2022年6月11日(土)にラグビー日本代表の一部であるエマージングブロッサムズとトンガサムライ15との試合が 13時から行われます。
この試合は2022年1月15日に発生した海底火山の大規模噴火の影響による被災者の皆さまの救援と被災地域の復興支援のため、収益金をトンガ大使館に寄付する形で行われます。
現在日本代表は2つに分かれて行動しており、本体の日本代表とNDS(ナショナルデベロップメントスコッド)の2つに分かれています。この試合はNDSのメンバー中心にエマージングブロッサムズが構成されています。
一方のトンガサムライ15はトンガにルーツを持つ選手たちを、LEAGUONE選手をはじめとして選出して構成されるチームです。元ラグビー日本代表のノフォムリ・タウモエフォラウ氏が団長、ラトゥウィリアム志南利氏が監督を務めます。
両チームの出場メンバー
EMERGING BLOSSOMSとTONGA SAMURAI XVのメンバーは6/9(木)に発表されています。チームごとにメンバーを見ていきます。なおこの試合は両チームともに25名登録で試合が行われます。
EMERGING BLOSSOMSのメンバー
No. | 選手 | 所属 | 身長 | 体重 | 生年月日 | 日本代表Caps数 |
1 | 三浦 昌悟 | トヨタヴェルブリッツ | 180 | 113 | 1995/6/8 | 7 |
2 | 堀越 康介 | 東京サントリーサンゴリアス | 175 | 100 | 1995/6/2 | 4 |
3 | 淺岡 俊亮 | トヨタヴェルブリッツ | 186 | 121 | 1996/6/24 | - |
4 | ヴィンピー・ファンデルヴァルト | NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 | 188 | 112 | 1989/1/6 | 18 |
5 | 辻 雄康 | 東京サントリーサンゴリアス | 190 | 113 | 1995/10/28 | - |
6 | シオネ・ラベマイ | 東芝ブレイブルーパス東京 | 189 | 120 | 1994/5/8 | - |
7 | 嶋田 直人 | 横浜キヤノンイーグルス | 181 | 99 | 1991/5/21 | - |
8 | セル ホゼ | 花園近鉄ライナーズ | 197 | 107 | 1991/2/9 | - |
9 | 茂野 海人 | トヨタヴェルブリッツ | 170 | 75 | 1990/11/21 | 13 |
10 | 田村 優※ | 横浜キヤノンイーグルス | 181 | 92 | 1989/1/9 | 68 |
11 | 根塚 洸雅 | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 173 | 82 | 1998/9/15 | - |
12 | 立川 理道 | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 180 | 93 | 1989/12/2 | 55 |
13 | ラファエレ ティモシー | コベルコ神戸スティーラーズ | 186 | 96 | 1991/8/19 | 27 |
14 | 竹山 晃暉 | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 175 | 84 | 1996/9/25 | - |
15 | 尾﨑 晟也 | 東京サントリーサンゴリアス | 175 | 85 | 1995/7/11 | 3 |
16 | 中村 駿太 | 東京サントリーサンゴリアス | 176 | 100 | 1994/2/28 | - |
17 | 海士 広大 | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 172 | 102 | 1994/10/7 | - |
18 | 津嘉山 廉人 | 横浜キヤノンイーグルス | 185 | 105 | 1998/9/7 | - |
19 | 秋山 大地 | トヨタヴェルブリッツ | 192 | 110 | 1996/11/14 | - |
20 | 大戸 裕矢 | 静岡ブルーレヴズ | 187 | 104 | 1990/3/9 | 4 |
21 | 飯野 晃司 | 東京サントリーサンゴリアス | 190 | 110 | 1994/10/12 | - |
22 | テビタ・タタフ | 東京サントリーサンゴリアス | 183 | 124 | 1996/1/2 | 9 |
23 | 小山 大輝 | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 171 | 74 | 1994/10/31 | - |
24 | メイン 平 | リコーブラックラムズ東京 | 178 | 89 | 2000/9/5 | - |
