トップリーグ2015/16優勝はパナソニックワイルドナイツ その強さの秘訣は?

2016年1月24日(日)、今シーズンのトップリーグのファイナルが行われました。ファイナルの組み合わせはパナソニックワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスの対戦でした。

この試合を27-26で勝利したパナソニックワイルドナイツが見事今シーズンのトップリーグ王者に。パナソニックはこれで3年連続トップリーグチャンピオンとなりました。

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トップリーグファイナル

まずはトップリーグファイナルの試合について簡単に見ていきたいと思います。

パナソニックワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスの対戦となったこの試合。今シーズンリーグ戦では17-17の引き分けに終わったカードでもあり、この日の対戦で再決着となる試合でもありました。

観衆は24,557人。秩父宮ラグビー場に超満員の観客が見守る中、ゲーム開始となりました。

最初に得点を奪ったのは、パナソニック。前半3分にゴール前ラインアウトからモール押し込んでインゴール目前に迫ると、FWで近場を攻撃。最後7番がインゴールおさえてトライ!ゴール決まって先にパナソニックが先制します。(パナソニック7-0東芝)

対する東芝も前半7分、22mラインやや外側のスクラムから縦に力強い突破が続き、最後は東芝キャプテンのリーチ・マイケル選手がディフェンスライン抜け出してそのままトライ!ゴール成功で同点に追いつきます。(パナソニック7-7東芝)

さらに前半17分にも東芝がゴール前ラインアウトからモールを押し込み、最後は6番のトライ!ゴール成功で今度は東芝がリードします。(パナソニック7-14東芝)

対するパナソニックも前半24分、スクラムからボール継続すると、そこから右にFWでフェーズを重ねていき、最後はラックから9番→2番とつないでトライ!ゴールも決まり同点に追いつきます。(パナソニック14-14東芝)

前半最後に、パナソニックは相手オフサイドで、右サイドからのペナルティキックをここまでキック成功率100%のヘイデン・パーカー選手が決めて勝ち越します。(パナソニック17-14東芝)

後半に入ると、先に得点を奪ったのはパナソニック。後半8分、相手ペナルティで得たPGをしっかりと決めて、3点を追加。6点差と点差を広げます。(パナソニック20-14東芝)

さらに後半20分、パナソニックは相手ショートパントキックを9番がキャッチし、そこからカウンター。左サイド2番につなぐと、相手タックルで倒されるも、フォローしていた13番に渡してそのまま左隅にトライ!ゴールも決まり、13点差まで点差を広げていきます。(パナソニック27-14東芝)

対する東芝も後半28分、敵陣でのマイボールラインアウトから右にパスアウトするとまず12番が縦にゲイン。そこからゲーム途中からSOに入った14番廣瀬選手から内側へパス。そこに走り込んだ22番が一気に抜け出してトライ!ゴールも決まり、6点差に追い上げます。(パナソニック27-21東芝)

ゲームはそのまま試合終盤へ。残り1分切ったところで、パナソニックはボール継続するも相手チョークタックルでモールアンプレアブルとなり、東芝ボールスクラムに。ホーンが鳴ってラストプレーとなる中、スクラムから左に展開し、13番が相手タックルかわして左サイド15番へ。大きくゲインし、ゴール前に進むと、ラックから今度は右へ。ここで13番が左サイドへ高くキックパス。このボールがうまく内側に高く弾んだところに23番が走り込んでキャッチし、そのままトライ。この時点で1点差に迫って、最後のコンバージョンへ。

15番ステイン選手が蹴ったボールはやや左にそれてゴール成功ならず。ここで試合終了となり、パナソニックワイルドナイツが27-26で逃げ切って優勝となりました。

過去の優勝チーム

この結果、パナソニックワイルドナイツが3連覇を達成しました。トップリーグは2003年から始まったのですが、過去の優勝チームは下記となっています。

シーズン 優勝 準優勝
2003/04 神戸製鋼 東芝府中
2004/05 東芝府中 ヤマハ発動機
2005/06 東芝府中 三洋電機
2006/07 東芝 サントリー
2007/08 サントリー 三洋電機
2008/09 東芝 三洋電機
2009/10 東芝 三洋電機
2010/11 三洋電機 サントリー
2011/12 サントリー パナソニック
2012/13 サントリー 東芝
2013/14 パナソニック サントリー
2014/15 パナソニック ヤマハ発動機
2015/16 パナソニック 東芝

