トップリーグ2016/2017開幕戦全8試合の見どころは?その2

トップリーグ
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今年のラグビー日本最高峰のリーグであるトップリーグがいよいよ8月26日(金)から開幕します。

今年は、全16チームがリーグ戦で各15試合総当たりでの対戦を行い、順位を決定。昨年までのトーナメント戦は行わず、リーグ戦の結果がそのまま今年の順位となります。そのため、開幕戦で勢いをつけていくことで、好順位となることも可能です。

また、開幕戦は好カードも組まれており、どの試合も注目のゲームとなります。そこで、開幕戦の全8試合の見どころを試合別に見ていきたいと思います。

なお今回はその2ということでHonda-サニックス、トヨタ自動車-豊田自動織機、神戸製鋼-NTTコム、コカ・コーラ-キヤノンの4試合の見どころとなります。

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開幕戦の対戦カードは?

開幕戦はナイター(一部夕方から)での開催となります。開催日は8月26日(金)と8月27日(土)の2日間。26日(金)は19:30から東京と大阪でそれぞれ1試合ずつ2試合が行われます。27日(土)は東京・名古屋・神戸・熊本の4つのスタジアムで合計6試合が開催されます。開幕戦の一覧は以下となっています。

日付時間対戦場所
8/26(金)19:30パナソニック-ヤマハ発動機秩父宮ラグビー場
8/26(金)19:30サントリー-近鉄ヤンマースタジアム
8/27(土)16:30リコー-NEC秩父宮ラグビー場
8/27(土)19:00東芝-クボタ秩父宮ラグビー場
8/27(土)16:30Honda-サニックスパロマ瑞穂ラグビー場
8/27(土)19:00トヨタ自動車-豊田自動織機パロマ瑞穂ラグビー場
8/27(土)17:00神戸製鋼-NTTコム神戸ユニバー記念競技場
8/27(土)19:00コカ・コーラ-キヤノンうまかな・よかなスタジアム

上記の8試合が行われます。それでは各試合ごとに見どころを確認していきましょう。

開幕戦の見どころその1はこちら
https://goto2019.com/topleague-1st-point/

Honda HEAT-宗像サニックスブルース

まずは8/27(土)にパロマ瑞穂ラグビー場で行われる第1試合、Honda HEAT-宗像サニックスブルースの対戦からです。

ホンダは昨年度トップリーグ11位となり、これまでのトップリーグ参戦の中で初めて残留を果たしたシーズンとなりました。今シーズンはさらに上位進出を目指すシーズンとなります。

主将にはSO小西選手が就任し、新加入選手としてFWでミロ デビッド選手、マパカイトロ パスカ選手が加入、さらに南アフリカ代表経験のあるデオン・ステフマン選手も加入するなど、新チームになってさらに強化を進めています。加えて、セブンズ日本代表のエースであるレメキ選手やオーストラリア代表のディグビー・イオアネ選手などバックス陣には有力選手が多く、トライを取って観客を楽しませるラグビーが見られそうです。

対するサニックスは、昨年度トップキュウシュウから1年でトップリーグに復帰。九州に2チームが戻ってきました。今シーズンは、新たなコーチとして元NZ代表のカーロス・スペンサー氏がバックスコーチに就任。これまで以上に大きく動いて展開するラグビーを見せてくれそうです。

主将は昨年に続いて田村選手。チームの特徴として常に運動量豊富なチームの中で大きな得点源となっているのは日本代表のカーン・ヘスケス選手。今季から副将となった彼の活躍が増えれば増えるほどチームの順位も上がってくるでしょう。また今季から近鉄から古巣に戻った

申 東源選手や、ベテラン42歳の松園選手、チームを引っ張るSO田代選手など個性豊かな選手が多いのもサニックスの特徴。トップリーグチーム相手に勝利を重ねて上位を狙っていきたいシーズンとなります。

この2チームの対戦ですが、どちらもトライを取りきる力はあるチームなだけに、ペナルティで崩れてしまうのが最も嫌な展開でしょう。昨年を見るとスクラムは劣勢な試合が多かったホンダと、ここ数年スクラムにも力を入れて取り組んできたサニックスのどちらがセットプレーを制するかも注目です。攻撃的な両チームですが、夏場の試合なのでハンドリングエラーも増えそうなので、セットプレーでいかに安定した戦いができるかが重要になりそうです。

