こちらは2016/2017シーズンの記事になります。
2017/2018シーズンについては以下のを参考にどうぞ。
今年もラグビー大学王者を決めるラグビー大学選手権が始まっています。今年度からは仕組みが変わってトーナメントでの大学選手権となりました。すでに大学選手権は始まっていますが、主要な大学については12月から大学選手権に出場となります。
そんな大学選手権の組み合わせや見どころ、優勝予想をしていきたいと思います。
ラグビー大学選手権とは?
その年のラグビーの大学王者を決める大会がラグビー大学選手権です。日本では大学ラグビーが盛んであった影響もあって、ラグビー界全体が注目する大会となっています。
昨年までは12月に4チームずつ4つのグループに分かれてリーグ戦を行い、ベスト4を決めて、その後トーナメントを行う形式でしたが、今年からは全てトーナメントに変更となっています。
12/17(土)開催の準々決勝についてはこちらも参考にしてください。
今年の制度変更については下記も参考にしてください。
第53回ラグビー大学選手権出場校
1回戦・2回戦はそれぞれ1試合ずつですでに始まっていますが、本格的に各大学が出場するのは3回戦からとなります。では3回戦以降に残った出場校12校を紹介します。
出場校 | 出場歴 | シーズン成績 |
---|---|---|
帝京大学 | 18大会連続24回目 | 関東対抗戦1位 |
早稲田大学 | 33大会連続50回目 | 関東対抗戦2位 |
明治大学 | 8大会連続45回目 | 関東対抗戦3位 |
慶應義塾大学 | 19大会連続34回目 | 関東対抗戦4位 |
東海大学 | 12大会連続14回目 | 関東大学リーグ戦1位 |
流通経済大学 | 9大会連続17回目 | 関東大学リーグ戦2位 |
大東文化大学 | 4大会連続24回目 | 関東大学リーグ戦3位 |
中央大学 | 4大会連続17回目 | 関東大学リーグ戦4位 |
天理大学 | 3大会連続25回目 | 関西大学リーグ1位 |
同志社大学 | 4大会連続50回目 | 関西大学リーグ2位 |
京都産業大学 | 4大会連続30回目 | 関西大学リーグ3位 |
福岡工業大学 | 6大会連続25回目 | 九州地区代表 |
※太字の4校はシード校となり、準々決勝(4回戦から)出場。その他の8校は3回戦から登場。なお福岡工業大は2回戦からすでに出場済み。
※東海北陸・中国四国代表の朝日大は2回戦で九州工業大に敗れて敗退。北海道・東北地区代表の東北学院大は1回戦で九州工業大に敗れて敗退となっています。
3回戦以降の組み合わせと日程
では3回戦以降の組み合わせを確認しておきましょう。3回戦以降は全12校が出場します。そのうち、4校、帝京大学(関東対抗戦1位・昨年度優勝校)・東海大学(関東リーグ戦1位・昨年度準優勝校)・天理大学(関西ラグビ−Aリーグ1位)・早稲田大学(関東対抗戦2位)はシード校となり、準々決勝からの出場となります。残る8校が3回戦からの登場。3回戦で勝てばそれぞれシード校との対戦が待っています。
全体のトーナメント表は以下となっています。
3回戦の組み合わせ
3回戦は4試合が12/11(日)開催となっています。3回戦の4試合は以下の通りです。
3回戦 | 対戦カード | 場所 | 時間 |
---|---|---|---|
① | 大東文化大学-福岡工業大学 | 秩父宮ラグビー場 | 11:30 |
② | 流通経済大学-慶應義塾大学 | 秩父宮ラグビー場 | 14:00 |
③ | 明治大学-京都産業大学 | 花園ラグビー場 | 12:05 |
④ | 同志社大学-中央大学 | 花園ラグビー場 | 14:05 |
3回戦の見どころ
3回戦は合計4試合が組まれており、各試合ともに注目のゲームとなります。
秩父宮では第一試合で大東文化大と福岡工業大が、第二試合で流通経済大と慶應義塾大が対戦します。福岡工業大は1回戦を難なく勝ち抜くと、昨年まで2ndステージに進出していた朝日大に接戦の上、勝利して3回戦進出を決めました。関東の強豪相手にどこまで食い下がるか、注目です。大東文化大は昨年度ベスト4に進出しているチーム。ここにきてけが人も戻ってきており、ベストメンバーを組めるようになってきました。この大学選手権を前にチームの仕上がりもよくなってきています。また、大東文化大にはファカタバ兄弟がおり、その弟が福岡工業大にいるので兄弟対決も注目です。