※三洋電機は現パナソニック

今回のパナソニックのトップリーグ制覇で、パナソニックワイルドナイツは、2004/05〜2006/07にかけて東芝が3連覇したのに続き、史上2チーム目のトップリーグ3連覇を達成しました。トップリーグはこれまでの13シーズンの中で、優勝チームは4チームしかいないですが、その中でもここ数年はパナソニックが充実したシーズンを続けていることになります。

パナソニックの強さの秘訣は?

さて、優勝したパナソニックワイルドナイツですが、その強さの秘訣はなんでしょうか?

1つには選手層の厚さがあるかと思います。特に今シーズンについていえば、後半昨年まで2年連続でMVPであったベリック・バーンズ選手が怪我で出られないゲームが続きました。それでも、SOに入ったヘイデン・パーカー選手はキック成功率100%を誇り、その穴を埋めるどころか、最終的にはLIXIL CUPのMVPになるほどの活躍を見せました。これ以外にも山田選手の怪我で代わりに入った児玉選手が攻守に大きく成長するなど、中心選手がいなくなってもチームが弱くならない、というのが大きいかと思います。

また、2つ目にはラグビーの理解力にも大きな強みがあると思います。上記の選手層にも関わってきますが、選手が変わっても負けないラグビーが出来るというのは各人の理解力をチームとして高めているからではないでしょうか。

選手が変わる、あるいは対戦相手が変われば、やるべきことが変わっていく中で、選手全員の意思統一がしっかりできているので、結果的に強さを維持できているように感じます。これはもちろん個々の選手の考えもそうですが、それを支えるスタッフ陣の頑張りも大きいと感じています。ラグビーというのは型にはまったプレーだけでは強くならないスポーツです。であるがゆえに、いかに状況判断をしていくか、その状況判断をチームとして共有できるかというのが大事になってきます。

その点で、しっかりとした判断を選手達がしているし、スタッフ陣がさせているのがお穴ソニックワイルドナイツというチームだと思います。

3つ目として試合中での修正力というのも挙げられるかと思います。上記のラグビーに対する理解力が個々に備わっている前提で、試合の中での修正力の高さが他のチームより上回っていると感じます。例えば、相手にトライを奪われたとしても、なぜそうなったかを試合中に分析し、だめだった部分を修正してその後の試合に臨む。

簡単に書いていますが、それが出来るチームはそれほど多くないと思います。パナソニックの場合、今シーズンは無敗ですし、それ以前にも一方的に敗れる試合というのはここ数年ほとんどありません。試合の中で、うまくいかない部分や失敗する部分もあるのですが、そこを修正していくことで、大敗する試合が少なくなっていると思います。ここにパナソニックの強さがあると思います。

もちろんもっと他にもあるかとは思いますが、パナソニックワイルドナイツが他チームからは一歩抜け出している強さを今年も見せつけた一年になりました。

2年ぶりの優勝をかけた日本選手権へ

さて、そんなパナソニックワイルドナイツはこれで日本選手権出場が決定となりました。

今シーズン最後の試合となる日本選手権はトップリーグ王者と学生王者の1発勝負となっています。パナソニックワイルドナイツの対戦相手は、帝京大学。大学選手権7連覇を達成した大学王者相手となります。実力はパナソニックが上回っているかとは思いますが、大学生相手に負けられない試合となりそうです。

日本選手権は1月31日(日)14:00から秩父宮ラグビー場での開催となります。

最後に

今年のトップリーグはパナソニックワイルドナイツの優勝で幕を閉じました。ワールドカップでの日本代表での活躍もあって、例年より多くの観客で埋まった今シーズンのトップリーグ。1会場平均では6,470人という入場者の方が訪れたことになります。

その中で、トップリーグファイナルはそれにふさわしい好ゲームになりました。来シーズン以降もこのようなゲームをたくさん見ていきたいですね。

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