新国立競技場の建設費が高いのはラグビーW杯のせいなのか?

ここ最近のニュースとして、新国立競技場の問題が取り上げられています。

新国立競技場に関しては、連日ニュースなどでも取り上げられていますが、建設費が2500億円になるということで他競技場と比較しても莫大な金額となっています。

色々なニュースがありますが、参考にこちら→建設費は?費用負担は?…どうなる新国立競技場

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2019年W杯と2020年東京五輪

そもそもこの新国立競技場は2020年の東京オリンピックと、日本開催の2019年のラグビーW杯の会場として使われることになっています。

ラグビーW杯が開催されるのは2019年9月~10月、東京オリンピックが開催されるのは2020年7月~8月となっています。新国立競技場の完成時期は当初は2019年3月だったものの、2019年5月となっています。

この2500億円という金額はあまりに高額なために、各所で批判もされている新国立競技場ですが、この金額を下げるためには2つの策があると考えられます。

1つが、「設計を見直して、コストのかからない構造にすること」ともう1つが「見直しのための工期延長」と言われています。

が、ラグビーW杯までに新国立競技場を完成させるには、この工期延長が出来ず、ラグビーW杯を別の場所でやれば、新国立競技場はもっと安くできるという意見も見られます。

参考

アーチなし新国立案、槇文彦氏ら再提言 文科相あて

新国立競技場2520億円!急ぐ必要あるのか?ラグビーW杯代替競技場でやれ

これらを見ると、ラグビーW杯に間に合う必要はないのでは?という意見も出てきます。もっといえば、ラグビーW杯があるせいで、国立競技場が高くなったんだという意見もあります。

それらをふまえつつもまずはこれまでの経緯を見てみましょう。

東京オリンピック・ラグビーW杯開催経緯


はラグビーW杯に関する事項

2009年5月13日 ダブリンでIRB理事へ向け、「ラグビーワールドカップ(RWC)2015/2019」のプレゼンテーションを実施。

2009年7月28日 ラグビーワールドカップ2019、日本開催決定

2009年10月2日 2016年オリンピックがリオデジャネイロに決定(東京は落選)

2010年11月7日 ラグビーワールドカップ議員連盟が発足

2011年2月15日 ラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟の総会で、国立競技場を8万人規模のナショナルスタジアムにすることなどを含め、W杯に向けて明治神宮外苑一帯の施設再整備を求めることを決議

2011年4月12日 東京都知事選挙で再選された、石原慎太郎都知事が2020年夏季オリンピックへ再度立候補の意欲を表明

2011年9月2日 国際オリンピック委員会は東京・ローマ・マドリード・イスタンブール・ドーハ・バクーの6都市から立候補があったと発表

2011年9月15日  東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会が設立

2012年2月 国立競技場の全面建て替え工事の基本構想が発表(8万人収容、開閉式ドーム屋根の設置)

2012年2月15日 東京・イスタンブール・バクー・ドーハ・マドリードの5都市が大会概要計画を記した申請ファイルをIOCに提出(ローマは財政難を理由に辞退)

2012年5月23日 IOC理事会にて東京・イスタンブール・マドリードの3都市が正式立候補都市に選出

2012年12月16日 2012年東京都知事選挙の投開票が行われ、猪瀬副知事が当選

2013年9月7日 ブエノスアイレスで開かれた第125次IOC総会で2020年オリンピック東京開催が決定

2015年11月5日 ラグビーワールドカップへの開催希望申請書が提出(14箇所)

2014年12月15日 ラグビーワールドカップ2019開催都市立候補地の追加(神奈川県・横浜市)


ご覧になったように、東京オリンピックの開催決定が2013年9月なのに対して、ラグビーW杯の開催は2009年7月に決定しています。これは東京が落選した2016年リオ五輪決定よりも前に決まっていたということになります。

ただ、ラグビーW杯開催時には新国立競技場を作るという話があったわけでもなく、開催地に新国立競技場は入っていませんでした。ただし、ワールドカップ2015/2019日本招致プレゼンテーション報告では新国立は当時建設の話が正式に出ていたわけではないので、旧国立競技場が候補に挙がっていました。

W杯プレゼン時の開催地候補

北海道・札幌ドーム
宮城・ユアテックスタジアム仙台
東京・国立霞ヶ丘競技場
東京・秩父宮ラグビー場
神奈川・日産スタジアム
愛知・豊田スタジアム
大阪・長居スタジアム
兵庫・ホームズスタジアム神戸
福岡・レベルファイブスタジアム

香港スタジアム

シンガポール・スポーツ・ハブ

※赤字は実際に会場となったスタジアム

実際のW杯会場についてはこちら→ラグビーW杯会場決定!W杯が行われる12会場は?

いつからW杯に新国立競技場が利用されることになったのか?

ということで、最初は旧国立競技場利用のはずだったのにいつから新国立競技場に変わったのでしょうか?

そもそもラグビーW杯の開催決定時は、東京は2016年のオリンピックを目指していました。このときは五輪は晴海に新しい競技場を建設し、国立競技場に新しい球技専用スタジアムを作るという形になっていました。が、2016年に東京は落選し、この話はなかったことに。

注目なのは2010年にはラグビーワールドカップ議員連盟が設立され、2011年2月にはそのラグビーワールドカップ議連が国立競技場周辺を再整備するように決議していることです。当時の東京都知事、石原慎太郎知事が2020年のオリンピックに立候補すると表明したのは4月です。

つまり、時系列で並べると、新国立競技場はラグビーワールドカップが先に決まっており、そのための場所として整備するようにし、その後で東京五輪への立候補が決まったわけです。

時系列だけでいえば、新国立競技場は東京五輪のために建設が決まったのではなく、ラグビーワールドカップのための施設として決まったという流れになります。

この流れでいえば新国立はラグビーW杯に間に合わなくてもよいというわけではなく、むしろラグビーワールドカップのために作られることが決まったという経緯があります。

東京都・新国立でW杯はやらなくてもよい?