25 | テアウパ シオネ | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 183 | 97 | 1992/7/9 | 3 |
※キャプテンは10番田村優選手です。
TONGA SAMURAI XVのメンバー
No | 名前 | 所属 | 身長 | 体重 | 生年月日 |
1 | 中島 イシレリ | コベルコ神戸スティーラーズ | 186 | 120 | 1989/07/09 |
2 | アルファネスタ・マヒナ | 花園近鉄ライナーズ | 167 | 110 | 2000/10/28 |
3 | シラ・プアフィシ | 花園近鉄ライナーズ | 185 | 135 | 1988/04/15 |
4 | タラウ・ファカタヴァ | リコーブラックラムズ東京 | 194 | 118 | 1994/12/07 |
5 | エセイ・ハアンガナ | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 198 | 120 | 1999/04/21 |
6 | ヴィリアミ・アフ・カイポウリ | 三重ホンダヒート | 189 | 115 | 1997/09/28 |
7 | バツベイ シオネ※ | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 190 | 105 | 1983/03/14 |
8 | ナエアタ ルイ | NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 | 193 | 119 | 1994/02/02 |
9 | 岡 新之助タフォキタウ | ㈱スクラムヒューマンパワー | 173 | 73 | 1994/06/11 |
10 | レメキ ロマノラヴァ | NECグリーンロケッツ東葛 | 178 | 96 | 1989/01/20 |
11 | トロケ マイケル | 宗像サニックスブルース | 183 | 101 | 1990/05/15 |
12 | パエア ミフィポセチ | NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 | 180 | 109 | 1987/07/06 |
13 | タウモエぺアウ・シリベヌシ | 豊田自動織機シャトルズ愛知 | 184 | 99 | 1985/07/31 |
14 | ラトゥ クルーガー | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 188 | 88 | 1995/10/10 |
15 | ラリー・スルンガ | NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 | 183 | 102 | 1998/10/22 |
16 | シオネ・ハラシリ | 横浜キヤノンイーグルス | 180 | 120 | 1999/10/15 |
17 | シオネ・マウ | 大阪体育大学 | 179 | 108 | 2002/04/10 |
18 | ラタ・タンギマナ | 花園近鉄ライナーズ | 183 | 118 | 1998/01/23 |
19 | アシペリ・モアラ | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ | 185 | 115 | 1998/06/28 |
20 | ツポウ テビタ | 花園近鉄ライナーズ | 185 | 104 | 1991/09/26 |
21 | 人羅 奎太郎 | 花園近鉄ライナーズ | 166 | 72 | 1998/12/11 |
22 | ハヴィリ リッチー | 横浜キヤノンイーグルス | 178 | 93 | 1988/04/16 |
23 | トニシオ・バイフ | NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 | 177 | 108 | 1991/02/12 |
24 | マノア・ラトゥ | 埼玉パナソニックワイルドナイツ | 181 | 95 | 1998/02/22 |
25 | リエキナ・カウフシ | 花園近鉄ライナーズ | 182 | 99 | 1998/01/24 |
※キャプテンは7番バツベイ シオネ選手です
試合の見どころ
メンバー構成
EMERGING BLOSSOMSは初めて日本代表スコッドに選ばれた若手選手を中心に、ベテラン選手を交えた選手構成となりました。
ここで活躍することで、この試合の後開催されるウルグアイ戦やフランス戦のメンバー入りにもつながり、さらには来年開催の2023年フランスW杯につながってきます。各選手ともモチベーション高く試合に挑むことになりそうです。
FWはしてスタートメンバーとして出場。それ以外の選手はキャップ数が一桁、もしくはゼロの選手が多く、これから代表争いに絡んでくる選手を中心に選出されています。
