関西大学ラグビー2015リーグ戦第4節 摂南大学vs同志社大学

大学ラグビー
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2015年10月25日(日)、関西大学ラグビー第4節が行われました。この日は京都・宝が池球技場で、摂南大学と同志社大学の試合と、近畿大学と京都産業大学の試合が、奈良・天理親里球技場で、天理大学と立命館大学の試合と、関西大学と関西学院大学の試合が行われました。

今回はその中から京都・宝が池球技場で開催された第一試合、摂南大学-同志社大学の試合についてです。

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摂南大学vs同志社大学

この日の第一試合は摂南大学と同志社大学の一戦となりました。

摂南大学は、ここまでの3試合で2勝1敗。開幕戦で昨年度2位の京都産業大学に勝利すると、2戦目の昨年度優勝校、関西学院大学との試合にも勝利し、2連勝。3戦目はともに連勝同士の地戦となった天理大学戦ですが、ここで敗れて、2勝1敗でこの試合に挑みます。摂南大は留学生のパワフルな突破力と、バックス陣の展開、縦への切れ込みや安定したプレースキックで得点を重ねていき、試合を有利に進めることができています。この試合でも鋭いアタックを見せることが出来るでしょうか。

対する同志社大学もここまでの3試合で2勝1敗。開幕戦で、近畿大学相手に敗戦してしまったものの、次の関西大学戦を勝利し、さらに3節では立命館大学相手に接戦となるものの22-15で逃げ切って勝利しました。近年のスクラムの強さは今年も継続し、FWで相手を圧倒するとともに、バックス陣への展開でも得点を重ねることが出来れば、同志社ペースで試合を進めることが出来ると思います。

摂南大が得点を重ねて逃げ切るのか、それとも同志社大がBDとATで勝ちきるのか、今後のリーグ戦全体の順位を考えても重要な一戦になりそうです。

前半

前半は、摂南大学のキックオフで試合開始です。前半先にトライを奪ったのは摂南大学。キックオフから敵陣でのマイボールラインアウトを得ると、同志社大のペナルティがあり、インゴールまで10mほどでのラインアウト。ここで同志社のオフサイドがあり、ラインアウトでリスタート。モールから最後はFWでせめて8番が持ち込んでトライ!ゴールもき待て7点を先制します。

摂南大学7-0同志社大学 前半3分 摂南大学トライ!ゴール成功

その後リスタートからもまずは摂南大が攻めます。自陣から8番がゲインしていくもここはノックオン。このボールを同志社が奪ってアタックを見せるもここもノックオンで、再び摂南ボールに。摂南がそのまま攻め込んでいくも、接点でボール絡まれてノットリリースザボール。同志社が一気にゴール前でのラインアウトのチャンスを得ます。左サイドでのラインアウトからボール確保し、中央でラックとなるとそこから一気に右へ展開。最後は右サイドで人数余ったところを7番が抜け出してトライ!ゴールは外れるも5点を返します。

摂南大学7-5同志社大学 前半5分 同志社大学トライ!ゴール不成功

その後、摂南大がスクラムとなるも、ボールが入れれずに同志社ボールのスクラムへ。フェーズ重ねてハイパントキックを蹴ると、摂南大のノックオンがあり、同志社は敵陣でのスクラムに。ここからフェーズ重ねて攻める同志社ですが、最後はノックオンとなり相手ボールへ。摂南大も自陣からつないで敵陣へと攻め込もうとするも、ラックで同志社に乗り越えられてオフサイド。同志社が敵陣22mライン付近でラインアウトとすると、まずはモールで押し込み、その後8番がゲイン。最後はラックから4番が持ち込み、トライ!ゴールも決まり同志社が逆転します。

摂南大学7-12同志社大学 前半15分 同志社大学トライ!ゴール成功

この後のキックオフからは同志社が自陣から攻め込みます。ハーフウェイライン付近まで持ち込むと、ラックから3番と10番のループパス交えて右サイドに展開。右サイドを14番が抜け出して中央に回り込んでトライ!ゴールも決まり、同志社が連続トライを決めます。