とは言いつつも、オリンピックは東京でやるものであり、ラグビーW杯は日本での開催なので東京で開催する必要はないし、新国立でなくても別の場所でやればよい、という人もいると思います。

確かに東京五輪は東京が立候補しているものですし、ラグビーワールドカップは日本として開催するものなので、東京だけが会場なわけではありません。東京でわざわざやらなくてもいいのではないかと思う気持ちもわかります。

とはいえ、これもラグビーW杯の開催地立候補を見てみると、そうとも言えません。

ラグビーW杯の立候補地決定の過程を見てみましょう。

まずラグビーW杯の会場候補地は各自治体からの立候補で全14の候補地が立候補しました(のちに神奈川県・横浜市も立候補したので15の候補地になります。)

ラグビーW杯2019日本大会開催立候補地発表!来年3月に会場決定

その中の候補地から3月2日に下記の12の都市スタジアムに決定しています。

札幌市
札幌ドーム
岩手県・釜石市
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)
埼玉県・熊谷市
熊谷ラグビー場
東京都
新国立競技場
神奈川県・横浜市
横浜国際総合競技場
静岡県
小笠山総合運動公園エコパスタジアム
愛知県・豊田市
豊田スタジアム
大阪府・東大阪市
花園ラグビー場
神戸市
御崎公園球技場
福岡市
東平尾公園博多の森球技場
熊本県・熊本市
熊本県民総合運動公園陸上競技場
大分県
大分スポーツ公園総合競技場

ここで重要なのは開催地は自治体からの立候補制だということです。なので開催したくない候補地は立候補しなくてよいということです。もちろん、政治的な思惑が裏に色々とあるとは思うのですが、少なくとも東京が立候補したのであれば、開催する責任は出てくるかと思います。

参考→ ラグビーワールドカップ2019開催都市決定に関する議連会長コメント

なぜラグビーW杯は悪者になるのか?

とまぁ色々と書いてきましたが、個人的に無理に新国立でやってほしいわけでもないですし、横浜国際競技場が開催地としてあるので、決勝戦や準決勝、開幕戦もそこでやれば十分できるわけです。(開幕戦・準決勝・3位決定戦・決勝には6万人以上のスタジアムが必要です。)

それよりも気になるのはなぜラグビーW杯がこれほど悪者になるのかという点です。これにはおそらく2つの理由があると思います。

森元首相の存在

個人名を挙げるのは気が引けるところではありますが、この方の存在というのは間違いなくあるでしょう。森喜朗元首相は、ラグビー協会の会長職を2005年から今年まで務めていた人物です。実際の能力はおいといても、国民からは不人気で古い利益誘導型の政治家というイメージがついているため、基本的に批判されやすい人物です。

そしてその森元首相がラグビー協会の会長で、ラグビーW杯をゴリ押しして、新国立競技場をW杯を期限にしており、ラグビーW杯への利益誘導をしているという流れにつながっているかと思います。

ラグビーW杯の知名度

そしてもう一つはラグビーW杯の知名度だと思います。日本国内でいえば、ラグビーW杯はオリンピックと比べればマイナーな、特に興味ないスポーツの1大会に過ぎないのでそこまで無理しなくてもいいのではないか、という思いを持つ人が多いのではないでしょうか。

ラグビーW杯がオリンピック、サッカーW杯に次ぐ、世界でも3番目に大きなスポーツイベントであり、2011年ニュージーランドで開催されたW杯では総観客数約141万人で、テレビ観戦者数は世界207の地域で約39億人が見たイベントであるということを知らない人も多いと思います。

知名度がもう少しあれば、ラグビーW杯の価値を理解している人が多ければ、ここまでラグビーW杯までに間に合わなくてもいいや、という意見は少なかった気がします。

新国立競技場の建設費とラグビーW杯

建設費の高騰というのも大きな話題になっています。というより新国立競技場が揉めているのは建設費が高くなってしまったからと言っていいと思います。当初は1300億円程度となっていたのに対し、結果的には2520億円というほぼ倍の額になってしまっています。
これに対しては、費用削減されるべきだと思います。ただ、この問題はあくまで建設費が高くなったのは、現状の設計が膨大な金額がかかることであったり、当初の見積もりの甘さであったり、ここまでの計画性のなさであったりというガバナンスの問題かと思います。
もちろん現状のままいくのはいいとは思えません。が、そのために批判がラグビーW杯に行くのはおかしいかなと思います。そもそもがラグビーW杯用に作られる施設が、ラグビーW杯に間に合わないから次に来る五輪までに間に合えばよいというのはおかしいかと思います。
ここまでの新国立の進め方や現状の設計ありきで進んでいくのは大いに問題かと思いますが、それはもっと早く見直すべきであったし、もしくは現状から設計変更して2019年に間に合う方法を探るべきです。

そのはずなのに批判がラグビーW杯にくるのは、ラグビーW杯の知名度、ラグビーW杯の価値を理解していない人が多いからではないでしょうか。もしラグビーが五輪と同じくらい価値のあるスポーツイベントだと理解していれば、ここまでラグビーW杯が悪く言われることはなかったかと思います。

逆に言えば、ここまでの知名度不足がラグビーW杯への悪評を生んでしまったともいえるかもしれません。

最後に

個人的には、別にラグビーW杯が国立で無理にやらなくてもいいと思います。そこまでお金がかかるなら、別に無理にラグビーW杯で使わなくてもいいよと思っています。

もう少しいえば、陸上競技場でやるなら専門の球技場でしてくれた方がうれしいです。(正直言えば横浜でやるのも収容人数から仕方ないですが、トラックも邪魔になるのでそこまで、という気はします。)事実、開催地が決まった際の質問で、最初に海外の記者の方から出た質問は、「今回の会場は陸上競技場での開催が多いが、どう思っているのか?」という趣旨のものでした。

ただ、ここ数日の流れを見ていると、ラグビーW杯がことさらに悪者にされている感じがします。そして、それを見ていると、ここまでの経緯を知らない人が多いのではないかという気がします。元々東京オリンピックで新国立競技場が使われるのに、そこにラグビーW杯が後から割り込んで、ラグビーW杯に間に合うようにしろと言っているというような、誤認している意見も多く見られます。(なお、たとえラグビーW杯がなくてもオリンピックは通常1年前にプレオリンピックを開催するので、ラグビーW杯があろうがなかろうが、1年前には施設を準備しないといけないのは変わりません。)

そしてラグビーW杯をマイナースポーツが行う小さなイベントだと思われている節もあります。本来は五輪と同等とは言わないですが、少なくとも五輪、サッカーW杯に次ぐ世界で3番目に大きなスポーツイベントだという理解をしている人は、少ないかと思います。

別に、「ラグビーW杯がありきで、絶対に新国立競技場はラグビーW杯に間に合わるべきだ!」なんて思っているわけではないですし、「今の建設費のままでいいから何が何でも作れ!」なんて思ってないですが、ラグビーワールドカップが過度に悪者扱いされているのは見ていて悲しいですし、明らかにこれまでの経緯やラグビーW杯の価値を理解していないものもあります。

それに対してはラグビー界ももう少し声を出して、そうではない、と主張してもよいと思います。

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コメント

  1. しんのすけ より:

    サッカーファンです。現行案に酷く失望してます。日産スタジアムの(過大なキャパの陸上スタジアムという)二の舞だけは避けてくれ!と心の底から思っています。

    JFA小倉も責任者ですからしっかり批判されるべき。小倉がJFAの利益を最大化する「球技場」を主張しないのか理解できない。五輪如きは二週間で終わりますがその後の50年の問題は「何故か」サッカーの責任にされるのです(事実、横浜五輪をも見据えて作られた日産の問題もサッカーのせいにされます。因みに、開会式・閉会式以外の陸上競技を日産で開催することは五輪憲章で可能なことなのです。だから「球技場」を要求することは五輪と排他関係にはなりません)。

    しかし、森は小倉とはレベルの違う責任者でしょう。ラグビー議連の最高顧問である森が不関与だと思いますか?10年もラグビー協会のトップを勤め、そして東京五輪の委員会の会長。五輪大臣も「子飼い」のラグビー繋がり(それまで文科副大臣でした)です。

    『基本的に批判されやすい人物』という程度の問題でしょうか?誰が見ても森は超一級の責任者です。総理・文科大臣ですら、この問題には及び腰の政界の実力者です。

    額が問題になってからも森は新聞紙上にて「3,4000億かけてもやるべき」という信じられない発言をしています。その新聞には森の提灯記事が載っています。彼が如何にラグビーの為に尽くしたかが書かれています。ラグビーファンとして『基本的に批判されやすい人物』という程度の問題と本気で思ってるのでしょうか?