1列はトヨタVのPR三浦選手と淺岡選手が先発。HOには東京SGの堀越選手が入り、代表でも活躍が期待されるメンバー構成に。LO陣は2019年W杯でも活躍したRH大阪のヴィンピー・ファンデルヴァルトが怪我から復帰、東京SGの辻選手の2人が激しいトンガサムライ相手にどこまで体をはれるかに注目が集まります。
3列は突破力のあるBL東京のラベマイ選手、花園Lのセル ホゼ選手に加え、サイズは小さいものの、仕事量で勝負できる横浜Eの嶋田選手の3名となっています。
BK陣は経験豊かな選手と若手選手が入り混じった構成になりました。
ハーフ団は茂野選手(トヨタV)・田村選手(横浜E)とW杯メンバーの2人が顔を並べます。CTBには久々に代表スコッドに選ばれたS東京ベイの立川選手と、2019年W杯メンバーの神戸Sのラファエレ選手。ここまでは経験のある選手で構成されています。
対してWTBにはLEAGUE ONE初代新人王の根塚選手(S東京ベイ)、今シーズンもトライを量産した嗅覚の鋭い竹山選手(埼玉WK)と興味ふかい2人が選ばれています。またFBにも東京SGの尾﨑晟也選手とBK陣はベテランと若手が混ざった構成になりました。
リザーブもPR津嘉山選手(横浜E)やLO秋山選手(トヨタV)、ユーティリティーBKのメイン平選手(BR東京)が入り、若手選手の活躍にも注目です。
対するTONGA SAMURAI XVも多くの選手がLEAGUE ONEで活躍しており、豪華メンバーが揃っています。特にフィジカルの強いトンガだけにFWメンバーは強力なラインナップとなりました。
1列は2019W杯で活躍した中島イシレリ選手(神戸S)が左PRに入り、HO・右PRには花園Lからアルファネスタ・マヒナ選手とシラ・プアフィシがスタートメンバーに。平均体重120kgを超える重量メンバーが揃いました。
LOはファカタヴァ兄弟の兄、タラウ・ファカタヴァ選手(BR東京)と優勝した埼玉WKで出場機会も増えたエセイ・ハアンガナ選手が並びます。さらに3列は、三重HでNo8として大活躍のカイポウリ選手、元日本代表でベテランのバツベイ シオネ選手、さらに日本代表を目指すナエアタ ルイ選手と国内屈指の強力FW陣を構成しています。
BK陣も豪華なメンバーが並んでいます。SHには元NECでトップイーストのクリーンファイターズ山梨でも活躍した岡新之助タフォキタウ選手が入り、SOには元日本代表レメキ選手が登場。CTBにはサンウルブズでも活躍したRH大阪のパエア ミフィポセチ選手と、トヨタや近鉄などで活躍し現在はS愛知で通訳兼選手として活躍しているタウモエぺアウ・シリベヌシ選手のベテラン勢が並びます。
WTBは釜石やNTTコム、宗像Bで活躍のトロケ マイケル選手とラトゥ監督の息子でもあるラトゥ クルーガー選手(相模原DB)がスタートメンバーに。FBにはRH大阪からラリー・スルンガ選手が加わり、実績のあるメンバー中心とした手強いチームとなっています。
リザーブには横浜EですでにLEAGUE ONEデビューを果たしたシオネ・ハラシリ選手やS東京ベイのアシペリ・モアラ選手、また、唯一大学生から選出されているシオネ・マウ選手(大体大)など若いメンバーも控えています。また、花園Lの人羅選手はトンガルーツはないもののSHとして選出されており、アピールの場となります。
見どころ
EMERGING BLOSSOMSとしてはここで活躍すれば日本代表へのチャンスがグッと高まるので、大きなアピールの場となるため、気合いの入る試合になるかと思います。特に若い選手や日本代表復帰を目指す選手にとっては、残り1年ほどとなったW杯に向けて、数少ないチャンスと言えるでしょう。
フィジカルの強いトンガサムライ15との対戦なので、まずはFW陣がしっかりフィジカルバトルで対抗できるかどうかがポイントになります。今後の海外勢との対戦でもフィジカルで勝負できないと苦しいゲームとなるので、FW陣の踏ん張りが重要となります。
BK陣は若い両ウィングとベテランのSO・CTB陣に注目が集まります。WTBはまだまだ競争が激しいポジションなだけにここで活躍すれば、今後のウルグアイ戦やフランス戦でもチャンスが与えられそうです。久々の復帰となる立川選手や、LEAGUE ONEでは怪我もあり、やや活躍不足だったラファエレ選手、田村選手がこの試合でどこまで復調を見せるかも注目です。
試合内容はもちろん、とりわけラグビー界は関係の深いトンガとのチャリティーマッチということで、試合は熱く、その後はしっかりと友好に励まし合う、そんなゲームになりそうです。
放送予定
ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022 EMERGING BLOSSOMS vs TONGA SAMURAI XVは秩父宮ラグビー場で6/11(土) 13:00キックオフとなります。
J SPORTS 1と J SPORTSオンデマンドで12:45〜放送されます。会場で見れない方は是非テレビでご覧ください。
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