日本代表が帰国し、国内でもラグビー日本代表がテレビ出演しているのを見る機会が増えたと思います。トップリーグでもチケットの売り切れが出ているなど、これまでラグビーを見てきた人からすると考えられない現象が起きていて戸惑っている人も多いでしょう笑。
さて、そんな現象を生み出したラグビーW杯ですが、もちろんまだ終わった訳ではありません。予選プールは終了しましたが、これから決勝トーナメントが行われます。
ラグビーW杯決勝トーナメント
ラグビーW杯は全20チームが参加する4年に1回のラグビーの祭典です。すでに予選プールは終了しており、各プールから上位2カ国が決勝トーナメント進出となっています。
決勝トーナメント進出国は以下の8カ国です。
国名 | 予選プール | 予選順位 |
---|---|---|
オーストラリア | A | 1位 |
ウェールズ | A | 2位 |
南アフリカ | B | 1位 |
スコットランド | B | 2位 |
ニュージーランド | C | 1位 |
アルゼンチン | C | 2位 |
アイルランド | D | 1位 |
フランス | D | 2位 |
ここからは決勝トーナメントに入ります。トーナメント戦ですので、これまで以上に勝ち負けが重要になってきます。
決勝トーナメント準々決勝
準々決勝の組み合わせは以下の通りとなっています。
南アフリカ-ウェールズ 日本時間10月17日(土)深夜0:00キックオフ
ニュージーランド-フランス 日本時間10月17日(土)深夜4:00キックオフ
アイルランド-アルゼンチン 日本時間10月18日(日)20:00キックオフ
オーストラリア-スコットランド 日本時間10月18日(日)深夜0:00キックオフ
南アフリカ-ウェールズ
南アフリカはプールB1位で通過。初戦で日本代表に敗れたものの、ここで逆に火が付いた感じもします。その後は3連勝でボーナスポイントもあり、結果的には1位で予選プールを通過しました。日本戦の反省もあるかとは思いますが、SHにデュプレア選手が先発してからは安定した戦いが続いています。フィジカルで勝負し、しっかりと敵陣へ。敵陣セットプレーからはモールで押し込むなど、2戦目以降は強さを見せる戦いが続きました。
対するウェールズは「死のプール」A組を2位で勝ち抜けました。強豪相手に勝ち抜いてきたチームは上り調子と言いたいところですが、なんとってもけが人が多いのが厳しいところ。南アフリカはややペナルティが多い印象もあるので、好調が続くSOダン・ビガーの正確なキックでしっかりと3点ずつ加点していき、後半最後の勝負に持ち込みたいところです。
南アフリカが有利と思われていますが、ウェールズが接戦のままくらいついていけばわからなくなる試合かと思います。
ニュージーランドvsフランス
ニュージーランドはプールCを危なげなく1位で通過。準々決勝ではフランスと対戦します。
この両者の対戦は、前回の予選プールと決勝で行われており、いずれもニュージーランドが勝利。とはいえ2007年大会で、今回と同じ準々決勝で、しかも場所も同じミレニアムスタジアムの対戦ではフランスが勝利しています。ニュージーランドからすれば負けられない試合です。キャプテンのリッチー・マコウはじめダン・カーターなどそうそうたる顔ぶれで先発選手のキャップ数は988。経験豊富なメンバーでフランスを倒しに行きます。
対するフランスはプールD2位で決勝トーナメントへ。アイルランドに敗れたものの、他チームには連勝してます。準々決勝ではSHに2011年決勝にも出場したモルガン・パラを入れてきました。SOにミシャラク選手が入っています。ヘッドコーチとの確執報道も見られますが、W杯で最も何かを起こす可能性のあるフランスが今回もニュージーランドを倒すのでしょうか。
順当にいけばニュージーランドの勝利かと思いますが、フランス相手にすんなりとはいかない試合になりそうです。
アイルランド-アルゼンチン
アイルランドはプールD1位通過。イタリア戦でややもたついたものの4連勝で決勝トーナメント進出となりました。とはいえ、主将のポール・オコンネル選手は負傷で残り試合は出場できないことに。大黒柱を失った上に、FLピーター・オマホニーも負傷、さらにもう一人のFLショーン・オブライエン選手はフランス戦で相手にパンチをしていたため、出場停止に。ここにきてややけが人と出場停止の選手が増えてきています。
対するアルゼンチンは、予選プールCを2位で通過。ニュージーランドには敗れたものの、その後は安定した戦いを見せて、決勝トーナメント進出となりました。こちらは逆に好調を維持しており、上り調子。
アイルランドが優勢と思われていましたが、けが人と出場停止もあり、アルゼンチンも大いにチャンスがありそうです。
オーストラリア-スコットランド
オーストラリアはプールA1位で通過。「死のプール」と言われたプールを全勝で抜けています。懸念されていたスクラムでも力強さを見せ、展開力はトップクラス。ポーコック選手とイズラエル・フォラウ選手は怪我で出場できないものの、その強さは変わらないと思います。予選プールを見る限りでは優勝候補筆頭に挙げられそうです。
対するスコットランドはプールBを2位で通過。南アフリカに敗れたものの、他のチームにはしっかりと勝利し、2位を確保しました。チームを引っ張るのはキャプテンでSHのレイドロー選手。安定したキックとゲームメイクでどこまでオーストラリアに食いつくことができるでしょうか。
けが人はいるものの、オーストラリアが有利とされるこの試合ですが結果はいかに。
準決勝
なお、準々決勝を勝ち抜いた場合、準決勝の組み合わせは以下の通りとなります。
南アフリカ-ウェールズの勝者vsニュージーランド-フランスの勝者
日本時間10月24日(土)0:00キックオフ
アイルランド-アルゼンチンの勝者vsオーストラリア-スコットランド勝者
日本時間10月25日(日)深夜1:00キックオフ
最後に
いずれにしてもここまでくるとどこが勝つかわからない試合が続きます。日本代表は出場できないものの、世界最高峰のラグビーの試合が見れるチャンスですので、ラグビーに興味を持った方も是非決勝トーナメントでの高レベルの試合をご覧ください。
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