    森の政治力に頼り、事実上黙認してきたのがラグビーファンでしょう。しかし、批判すべき時に批判できないのは同類と看做されても仕方の無いことです。

    後藤タケオというそこそこ有名なサッカージャーナリストはザハ案を批判してきた。はっきり言ってサッカージャーナリストでも批判する人は少ない(残念なことに)。しかし、ラグビー系のジャーナリストで批判する人は見たことがない(私が気づかないだけかもしれませんが)。

    新国立でやるワールドカップの試合数は3回と聞いている。ラグビーファンはたった3回の国際試合を未来の為に諦めることは出来ないのか?

    8万の豪華な陸スタを諦めて、7万くらいの球技場を作ろうとか言えないのだろうか?たった3試合を諦めるだけで、その後に素晴らしい50年を目指せるのに。或いはたった3試合の国際試合で日本ラグビーを巡る状況が劇的に変わると思うのだろうか?1試合1000億かけるだけの価値のあるものだと?

    秩父宮は自分たちだけで確保して、高価なゴミ屑の陸スタをサッカーに押し付けて逃げる。
    旧国立の歴史は五輪の歴史ではない、陸上の歴史でもない、ラグビーとサッカーの歴史だったと思っているのに。だからこそ、球技場が相応しいと思っているだけに森や小倉の言動は酷く残念です。

    サッカーとラグビーは球技場を作るという利益が共通すると思っています。ラグビーが日本でも人気が出ればサッカーにもプラスになると思っているだけに、こういう事態は残念でならない。

    実質(開閉式の中央屋根を入れて)3000億のスタジアムがラグビーの為に必要と本気でラグビーファンが考えているならば、ラグビーは日本に普及しない方がよいでしょう。弁解する暇があったら全力で森と現行の陸スタ案を批判してください。例え、それがワールドカップ三試合を諦めることであっても。

    ワールドカップで見込まれる赤字やIRBへの拠出金のことを考えたらラグビーファンがそれくらいの謙虚さを示したって罰は当たらないと思います。

    • go to 2019 より:

      コメントありがとうございます。
      現行案に失望というのはよくわかります。私自身もあの設計は必要はないと思っていますし、今からでも設計見直しをしてしまった方がいいでしょう。
      また、森元首相を「基本的に批判されやすい人物」と書いたのはもう少し付け加えるべきだったかもしれません。ただ、今回投稿したものは、なぜ新国立競技場批判がラグビーに向くのか、というのを主題としています。本来は設計案やここまで高騰してしまった原因に目を向けるべきなのに、それがラグビーW杯に向けられるのは違うと感じているからです。
      ここまで揉めてしまった原因の一つに森元首相が関与しているのは間違いないでしょう。今のザハ案はやめてしまって、新しい簡素なものでも設計見直しから進めた方がいいと思います。4000億円かけても新国立を作るというも大反対です。
      そして、ラグビージャーナリストがこの件で批判しないというのはラグビーファンならいつものことだなと思っているでしょう。ラグビー界では協会批判するジャーナリストは皆無といっていいです。なので今の設計案なんていらない、というジャーナリストはこれまで見たこともないです。
      ただ、ラグビーファンもほとんどが今の新国立なんていらないと思ってるはずです。そんなお金かけて作るものでもないですし、そもそも陸上競技場で見たいと思っている人も少ないですし(残念ながらW杯は陸上競技場での会場が多くなってしまっていますが。)むしろこの件によってラグビーが嫌われてしまうことの方が嫌だと思っている人の方が多いという印象です。
      また、その一方でラグビーファンが謙虚さがないというのも残念ながら当てはまるご指摘だと思います。もし、今回の投稿を読んで、ラグビーファンが傲慢だと思われたのであれば申し訳なく思います。
      ただ、今回の投稿はあくまでこれまでの経緯となぜラグビーW杯が悪く言われるのかという点に焦点をあてたものとご理解いただけますと幸いです。

    • さるる より:

      新国立競技場の建設にあの森の影響がかなりあると思う。ラグビーワールドカップに間に合わせる、最初にラグビー何かで使ったら芝が大変な事になるしなんでラグビーなの?費用も莫大後々にきっと悲惨な目にあう。今こそ誰かが先頭に立って日本の建築家がすすめる代替え案を政治家の判断ては無く国民の判断で決めなければ行けない‼

  2. Paston より:

    森-遠藤-河野ラインから、「国立(JSC)はラグビーを選んだ」つもりでも国民(都民)はラグビーを選んだ覚えはない、となってしまうのかもしれませんが、陸上トラック付きスタジアムの新設がさほどラグビーのためになるとは思えません。メイン会場はラグビーワールドカップを機に新設された(奇抜な)スタジアムでないと面目が立たないということもないでしょう。
    陸上トラック付きの大規模スタジアムを割高とされるコストで建設することに敢えてラグビー利権の可能性を探るとしたら、大規模な予算を確保して、後で浮かせた分を2019組織委の赤字穴埋めに追加で使う等のトリッキーなシナリオくらいしか思いつきません。
    もっとも既に手当てされている38億円であってもJSC資金に頼る中小スポーツ団体から怨嗟の声が出そうな気はします。

    • go to 2019 より:

      コメントありがとうございます。
      ラグビー利権として2019組織委の赤字穴埋めに追加で使うというのは思いつきませんでした。まぁないとは思いますが絶対にないとも言えないのが辛いところです。
      また、中小スポーツ団体からの嫉妬というのはあるかと思います。ラグビー界はやたらとサッカー側に目がいく(悪く言えばサッカーを目の敵にする)傾向があります。生まれた経緯からすると納得する面もありますが、他のマイナースポーツからすればラグビーはあり得ないくらい恵まれているという認識も持たないといけないですね。

    • さるる より:

      ラグビーの為にあんな莫大な建設費をかける価値が本当に有りますか?今ならまだ間に合う日本の建築家の代替え案に国民が声を上げなければ。その負担を負うのは高級取りの政治家じゃない一般の国民だよ!

