません。また負けた相手も世界ランキング上位の強豪国であり、ラグビーW杯に優勝経験のある国だけです。

日本代表の過去の成績は?

これに対して、日本代表の過去のW杯の成績はわずか1勝のみです。もちろん予選プールを突破したこともありません。過去の成績でいえば1勝2分21敗で、唯一の勝利は1991年のジンバブエ戦まで遡らないといけません。

また、1995年にはニュージーランド相手に145-17というW杯史上最多失点で敗れた歴史もあります。

アジアの中では敵なしの強さを発揮してきたので、W杯には出られたものの、勝てない試合が続く、それが日本代表でした。前回2011年ニュージーランド大会も、日本は2勝という目標を立ててW杯に挑んだものの、初戦のフランス相手に21-47で敗戦、2戦目のニュージーランドにも7-83で敗戦すると、2勝をもくろんでいたトンガに18-31で敗戦、カナダにはリードしながらも最後追いつかれ23-23の引き分けで大会を終了しました。

日本代表の軌跡

2011年大会後、エディー・ジョーンズHCの元で日本代表強化が進みます。もちろんそれまでも強化していたのですが、エディーHCの元、大きな成果を残していきます。
まずは2013年、ウェールズ代表に初めて勝利します。その後2014年には世界ランキングで初めて9位に入ることになりました。確実に強化が進みましたが、一方でW杯で勝てない歴史を変えるのは並大抵の努力では成し遂げられなかったでしょう。

予想では?

さて、この対戦、予想ではどのくらいの方が日本が勝つと考えられていたのでしょうか。99.9%以上の方が南アフリカが勝つと想像していたと思います。また、南アフリカがただ勝つだけではなく、どれくらいの点差をつけるのかというのも気にしていた人が多いくらいです。
日本の中でも、多くの人は南アフリカには勝てるわけがない、勝てなくてもいいから善戦してほしい、と思っていた方が多いと思います。「30点差くらいであれば善戦だ」、「50点差はつけられたくない」そんなことを思っていた方もいるでしょう。
「勝つことは無理でも途中まででもいいから何とか善戦してほしい。」
日本のラグビーファンの思いはおそらく多くがこの思いだったでしょう。

W杯史上最大の番狂わせ

ところがいざ試合をしてみたら、最後の最後に逆転トライで日本が勝利したわけです。ラグビーというのは相手と実力差があるときには、弱いチームが勝つことがほとんどない、つまりジャイアントキリングが起こりにくいスポーツと言われます。そんな中でW杯で1勝したことのない国が、W杯を2度制覇した国に勝利したのです。

これについては、日本よりも世界の方が驚いているかもしれないです。日本人が考えている以上に物凄いことが起こったと言っていいでしょう。

日本代表の活躍を再確認

さて、そんな日本代表が活躍したラグビーW杯は2019年には日本で開催されることが決定しています。また、国内でもトップリーグや代表戦などもありますので、代表で活躍した選手達を間近で見る機会もたくさんあります。

さらには、今回の活躍によって、南アフリカ戦についてはDVDも発売されました。これは試合についてはもちろん、南ア戦の選手コメンタリーがついていて、これがまた面白いです。さらにいえば記者会見の様子も収録されており、試合以外の部分も楽しむことが出来ますので是非ご覧ください。

 

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