<注目選手>

ポジション選手備考
Honda HEAT
WTBロマノ レメキ ラヴァセブンズ日本代表
NO8トマシ ソンゲタ元フィジー代表
SO小西 大輔主将
宗像サニックスブルース
WTBカーン・ヘスケス日本代表
FL/NO8田村 衛土主将
NO8ジャック・ポトヒエッター南アフリカ代表

トヨタ自動車ヴェルブリッツ-豊田自動織機シャトルズ

続いては8/27(土)のパロマ瑞穂ラグビー場での第2戦となるトヨタ自動車と豊田自動織機の対戦です。

トヨタ自動車は昨年度トップリーグ5位。ここ数年トップ4に一歩届かないシーズンが続いていますが、昨年度もあと少しのところでトップ4には届きませんでした。とはいえ、確実にチーム力が上がってきており、今年はトップ4を目指すシーズンとなります。新キャプテンには日本代表、サンウルブズでも経験を積んだFL安藤泰洋選手が就任。ここ数年チームでは主力でしたが、さらに世界を経験してトヨタ自動車を引っ張っていきます。

元来FW中心にフィジカルの強い選手がそろっているトヨタ自動車ですが、さらにCTBスティーブン イエーツ選手やFBロビーロビンソン選手など外国出身の選手が加わり、安定した戦力になってきました。加えて、ベテラン陣が増えてきたLOにドミニク・デイ選手を補強し、今年は躍進の年になりそうです。

対する豊田自動織機は昨年度は過去最高位のトップリーグ10位。昨年度からディフェンスが大きく改善され、被トライが減少して接戦をものにする試合も増えました。

チームは今年からFL高田裕雅選手が新キャプテンに就任。各ポジションを見てもPRに元日本代表の長江選手、NO8に元南アフリカ代表のライアンカンコウスキー選手、CTBに力強い突破力のあるヴァカ ジョセフ ウィルソン選手、FB/WTBには今年日本代表/サンウルブズで活躍した山下選手など各ポジションに有力な選手が揃っています。まずは初戦に勝って勢いに乗っていきたいところでしょう。

この両者の対戦はトヨタダービーとなり、両チームともいつも以上に気持ちの入るゲームとなります。一昨年行われたゲームではトヨタ自動車有利の下馬評の中で試合後半まで豊田自動織機が勝っており、最後の最後でトヨタ自動車がPGを決めてなんとか競り勝ったゲームになりました。今年も前評判でいえばトヨタ自動車有利と思われますが、この一戦にかける豊田自動織機が相手のアタックを粘り強く止めれば、豊田自動織機にも十分チャンスがあるゲームとなりそうです。

ポジション選手備考
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
FL安藤 泰洋日本代表 サンウルブズ
CTBスティーブン イェーツ
SO文字 隆也
豊田自動織機
CTB坂井 克行セブンズ日本代表
NO8ライアンカンコウスキー南アフリカ代表
FB山下 一日本代表 サンウルブズ

神戸製鋼コベルコスティーラーズ-NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

続いては8/27(土)に神戸ユニバー陸上競技場で開催される神戸製鋼コベルコスティーラーズとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの対戦です。

神戸製鋼は昨年度トップリーグ4位。ここ数年トップ4には入るものの、王者になることはできないシーズンが続いています。今年からは新しくジム・マッケイHCが就任。これまでは南アフリカ人のHでしたが、新HCはオーストラリア出身です。これまではフィジカルを中心に、守りから入ってキックで陣地を取っていくスタイルでしたが、今年からは新しいアタックが見られるかもしれません。選手層は厚く、SO山中選手やPR山下選手など日本代表経験のある選手やSHアンドリュー・エリス選手など各国代表経験のある選手が揃っており、戦力は十分。昨年は怪我で出場機会が少なかったWTB山下選手もおり、リーグ戦だけのシーズンであれば優勝チャンスも大きいでしょう。

対するNTTコムは昨年度トップリーグ8位。序盤からよいゲームはしていたものの、順位決定戦で連敗して8位となってしまいました。チームはロブ・ペニーHCが率いて3年目。今季はさらに上位進出を目指すシーズンになります。