  3. ペンギン より:

    読ませて頂きました。
    この流れでいえば新国立はラグビーW杯に間に合わなくてもよいというわけではなく、むしろラグビーワールドカップのために作られることが決まったという経緯があります。

    と有ります。では新国立はラグビーW杯のために2500億もの資金を掛ける事が国民から許されたでしょうか?整備予定から新規建設に格上げされたのは、国家プロジェクト東京五輪開催が理由に他なりません。
    ’むしろラグビーワールドカップのために作られることが決まった’
    と書かれていますが五輪が無ければ新規建設など無かったと言う点で大きな認識の誤りではないかと感じます。ただこの一文はとても驚きと共に納得させられました。森元首相やラグビー関係者の方なども、もしかしたら五輪よりもラグビー優先といったロジックで行動、発言されているのかもしれないのかと。

    東京五輪の為に作られた新国立競技場のこけら落しがラグビーW杯でいいのか?
    私はこの点をとても疑問に感じます。東京五輪が新国立競技場の初お披露目で有れば、全てのものが目新しく新鮮なインパクトを与えることが出来ると思います。しかしラグビーW杯で使用し、散々マスコミに紹介された後では初めて新国立を見る感動や高揚感などは薄れてしまうと思います。例え他のメジャースポーツであったとしても、五輪前の新競技場の使用など辞退して当然ではないかと考えます。

    ラグビーW杯が直接非難の的になっている訳ではないと思います。しかしラグビーW杯での使用の為に資金や工程に無理が出ていると噂され、さらにラグビー協会(会長)から謙虚な姿勢も示されないとあれば、批判の矛先がラグビーW杯に向くのを止める事は出来ないのでは無いかと感じます。ラグビーファンの方であっても新国立建設のこれまでの工程に疑問を感じていると言うのはもっともだと思います。ただラグビーW杯への誤解を解きたいと言う事なら主張されるべきはラグビーW杯の価値ではなく、五輪の足枷になってしまっている現状の是非を協会に主張されてはと感じました。

  4. go to 2019 より:

    コメントありがとうございます。

    東京五輪の為に作られた新国立競技場のこけら落しがラグビーW杯でいいのか
    というのは、多くも国民が持っている感情だと思います。逆に言えば五輪というものが特に日本においては圧倒的な人気と威厳を持っているとも言えるかもしれません。
    ただもし、この話がイングランドやフランスなどであれば、ラグビーW杯の方が大事だろうとなったかもしれません。五輪の前にラグビーを利用することで高揚感が下がるというのもあくまで一つの価値観かとは思います。それが日本の多数派になっているとは思いますが。

    また五輪がなければ新規建設がなかったというのもわかる気はします。実際に五輪が東京開催決まった際には、多くのラグビーファンはこれで新国立が確実にできると安堵したものです。(ラグビーファンからすると、ラグビーW杯だけで新国立ができるというのは決まっていたこととはいえ半信半疑だったのも事実です。)

    なお、一点申し上げると、ラグビー側からすれば2019年というのはあらかじめ決まっていたので、それには間に合わないのはおかしいとは言うべきかと思います。ラグビーをサッカーなり野球なり他のスポーツに変えたとしてもそれは言うべきことかとは思います。
    ただし、それがあり得ないほど高騰した建設費でもいいからやれというのは間違いだと思うので、現状はラグビーW杯に間に合うような工期でやってほしいが、一方で建設コストはできる限り下げるべきというのがいいのかもしれません。
    工期についてはラグビーW杯があってもなくてもプレ五輪のために、間に合わせる必要はあるので、変わらないですし。

    • ペンギン より:

      コメントありがとうございます。

      ’ラグビーW杯だけで新国立ができるというのは決まっていたこととはいえ’と書かれていますがこれは裏づけのある話なのでしょうか?
      ラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟というのは、国会議員の中で作るラグビーOB会の様なものでその中の採決が競技場新規建設を決定できるようなものではないと思うのですが。
      何か他に記事等あればと探してみたのですが、見つける事が出来ませんでした。参考になる記事等ありましたら教えて下さい。

      • go to 2019 より:

        すいません、確固たる裏付けはないです。「ラグビーW杯だけで新国立ができるというのは予定されていたこととはいえ」という表現のほうがいいですね。申し訳ありません。

        ちなみにラグビー側の発表ですが、下記を見ると、新国立の予定で進んでいるのは見て取れるかと思います。もちろん、政治的な思惑も含んだ上で発表されていた可能性もあるかとは思いますが。
        https://www.rugby-japan.jp/2012/11/16/id16711/
        https://www.rugby-japan.jp/2012/12/22/id17521/

  5. ms より:

    サッカーW杯、五輪に続く、自称世界第三のスポーツイベントは何個あるんだよと
    そもそも上二つでシェア90%超える第三に何の価値があるか分からんが
    ましてや第三で凄いから開催に税金使って、開催後の赤字に大量に税金使って、工期を無理やり間に合わせてもいいよねとかもうねw

  6. 後藤毅人 より:

    まず、午前中に携帯からお送りした意見を不承認にしていただけたら幸いです。

    拝読しました。時系列で並べると、どのタイミングで何が起きたのか、分かりやすくていいですね。付け加えるとしたら、ワールドカップ(RWC)には2011年の招致失敗、五輪には2016年の失敗があり、RWCはその時から国立を会場のひとつに挙げていたこと、五輪は16年の際は国立をサッカー会場として整備する計画であったことを加えるといいのかもしれません。

    さて、本題。最近の報道は「軒を貸して母屋取られる」という感じでゆゆしき事態だと思います。確かに東京五輪がなければ、ラグビー単独で8万人規模のスタジアムが実現できるかわかりません。でもいろいろ見てみると、今回の桁外れの建築計画は「五輪のオウンゴール」といった側面も見えてくるような気がするのです。

    先日の公共放送の番組ではこんなこと報じられていました。新国立のデザインを決める委員会では「東京が招致できるという雰囲気はなかった」「新国立のような国家プロジェクトを決めるには時間が足りなかった」。ちょっと独善的な解釈になるかもしれませんが、招致できる見込みがないのなら、ちょっと斬新なのにしといて、失敗したら立ち消えにすればいいという気持ちがあったのでは?と勘ぐってしまいます。

