第95回高校ラグビー決勝の見どころ〜東海大仰星-桐蔭学園

高校ラグビー
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第95回全国高校ラグビー大会も残すところ決勝のみとなりました。決勝のカードは東海大仰星vs桐蔭学園となりました。決勝戦は1月11日(月)14:00から花園ラグビー場で行われます。

まずはこれまでの両校のここまでの歩みを見ていきたいと思います。

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東海大仰星

東海大仰星は3年連続16回目の全国高校ラグビー大会出場です。

今大会の勝ち上がりは以下のようになっています。

対戦相手得点
2回戦和歌山工業93-0
3回戦伏見工業41-5
準々決勝京都成章17-10
準決勝東福岡24-22

準々決勝では、京都成章相手に前半はリードされており返すものの、後半同点に追いつくと、うまく時間を使いながら勝ち越しのトライを奪って逆転勝ち。さらに準決勝では、昨年度王者の東福岡相手に前半リードして折り返すと、後半相手の反撃で、24-22と2点差に迫られます。さらに試合終了間際には東福岡が自陣からつないで敵陣入ると、東海大仰星は相手フェーズ重ねられるも、しっかり守りきり、最後はターンオーバー。タッチに蹴りだし、見事勝利をおさめました。

決勝進出は、2年前の優勝時以来2年ぶりとなります。勝てば、2年ぶりの優勝はもちろん、シーズン負けなしで春の選抜、夏の7人制の優勝とともに3冠達成となります。

桐蔭学園

桐蔭学園は2年ぶり回目の全国高校ラグビー大会出場になります。

今大会の勝ち上がりは以下のようになっています。

対戦相手得点
2回戦秋田中央40-15
3回戦佐賀工業58-12
準々決勝天理31-12
準決勝石見智翠館46-31

準々決勝では、天理高校相手に、序盤からSH斉藤選手がうまくキックで試合を展開。敵陣でのプレーが多く、序盤からリードして前半を終えます。後半相手の反撃があるも、うまくPGで加点するなどして、難敵相手に勝利。準決勝では勢いに乗る石見智翠館相手にいきなり先制されるも、FWで前進してからバックス展開する形で徐々にリズムを作っていきます。FW・バックスどちらでも得点が取れることを証明し、後半相手の反撃も凌いで勝利しました。

桐蔭学園の決勝進出も2年ぶり。相手は当時敗れた東海大仰星になります。優勝すれば5年前に東福岡と同点優勝した時以来の優勝。勝てば初の単独優勝となります。

決勝戦の見どころ

では決勝戦はどんな試合になるでしょうか。

東海大仰星は、ここまで相手にトライを許さないディフェンスで勝利をおさめてきました。対東福岡戦でも、接点でプレッシャーをかけて相手のミスを誘ったり、ブレイクを許さない場面も目立ちました。その一方で、ややペナルティが増えてしまったことと、サイドから奪われたトライがあったことは反省材料になるでしょうか。

それでもゴール前に迫られても簡単にはゴールラインを割らせず、ダブルタックルで押し返したり、チョークタックルでマイボールスクラムにしたり、簡単にはトライを許さないチームです。攻撃面ではFWで近場を攻めつつ、ピックで抜き去る場面も目立ち、ここで崩せるかどうかもポイントになるでしょう。

対する桐蔭学園はアタックに関しては今大会でもトップクラスでしょう。バックス陣がステップでかわすのはもちろん、FW陣もPRやLOなど力強さを感じる選手が揃っており、崩す力は持っているチームです。また、キャプテンであるSH斎藤選手を中心にうまく組み立てもできており、自陣からキックで組み立てる試合も多くありました。

課題はディフェンス面でしょうか。石見智翠館戦では裏に蹴られた際の対応ミスからトライを奪われたり、簡単に抜けられる場面が目立ったので、ここは修正必要かと思います。

決勝のポイントはまず、桐蔭学園が東海大仰星ディフェンスをいかに崩していくかでしょう。桐蔭学園はFWで縦にゲインしてからすばやく外に展開する形に持っていきたいところですが、仰星はしっかりと面でディフェンスでき、スライドして防ぐ形もできるので、ここをいかに崩してくかがポイントになるかと思います。

また、桐蔭学園が東海大仰星相手にいかに守るかも注目です。FWでゲインされてラック周辺のディフェンス整備が遅れるとピックでさらにゲインを許す可能性が高いので、まずは近場をいかに守るかが大事になります。その上でサイドにスピードランナーがいる東海大仰星に対し、崩されずに守ることが必要になってくるか思います。

僅差の試合も想定されるので、規律が崩れないことやプレースキックの成功率も勝敗を変えるポイントとなりそうです。実力的には東海大仰星がやや上回っているかとは思いますが、この花園での試合を見ていると、桐蔭学園がうまく試合運びをして勝利する試合も多く見られます。エリアも意識した上で試合を進めていければ桐蔭学園も勝利するチャンスが大きくなってくるでしょう。

最後に

第95回大会は熱い試合が多く、すでに過去最高の観客動員となっていますが、決勝戦もこれまでの試合以上に熱戦となることが予想されます。今年は祝日に決勝となりますし、試合間隔もあいているのでコンディションも良い中での試合となりそうです。

まずはどちらのチームも良い準備をして持っている力を出し切ってもらえればと思います。

 

 

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