第二試合の流経大と慶応大はリーグ戦と対抗戦のチームの対戦となりました。流経大はリーグ戦で大東文化大には敗れたものの、東海大に最後PGを決めて勝利。2位で、大学選手権に挑みます。各選手のフィジカルの強さに加えて、アタックの迫力はトップクラスのチームです。対する慶應大は対抗戦4位で通過。対抗戦では3敗したものの、早稲田、明治相手には競った試合であり、帝京大にも11点差と肉薄したゲームをしています。今年はスクラムにも強さを見せており、両チームの対戦はFW戦で激しいぶつかり合いが見られると予想され、どちらが勝ってもおかしくない試合となりそうです。
花園での試合は第一試合が明治大と京都産業大の対戦、第二試合は同志社大と中央大の対戦となりました。
第一試合、明治大は早明戦で24-22と敗れて、対抗戦3位で3回戦からの登場となりました。CTB梶村選手が縦に強い突破をし、さらにバックス陣に良いランナーが揃っているため、彼らが走り回る試合となると明治大ペースになりそうです。対する京産大は関西リーグ戦3位で選手権出場。こちらもシーズン深まるにつれて、強力スクラムだけでなく、ゲームメイク、バックス展開も魅力になっており、この大会でも面白い存在になっています。両チームの対戦は3回戦でも注目の一戦となります。
第二試合は同志社大と中央大の対戦。同志社大は最終戦で天理大に敗れるも2位で大学選手権に出場。各ポジションにタレントはそろっており、ボール継続してトライを奪っていく力を持っています。対する中央大は対抗戦は3勝4敗ながら4位で選手権出場。SO浜岸選手がゲームを組み立てつつ、敵陣ではモールを多用してトライを奪っていくチームです。展開では同志社有利ですが、モールでトライを重ねると中央ペースになりそうな試合です。
準々決勝の組み合わせ
準々決勝は4試合が12/17(土)に開催されます。ここからシード校4校が出場となります。組み合わせは以下となります。
準々決勝 | 対戦カード | 場所 | 時間 |
---|---|---|---|
⑤ | 東海大学-③の勝者 | 秩父宮ラグビー場 | 12:05 |
⑥ | 帝京大学-①の勝者 | 秩父宮ラグビー場 | 14:20 |
⑦ | 早稲田大学-④の勝者 | 花園ラグビー場 | 12:05 |
⑧ | 天理大学-②の勝者 | 花園ラグビー場 | 14:05 |
準々決勝からシード校が登場です。
この準々決勝を勝ち抜けるとベスト4進出。年明けの1/2に準決勝、1/9(月)に決勝が行われます。
優勝候補は?
今大会も優勝候補NO1は帝京大学でしょう。戦力も充実しており、8連覇のかかるシーズンでも死角は見当たりにくいチームとなっています。ただ、それを追いかけるチームも力をつけてきていますし、今年はレギュレーションが変わったため、対戦相手も手ごわい相手が続くことになります。
準々決勝では福岡工業大-大東文化大の勝者との対戦します。大東文化大が勝ち抜けることが予想されますが、大東文化はアタックに関しては帝京大にも劣らない力を持っているため、やりにくい相手となるでしょう。
対帝京大の対抗馬1番手は昨年準優勝の東海大学。こちらも各ポジションに才能ある選手が揃っており、力強いFWと走力のあるバックス、それを組み立てるハーフバックス団と帝京大にも劣らない選手が揃っています。まずは明治大と京産大の勝者との対戦ですが、ここを勝ち抜けてまずは正月を迎えたいところです。
関西からは天理大が全勝優勝でシードされています。天理大は走力あるバックス中心の展開力に自信を持っていますが、今年はスクラムも強化され、機動力だけでなく力強さも増したFWも魅力となっています。まずは流経大と慶應大の勝者との対戦となりますが、ここを勝ち抜けると帝京大との対戦が予想されます。関西王者はどこまで勝ち上がることができるかにも注目です。
対抗戦2位の早稲田大もここにきて大きく力をつけてきています。特に1年生のSH斎藤選手、SO岸岡選手のハーフバックス団がうまくゲームをコントロールしながら攻め込み、スクラムも強化されており、勝負強さも身につけてきています。こちらは同志社大と中央大の勝者との対戦となりますが、これを勝ち抜いてベスト4、さらにその上を目指していきたいところです。
帝京大有利は変わらないものの、各リーグ戦の上位陣が打倒帝京大を狙っており、面白いゲームが続くことが予想されます。
最後に
いよいよ大学選手権も本格化してくるシーズンになりました。ここからはトーナメントとなるため、負けたら最後となるゲームが続きます。各大学ともに熱い試合を期待しています。
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