2015年5月5日、同志社ラグビーまつりが宝が池球技場で開催されました。この時期は各大学で練習試合や新入生のお披露目などが行われますが、今回は同志社大学のラグビーまつりについてです。
昨年までは同志社大学のグラウンドで行われていましたが、今年は宝が池球技場で開催されました。当日参加された方もかなり多かったように思います。
この日は朝から夕方まで試合や盛りだくさんの内容となりました。
タイムスケジュール
同志社大学vs京都産業大学
同志社大は昨年度関西大学Aリーグ3位。途中まで連勝を飾っていたのですが、京産大に敗れて、連勝ストップ。さらに優勝した関西学院大にも敗れ最終的には3位に。2007年以来優勝から遠ざかっていますが、今年は8年ぶりの優勝を目指すシーズンになります。
対する京産大は、昨年関西大学Aリーグ2位。こちらもシーズン序盤から連勝で同志社大学も破り、1998年以来の優勝も見えてきましたが、立命館大、関西学院大と連敗して2位となりました。
長年関西大学リーグを引っ張ってきたライバルチームということもあり、今年も注目の対戦となりそうです。
この日は春シーズンの試合ということもあって今シーズンの出来を占う試合となりそうです。
前半
前半は京都産業大学のキックオフで試合開始です。
序盤からボールキープし、優勢に進めたのは同志社大学でした。グラウンドを広く展開し、キックも交えながらうまく攻め込み、チャンスを作ります。先制したのは前半8分、相手陣へと攻め込むと、ラックから右へ展開。右サイドライン際にいた15番までパスを回り、ゲイン。すると内側フォローした11番にパスし、そのままトライ!ゴール成功で7-0と同志社大がリードします。
その後も流れは同志社大。続々と追加点を奪います。前半18分には相手陣でのラインアウトをスチールすると、そこから左へ展開。ラックから今度は右へ。10番が右へ流れながらパスダミー交えてディフェンスを抜き去り、そのままトライ!ゴールは外れるも12-0とすると、今度は自陣から攻め込み、4番が走り込んだ10番にボールを渡すと、ディフェンスライン抜け出して大きくゲイン。味方のフォローを待って、2番にパスし、そのまま2番がディフェンスを振り切って中央にトライ!ゴール成功で19-0とします。
その後、京産大も徐々にボールキープする時間も長くなり、相手陣に攻め込む時間ができますが、セットプレーが安定しません。また、接点で圧力がかけられ押される場面も多く、中々リズムよく攻撃するチャンスができません。
すると、前半30分には京産大がボールを外に回そうと大きくパスしたところを11番がインターセプト。そのまま独走してトライ。ゴールも決まり26-0とすると、さらに前半最後にも今度はゴール前へ攻め込み、FWが近場を攻めたてます。最後は6番が押し込んでトライ!ゴール成功で33-0となったところで前半終了。
前半は同志社がリードして終了となりました。
後半
後半は同志社大学のキックオフでスタートです。前半リズムに乗れなかった京産大ですが、後半開始すぐにチャンスを掴みます。後半4分、相手陣へと攻め込むと、連続攻撃で22m内に入ります。するとラックから7番がスルッと抜け出し、そのまま中央まで持っていきトライ!ゴールも決まって33-7とします。
しかし、ここから再び同志社が攻め込みます。後半6分に相手陣22m内に攻め込み、フェーズを重ねると、ラックから左へ。左サイドで23番が飛び込み、トライ!ゴール外れて38-7とすると、さらに後半13分にも相手陣に入ったところでラックから右へ。21番→12番とつなぎ、最後は右サイドにいた13番にパスが渡り、そのまま中央に持ち込んでトライ!ゴール成功で45-7とリードを広げます。
さらに後半17分には相手陣でのマイボールラインアウトからモール形成で押し込むと、7番が抜け出してトライ!ゴール不成功で50-7とします。
なんとか追い上げたい京都産業大は後半26分、15番が同志社大が右に展開しようとしたパスをインターセプトし、そのままゴール中央まで独走しトライ!50-14とします。その後も反撃したい京産大でしたが、中々攻め手が見つからず、試合残りわずかとなります。
後半38分には同志社がゴール前に攻め込むと、17番がラック横を抜け、フォローした4番がトライ!ゴール決まって57-14とします。
試合はこの後も続きますが最後は同志社がボールをけり出して終了。結果57-14で同志社大学が勝利しました。
試合を振り返って
この試合に関しては同志社が京産大を圧倒した試合になりました。同志社大としてはまずまずの試合と言えるかもしれません。同志社の場合、昨年度から残っているメンバーも多く、主要なメンバーが残っているため、チームとしての完成度は現時点では高いというのもあるかと思います。
また、FL野中選手などけが人も復帰しているのも大きいかと思います。課題としては、ややペナルティが多いことと、昨年からもそうですがペネトレイターとなるタイプの選手が少ないので、困った時に預けられる選手が少ないことがあるかと思います。ここは全体でカバーしていくことが必要になってくるかと思います。バックスも昨年度から残っているメンバーが多いですが、10番、12番あたりはだれを使うかによってゲームが変わってくるかもしれないですね
好材料としては、この試合というよりも、今年の1回生、特にバックス陣はかなり良い選手が多く揃っていたので、秋には何名かが活躍しているのではないか、と思います。OB-1回生の試合では、SO芳森選手や、CTB永富選手がうまくゲームを作っていました。これ以外にも安藤選手や高野選手、安田選手など、バックス陣には楽しみな選手が多いので、各ポジションともに競争が激しくなりそうです。
対する京都産業大学ですが、現時点ではまだまだという試合になりました。セットプレーが安定しなかったのもそうですが、テンポよく攻め込む場面が少なかったのが痛かったですね。バックスメンバーはFBに森田選手、両WTBは坂本選手と松井選手という俊足揃いなので、素早く回していけば面白いATとなりそうです。
気になったのはディフェンスの方で、外に回されてゲインする場面、あるいは中央を簡単に突破されることもあったので、そこは今後修正していかなければいかない箇所でしょう。とはいえ、それほど心配していないのは、ここ数年の京産大は毎年春先はそこまで良い成績ではないものの、ここから一気にチームが強くなっていきます。比較的選手は残っているので、どこまで修正してくれるかが楽しみなチームです。
まとめ
シーズンも新しくなり、大学ラグビーも新たな年を迎えました。現時点ではまだチームが始動したばかりで、練習試合はこの時期多く設定されるかと思いますが、チーム力を高めると同時に、レギュラー争いという意味でも大変な時期になるかと思います。
本番は秋になるので、春から夏の時期をいかに過ごすかで変わってくるかと思います。大変かとは思いますが選手の皆さんは是非頑張ってください。
また、今回の同志社ラグビーまつりは宝が池で行われたということもあってか、かなり多くの方が詰めかけていたと思います。通常のリーグ戦に近いくらいの数の方が訪れていたと思いますし、良い1日となったと思います。
関係者の皆さん、選手の皆さん、ありがとうございました。
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