摂南大学7-19同志社大学 前半18分 同志社大学トライ!ゴール成功

点差を広げられた摂南大ですが、ここから反撃。ハーフウェイライン付近のラインアウトから相手のノットロールアウェイで、残り5mの地点でのラインアウトのチャンスを作ると、ラインアウトから左隅をついた8番がトライ!ゴールは外れるも7点差とします。

摂南大学12-19同志社大学 前半22分 摂南大学トライ!ゴール不成功

この後は互いにボール持つも相手に渡す時間が続きます。摂南大は自陣から攻めるもスローフォワードとなると、同志社もスクラムから展開もノックオン。摂南大は自陣スクラムから15番がゲインし持っていくも、こちらもノックオン。お互い攻めきれない時間が続きます。

前半28分、同志社はスクラムからフェーズを重ねて攻めると摂南大のノットロールアウェイがあり、敵陣22m内に入ってのラインアウトとします。このラインアウトからモールで押し込むと最後は8番がグラウンディングし、トライ!ゴールは外れるもリードを広げます。

摂南大学12-24同志社大学 前半31分 同志社大学トライ!ゴール不成功

このトライで勢いにのった同志社大。相手のノックオンからマイボールスクラムとなるとそこからフェーズ重ねて敵陣深くへ。最後はラックからボール貰った2番がトライ!さらに点差を広げます。

摂南大学12-29同志社大学 前半34分 同志社大学トライ!ゴール不成功

この後のキックオフはダイレクトタッチとなり、同志社がセンタースクラムを選択。ここからキックで敵陣深くに蹴り込み、タッチへ。摂南大ボールのラインアウトとなるも、このボールを同志社が奪うと、まずは左に展開。その後右に大きく展開し、5番が右隅にトライ!ゴールも成功し、点差を広げます。

摂南大学12-36同志社大学 前半38分 同志社大学トライ!ゴール成功

前半はここで終了。同志社がトライを量産し、リードを広げたまま後半に入ります。

摂南大学12-36同志社大学 前半終了

後半

後半は同志社大学のキックオフでスタートです。後半最初に得点を奪ったのは、摂南大でした。摂南大は自陣から攻め込むと、同志社のペナルティがあり敵陣ゴール前でのラインアウトとします。するとこのラインアウトからモール押し込んで8番がトライ!ゴールも決まり、点差を縮めます。

摂南大学19-36同志社大学 後半3分 摂南大学トライ!ゴール成功

ここで波に乗りたい摂南大でしたが、この日は同志社のアタックに翻弄される時間が長くなります。同志社大はターンオーバーから攻め込むと、ゴール前のラックから大きく左へ。最後は2番が左隅にトライ!ゴール外れるもすぐに取り返します。

摂南大学19-41同志社大学 後半5分 同志社大学トライ!ゴール不成功

なんとか得点を返したい摂南大は、相手ノックオンからマイボールキープし攻めるも、ハーフウェイライン付近からゲインできず、最後はノットリリースザボール。逆に同志社大が敵陣でのラインアウトとすると、このラインアウトからラックとするとそこから左に展開し、最後はまたも2番が抜け出し、ゴール中央へ回り込んでトライ!ゴール成功で、大きく突き放します。

摂南大学19-48同志社大学 後半12分 同志社大学トライ!ゴール成功

その後のキックオフからはまたも自陣から攻め込む摂南大ですが、ここはアクシデンタルオフサイドとなり、同志社ボールに。同志社は10番のキックからチャンスを作ろうとするも、ノックオン。摂南大は自陣22m内でのスクラムとなり、そこからボールキープしたものの、フェーズ重ねてからラックでターンオーバーされ、同志社ボールに。同志社が裏にキックし、タッチへ。摂南大が自陣5mラインアウトもその後ペナルティがあり、同志社がラインアウトを選択。ゴール前でのラインアウトからモールで押し込み、8番がトライ!ゴールも決まり、リードを広げます。

