2015年5月9日、第69回兵庫県県民体育大会の予選リーグが開催されました。予選リーグとしては4月25日から始まっており、5月16日までが予選リーグ、5月24日からは決勝トーナメントとなります。
予選リーグ・決勝トーナメントの組み合わせはこちらから
→【高校】平成27年度 第69回兵庫県民体育大会ラグビーフットボール競技 少年の部 予選リーグ戦
この日、灘高校グラウンドで行われたのは予選リーグの下記の3試合です。
プールA
県立芦屋-明石清水
プールH
武庫之荘総合-神戸高専
プールG
県立伊丹-合同1(明石城西・明石西・播磨南)
今回はこの日の第2試合、プールHの武庫之荘総合-神戸高専の試合についてです。
武庫之荘総合-神戸高専
ともに2試合目となる武庫之荘総合と神戸高専。武庫之荘総合は5/3に北摂三田に勝利しており、この試合に勝てば2連勝で決勝トーナメント進出決定となります。対する神戸高専は、初戦で北摂三田に負けており、この日は勝利が必須。
もし神戸高専が勝利した場合は1勝1敗で武庫之荘総合、神戸高専、北摂三田が並び、得失点差の勝負となります。
前半
前半、先にペースを握ったのは武庫之荘総合。試合開始早々にチャンスを作ります。6番がディフェンスライン抜け出すと、15番にパス。そのままインゴール中央に持っていき、トライ!ゴール成功で武庫之荘総合が7点を先制します。
このトライの後は、神戸高専が敵陣でプレーする時間に。フェーズを重ねて残り数mまで持ち込むも最後は武庫之荘総合がうまくボールに絡んでノットリリースザボールに。神戸高専がチャンスを潰します。
すると再び武庫之荘総合のチャンスに。自陣から11番が左隅を大きくゲインすると、15番へパス。内側に流れながらディフェンスを振り切ってトライ!ゴール不成功で12-0とリードを広げます。
ここまで相手のバックス陣にやられていた神戸高専ですが、ここから反撃開始。まずは敵陣でのスクラムから10番が右に走りきってトライを奪い、ゴールも成功。12-7と追い上げると、さらに前半20分頃にも自陣から8番がディフェンスライン抜け出して大きくゲイン。フォローした10番がトライ!ゴール成功で12-14と神戸高専が逆転します。
前半はこのまま終了。12-14で神戸高専がリードして、後半へと入ります。
後半
後半も先にトライを奪ったのは武庫之荘総合。フェーズ重ねて敵陣へと攻め込むと、前半2トライを奪った15番が相手のタックルを外して、トライ!ゴール不成功で19-19。同点に追いつきます。
が、この後は神戸高専が反撃。相手陣でのスクラムから8番がブラインドサイドを抜け出して、トライ!ゴールは外れ、19-24。今度は神戸高専が5点をリードとなります。
その後、武庫之荘総合がボールキープし、攻め込むも神戸高専のFWのディフェンスの出足がよく、下げられてしまう結果に。さらにその後神戸高専が連続攻撃でチャンスを作るとゴール前でフェイズ重ねて、最後はうまく飛び込んでトライ!ゴール不成功で19-29と10点差までリードを広げます。
しかしながらまだまだ試合はわかりません。今度は武庫之荘総合がチャンスを作ると、10番から縦に走り込んだ12番にパスし、ディフェンスライン抜け出してトライ!ゴール不成功で24-29。武庫之荘総合が5点差まで追い上げます。
試合はこのままロスタイムへ。自陣でマイボールラインアウトとなった神戸高専。キープすれば勝利という中でボールを奪って武庫之荘総合ボールとなると、そこから展開し、攻撃。最後は15番がインゴールへと飛び込んでトライ!これで29-29となると、この後のゴールも決めて31-29と逆転。
ゴールが入ると同時に試合終了となりました。結果31-29で武庫之荘総合が神戸高専を破り、勝利となりました。
試合を振り返って
試合としては得点差が示すように、ほとんど互角といった内容でした。全体としては、FWで力強くゲインする神戸高専に対し、バックスで展開し攻め込む武庫之荘総合という形でした。武庫之荘総合はこの日4トライとなった15番ステップとスピード、力強さも見せて大きくチャンスを作り出しました。また左サイドを駆け抜ける11番も魅力的な選手ですね。FW陣も途中押し込まれる場面もありましたが、粘り強く戦い、最後はうまくターンオーバーでき、最後の逆転トライにつながったかと思います。
対する神戸高専は、序盤リズムがつかめず、いきなり2トライを奪われたものの、そこからはペースを握ったように思います。ペースを握ったのはFW陣の頑張りでしょう。攻撃時にはしっかりとキープし、タックル受けても倒れずに押し込む、また接点でのサポートもしっかりとする、ディフェンス時にはFWが押し込まれないようしっかり前に出て止めることで、良い流れを作り出したと思います。
このまま勝利と思ったのですが、最後にラインアウト乱れてそこからトライ、ゴールを許し逆転されてしまいましたので、結果としては良くはなかったかと思いますが、力は見せてくれたと思います。
両チームの選手の皆さん、お疲れ様でした。
まとめ
この試合で勝利した武庫之荘総合は予選プールH2連勝で、決勝トーナメント進出決定。決勝トーナメントは1回戦で報徳学園との対戦となります。報徳相手に何とか食らいついていってもらいたいですね。
試合の方は5月24日(日)13:30~からこの日と同じく灘高校グラウンドとなります。
また敗れた神戸高専ですが、試合前にはラグビーは初めてと思われる新入生相手に先輩からタックルやハイボールキャッチなど、基本的なプレーの指導をしていました。新入生も新しく入ったみたいなので、是非また良い試合ができるよう頑張ってください。
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