高校ラグビー近畿大会2016 2回戦の結果と選抜出場の行方

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2016年3月13日(日)、第67回高校ラグビー近畿大会が開幕しました。この近畿大会は全国高校選抜ラグビー大会の近畿地区予選も兼ねており、全16校が参加し、トーナメントで争います。今年は奈良県での開催で、3月20日には天理大学白川グラウンドで2回戦4試合が行われました。

近畿高校ラグビー大会についてはこちらを参考にどうぞ。

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2回戦の組み合わせ

この日は2回戦4試合が行われました。勝ったチームはベスト4進出とともに全国選抜高校ラグビー大会出場が決まる重要な試合です。

また、この日の試合は近畿各府県から強豪校が揃った試合が続いており、全国大会のような試合が続くとあって、関心が集まっていた4試合となっています。

対戦Kick off
第1試合常翔学園(大阪)-京都成章(京都)11:00
第2試合御所実業(奈良)-大阪桐蔭(大阪)12:20
第3試合東海大仰星(大阪)-天理(奈良)13:40
第4試合伏見工業(京都)-大産大附属(大阪)15:00

2回戦の結果

この日の2回戦はどの試合も大阪勢と奈良・京都勢との対戦となりました。いずれも強豪同士の対戦です。2回戦4試合の結果は以下のようになりました。

対戦Kick off
天理大学白川グラウンド
第1試合常翔学園 24-12 京都成章11:00
第2試合御所実業 7-24 大阪桐蔭12:20
第3試合東海大仰星 62-7 天理13:40
第4試合伏見工業 40-7 大産大附属15:00

この日の試合の結果、ベスト4に残ったのは常翔学園・大阪桐蔭・東海大仰星・伏見工業の4校となりました。大阪勢3校と京都1校という組み合わせです。この4校はこの後22日に準決勝、24日に決勝/シード校決定戦を戦います。

また、この日敗れた京都成章・御所実業・天理・大産大附属の4校は22日に行われる選抜選考試合に臨むことになります。

準決勝・選抜選考試合の組み合わせ・時間

3月22日(火)に行われる選抜選考試合と準決勝の組み合わせは以下の通りです。

対戦Kick off
選抜選考試合
第1試合大産大附属 - 御所実業11:00
第2試合天理 - 京都成章12:20
準決勝
第3試合伏見工業 - 大阪桐蔭13:40
第4試合東海大仰星 - 常翔学園15:10

トーナメント表は以下となります。

選抜出場の行方

さて、この近畿大会は全国選抜ラグビー大会への出場権をかけた大会でもあります。全国大会への枠は全部で6つ。2回戦で勝利した常翔学園・大阪桐蔭・東海大仰星・伏見工業の4校はすでに選抜出場が決定しています。残りの枠は2校。この2つの枠をかけて、選抜選考試合が行われます。

なお、大産大附属はすでに実行委員推薦枠で選抜出場は決定しています。もし大産大附属が次の御所実業戦で勝利した場合、近畿枠での出場となるそうです。この場合、実行委員推薦枠では大産大附属ではなく推薦枠で次点のチームが出場となります。

大産大附属が敗れた場合(御所実業が勝利した場合)、勝った御所実業は近畿枠での出場、大産大附属は実行委員推薦枠での出場となります。

もう1試合の天理-京都成章については勝利した方が選抜出場決定となります。

残り2枠の選抜出場枠争いも注目ですね。

選抜選考試合・準決勝の見どころ

選抜選考試合・準決勝はどんな試合になるでしょうか。各試合、強豪同士の面白い試合となりそうですが、個別に見ていきたいと思います。

選抜選考試合 大産大附属-伏見工業

まず選抜選考試合となる第1試合、大産大附属と御所実業の対戦です。大産大附属は伏見工業に敗れたものの、9番の判断・自らの仕掛け、それに10番の大きく伸びるキック力が持ち味。加えて15番のランも魅力的なチームです。対する御所実業は接点での強さと強力にパックされたモール、さらには13番の力強くしなやかな突破が魅力となるチーム。

まずは接点での攻防がポイントとなるでしょう。ここで御所実業が圧倒するとかなり優位に試合を動かすことができると思います。対する大産大附属はディフェンスはややほころびを見せるところがあるので、まずはキックを多用しながら落ち着いて敵陣でプレーをすることがポイントになるかと思います。

選抜選考試合 天理-京都成章

第2試合、天理と京都成章の対戦です。天理は2回戦で東海大仰星にまさかの大敗となりましたが、タックルが甘くなってしまうと一気に抜かれる傾向が出ました。京都成章も良いランナーが揃っているので、まずはディフェンスがキーとなります。逆にアタックはシェイプ中心でボールを素早くリサイクルしてテンポよく攻めていけば、得点チャンスは出てくると思います。

対する京都成章はアタックはポッド中心で、大きくふって、空いているスペースで勝負するチーム。こちらもアタックに関してはチャンスは作れると思います。ポイントはディフェンス時で、特にペナルティを減らしていくことでしょう。ペナルティから相手にモールを組まれると、天理のモールも強力なので厳しくなってくると思います。

準決勝 伏見工業-大阪桐蔭

続いて準決勝となる第3試合は伏見工業-大阪桐蔭の対戦です。

伏見工業は大きな選手が多く、FWの力強さに加え、バックス陣に快足ランナーをそろえ、後半に相手のいないスペースに大きく外にふって走りきってトライを量産する試合が続いています。相手の大阪桐蔭FW陣も強力なので、しっかりと接点で勝負することと、FW陣が最後まで動けるかもポイントになりそうです。

対する大阪桐蔭は、FW陣のボールキープ力・押し込みの強さとキックで陣地をとることで有利に試合を進めるチーム。相手の伏見工業は特に後半、快足ランナーで外勝負の時間が増えてくると思いますが、まずはFW陣が簡単にゲインさせず、押し返して相手のテンポを遅らせていく試合を終始していきたいところでしょう。

強力アタックの伏見工業に対して、大阪桐蔭の粘りのディフェンスという構造になりそうで、大阪桐蔭は伏見工業のアタックをどこまで止められるか、逆に伏見工は大阪桐蔭にプレッシャーを受けることなくテンポよく攻められるかがキーになりそうです。

準決勝 東海大仰星-常翔学園

第4試合は東海大仰星-常翔学園の対戦です。

東海大仰星は2回戦で天理相手に圧倒し、準決勝に進出。今年に関しては昨年より大柄な選手が多く、前に出る力は今年の方が上という感じです。攻守にサポートの早さが見られると同時に、ターンオーバーから外にふって素早く一気に攻め込む形もよく見られました。ここまでディフェンス時間があまり多くなかったのですが、常翔学園のアタックをしっかり止めていけば東海大仰星ペースになるかと思います。

対する常翔学園もアタックに力のあるチーム。こちらもテンポよく攻め込めばチャンスを作り出せるでしょう。またスクラムについてもプレッシャーをかけてできれば相手の反則をとっていきたいところ。ポイントはディフェンスかと思います。ややブレイクダウンに人数をかけ過ぎる傾向があるので、しっかりとラインを作っていくことが重要になってくるでしょう。

ともに伝統ある強豪校同士の対戦なので楽しみな一戦となりそうです。

まとめ

いよいよ近畿大会も佳境になってきました。ここから先は優勝争いと同時に選抜出場枠をかけた争いも注目となります。強豪同士の対戦なのでレベルの高い試合も続きます。参加される選手の皆さんはここからは試合感覚も短く、大変ですが、是非頑張ってください。

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