近畿高校ラグビー大会大阪府予選Bブロック決勝 東海大仰星-早稲田摂陵

高校ラグビー
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近畿高校ラグビー大会大阪府予選(新人戦)の決勝が2016年2月7日(日)に花園中央公園多目的球技広場(花園第三グラウンド)で行われました。大阪府予選は4ブロックに分かれて行われ、それぞれのブロックの勝者が近畿大会に出場となります。

この日の試合は全部で4試合。各ブロックで以下の対戦が行われました。

対戦キックオフ時間
Aブロック大阪桐蔭-近大附属10:00
Bブロック東海大仰星-早稲田摂稜11:20
Cブロック常翔学園-同志社香里12:50
Dブロック大産大附属-大阪朝高14:10

それぞれの試合の勝者が近畿大会に出場となります。今回は第1試合、大阪桐蔭-近大附属の試合から見ていきましょう。

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東海大仰星-早稲田摂陵

東海大仰星は昨年度全国高校ラグビー大会優勝校。それだけでなく、春の選抜、夏の7人制と合わせて、全国3冠を達成した高校です。昨年度は無敗でシーズンを終えることになりました。この大会が新チームになって初めての公式戦となりますが、ここまで2試合はともに圧勝してこのBブロック決勝に進んできました。

対する早稲田摂陵は、昨年度は花園予選のCシード校。全国高校ラグビー大会大阪予選では、準決勝で大阪桐蔭に敗れましたが、ここにきて実力を伸ばしてきているチームの1つです。この大会では、上宮太子高校、興國高校と敗って決勝進出を果たしました。昨年度王者の東海大仰星に対してどう挑むのでしょうか。

前半

前半は早稲田摂陵高校のキックオフで試合開始です。

序盤は互いに落ち着かない時間に。キックオフからボールキープした東海大仰星が自陣でノックオン。対する早稲田摂陵もマイボールスクラムから展開もノックオン。その後、東海大仰星ボールとなるも、こちらもノックオンと中々ボールが落ち着かない時間が続きます。

最初にチャンスを作ったのは早稲田摂陵。前半8分、敵陣でのスクラムから展開すると12番がディフェンスライン抜け出してゲイン。その後11番→4番とつないでトライ!早稲田摂陵が先制します。(東海大仰星0-5早稲田摂陵 ゴール不成功 前半8分)

先制された東海大仰星、ここまでは自陣でのプレーが続きましたが、ここから敵陣でプレーする時間が増えてきます。敵陣ゴール前スクラムのチャンスを作り、そこから展開していくも、ボール奪われ、ターンオーバー。早稲田摂陵がキックで陣地戻し、そこから仰星が再び攻め込むもここはノックオン。チャンスを活かせません。

中々リズムに乗れない東海大仰星ですが、前半22分にようやくこの日初トライを奪います。相手オフサイドからゴール前ラインアウトとすると、そこからFWでフェーズ重ねて攻撃。最後は左に展開していってトライ!ようやくトライを奪い、逆転します。(東海大仰星7-5早稲田摂陵 ゴール成功)

前半も残りわずかとなり、最後に東海大仰星が追加点を奪います。ゴール前のスクラム起点に、FWで中央に押し込んでトライを奪い、追加点を挙げます。(東海大仰星14-5早稲田摂陵)

このゴールが決まったところで前半終了。序盤は劣勢だったものの、なんとか東海大仰星がリードで前半を折り返します。

東海大仰星14-5早稲田摂陵 前半終了

後半

後半は東海大仰星高校のキックオフで試合開始です。

後半先に得点を奪ったのは東海大仰星。後半2分、ゴール前のラインアウトからFWで近場を攻めていき、最後9番が飛び込んでトライ!ゴールも決まり、東海大仰星がリードを広げます。(東海大仰星21-5早稲田摂陵 ゴール成功)

これで波に乗るかと思われた仰星ですが、この日はミスが多く、うまくゲームを運ぶことができません。後半10分過ぎからは仰星のノックオンから早稲田摂陵が敵陣ゴール前でフェーズ重ねて攻め込みます。が、ここは、最後仰星が相手にうまく絡んでノットリリースザボールを誘います。

その後、敵陣ゴール前まで攻め込んだ東海大仰星。後半16分、中央で相手ハンドのペナルティがあると、相手ディフェンスが広がらないうちにクイックで再開。右に展開していき、13番がトライを奪います。(東海大仰星28-5早稲田摂陵 ゴール成功)

その後早稲田摂陵は再び敵陣ゴール前まで迫り、そこで相手ボールスクラムにプレッシャーをかけて、東海大仰星がペナルティ。そこからクイックで攻め込む早稲田摂陵でしたが、うまく攻め込めず下げられてしまい、結局トライにはつながらず。

逆に東海大仰星は、残りわずかとなったところで、相手ハイパントをキャッチしてカウンター攻撃。10番が自陣から抜け出すとそのまま独走してトライを奪います。(東海大仰星35-5早稲田摂陵)

結局試合はこのまま終了。東海大仰星が早稲田摂陵を振り切って勝利しました。

東海大仰星35-5早稲田摂陵 前半終了

試合を振り返って

この試合、東海大仰星側からすれば、思うようにいかなかった試合だったかと思います。全般的にハンドリングエラーが多く、うまく仕掛けることができなかったのと、ラインアウトも安定しなかったですし、スクラムでもプレッシャーをかけられていました。とはいえ、地力の差はあり、徐々にトライを重ねていって突き放していった試合となりました。現時点では、東海大仰星はまだまだかなという感じですが、昨年もここから急激に力をつけていって全国制覇を果たしたチームなので、今後に期待しましょう。

対する早稲田摂陵は、昨年度王者相手によく戦った試合だったかと思います。前半20分まではリードを奪い、そこからトライを許すものの、前半は2トライにおさえ、よく我慢できていました。後半も敵陣攻め込む場面やあと一歩まで迫る場面も見られ、トップ校相手によくくらいついた試合となりました。前半キックオフ後、仰星のノックオン時に大きな声を出し、気合が入っていたのが印象的でした。気持ちだけで何とかなるものではないですが、とはいえ、相手に屈しないという気迫を感じた瞬間でした。

まとめ

この試合の結果、近畿大会出場2校目は東海大仰星に決まりました。東海大仰星としては課題が多かった試合になったかとは思いますが、昨年も近畿大会から一気に力をつけていったチームなので、これから先の伸びに期待しています。対する早稲田摂陵も今後が楽しみなチームとなりました。

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