2017年6月11日(日)、兵庫県神戸市ユニバー記念競技場にて、兵庫ラグビーフェスティバルが開催されました。この日は朝から多くの試合やイベントが開催されました。その中のイベントの1つが高校ラグビー兵庫県民大会のシード校決定戦、市立尼崎-科学技術の試合です。
科学技術-甲南
この日のシード校決定戦に進んだのは尼崎市立尼崎高校と神戸市立科学技術高校との2校。
科学技術高校のここまでの勝ち上がりは以下の通りです。
対戦校 | 結果 | |
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1回戦 | vs明石清水 | ○67-7 |
2回戦 | vs県立芦屋 | ○57-19 |
準決勝 | vs関西学院 | ●7-19 |
1回戦、2回戦は見事勝利で準決勝進出でしたが、準決勝では関西学院高校に競り負け、この3位決定戦にのぞむことになりました。
対する市立尼崎高校のここまでの対戦成績は以下の通りです。
対戦校 | 結果 | |
---|---|---|
1回戦 | vs姫路工業 | ○57-15 |
2回戦 | vs甲南 | ○34-5 |
準決勝 | vs報徳学園 | ●7-76 |
こちらも1回戦・2回戦は快勝で準決勝に進出。準決勝では報徳学園相手に敗れて、この3位決定戦に挑むことになりました。
この両校の対戦、果たしてどんな結果になったでしょうか。
前半
序盤は科学技術高校が敵陣でプレーする時間が長くなります。敵陣でのラインアウトから攻めるも、相手に奪われ市尼ボールに。しかし、市尼も自陣でノックオンするなど敵陣に進めず、科技高が敵陣でプレー続きます。
試合が動いたのは前半10分過ぎ。科学技術高校がラインアウトから敵陣深く攻め込むと、相手ホールディング。ここからタップしてFWで突っ込んでフェーズ重ねて最後は4番が中央飛び込んでトライ!ゴールも決まり、科技高が7点を先制します。
前半13分 市立尼崎 0-7 科学技術 科学技術、トライ!ゴール成功
その後自陣から攻めこもうとする市尼ですが、反則で相手ボールとなり、自陣でディフェンスの時間が続きます。が、相手ボールのモールを奪ってゲインしていくと、相手オフサイドもあり、いったんピンチ脱出し、徐々に流れを掴みます。
敵陣へ攻め込む時間が増えていき、前半20分過ぎ、相手ボールラインアウトを市尼2番が奪ってそのまま押し込んでトライ!ゴールも決まって市尼が同点に追いつきます。
前半22分 市立尼崎 7-7 科学技術 市立尼崎、トライ!ゴール成功
その後は両チーム反則が増え、お互いに敵陣入る機会は作るも得点には至らず。前半も残りわずかとなります。
前半残り時間わずかとなり、相手反則からゴール前でのラインアウトを選択した市立尼崎高校。ラインアウトからフェーズ重ねて攻撃し、最後はラックから右ブラインドサイドを9番がついてトライ!ゴール外れるも市尼が勝ち越します。
前半30分 市立尼崎 12-7 科学技術 市立尼崎、トライ!ゴール不成功
その後ロスタイムに科技高が相手反則もあり敵陣深くでラインアウトのチャンスを得ます。そこからフェーズ重ねる科学技術高校ですが最後ノックオンがあり、得点には至らず、前半終了となります。
前半終了 市立尼崎 12-7 科学技術
後半
後半先にチャンスを作ったのは科学技術高校。相手反則から敵陣でのラインアウトとします。が、ここでノットストレートでチャンスは活かせず、相手ボールに。すると市尼はこのスクラムで自陣から攻撃。12番がゲインするとさらに13番につないでそのまま走り切ってトライ!後半開始早々に市尼が追加点をあげ、点差を広げます。
後半2分 市立尼崎 19-7 科学技術 市立尼崎、トライ!ゴール成功
その後は科技高が敵陣で攻め込む時間が長くなります。相手ペナルティも続き、ゴール前でFWで押し込んでモール組むもここはアンプレアブルになり、トライにはつながりません。それでも相手ノックオンで敵陣深くでのプレーが続きます。後半14分、ゴール前でのスクラムから24番が右サイドを攻め込んでトライ!ゴールも決まり、科技高が5点差まで追い上げ、試合がわからなくなります。
後半14分 市立尼崎 19-14 科学技術 科学技術、トライ!ゴール成功
このトライの後は市立尼崎が敵陣へ攻め込みます。ゴール前ラインアウトからフェーズ重ねて攻めるも、ここはノットリリーズザボールに。いったんチャンスつぶすもさらに敵陣へ攻め込む時間となるも得点には至らず、後半20分が過ぎていきます。
今度は科学技術高校が敵陣へ攻め込みます。さらにここで市立尼崎高校14番がインテンショナルノックオンでシンビンに。市尼が1人少なくなります。後半25分頃、科技高は敵陣でモール。さらにFW攻め込む機会が増えていきます。市尼も反則が増え、さらに科技高が攻めるもラックからボールこぼれてこれを市尼がキープ。さらにゲインしていき、裏へのキックで陣地回復します。
後半残り時間わずかとなり、科技高が再び攻め込みます。ゴール前でモール。インゴール付近まで持ち込むもここはグラウンディングできず。その後も科技高が敵陣深くでプレーが続き、残り1プレーとなります。相手反則からFWで突っ込む科技高。しかし、市尼がターンオーバーからゲインすると最後はタッチ蹴り出し、ここで試合終了に。市尼が相手攻撃をなんとか守り切って勝利しました。
試合終了 市立尼崎 19-14 科学技術
試合を振り返って
試合は最後まで分からない熱戦となりました。科技高はFW中心に攻め込み、ゴール前ではモールやFWでトライを奪いにいきました。対する市尼は自陣からでも大きく蹴り出すことはなくボール継続してチャンスを作っていきました。
それぞれのプレースタイルは異なるものの、点差が示すようにお互いに力の差はほとんどなかったと思います。最後市立尼崎高校が自陣でピンチの時間が続くもここでなんとか粘り切った結果が得点に表れた試合と言えるのではないでしょうか。
両チームとも持ち味を出した好ゲームだったと思います。
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