    付け焼刃の計画でアリバイづくりをしたら、思いのほか、招致が決まってしまった。それを形にしたらさあ大変。とんでもない金額になってしまった。でもそれはRWC側の意思とは関係なく進んできたことで、ラグビー側にはいい迷惑。とんだ「濡れ衣」でしかないように思います。極端な話をすれば、RWCは国立を会場にすることを終始一貫、明記してきたわけで、その国立はザハさんの国立でも2520億円の国立でも1964年の五輪のメイン会場だった国立でもよかったということでは?と思うのです。だからどんな国立であったとしても五輪を「錦の御旗」にしてRWCをラグビーを「賊軍」「朝敵」扱いして、「ほかでやればいいじゃん」というのは反対です。これこそ、五輪至上主義の最たるもの。五輪以外はスポーツではない、と言われているようなものに感じます。また、ラグビーはマイナースポーツだからという意見もありますが、五輪の正式種目でラグビーよりマイナーな種目はあるわけだし、本文中に書かれている通り、RWCは世界3番目のスポーツイベントであり、それは言い換えれば、五輪という総合競技大会を除けば、単一の種目の大会としては世界2位のイベントというでもあるのです。まあ、1980年代の黄金時代のことを蒸し返して、「過去の栄光」を今語るのはどうかと思うので、やめておきますが、いずれにしても「まだ」恵まれている競技のひとつだとは思うのですが…。あと、森さんの件は語らずにおきましょう。ああいう人ですから(笑)。

    ちょっと長くなりましたが、時系列的に見てもラグビーが「悪者」扱いされて国立を会場に大会ができなくなるのは、ラグビーを愛する人たちを馬鹿にしているだけ、だとわたくしは思っています。

     

  7. go to 2019 より:

    コメントありがとうございます。
    確かに時系列にはW杯招致と五輪招致の失敗も入れた方がよかったですね。
    基本的には国立の建設費の問題と、ラグビーW杯については別の話なはずなのですが、気づけばラグビーW杯が途中からゴリ押ししているという印象を持っている人が多く、そこは正しい認識を持ってもらいたいですね。

    推測ではありますが、確かに斬新なデザインというのも東京五輪に人々を惹きつけるのに必要だったのかもしれません。歴史に「もし」はあり得ないですが、東京五輪が落選していたら果たして国立改修されていたかというと、されなかったかもしれません。いずれにせよ、もっと早く建設案の是非を検討すべきだったのは間違いないですね。

    • 後藤毅人 より:

      返信ありがとうございます。まあ、当初から相当かかるものであったことは間違いないわけで、JSCが出してきた案でコストが抑えられると勘違いしたのかもしれません。そう、ではどうするか。個人的な意見を書かなかったので、書いておきましょう。政府側はする気はないみたいですが、どのような見直し案を提案するにしても2019年のワールドカップ前に竣工することが条件だと思います。詳細は自分のFbページを見ていただけたら幸いです(笑)。

      いずれにしてもこれまで、計画に反対してきた建築家さんのように「時間がないなら、RWCは近隣都市でやればいい」に代表される意見には反対です。先ほども書きましたが、五輪は「錦の御旗」ではないし、オールマイティーでもない。まして某与党議員のように「ラグビーを国立でやるなんて誰が決めたんだ? 花園を改修してやればいいんだ」などというのは言語道断だと思いますね。まあ、五輪の力を借りて、そこに乗かってここまで来たという部分はありますが、いかにも乱暴だと思います。

      あと、サッカーファンの方の意見もありましたが、文中の「ラグビー」というのを「女子サッカー」と置き換えて読んでもらえたら、少しは理解が深まるかも…とも思います。女子サッカーは五輪競技だから…言われそうですが、仮にそうでなかったらどうでしょう。これまで、女子サッカーのワールドカップ実現のために何年も努力してきて、五輪に乗った形とはいえ、開幕戦、決勝戦の会場も確保できた。あとはチームを強化して、なでしこたちを檜舞台に送り出す段階になって、問題が起きたから「お前ら邪魔だよ」って…。そして、「大阪にGambaが新しいスタジアム造ってるからそこでやんな」と言われたら、「分かりました」となりますかね? 「わずか数試合だからいいじゃん」とはならないような気がしますけど、いかがでしょうか。ちょっと、情に訴えすぎですかね?

      まあ、まずはこの二つの問題、RWCと建設費の問題はまったく別の問題ということを森さんじゃない人が、はっきり主張する必要があるのかもしれません。

      • 後藤毅人 より:

        あと、もうひとつ。「ごり押し」というよりは「言われのない批判」がまかり通っているという感じですかね。悲しいことです。

      • とくさん より:

        >あと、サッカーファンの方の意見もありましたが、文中の「ラグビー」というのを
        >「女子サッカー」と置き換えて読んでもらえたら、少しは理解が深まるかも…とも思います。
        >これまで、女子サッカーのワールドカップ実現のために何年も努力してきて、
        >五輪に乗った形とはいえ、開幕戦、決勝戦の会場も確保できた。
        >あとはチームを強化して、なでしこたちを檜舞台に送り出す段階になって、
        >問題が起きたから「お前ら邪魔だよ」って…。
        横レス失礼しますけど、いや~、さすがにその例えはマズいんじゃないでしょうか?
        女子サッカーの方でも、日本でW杯を開催するべく、何年も前から努力してきて、
        苦難の時を乗り越え、前回大会で初優勝し、ロンドン五輪でも準優勝。
        代替地として、わずか半年前に引き受けたU-20女子W杯を無事成功させ、
        FIFA会長からも、私的発言ながら「W杯に立候補してみては?」と打診され、
        手を上げれば悲願の日本開催がほぼ決まりそうな時に、「お前ら邪魔だよ」とばかり、
        会場どころか、大会そのものを取り止めさせたのが、ラグビー界だったので・・・・

        その女子サッカーW杯こそ4年後の大会、つまりはラグビーW杯と同じ2019年であり、
        女子サッカーは6月開幕、ラグビーは9月開幕、そして新国立が3月完成予定だったので、
        こけら落としの舞台に立つのは「さくら」ではなく、「なでしこ」となる所でした。
        同じ年に、同じような会場を使い、直前に大会を開催され、しかも先に新国立を使われる。
        現状の人気を比べれば、世間の注目も、自治体の支援も、企業の協力も奪われると、
        ラグビー界が猛反発して、サッカー界に立候補を2023年へ延期してもらった件があるので、
        (韓国が2019年大会に立候補してたので、下手をすれば2027年になる可能性もありました)
        その恩を忘れてしまうのは、やはり礼を失するように思います。

        • 森ファン より:

          >こけら落としの舞台に立つのは「さくら」ではなく、「なでしこ」となる所でした。

          あたかも女子サッカーW杯が決定事項みたいな書き方だね。

          >ラグビー界が猛反発して、サッカー界に立候補を2023年へ延期してもらった件

          そんな件あったんですか?

  8. muigri より:

    「濡れ衣」もありラグビー側もいろいろ言いたいことはあるのかもしれませんが、残念ながら森元首相の絡みもあってか本件に関してラグビーを好意的にみている人が周囲には全くいません。

    新国立競技場がこのまま決まってしまうと、事実はどうあれラグビーに対して悪いイメージしか残らないように思います。

    今回の件に関して、ラグビー側からの積極的な意見・意志表明をした方が良いのではないでしょうか?

