第97回全国高校ラグビー大会もいよいよ決勝戦を残すのみになりました。ここまでの振り返りと決勝戦の見どころを確認したいと思います。
全出場校やシード校はこちらで確認ください。
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準々決勝と準決勝の試合結果
まずは準々決勝の試合結果です。
場所 | 対戦カード | 時間 |
---|---|---|
第1グラウンド | 桐蔭学園(神奈川)36-14 京都成章(京都) | 10:30 |
日本航空石川(石川) 7–36 東福岡(福岡) | 11:55 | |
東海大仰星(大阪2)50-20 報徳学園(兵庫) | 13:20 | |
大阪桐蔭(大阪1)29-10 国学院久我山(東京2) | 14:45 |
準々決勝4試合の結果、桐蔭学園、東福岡、東海大仰星、大阪桐蔭の4校が準決勝進出を決めました。春の選抜王者の桐蔭学園、連覇を狙う東福岡、2年ぶりの優勝を狙う東海大仰星、4年ぶりにベスト4に進出の大阪桐蔭の4校がベスト4進出です。
また、この4試合の後、準決勝の組み合わせ抽選が行われ、準決勝は、東海大仰星-東福岡、大阪桐蔭-桐蔭学園の対戦となりました。
この準決勝の結果は以下の通りです。
場所 | 対戦カード | 時間 |
---|---|---|
第1グラウンド | 東福岡(福岡)14-21 東海大仰星(大阪2) | 12:45 |
大阪桐蔭(大阪1)12–7 桐蔭学園(神奈川) | 14:15 |
準決勝2試合はともに大熱戦となりました。第一試合はAシードであり、連覇を狙う東福岡高校と、2年ぶりの優勝を狙う東海大仰星高校の対戦となりました。昨年の決勝と同じカードであり、ここ5年は常に花園で対戦している両チーム。過去5年は勝った方が優勝している対戦でもありますが、今年も準決勝で対戦となりました。
東海大仰星は前半13分に、ターンオーバーから一気にトライを奪うと前半20分にもラインアウトからモールを形成すると20m以上押し込んでトライ。前半を東海大仰星が14点リードで折り返すと、後半2分、スクラムから8番が突っ込み、すぐにラックからボールを出して6番が飛び込んでトライ。21点リードとします。対する東福岡も後半11分、ラックから大きく右にふって最後8番が右隅抜け出して7点を返すと、さらに後半13分にも自陣から7番がクロスして一気に抜け出すとそのままインゴールまで持ち込んでトライ。14-21と7点差に追い上げます。この後も東福岡はチャンスを作るものの、最後は東海大仰星がターンオーバーからタッチに出して試合終了。東海大仰星が決勝進出を果たしました。
第二試合は、大阪桐蔭と桐蔭学園の対戦。大阪桐蔭は前半8分にスクラムからボールをもらった15番が抜け出してステップでかわしてトライを奪う展開。その後前半は相手のアタックをしっかり止めて大阪桐蔭7点リードで前半を折り返すと、後半2分、大阪桐蔭が、キックチャージからチャンスを作ると、中央ラックから左へムーブし、最後は左サイド14番がトライ。大阪桐蔭が12点リードとなります。対する桐蔭学園は得点できず後半20分が過ぎるも、後半24分、敵陣深く攻め込み、ラック周辺をFWで攻撃。最後3番が押し込んでインゴールおさえてトライ。大阪桐蔭が5点差でリードに変わります。ロスタイムに入り、桐蔭学園は自陣から攻撃。フェーズを重ねて敵陣へと入り、ゴール前へ。FWで近場攻め込み、最後60フェーズを超える攻撃を続けるも最後はノットリリースザボールで相手ボールに。これを大阪桐蔭が蹴り出して試合終了。大阪桐蔭が初の決勝進出を果たしました。
決勝戦 東海大仰星vs大阪桐蔭
決勝戦は東海大仰星(大阪2)と大阪桐蔭(大阪1)の対戦(1/8 14時キックオフ)となりました。第79回大会以来の大阪勢同士の決勝戦になりました。東海大仰星は勝てば2年ぶり5回目の優勝、大阪桐蔭は初優勝となります。
花園決勝戦の見どころ
決勝戦はどんなゲームになるでしょうか。ここまでの勝ち上がりを見ると、東海大仰星は3回戦で秋田工業相手に27-27の引き分け。トライ数で辛くもベスト8へと進出しましたが、苦しいゲームとなりました。が、ここからチームが大きく変化し、準々決勝では報徳学園相手にアタックで圧倒し勝利。逆に東福岡相手には東福岡のアタックをしっかり止めて決勝進出を果たしました。花園でゲームをこなしていく中でここにきてよりチームが強くなっているというチームになっています。
対する大阪桐蔭は秋にかけて大きく力をつけてきました。花園予選では強豪の大阪朝高を60-0の大差で倒し、花園進出を果たすと3回戦で強力なペネトレイターを率いる目黒学院を常にリードし、勝利すると準々決勝では国学院久我山相手にFWの強さを武器に勝利しました。準決勝では優勝候補でもあった春の選抜王者の桐蔭学園に対し、やはりFWで力負けせずしっかり守り抜くことで勝利をおさめました。
両校の対戦としては春の大阪総体予選の決勝で対戦しています。この対戦では、前半を東海大仰星7-12大阪桐蔭と、大阪桐蔭リードで折り返すと、後半お互いに1トライずつ奪ってから、大阪桐蔭が連続トライを奪い、東海大仰星12-29大阪桐蔭と、残り10分で大阪桐蔭が大きくリードします。しかしここから東海大仰星が2トライを奪い東海大仰星26-29大阪桐蔭と、3点差に追い上げ、さらに東海大仰星がロスタイムに自陣から一気にゲインして逆転トライを奪い、東海大仰星33-29大阪桐蔭と4点差で東海大仰星が勝利しています。
このゲームからは両チーム大きく成長しており、単純比較はできないものの、お互いに大きな差はないかと思います。FWのフィジカル含めた力強さは大阪桐蔭がやや上回っている印象で、大阪桐蔭はFW戦で勝負して有利に立ちたいところでしょう。逆に東海大仰星はグラウンドを幅広く使うアタックで有利に立ちたいでしょう。ただ、当日は雨となる予報のため、近場での勝負やモールによる押し込み、キックによるエリア取りなども重要な要素になってくるかと思います。お互いによく知ったもの同士の対戦となるので、最後の最後まで分からないゲームになりそうです。
決勝は1月8日14時キックオフ
そんな高校ラグビー決勝ですが、キックオフは1/8、14時となっています。当日はTBS系列で生放送もされるので遠くのかたも是非高校ラグビー決勝にご注目ください。
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