摂南大学19-55同志社大学 後半20分 同志社大学トライ!ゴール成功

この後はまた同志社がチャンスを作ります。摂南大ボールを奪うと、同志社がゴール前でラインアウトのチャンス。ここはノットストレートで摂南ボールスクラムに変わるも、スクラムでプレッシャーかけて摂南大がコラプシング。同志社は5mラインアウトから攻めるも最後はオーバーザトップで相手ボールに変わります。

対する摂南大は、この反則で得たラインアウトからフェーズ重ねると、同志社のペナルティが続き、後半30分頃にゴール前でラインアウトのチャンスを得ます。が、このボールがキープできず、相手ボールへ。同志社に戻され、30m付近でラインアウトとなると、なんとかボールキープするもハンドのペナルティ。チャンスを活かせません。

対する同志社はこの後のキックがノータッチになるものの、相手に絡んで反則を得ると、敵陣22mライン付近でラインアウト。ここからトライをとりたいところでしたが、ノックオンで相手ボールスクラムに。摂南大は自陣からもフェーズ重ねて敵陣に入るも、スローフォワードがあり、得点できず。が、同志社もスクラムからのキックがダイレクトタッチになり、摂南大が敵陣22m内でラインアウトのチャンスとなります。

摂南大はこのラインアウトからモールを押し込み、そこから展開。最後はラックから8番が押し込んでトライ!ゴールも決まり、追い上げます。

摂南大学26-55同志社大学 後半37分 摂南大学トライ!ゴール成功

その後、お互いにボールキープすると攻め込む形になり、試合が継続するも得点は動かず、試合終了。結果、同志社大が摂南大に勝利しました。

摂南大学26-55同志社大学 後半5分 試合終了

試合を振り返って

お互いにアタックに力のあるチームなので得点を取り合う形になるかとは思いましたが、前半からうまくボールキープし、トライを重ねた同志社が有利に試合を進めました。この日の同志社大は接点でしっかりファイトし、ノットリリースを誘うことやラック乗り越える機会も多く、ここでチャンスを作りました。序盤は相手にディフェンスラインを破られることもありましたが、途中からはしっかりと止めていたため、前半途中からは終始自分たちのペースで試合が出来たと思います。

元来FWはスクラムの力強さもありますし、ここでは有利に戦えるとは思っていましたが、この日はワイドに展開してトライを奪う機会が多かったです。まずはディフェンスをラックに集めてから外に大きく展開というかたちのトライが多く見られました。この形が出来れば、これからも得点チャンスは増えていくかと思います。

対する摂南大は前半の入り方は良かったものの、この日は自陣からゲインして一気にとりきるという形があまりなく、接点で絡まれて奪われることも多かったかと思います。また、ディフェンス面では外で人が足りなくなり、抜かれるケースが何度かあり、それで得点差を広げられ、苦しい展開になりました。とはいえ、ゴール前にもっていけばしっかりとトライをとっていく力はありますし、摂南はアタックチームかと思いますので、いかに攻撃時間を増やしていくかが大事になってくるかと思います。

まとめ

この試合の結果、同志社大は3勝1敗で現在2位となりました。初戦は敗れたものの、これで3連勝で優勝を狙える位置をキープしています。次の試合は11/1(日)、鶴見緑地球技場での第に試合、京都産業大学との対戦になります。伝統の一戦となるので、ここをまずは勝利していきたいところでしょう。

対する摂南大はこれで2勝2敗。次の試合は11/1(日)の第一試合、同じく2勝2敗で並ぶ近畿大学との対戦です。次の試合に勝利し、勝ち越しで関西大学ラグビーを盛り上げていってもらえればと思います。

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