今年からキャプテンは新たに金正奎選手が就任。今春日本代表でも活躍したFLが主将としてチームを引っ張ることになりました。また、NO8にはすでに日本代表に必要不可欠となっているアマナキ・レレィ・マフィ選手がおり、相手チームからすると戦いにくい相手となるでしょう。今シーズンスーパーラグビーで大活躍したSOヤンチース選手がザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球国別対抗戦)に南アフリカ代表として選出されており、合流が遅れるのはマイナス点ですが、2年目の小倉順平選手がおり、序盤は彼の活躍にも注目です。

この対戦、地元神戸で行われる神戸製鋼が有利と見られますが、NTTコムも実力をつけており、楽しみな一戦となりそうです。NTTコムは、スペースを見つけてワイドに攻めていくスタイルです。アタック時間が増え、トライを奪うとともに、相手体力を奪っていくことができれば、NTTコムペースとなります。神戸製鋼はしっかりディフェンスした上でカウンターで、チャンスを作っていけばペースを握っていくでしょう。

<注目選手>

ポジション選手備考
神戸製鋼
FL橋本 大輝主将
SO山中 亮平日本代表 サンウルブズ
WTB山下 楽平
NTTコム
FL金 正奎日本代表 サンウルブズ
NO8アマナキ・レレィ・マフィ日本代表
FB羽野 一志セブンズ日本代表

 

コカ・コーラレッドスパークス-キヤノンイーグルス

最後は8/27(土)に熊本県のうまかな・よなかスタジアムで行われるコカ・コーラレッドスパークスとキャノンイーグルスの対戦です。

コカ・コーラは昨年度トップリーグ14位。入れ替え戦では九州電力相手に思わぬ苦戦となるも引き分けでなんとか残留を決めました。今年は臼井監督体制2年目のシーズンとなり、会からの脱出を目指します。

九州に所属するチームらしく、九州出身の選手が多く存在するコカ・コーラ。首相はFL山下選手が務め、同じくFLにはセブンズ日本代表の主将である桑水流選手もいます。昨年も大きくボールを動かすラグビーで得点を重ねていこうとしたものの、接戦で競り負ける試合が多かったコカ・コーラ。今シーズンは走るラグビーを継続しながらも縦に突破する展開も増やして得点力を増やしていきたいチームです。

対するキヤノンは昨年度トップリーグ6位。着実にトップ8に入るチームに成長したものの、あと一歩先に進めないシーズンとなりました。今シーズンはトップ4を狙うシーズンになります。キヤノンは若手選手がいきなり試合に出場することが多いチームで、ここ数年も若手選手がスターティングメンバーに名を連ねてきました。

新主将はHO庭井選手が就任し、新シーズンを迎えます。若手選手だけではなく、元日本代表のベテランLO菊谷選手やWTB小野澤選手のベテラン2人も健在でチームを引っ張ります。さらにはアダムトムソン選手や昨年加入し、大きく観客を沸せたウィリー・ルルー選手など外国人選手も良い選手が多く、開幕から波に乗っていきたいシーズンです。

この試合、熊本で行われる試合。実力的にはキヤノンが有利と考えられますが地元開催となるコカ・コーラも負けられない試合になります。キヤノンはまずは接点で相手を押し込んで試合を有利に進めていきたいゲーム。逆にコカ・コーラは接点でターンオーバーされたり、反則を犯すことなくボールを継続していき、チャンスを増やしていきたいゲームとなりそうです。

<注目選手>

ポジション選手備考
コカ・コーラ
FL山下 昂大主将
FL桑水流 裕策セブンズ日本代表
HO有田 隆平日本代表
キヤノン
HO庭井 祐輔主将
FL/NO8アダム・トムソン元NZ代表
WTB/FBウィリー・ルルー元南アフリカ代表

まとめ

まとめ

開幕戦全8試合の後半の見どころを見ていきました。今回紹介したチームは昨年度下位のチームも多いですが、今シーズン初戦を勝つかどうかで、その後の展開も大きく変わっていきます。初戦で勝てばその後もいけるというムードになっていけるので、まずは各チームとも初戦を必勝態勢でいきたいですね。

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