2018年、今年もスーパーラグビーの季節がやってきました。スーパーラグビーとは、ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカの3カ国からなるクラブチームによるリーグ戦で、2016年より、3か国に加えて、アルゼンチン・日本からもチームが加わり、18チームが参加。2018年からは15チームでのリーグになりました。
毎年2月下旬ごろからシーズンが始まり、7月まで通常のシーズン戦が行われ、そこから上位チームによるプレーオフが行われます。
日本チームであるヒトコミュニケーションズ・サンウルブズは2016年シーズンから参戦し、2018年で3年目のシーズンとなりました。サンウルブズの3シーズン目となる今季の日程・メンバーやこれまでとの変更点などをまとめておきます。
2018シーズンからのスーパーラグビーの変更点
まず最初に2018シーズンからの変更点を確認しておきます。最も大きいのは2017年までは全18チームが参戦していたスーパーラグビーですが、今年からはフォース(豪)、キングス(南ア)、チーターズ(南ア)の3チームが削減され、15チームに削減されました。
この結果、NZのチームが5チーム、オーストラリアのチームが4チーム、南アフリカのチームが4チーム、アルゼンチンのチームが1チーム、そして日本からサンウルブズという構成になっています。
今季からは各チームをそれぞれニュージーランドディビジョン、オーストラリアディビジョン、南アフリカディビジョンの3つに分けて、それぞれ5チームが所属する形になりました。これまでサンウルブズは南アフリカカンファレンスに所属していましたが、今季からはオーストラリアディビジョンに属することになります。
2018年の参加チーム、ディビジョンの分け方は以下を参照ください。
地域 | チーム名 |
---|---|
ニュージーランドディビジョン(5チーム) | |
オークランド | ブルーズ |
ワイカト(ハミルトン) | チーフス |
カンタベリー(クライストチャーチ) | クルセイダーズ |
オタゴ(ダニーデン) | ハイランダーズ |
ウェリントン | ハリケーンズ |
オーストラリアディビジョン(5チーム) | |
キャンベラ | ブランビーズ |
ニューサウスウェールズ(シドニー) | ワラタス |
クイーンズランド(ブリスベン) | レッズ |
ビクトリア(メルボルン) | レベルズ |
日本(東京) | サンウルブズ |
南アフリカディビジョン(5チーム) | |
ハウテン(プレトリア) | ブルズ |
西ケープ(ケープタウン) | ストーマーズ |
ハウテン(ヨハネスブルグ) | ライオンズ |
クワズール・ナタール(ダーバン) | シャークス |
アルゼンチン(ブエノスアイレス) | ジャガーズ |
この結果今年のスーパーラグビーはレギュラーシーズンは全120試合となります。(2017年までは135試合)各チームはホームゲーム8試合、アウェイゲーム8試合の合計16試合をレギュラーシーズンで戦うことになります。同一カンファレンスの4チームとはそれぞれホーム、アウェイでそれぞれ1試合ずつ試合を行い、別のカンファレンスの10チームのうち、8チームと対戦することになります。
また、レギュラーシーズンが終了すると、8チームによるトーナメント戦(ファイナルシリーズ)が始まります。ファイナルシリーズは各カンファレンスの1位チーム(3チーム)とその他ポイント上位の5チームによるトーナメント戦となります。
サンウルブズのメンバーと体制
それでは2018年シーズンのサンウルブズのメンバーをまとめておきます。
現時点で公表されているサンウルブズの参加メンバーは全員で50名となります。
ポジション | 名前 | 所属 | |
---|---|---|---|
FW | PR | 稲垣 啓太 | パナソニック ワイルドナイツ |
ヴァルアサエリ愛 | パナソニック ワイルドナイツ | ||
具 智元 | ホンダ ヒート | ||
ルアーン・スミス | トヨタ自動車ヴェルブリッツ | ||
クレイグ・ミラー | ハイランダーズ(昨季) | ||
ヘンカス・ファン・ヴィック | 宗像サニックスブルース | ||
石原 慎太郎 | サントリー サンゴリアス | ||
浅原 拓真※ | 東芝ブレイブルーパス | ||
HO | ジャバ・ブレグバゼ | ジョージア代表 | |
堀江 翔太 | パナソニック ワイルドナイツ | ||
庭井 祐輔 | キヤノンイーグルス | ||
日野 剛志※ | ヤマハ発動機ジュビロ | ||
坂手 淳史 | パナソニック ワイルドナイツ | ||
LO | グラント・ハッティング | クボタ スピアーズ | |
サム ワイクス | パナソニック ワイルドナイツ | ||
姫野 和樹 | トヨタ自動車ヴェルブリッツ | ||
ヘル ウヴェ | ヤマハ発動機ジュビロ | ||
ジェームス・ムーア | 東芝ブレイブルーパス | ||
真壁 伸弥 | サントリーサンゴリアス | ||
FL | エドワード・カーク | キヤノンイーグルス | |
布巻 峻介 | パナソニックワイルドナイツ | ||
ヴィンピー・ファンデルヴァルト | NTTドコモレッドハリケーンズ | ||
ピーター・ラピース・ラブスカフニ | クボタスピアーズ | ||
NO.8 | ◎ヴィリー・ブリッツ | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | |
リーチ マイケル | 東芝ブレイブルーパス | ||
徳永 祥尭 | 東芝ブレイブルーパス | ||
