2017年6月11日(日)、兵庫県神戸市ユニバー記念競技場にて、兵庫ラグビーフェスティバルが開催されました。この日は朝から多くの試合やイベントが開催されました。その中のメインイベントの1つが高校ラグビー兵庫県民大会の決勝戦、報徳学院-関西学院の試合です。
報徳学園-関西学院
この日の決勝に進んだのは報徳学園と関西学院の2校。決勝戦は新人戦と同様の顔合わせとなりました。
報徳学園のここまでの勝ち上がりは以下の通りです。
対戦校 | 結果 | |
---|---|---|
1回戦 | vsSCIX | ○148-3 |
2回戦 | vs星陵 | ○100-0 |
準決勝 | vs市立尼崎 | ○76-7 |
ここまでの3試合(実質2試合)は危なげない戦いでこの決勝戦に挑みます。
対する関西学院高校のここまでのゲームは以下の通りです。
対戦校 | 結果 | |
---|---|---|
1回戦 | vs村野工業 | ○88-8 |
2回戦 | vs御影 | ○96-0 |
準決勝 | vs科学技術 | ○19-7 |
関西学院も順当に決勝まで進んできました。
昨年度は報徳学園が優勝したこの大会。また、新人戦でも報徳学園が勝利していますが、今回の結果はどうなったでしょうか。
前半
序盤から敵陣に攻め込むのは報徳学園。先制したのは前半5分頃、敵陣でフェーズ重ねて攻めると、最後は8番が中央抜け出してそのままトライ。ゴールも決まり、報徳学園が先制します。
前半5分 報徳学園 7-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
その後も敵陣でプレーする時間が続く報徳学園。が、得点は動かず前半10分が過ぎます。次にスコアが動いたのは前半11分頃、報徳学園が自陣から14番がゲインしていき、さらにボールつないで最後15番が右サイド抜け出してトライを決めます。
前半11分 報徳学園 12-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール不成功
さらにその後すぐに自陣からゲインしていく報徳学園。最後は13番が相手ディフェンスかわして中央に持ち込み、ノーホイッスルトライを決めます。
前半13分 報徳学園 19-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
このトライの後は関学が敵陣へ入る時間が長くなります。相手ペナルティから敵陣入るもここは攻めきれず。その後、自陣からのキックが好タッチキックになり、大きく敵陣へ入るもペナルティで得点にはつながりません。
すると再び報徳学園ペースに。前半20分、報徳学園は2番が相手ディフェンスライン抜け出していくとフォローした9番につないでトライ!再び報徳学園が得点差を広げます。
前半20分 報徳学園 26-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
報徳学園はさらに前半26分にも相手キックからのカウンターで15番から11番につないで中央にトライを決めます。
前半26分 報徳学園 33-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
前半終了間際にも報徳は6番が中央抜け出すとフォローした8番につないでトライ!ゴールも決めて点差を広げます。
前半28分 報徳学園 40-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
前半はここで終了。報徳学園が大きくリードし、後半に入ります。
前半終了 報徳学園 40-0 関西学院
後半
後半最初の得点も報徳学園。後半開始早々に敵陣でフェーズ重ねて攻め込むと最後は14番が左サイド抜け出してトライ!後半も報徳学園がトライを奪っていきます。
後半1分 報徳学園 45-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール不成功
ここからはお互いにキックミスなどもあり、膠着した状態に。そこから徐々に関学ペースに変わります。関学は相手裏にキックし、これが転がって大きく敵陣へ。相手ボールラインアウトも乱れたところを9番がトライを奪い、関学もこの試合初のトライを奪います。
後半9分 報徳学園 45-5 関西学院 関西学院トライ!ゴール不成功
その後関学はキックを使って敵陣へ入ります。再び裏へのキックが好タッチとなり、大きく敵陣へ。相手のノットストレートもあり、敵陣でスクラムから攻めるも、ここはノットリリーズザボールに。それでも関学は再び敵陣へ攻め込むと、敵陣深くでラックからリモール。これを押し込んでいって、最後は9番がおさえてトライ!ゴールも決まり、関学が追い上げます。
後半17分 報徳学園 45-12 関西学院 関西学院トライ!ゴール成功
その後は再び報徳学園がペースを握ります。後半23分、敵陣でフェーズ重ねると最後は22番が左サイド抜け出してトライとなります。
後半23分 報徳学園 50-12 関西学院 報徳学園トライ!ゴール不成功
後半残り時間5分切ってきたところで、さらに攻めたてる報徳学園。26分には14番が右サイド抜け出してトライ!ゴールも決まってさらに点差を広げます。
後半26分 報徳学園 57-12 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
残り時間わずかとなってまたも報徳学園は左サイドつないでいき、最後は14番トライを奪います。
後半30分 報徳学園 64-12 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
ロスタイムに入っても攻め込む報徳学園。最後に25番が抜け出して、24番につないでトライ!ゴールも決まり、点差広げます。
後半ロスタイム 報徳学園 71-12 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功
このコンバージョンキックが決まったところで試合終了のホイッスル。報徳学園が大きく11トライを奪い、関西学院に勝利。兵庫県民大会の優勝を決めました。
試合終了 報徳学園 71-12 関西学院
試合を振り返って
試合は序盤から報徳学園ペースに。昨年からもそうですが、報徳学園はバックス陣にタレントが揃っており、一気にトライを奪うゲームが多いです。この試合もそんな試合となりました。春の近畿大会では惜しくも選抜大会出場は逃しましたが、今年は全国でも高いレベルのチームができていると思います。本番となる花園でも上位を目指せるチームになってきました。この試合でいえば特にラインアウトで合わないケースが目立ったので、セットプレーなども精度を高めていってもらえればと思います。
対する関西学院は序盤から相手にトライを許し、苦しい展開となりましたが、後半にスペースを狙ったキックから敵陣へ入り、トライを奪う機会もありました。うまくキックを使っていけば、今後もチャンスはあると思います。また、ディフェンス面で簡単にトライを奪われる場面もあったので、ここを改善していくことが必要でしょう。強い時はまずディフェンスが安定しているチーム作りができていたと思いますので、夏から秋にかけて高めていってもらえればと思います。
まとめ
今年の兵庫県民大会少年の部は、報徳学園が昨年に続き、連覇となりました。新人戦に続いて優勝となり、今年も花園に向けての本命チームになります。他のチームは打倒報徳を目指してこれから先の練習に励んでもらえればと思います。
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