接戦の中にある差~大阪朝高vs浪速

毎年確実に花園出場を決めて、また花園でもベスト8進出する強豪校に成長した大阪朝高。昨年は尾道高校と引き分けて、抽選で4強の戦いには進めませんでしたが、それでも多くの人に大阪朝高の強さを見せつけたのは記憶に新しいと思います。

対するのは浪速高校。ここ2年は高校ラグビー大阪予選準決勝で敗退するも着実に力をつけてきている感があります。この近畿大会大阪府予選ではCブロックでは淀川工、大商大付を破って決勝進出。この試合に勝てば近畿大会出場となります。

この2チームですが、11月の高校ラグビー大阪予選第1地区準決勝で対戦し、その時は、54-7で大阪朝高が浪速高校に勝利しています。新チームとなり再び対戦することになりましたが、果たして結果はどうなるでしょうか。

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前半

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前半は浪速高校のキックオフで試合開始。試合開始から両者ともに陣地の探り合い。ただ、風が強くなり、前半は大阪朝高が風上ということもあり、大阪朝高が陣地・ボールポゼッションともに高く、序盤は有利に進めたという印象でした。

試合が動いたのは前半10分を過ぎてから。大阪朝高が、やや右サイドで相手陣5mでのマイボールスクラムからリスタート。8番がブラインドサイドへ走ると、そのままインゴールに飛び込んでトライ!ゴールも決まって7-0と先制します。

その後しばらくは両チームともに得点の入らない時間帯が続きます。試合が動いたのは前半20分過ぎ。大阪朝高が相手陣ゴール前まで進めると、右サイドでラックに。そこからさらに右サイドへ展開したパスが味方に当たって前方へ。インゴールに入ったボールを10番がおさえてトライとなり、ゴールも成功。14-0とリードを広げます。

対する浪速高校もトライ後のキックオフから相手陣でボールキープし、フェーズ重ねると、中央でギャップ抜け出して、倒されながらもなんとかインゴールに抑えたかに見えましたが、ノットリリースザボール(もしくはダブルモーション)を取られてトライならず。チャンスを潰してしまいます。

このまま前半終了かと思いきや、終了間際に相手陣に入って大きく左に展開。11番が左サイドを駆け抜け、トライ。ゴール外れて19-0としたところで前半終了となります。

後半

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後半は、大阪朝高のキックオフで試合が始まります。後半になり、今度は風上となった浪速高校が、今度は相手陣で展開する時間が長くなります。後半5分過ぎ頃には、敵陣30m程からパスに走り込んでディフェンスラインを抜け出して、トライを奪ったかに見えましたが、そのパスがスローフォワードとなり、得点ならず。

その後も浪速高校が相手陣で攻める時間が長くなりますが、逆に後半10分過ぎに、浪速高校が敵陣でノットリリースザボールのペナルティを犯すと、大阪朝高がクイックですぐに試合を始めます。右サイドに展開していき、大きくゲインすると、最後は15番が振り切って、インゴールで中央にまわりこんでトライ!ゴールも決まって26-0と試合を決定付けます。

その後は、ほとんど浪速高校が相手陣でのプレーとなります。特に相手陣5m内でのプレー時間も多く、残り数mからFWでこだわって、何度もフェーズを重ね、ほぼインゴールまで届くようなプレーも多かったですが、後20~30cmほど届かなかったり、グラウンディングが確認できなかったりと、中々トライまでつながらず、時間が残りわずかとなります。

ここで、浪速が最後の攻撃。相手ペナルティもあってゴール前へと進むと、この試合何度も見せたようにFWで勝負。最後はラックから2番が押し込んでトライ!なんとか最後に意地のトライを見せます。

ゴールは外れて、試合はここで終了。26-5で大阪朝高が浪速高校を破り、Cブロック優勝となりました。

全体を通じて

最初にも書きましたが、この両チームは11月にも対戦し、その時には54-7で大阪朝高が勝利しています。新チームに移行しているとはいえ、やはり差があるのかなと試合前は思っていました。が、実際ゲームを見ていると、点差以上に差はなかった、もっといえばどちらが勝ってもおかしくなかった試合だったかと思います。

大阪朝高としては、点差以上に厳しい試合だと感じたのではないでしょうか。風上もあり、前半こそ3トライでリードしていましたが、後半は防戦一方となりました。また自陣でのペナルティも多く、余計に不利な試合運びになってしまいました。ただ、ほぼ自陣に釘付けでありながらも、取られたトライは1トライのみ。最後の最後は守ったというのと、後半自陣からのクイックで一気に取りきった1トライが試合の中では大きかったかと思います。元来秋にかけて伸びていく印象のある大阪朝高なので、ひとまず近畿大会、全国選抜で活躍してもらいたいです。

対する浪速高校は、チャンスがありながら敗れてしまったという印象です。反則でトライにならなかった場面や、後半インゴール間近まで押し込みながら最後取りきれなかったりと、アンラッキーな部分もあったのですが、もし早目の時間帯でトライが出ていればまた違った試合になったでしょう。

また、後半押し気味に試合を進めながら、ペナルティからクイックで一気にトライを奪われたのも痛かったですね。大阪の上位校は一気にトライまでつなげる力があるので、流れの中で考えるとあれが試合を決めてしまったかなと思います。ただ、FW陣はかなり前に出れたのと、運動量もしっかりしていましたし、ディフェンスも簡単に崩れることはなかったので、その部分は粘り強く戦えたと思います。上位校相手に簡単に勝つことはできないので、粘り強くチャンスをものにしていくことは今後も大事になってくるかと思います。

両者の差はそれほどなかったのですが、大阪朝高が後半自陣からのクイックから一気にトライを奪ったプレ―がやはり大きかったですね。大阪朝高からすれば、相手が油断していた、ラインができていなかったのを見逃さずにアンストラクチャな部分を攻めたこと、逆に浪速からするとそこを突かれてしまったこと。相手をよく見ていた大阪朝高が上回ったプレーだったと思います。

ラグビーというのは、そもそもボールが楕円球であったりして、自分達ではコントロールできないことも多く、混とんとした状況も生まれます。また、状況を理解して対応する力も必要になってきます。こういった力は練習中もそうですが質の高いゲームの中で理解できることも多いので、両チームともにこの試合は良い経験につながったのではないかと思います。

両チームともに、秋にさらに成長した姿を見せてほしいなと思っています。

※なお、得点に至る過程や選手番号などは個人で見た範囲で書いてますので、もし実際と異なっていたらすみません。

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