欧州を代表するラグビー大国であるルーマニア代表。
しかし、ルーマニア代表はどのようなチームか知らない人も多いのではないでしょうか。ラグビーではあまり馴染みのないチームなのでよく知らない人も多いかと思います。そこで今回は、ラグビー・ルーマニア代表のチームの愛称や特徴などをまとめてみます。
ラグビー・ルーマニア代表とは?
ラグビー・ルーマニア代表は愛称はオークス(Oaks)。エンブレムは樫の葉をモチーフにしている東ヨーロッパの強豪として君臨しているチームです。
欧州では6カ国対抗戦(シックスネーションズカップ)に参加しているイングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズ・フランス・イタリアが強豪国として有名で、これらの国はTia1(ティア1)と呼ばれます。ただ、これら以外の国、特に東ヨーロッパでの強豪となると、その代表格がジョージア代表と、ルーマニア代表となります。ルーマニア代表はTia2(ティア2)と呼ばれる世界の第2グループに位置するチームとなります。
W杯ではこれまで行われた全8大会に参加しています。W杯での通算成績は28試合で6勝22敗。決勝トーナメント進出経験はないものの、W杯での通算勝利数は日本代表を上回っています。2016年6月3日現在での世界ランキングは16位。日本(世界ランキング11位)よりは下の順位になりますがポイント差は少なく、ランク上ではほぼ互角のチームと言えます。
次回2019年W杯についてはまだ出場が決まっていないものの、ヨーロッパ予選で1位となれば出場が可能です。すでにシックスネーションズカップの6か国、さらにジョージア代表は予選免除されているので、ヨーロッパ1位の有力候補がルーマニア代表となります。(なお、2位でもその後ヨーロッパ・オセアニアプレーオフに勝つ、もしくはプレーオフに負けても最終予選で勝てばW杯出場となります。)
2019年のラグビーW杯出場の可能性も高いヨーロッパのW杯常連国がルーマニア代表です。
2017年6月のルーマニア代表の日本遠征メンバー一覧はこちらを参考にしてください。
https://www.rugby-japan.jp/2017/06/03/lipod2017_romania_member/
ルーマニア代表の特徴は?
ルーマニア代表の最大の特徴はスクラムの強さでしょう。ジョージアもそうですが、東欧のチームはスクラムが強いのが特徴です。ルーマニア代表もスクラムに関しては世界トップクラスの実力があります。
歴史的にフランスと繋がりが深く、そのフランスもスクラムに力を入れている国であることもルーマニアのスクラムの強さの要因としてあるでしょう。また上記フランスとのつながりからフランスのクラブチームに所属している選手も多く存在しており、プロクラブで実力を発揮する選手も存在します。
また、スクラムの強さが示すように、欧州選手特有の体格の大きな選手が多いため、FW中心にガツガツと体をぶつけていくスタイルも特徴と言えるでしょう。
スクラムをはじめ体格を活かしたラグビーがルーマニア代表の特徴と言えるでしょう。
過去の日本代表との対戦は?
ルーマニア代表は過去5回日本代表と対戦しています。
過去の対戦は以下の通りです。
試合日 | 対戦結果 | 日本代表 | スタジアム |
---|---|---|---|
1995/5/3 | 34-21 | WIN | 東京・秩父宮ラグビー場 |
2004/11/20 | 10-25 | LOSE | ブカレスト・ナショナルラグビースタジアム |
2005/5/25 | 23-16 | WIN | 東京・国立競技場 |
2012/11/10 | 34-23 | WIN | ブカレスト・ナショナルラグビースタジアム |
2014/11/15 | 18-13 | WIN | ブカレスト・ナショナルラグビースタジアム |
2017/6/10 | 33-21 | WIN | 熊本・えがお健康スタジアム |
これまでは6回対戦し、日本代表は5勝1敗と好成績を残しています。2012年、2014年の対戦はアウェイの地で2連勝、さらに2017年6月の対戦はホームで33-21で勝利と対戦結果は良好となっています。
特に2012年の対戦では、ラグビー日本代表が初めて欧州遠征で勝利した歴史的な勝利となりました。着実に力をつけていった日本代表の実力を示した試合でもあります。
一方で対戦成績が示しているように勝利した試合も僅差の試合が多く、日本代表とルーマニア代表の過去の対戦では差がそれほど大きいわけではないこともわかります。
2014年11月の対戦では、序盤からトライを奪えず、苦しい展開となりましたが、当時日本代表であった五郎丸選手がPGを6本決めてなんとか逃げ切った試合となりました。
2017年6月の試合も一時33-9とリードするも後半途中から追い上げられて33-21での勝利となりました。特にFW中心に攻め込まれる、モールでトライを奪うなどやはり体格を生かして攻めてくると日本代表にとってきついゲームとなってきます。
2014年対戦時の動画はこちらになります。
まとめ
ラグビーの代表としてはそれほど有名な国ではないものの、強固な体格を活かして、ラグビー大国にも挑むルーマニア代表。歴史的にも昔からラグビーに取り組んできた国でもあり、W杯においても楽しみなのがルーマニア代表です。皆さんも是非ルーマニア代表にも注目してください。
6/10(土)14:40キックオフの日本代表vsルーマニア代表の試合についてはこちらをご覧ください。
https://goto2019.com/rugby-japan-romania-20170610/
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