    • go to 2019 より:

      コメントありがとうございます。
      現状ではラグビーを好意的に見ている人は少ないかもしれません。こうなってしまうと致し方ないかなと思います。
      ラグビー側からこの状況を打開するには、ラグビーW杯は新国立は利用しないと発言するしかないでしょうね。好意を持たれるにはその答えしかないですし。
      一方で、悪評としてもこれでラグビーW杯のことを知ってもらえたのはいいことかなとも思います。残念ながらそれまでの知名度が圧倒的になかったので、たとえ悪評でもW杯の知名度アップにはなったのは良しと考えたいと思い始めました。

  9. 通りすがり より:

    建設費が高いことと、ラグビーW杯の開催とは、おっしゃる通り、直接の因果関係は無いのかもしれませんが、2011年2月の決議(ラグビー議連)が、「既存設備を活用することは困難」「8万人規模で再整備(建て替え)が必要」と、言及しています。
    それと同時期に進められていた、国立競技場の老朽化等改修の調査設計報告書が提出されたのが、2011年3月。この報告書では、既存設備(旧国立競技場)を活用した改修案が報告されていて、概算改修費用は大規模改修案で約770億円(8万人収容ではない)です。
    技術的には、活用可能であった、2019のW杯で使用する予定のはずの旧国立競技場を、その報告も待たずにといよりかは、報告が出てからでは遅いので、その前に「建て替えなきゃいけない」と言い出したのは、ラグビー議連です。
    その後、2011年8月の2020五輪への立候補表明、2011年12月の五輪招致決議(衆参)を経て、2012年1月に、国立競技場将来構想有識者会議の設立に至るわけですが、この有識者会議にも、2011年2月の決議が提出されております。
    法的に何の拘束力を持たない、ラグビー議連の決議ですが、歴代の総理大臣(安倍さん、福田さん、麻生さん、鳩山さん、森さん)が名を連ねた決議に、逆らえる役人など居ようはずもなく、有識者会議で決まったという体裁を整えたという所でしょう。
    (霞が関の仕事の進め方です。)
    もちろん、その後のコンペで、安価なデザインが選ばれていれば、ラグビーW杯がやり玉にあげられることもなかったでしょうが、「旧国立をぶっ壊してしまった以上、ラグビーW杯に間に合わせなければいけない。」っというのが、現状、新国立競技場のデザイン見直しという選択を奪っているわけですし、では、誰が壊せ(建て替えろ)と言ったのかというところを突き詰めれば、ラグビー議連です。
    自民だから、民主だからと、醜い責任のなすりあいが繰り広げられていますが、結局は、超党派のラグビー議連が黒幕ととらえられても仕方がないと思います。
    でも、8万人収容が条件なのは、サッカー(FIFA)なんですよね。
    ラグビー議連に働きかけた、さらなる黒幕が居るのかも知れませんが。

  10. とくさん より:

    日頃はなかなか、ラグビーW杯について語れる機会が無いもので、
    通りすがりの身ながら、いきなりの長文、失礼いたします(笑)。

    >なぜラグビーW杯は悪者になるのか?
    面白いもので、やはり人が違えば、見え方も変わってくるものですね(笑)。
    私は逆に、新国立の混乱で「ラグビーW杯が悪者にならずに済むかも?」と感じています。

    それは確かに、日本にワールドカップが来てくれる事自体は嬉しいのですが、
    スポンサー料や放映権料を山分けできる夏季五輪やサッカーW杯の開催国と違い、
    入場料収入にしか頼れず、しかも莫大な上納金のあるラグビーW杯の開催国では、
    どう転んでも、膨大な赤字を出すでしょうからねえ・・・・
    世界バスケで13億円の赤字を出し、あれほどバスケ界が混迷した実例を踏まえると、
    「赤字が100億円を超えるかも?」と言われるラグビーW杯が、正直私は怖いです。
    前回のニュージーランド大会は、チケットが9割方売れるも、25億円の赤字でしたし、
    今の協会が100億円超の借金を抱えたら、日本のラグビーは本当に終わりでしょ!?
    それを何とかするには、税金に頼るか、toto分配金に頼るしか無いでしょうけど、
    前者なら無関係の国民に、後者なら他のスポーツ界全体に迷惑を掛ける事になり、
    そうなれば、ラグビーは生き残ったにしても、確実に悪者ですからねえ・・・・

    しかし新国立の件で、2500億円だの、3000億円だのという数字が飛び交うと、
    ラグビーW杯の100億円など、そこまで大きな金額に感じなくなります(笑)。
    まあそれは冗談にしても、新国立の建設が遅れてラグビーW杯で使えなくなれば、
    「新国立が使えず、莫大な赤字が生じた」として、税金での補填を受け易くなります。
    また、新国立の建設費を確保すべく、一団体が受けられるtoto分配金の上限を、
    現状の5%から15%に上げる検討が始まっているので、これにラグビーW杯も便乗すると。
    ラグビーW杯が赤字補填を受けられる額は、承認時の5%に当たる36億円が今の上限ですけど、
    totoの売上げは当時より増えており、その10%分が、ちょうど100億円ほどになります。
    とは言え、赤字補填が目立ちにくくなるとか、補填根拠が生まれるとかいうだけで、
    国民なり、他のスポーツ界なりに、多大な迷惑を掛ける事自体は変わりませんが・・・・

    いや本当、赤字が出ないくらい観客が入ってくれれば、それが一番良いんですけど、
    全試合満員で、チケットが平均2万円超というのは、現実的に高すぎるノルマですよね(泣)。
    2009年に旧国立で行われた「NZvs.豪州」は、チケットが高くても大盛況だったので、
    決勝トーナメントや日本戦、ティア1同士の対戦は、あまり心配してませんけど、
    W杯の試合となると、そうした人気カードばかりじゃ無いですからねえ・・・・
    単純に収益だけ考えれば、絶対に入る試合のほぼ全てを8万人収容の新国立で行い、
    チケット平均額も5万円くらいに設定すれば、赤字を出さずに済んだかも知れませんが、
    会場選考から見ても、そんなドラスティックな考え方は微塵も浮かばなかったでしょうし。

    >時系列だけでいえば、新国立競技場は東京五輪のために建設が決まったのではなく、
    >ラグビーワールドカップのための施設として決まったという流れになります。
    新国立の件は、個人的にコンペ募集時から注目して見てますけど、
    確かに時系列ではそうですが、ザハ案に決まったと発表された時には、
    「五輪が落選して、ラグビーW杯だけだったら、まず建たないな」と思いました(笑)。
    それでもまあ、ラグビーW杯に間に合わせる為にと、費用や工期はもちろん、
    コンペ自体も拙速すぎて問題山積だったので、見直しは悪くないとも思ってました。
    その後、東京五輪が決まった事で、計画が本当に進み、今みたいな事態に陥る訳ですが、
    予想していた以上に、森さんの暴走を誰も止められない現状を見ていると、
    ラグビーW杯だけでも強行した可能性が高かった事を認識し、怖くなりました・・・・
    「ラグビーW杯が悪者に」とおっしゃってますが、これが東京五輪という盾が無く、
    ラグビーW杯だけでこの問題を受け止めていたら、風当たりは今の比じゃなかったですよ!?

