4月26日に開催された関西ラグビーまつり。メインイベントは関西大学リーグに属する選手から選ばれた関西学生代表とニュージーランド学生代表の試合。この試合は白熱した好ゲームとなりました。
関西代表-NZ学生代表の試合については下記からご覧ください。
さて、この試合の前に行われたのが大阪工大高OB-茗渓学園OBの試合です。
幻の決勝戦
この大阪工大高OB-茗渓学園OBの試合は幻の決勝戦の再現となっています。これは、第68回全国高校大会決勝で対戦する予定だったカードです。が、昭和天皇崩御により、決勝戦は中止に。両校優勝という形で終わった幻の決勝戦を開催することになりました。
この日は当時の選手達の多くが忙しい中集まり、この試合の開催となりました!
この日は25分ハーフでの試合。果たして結果はどうなったでしょうか?
大阪工大高OB-茗渓学園OB
前半
前半は茗渓学園のキックオフで試合開始です。
前半開始早々からだい大阪工大高OBが有利に進めます。前半2分、ハーフウェーライン付近でフェーズを重ねると、ラックから右に展開。13→12→14と綺麗に展開し、そのまま独走しトライ!ゴール成功で7-0と大阪工大高OBが先制します。さら前半5分にも中央から右に大きくパス。14番が相手タックルを交わしてトライ!ゴール成功で14-0とリードを広げます。
その後も大阪工大高OBがトライを続けます。前半8分に、ハーフウェーライン付近で相手が攻め込んだところ、ラックでターンオーバー。素早く13番が裏にキックすると、走り込んだ15番が再び前方にキックし、自らキャッチし、トライ!ゴール成功で21-0とします。その後は茗渓学園も徐々にボールキープする時間が長くなり、パスをつないで何とかチャンスを作ろうとするも、相手陣深くまでは中々攻め込むことができずに時間が過ぎていきます。
前半16分には、茗渓学園が相手キックしたボールを自陣からつないで攻め込もうとしたところを、大阪工大高9番がインターセプト。7番がフォローし、トライ!ゴールは外れ、26-0とします。
その後は互いに攻め込む時間があるも得点には至らず、前半も20分が過ぎます。ここまでトライを奪えなかった茗渓学園OBが反撃。相手陣に攻め込み、相手ペナルティとなると、そこからクイックで右に展開。最後は14番が右に飛び込み、トライ!ゴール不成功で26-5とします。
前半はこのまま終了となります。
後半
後半は大阪工大高OBのキックオフで試合開始です。
後半も先にトライを奪ったのは大阪工大高OB。茗渓学園OBが自陣から攻め込もうとした際に、ボールがこぼれ、それを拾った2番がそのまま相手を弾き飛ばして中央を走りきり、トライ!ゴールも決まり33-5とします。
対する茗渓学園も、後半7分、相手陣で相手ボールラインアウトのボールがこぼれたのをマイボールにすると、素早く右に展開。余ったところを13番がトライ!ゴール成功で33-12と追い上げます。
ここからは互いにトライを奪い合う時間に。後半8分頃に、今度は大阪工大高OBがフェーズを重ね前進すると、13番が右サイドを突破し、ディフェンスをひきつけて9番にパス。そのまま9番がトライ!ゴールは外れ、38-12とすると、対する茗渓学園OBも、相手ボールをターンオーバーすると、左へキックパス。ボールを取った15番が相手を交わし、大きく前進すると、14番がフォローし、トライ!ゴール成功で38-19と追い上げます。
が、ここからは大阪工大高OBのトライラッシュとなります。後半15分、相手陣に攻め込むと相手ペナルティから右にパスし、8番が抜け出してトライ!ゴール成功で45-19とすると、その後のキックオフからも自陣からパスをつないでいき、相手ディフェンスが整わないうちに最後は6番がトライ!ゴール成功で52-19とリードを広げます。さらに、後半21分にも相手ボールスクラムからパスが乱れたところを、9番がインゴールでおさえてトライを奪い、ゴール成功。59-19とします。
その後、茗渓学園OBが最後の攻撃を見せるも、ラックからターンオーバー。大阪工大高OBは素早く展開し、15番が走りきってトライ!ゴールは外れて64-19としたところで、試合終了。
結果、64-19で大阪工大高OBが茗渓学園OBに勝利しました。
試合を振り返って
試合自体はOB同士の試合ということもあり、もう少しゆるい試合になるのかなと思っていましたが、序盤からかなり激しい試合になりました。もちろん動き自体は現役時代からは落ちている選手がほとんどだとは思いますが、ランやタックル、パス一つ一つもしっかりしていて、試合として十分楽しめるものになったかと思います。
個々の選手で見れば、やはり気になったのが大阪工大高OBの元木選手。現京都産業大ヘッドコーチですが、序盤からパス、キックも交えてトライにつながるプレーをしていました。また、当たりも強く、そのパワフルさは現役さながらという感じがしました。
今回の試合については何より、年を重ねてもこうやってラグビーを通じて、試合をし、交流できるという点に大きな魅力があるなと改めて感じさせてくれたと思います。また、いくつになってもラグビープレイヤーはラグビー好きなんだなというのも試合を見ながら実感させていただきました。
こういった機会がまたあるかはわかりませんが、今後も是非交流を続けていってもらえたらなと思います。
なお、この試合、関西では5月10日の深夜に放送されるみたいなので是非ご覧ください。
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