BK | SH | 田中 史朗 | パナソニックワイルドナイツ |
◎流 大 | サントリーサンゴリアス | ||
内田 啓介 | パナソニックワイルドナイツ | ||
SO | 田村 優 | キヤノンイーグルス | |
ヘイデン・パーカー | ハイランダーズ(昨季) | ||
CTB | 立川 理道 | クボタスピアーズ | |
ラファエレ ティモシー | コカ・コーラレッドスパークス | ||
シオネ・テアウパ | クボタスピアーズ | ||
マイケル・リトル | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | ||
ウィリアム・トゥポウ | コカ・コーラレッドスパークス | ||
中村 亮土 | サントリーサンゴリアス | ||
村田 大志 | サントリーサンゴリアス | ||
ジェイソン・エメリー | 前ハイランダーズ | ||
WTB | ゲラード・ファンデンヒーファー | ヤマハ発動機ジュビロ | |
福岡 堅樹 | パナソニックワイルドナイツ | ||
山田 章仁 | パナソニックワイルドナイツ | ||
レメキ ロマノ ラヴァ | ホンダヒート | ||
ホセア・サウマキ | キヤノンイーグルス | ||
FB | ロビー・ロビンソン | リコーブラックラムズ | |
松島 幸太郎 | サントリーサンゴリアス | ||
野口 竜司 | 東海大学 |
◎キャプテンはヴィリー・ブリッツ選手と流大選手の2名がチームキャプテンになります。
※は4週間の期間限定招集となります。
2/5にCTB村田選手が追加招集されました。
1/27時点でFW25名、BK19名の44名がメンバーとなっています。
日本代表との連携
サンウルブズは元々日本のラグビーのレベルアップもその設立目的の1つでしたが、2018シーズンからは日本代表とより密接に関係することになります。特に今年からはHC(ヘッドコーチ)が日本代表と同じジェイミー・ジョゼフHCが担当。結果的に日本代表のコアとなるメンバーが同じチームで活動できる時間がより長くなり、また、戦術的にも以前より一体化することが期待されます。また、選手の試合数をコントロールしていきながら経験を増やすと同時に、選手の肉体面もコントロールできることになりました。
サンウルブズの試合日程
続いてサンウルブズの2018年シーズンの日程を確認しておきます。今シーズンの日程は以下となります。
続いて、今シーズンの試合日程を見ていきましょう。
対戦相手 | 日時(キックオフ時間) | 場所 |
---|---|---|
ブランビーズ(豪) | 2月24日(土)13:15 | 秩父宮ラグビー場 |
レベルズ(豪) | 3月3日(土)13:15 | 秩父宮ラグビー場 |
シャークズ(南ア) | 3月10日(土)22:05 | グロースポイント・キングス・パーク |
ライオンズ(南ア) | 3月18日(日)00:15 | エミレーツエアライン・パーク |
チーフス(NZ) | 3月24日(土)13:15 | 秩父宮ラグビー場 |
ワラターズ(豪) | 4月7日(土)14:15 | 秩父宮ラグビー場 |
ブルーズ(NZ) | 4月14日(土)12:05 | 秩父宮ラグビー場 |
クルセイダーズ(NZ) | 4月21日(土)16:35 | AMI スタジアム |
ハリケーンズ(NZ) | 4月27日(金)16:35 | ウエストパック・スタジアム |
レッズ(豪) | 5月12日(土)12:05 | 秩父宮ラグビー場 |
ストーマーズ(南ア) | 5月19日(土)8:00 | 会場未定 |
レベルズ(豪) | 5月25日(金)18:45 | AAMI パーク |
ブランビーズ(豪) | 6月3日(土)15:05 | GIO スタジアム |
ワラターズ(豪) | 7月7日(土)18:45 | アリアンツ・スタジアム |
レッズ(豪) | 7月13日(土)18:45 | サンコープ・スタジアム |
レギュラーシーズンは全16試合となります。ホームゲームは8試合ですがそのうち、東京・秩父宮ラグビー場でのゲームが6試合、シンガポールでのゲームが1試合となります。(もう1試合は現在未定。)
今年はカンファレンスが日本から移動しやすいオーストラリアディビジョンとなったので、これまで苦しめられた移動距離の長さという点は今季は緩和される形になりました。また、秩父宮でのゲームも増えたのもサンウルブズにとっては大きな点かと思います。
TOP 5 IN 2018
今シーズンからは新たにスローガンが作られています。「5 BEYOND 2019」と名付けられていますが、その下には5つのサブスローガンがついています。
- 「5 FOR THE CHAMPION」(5年以内に優勝できるチームにする)
- 「5 TO THE RUGBY PARK」(秩父宮ラグビー場の青山ラグビーパーク化を推進する)
- 「5 FOR TOP 5 IN 2018」(2018年にトップ5に入る)
これまでは2016年に1勝、2017年に2勝と勝ち星は増やしているものの、負けが込んでいるサンウルブズ。今年はただ試合を続けるだけでなく勝つことも求められるシーズンとなります。
その一方で日本の中にもファンが増加しているのがサンウルブズの特徴です。多くの観客が集まるスタジアムで勝利を見せてほしいと思っている方も多いでしょう。今年はさらに一歩進んだサンウルブズを期待しましょう。
サンウルブズのチケットについては以下をご覧ください。
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