    >この流れでいえば新国立はラグビーW杯に間に合わなくてもよいというわけではなく、
    >むしろラグビーワールドカップのために作られることが決まったという経緯があります。
    とは言え、文教族のドンの森さんが、W杯招致に尽力したIRB理事の河野さんをJSC理事長に据え、
    ラグビー協会会長として森さんがJSCに新国立建設の要望を出すと、
    JSC理事長の河野さんが、森さん達をメンバーとする有識者会議を組織して検討させ、
    その有識者会議が決めた方針を基に、河野さん達が審査会して選考・・・という流れなので、
    この辺りの経緯まで深く突っ込まれると、却ってラグビー側の立場が悪くなる気も?

    >ここで重要なのは開催地は自治体からの立候補制だということです。
    >なので開催したくない候補地は立候補しなくてよいということです。
    立候補を見合わせた横浜市が、締め切り後に手を上げる事となる過程を見ていると、
    そこまで言い切ってしまうのは、私にはちょっと抵抗がありますね・・・・
    首都圏の会場不足&大規模な会場不足という、ラグビーW杯側の都合から、
    ルールを破ってでも、特例で立候補を依頼したのですから。

    >もちろん、政治的な思惑が裏に色々とあるとは思うのですが、
    >少なくとも東京が立候補したのであれば、開催する責任は出てくるかと思います。
    「東京都は立候補した責任を取れ」と、そこまで強く言ってしまうと、
    「だったら味の素スタジアムを使って」と、東京都に言い返されるのでは?
    開催12会場と比較しても、収容5万の味スタは十分に大きなスタジアムであり、
    今年の大学ラグビーの全国決勝も、確か味スタでの開催でしたし、
    東京五輪では、7人制ラグビーの会場になるスタジアムでもありますすよねえ?
    と言いますか、ラグビー界は「新国立はラグビーが建てた」と主張してましたけど、
    五輪のラグビー会場が、その新国立から追い出された事に対する反応は薄い気がします。
    これは、五輪で行われるのは「7人制」だからなんですかねえ?

    >そしてもう一つはラグビーW杯の知名度だと思います。
    >日本国内でいえば、ラグビーW杯はオリンピックと比べればマイナーな、
    >特に興味ないスポーツの1大会に過ぎないのでそこまで無理しなくてもいいのではないか、
    >という思いを持つ人が多いのではないでしょうか。
    個人的には、ここが凄く心配な点なんですよね・・・・
    新国立がとか、赤字補填がとかは、これらは日本国内で済む話ですけど、
    ラグビーW杯ほどのビッグ・イベントを行う開催国として、
    大会の認知度の低いまま、外国人客を受け入れる体勢が出来ていないと、
    世界の人々に対して、迷惑を掛ける事になっちゃいますので・・・・
    観戦目的の訪日外国人数は、あの日韓W杯でも5~6万人だったのに対して、
    ラグビーW杯では10万人前後が予想されてますからねえ。
    (前回のNZ大会は13万人、今回のイングランド大会はEU圏なので45万人前後の予測)
    ちなみにこれは、日韓W杯が共催だったので試合数が半分だった上に、
    外国まで遠征する観客数が近年急増している為で、競技の動員力差ではありません。
    http://habanab.blog.fc2.com/blog-entry-215.html
    http://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/report2004_4-2.pdf

    単純に考えると、日韓W杯の倍は受け入れ準備が必要なはずです。
    残されたあと4年で、そこまで世間に認知させる事が果たして出来るかどうか?
    しかもラグビーW杯では、経済的に豊かなファンが多く、滞在日数も長い事を考慮すると、
    日本の観光産業としても、質の良い外国人リピーター客を掴むチャンスなんですけどね。
    普通の観光客の初来日率は3割強なのに対して、日韓W杯の観戦客の初来日率は9割弱ですし。
    しかもラグビーW杯は会場が全国各地ですし、大会期間も五輪の3倍ですから、
    首都圏以外の観光地としては、実は東京五輪よりも、ラグビーW杯の方が効果が大きいかも?
    その辺を踏まえても、やはり協会側の発信力&宣伝力は弱すぎますよ・・・・
    こうした実利面も考えれば、文科省だけでなく、観光庁との連携がもっとあって良い筈です。

    >個人的には、別にラグビーW杯が国立で無理にやらなくてもいいと思います。
    >そこまでお金がかかるなら、別に無理にラグビーW杯で使わなくてもいいよと思っています。
    そもそも2009年に日本開催が決まった時には、新国立の話なんて無かったですからねえ。
    当初プランでは、収容6万人以上の条件を満たすのが日産スタジアムしかなく、
    開幕戦や決勝戦は横浜でやる予定だったでしょうし(日韓W杯の決勝の舞台でもあるので)。
    確かに、プランにあった旧国立は既に取り壊して使えませんけども、
    東京には調布に味の素スタジアムであり、収容人数は旧国立と大差ないですから、
    「新国立はラグビーが建てた」という自尊心さえ捨てれば、問題無いように思うんです。
    それよりも個人的には、プランにはあった秩父宮が会場から外された事の方が・・・・
    そしてそれ以上に、秩父宮を取り壊して、跡地を新国立の臨時駐車場にする事の方が、
    正直言って精神的にキツいですし、取り壊した後に再建されるのかも不安なんですよねえ。

    臨時駐車場にするのは東京五輪の時ですが、会場使用しないならW杯でも可能性はありますし、
    これは新国立の件と一緒に森さんが進めている話なので、計画はまず止まらないかと?
    検討中だった神宮球場との立地入れ替えプランも、最近正式に発表されましたし、
    (五輪後、秩父宮の跡地に新神宮を建て、その完成後に旧神宮を解体して新秩父宮を建設)
    仮にこの計画が順調に進んでも、最短で5年間は「秩父宮なし」になるんですよねえ・・・・
    森さんだっていつまでも健在ではなく、新国立の建設でスポーツ予算を使い果たし、
    ラグビーW杯の赤字補填で各方面に迷惑を掛けた後に、「秩父宮の再建を」となった時、
    果たして世間やスポーツ各界からの理解を得られるか?ですよねえ・・・・
    神宮球場は民間なので自力で建設可能ですけど、国立の秩父宮は税金やtotoが頼りなので。

