ラグビー日本選手権の見どころ〜パナソニックvs帝京大学〜

大学ラグビー
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今シーズンの日本ラグビー最後を締めくくる、第53回ラグビー日本選手権が1月31日(日)に東京・秩父宮ラグビー場で行われます。

今年の日本選手権はトップリーグ王者と大学選手権王者の2チームによる一発勝負で行われます。対戦はトップリーグチャンピオンのパナソニックワイルドナイツと大学チャンピオンの帝京大学との一戦になりました。

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パナソニックワイルドナイツ-帝京大学

パナソニックワイルドナイツは今年のトップリーグ王者。今年はW杯の影響で短期間でのトップリーグとなりましたが、その中でリーグ戦6勝1分、順位決定戦(LIXIL CUP)でも3連勝でチャンピオンに輝きました。トップリーグは一昨年、昨年に続いて3連覇達成となり、トップリーグ王者にふさわしいチームとなっています。

対する帝京大学は、関東対抗戦では連勝を続けていたものの、最終戦で筑波大学相手に17-20と敗戦。実に大学勢相手には4年ぶりの敗戦というゲームになりました。その一方で大学選手権に入ると、プール戦は3試合とも大差をつけての勝利。準決勝・決勝も見事勝ち上がって、k今年も大学選手権優勝となりました。これで帝京大学は大学選手権7連覇を達成しており、こちらも大学王者にふさわしいチームとなっています。

過去の対戦

この2チーム、過去の対戦では3年前の2013年の日本選手権で対戦しており、この時はパナソニックが54-21で帝京大学に勝利しています。

参考→https://www.rugby-japan.jp/schedule/detail/7476/

ただ、この時はまだ帝京大は本格的にトップリーグチームに勝つ、とは明言していなかった時です。帝京大はこの年前人未到の4連覇を達成した年。翌年から大学王者を目指すのではなく、トップリーグチームに勝つという形で準備を始めています。

翌、2014年の日本選手権では、トヨタ自動車相手に13-38と敗れ、トップリーグチーム打倒はならなかったものの、昨年度は、NEC相手に31-25で勝利し、見事トップリーグチームを倒すことになりました。

なお、昨年度帝京大はその後東芝と対戦しているものの、こちらは38-24で敗戦。こちらは敗れたもののトップリーグの上位陣と対戦しても遜色ないレベルにまで強化が進んでいることは証明できた試合になっています。

夏の強化試合

なお、今年でいえば、夏の強化試合として、菅平で両チームが対戦しています。

この時は24-35で帝京大学が勝利しています。

参考1→http://panasonic.co.jp/sports/cgi-bin/rugby/game/index.cgi?p_recno=1439266207

参考2→http://rugby.teikyouniv.jp/game/page/id=483

ただし、この時はパナソニック側は日本代表メンバーが不在であり、若手中心で臨んだゲーム。さらにシーズン前ということもあり、シーズンに向けての調整の中でのゲームなので、この成績だけでは一概にはいえないでしょう。

ただ、この結果はパナソニックでも油断していると帝京大学に敗れてしまうということは示唆しているかと思います。

試合の見どころ

ではこの試合はどのような試合になるでしょうか。ゲームとしてはやはりパナソニック有利と言えるでしょう。

パナソニックは、意思判断がしっかりできる選手が多いだけでなく、ボールを持った選手に対する周りの反応も良いので、チームとして統率された攻撃・守備ができています。帝京大戦はおそらく外国人選手は出場しない選手もいるかとは思いますが、それでも選手層は厚く、その他の選手で十分カバーできるでしょう。

また、試合中の修正力も高いので、帝京大に流れを奪われたとしてもそれに試合中に対策することが出来るチームだと思います。ここが試合の中では一番大きく影響する部分になるかと思います。

対する帝京大ですが、7連覇に至るまでの強化を見ていると、学生と社会人相手に見られるフィジカル面やフィットネス面での心配はほとんどないでしょう。そういう意味では一方的にやられる展開は考えにくい気はします。帝京大については大学レベルとは言えず、すでにトップリーグ下位〜中位レベルの実力はあるかと思います。

その一方で、帝京大学が勝つ可能性はやはり高くないでしょう。帝京大がパナソニックを圧倒することは考えにくいので、前半から得点チャンスをものにして、得点差が開かないようについていきながら、後半勝負する、という形にもっていくことが重要かと思います。夏期の練習試合では前半から終始リードした状態で試合を進めることができていました。

練習試合では全てトライからの得点でしたが、今回はPGのチャンスがあれば確実に決めていって得点を積み上げていくことが求められるかと思います。いずれにしても前半いかに我慢できるかが重要になってくるかと思います。

前年度の対NEC戦も前半は同点で折り返し、後半に突き放して逃げ切るという形で勝利しました。今回も似たような試合展開に持っていければチャンスは増えてくると思います。

最後に

今回で第53回となる日本選手権。試合は1月31日(日)14時キックオフとなります。

パナソニックが勝利すれば、2年ぶり5回目の優勝。帝京大学が勝利すれば、初の日本選手権優勝で大学勢としても28年ぶりの優勝となります。

試合はNHKでも放送されますので是非ご覧ください。

 

 

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