    「W杯の赤字補填を穴埋めする為にも、このまま駐車場収入が欲しい」とか、
    「新国立はラグビーが建てたと言うなら、そこが新たな聖地でしょ?」とか、
    「W杯で花園と熊谷を大改修したんだから、秩父宮はもういいだろ?」とか、
    「5年間も秩父宮なしで大丈夫だったのなら、今のままで十分だろ?」とか、
    「陸上界がサブトラックを熱望してるから、新秩父宮は陸上競技場で」など、
    そう言われた時に、森さん無しだと、果たしてラグビー界は抵抗できるのでしょうか?
    特に一番最後の例などは、新国立になっても解決しない問題点の解消に繋がりますしね。
    国立には新旧ともサブトラックが無く、陸上大会が行えない競技場なんですよ(五輪では仮設)。

    >もう少しいえば、陸上競技場でやるなら専門の球技場でしてくれた方がうれしいです。
    蘇我や鳥栖、完成間近の亀岡や小倉など、Jリーグ勢が頑張ってくれたおかげで、
    大都市圏で駅近な収容2万人程度の専用球技場が、いくつもあるのですから、
    動員が厳しいカテゴリーCの試合では、これらをもっと活用して欲しかったですよね!!
    そういう点からすると、想定内だったとは言え、仙台の落選は凄く残念でした・・・・
    会場はある程度集約していた方が、遠征する観客にとっても助かるでしょうし。

    >正直言えば横浜でやるのも収容人数から仕方ないですが、
    >トラックも邪魔になるのでそこまで、という気はします。
    会場選考に関しては、一にも二にも「収容人数」だったみたいですね。
    少しでも日本側の赤字幅を削減する為、そこを重視するのは解りますけど、
    熊谷と博多が当落線上だった事には、正直言って驚きました。
    特別な事情のある釜石を除き、当選会場の中で2万人台は確かに熊谷と博多だけですが、
    それでも国内ラグビーでの地位を考えると、ここまで厳しい評価がされていようとは・・・・
    推奨ピッチ・サイズの144m×70mが取れる、数少ない専用のラグビー場ですよねえ?

    >事実、開催地が決まった際の質問で、最初に海外の記者の方から出た質問は、
    >「今回の会場は陸上競技場での開催が多いが、どう思っているのか?」という趣旨のものでした。
    もしも逆に私が、海外の人へ質問が出来るのであれば、
    「今度のイングランド大会、サッカー専用の会場が多すぎない?」と聞いてみたい(笑)。
    インゴールの存在を考えると、サッカー専用では、やはり狭いですよねえ?
    日本だと磐田のヤマハ・スタジアムが、そんな感じですけど。
    ・・・って、話は脱線しちゃいますけど、大会赤字さえ考えなければ、静岡の会場は、
    収容人数は多いけどアクセスが悪く、もう使う機会も無いであろうエコパよりも、
    今後のトップリーグの試合にも繋がるヤマハの方が、良かった気がします。
    あそこはヤマハのバイク博物館も併設されており、海外のお客さんも喜んでくれそうですし。

    >たとえラグビーW杯がなくてもオリンピックは通常1年前にプレオリンピックを開催するので、
    >ラグビーW杯があろうがなかろうが、1年前には施設を準備しないといけないのは変わりません。
    それはちょっと、プレ五輪に対する認識が違うと思いますよ。
    プレ五輪とは、ぴったり1年前に全競技を実施するものではなく、
    五輪の1年くらい前から、競技ごとに順次行っていくテスト大会の総称です。
    直近3大会の夏季五輪を見てみると、メイン・スタジアムが完成したのは、
    ロンドン五輪こそ大会の1年前だったものの、
    北京五輪はわずか5週間前、アテネ五輪はなんと2週間前でした!!
    そして、余裕を持って完成したロンドンにしても、
    メイン・スタジアムを使用した陸上競技のプレ大会は、大会の2ヶ月半前でした。
    北京の陸上プレ大会も五輪の2ヶ月半前で、その時はまだ内装工事とかやってたかな?
    それらを踏まえれば、完成を1年ほど遅らせても、五輪開催の支障とはならず、
    プレ五輪の存在を、ラグビーW杯での使用の錦旗とするのは、少し無理があると思います。

    >それに対してはラグビー界ももう少し声を出して、そうではない、と主張してもよいと思います。
    大八木さんが、昼番組で視聴率が最も高いTBS「ひるおび」の木曜隔週レギュラーなので、
    ラグビー界の立場から、W杯や新国立の事を、少々独善的なまでに主張されてますね(笑)。
    他のスポーツ界に対する思いやりの欠如に、個人的には癇に障る事もありますけど、
    ラグビー界からの宣伝効果としては、それなりにはあると思いますよ。

  11. 浜ちゃん より:

    最近のニュースによると陸上競技場のデザインが白紙撤回されたことをIOCへ連絡したところ日本の技術でやってくれるよう提案があったとのこと、今回もオリンピックの技術は、乱れた入場行進、日程の一番暑い時期に指定、藪デザインの3つが提示されました。受ける日本の技術は、アリーナから観客席へ移動できないデザイン、会長宛て施設使用料の請求、チケットの観光業者への配分、の世論について組織委員会会長はちゃんとプログラムは作成出来るのでしょうか、となってますがー、

  12. 浜ちゃん より:

    陸上競技場のデザインが白紙撤回されたことを考えて見ますと、測量、設計、許容強度計算、積算、施工管理のに問題があって予算が異常に増大したのです。子供の絵で日本の土木技術の頂点に立つ思いがハズレでした。だらしない入場行進、クソ暑い時期おの日程設定、藪デザインがセットのになって危うく乗るところ、予算異常増幅を見つけ発信、白紙撤回の措置は国民が恥を晒すことを防いだ措置であり評価出来ると思いまっず。

  13. tiger より:

    個人的にラグビーは好きではありません。ルールががんじからめてあることと、ゲームがすぐ止まり、審判の説明注意などがだらだらしていて、観ていてとても退屈でした。それに、ラグビーをやっていた大人達の性犯罪が多いこと。実際、立教大学でラグビーをやっていた49歳の会社社長に性処理の道具にされました。佐野ラグビー協会の国体誘致メンバーです。

  14. 道草 より:

    読ませていただきました。
    客観性があって良いエントリーだと思います。

    二つほど補足させて下さい。
    ラグビーを知らない方々には分らないと思いますが日本ラグビーのアイデンティティとして国立競技場は大きな存在ではありません。秩父宮や花園の方が存在としては大きいのです。だから日本のラグビー界から新国立に対して意見が出なかったのです。その沈黙故に一方的な推測や憶測を元にラグビーがやり玉に挙がってしまったのかもしれません。

    もう一つ、時系列的に2015年東京五輪立候補の際は現在の霞ヶ丘の国立跡地に国立球技場を建て晴海に国立競技場をを立てる案でプレゼンテーションを行ないました。結果として落選したので国立建替え案に変更した経緯があります。

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