【選抜高校ラグビー】桐蔭学園vs東海大仰星

春といえばセンバツ高校野球という方も多いかもしれませんが、ラグビーでも選抜高校ラグビーがあり、毎年熊谷ラグビー場で開催されています。

今年で16回目を迎える選抜高校ラグビー。昨年度は東福岡高校が優勝し、そのまま7人制、冬の高校ラグビーも制し、3冠を達成しました。選抜高校ラグビーがすべてではありませんが、ここで上位に食い込むことで、冬の花園でも良い結果を残すことができると思います。

第16回全国高校選抜ラグビー大会は、2015年3月30日に開幕。出場校32校がまずは4校ずつ8グループに分かれて予選リーグを行い、そこで1位となった高校が決勝トーナメント進出となります。

この日までにすでに予選トーナメントは終了し、各グループから以下のチームが決勝トーナメントに進出しています。

  • 東海大仰星(大阪府)
  • 大阪桐蔭(大阪府)
  • 桐蔭学園(神奈川県)
  • 春日丘(愛知県)
  • 国学院栃木(栃木県)
  • 流経大柏(千葉県)
  • 東福岡(福岡県)
  • 常翔学園(大阪府)

抽選の結果、4月4日の決勝トーナメントの組み合わせは下記のようになりました。

桐蔭学園-東海大仰星

常翔学園-国学院栃木

大阪桐蔭-東福岡

流経大柏-春日丘

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今回はこの中から桐蔭学園-東海大仰星の試合について書きたいと思います。

選抜高校ラグビー決勝トーナメント 桐蔭学園vs東海大仰星

決勝トーナメント初戦は神奈川代表の桐蔭学園と、大阪代表の東海大仰星の対戦です。

桐蔭学園は神奈川県を代表するラグビー強豪校。4年前には花園で東福岡高校と同点優勝しており、全国を代表するラグビー強豪校となっています。が、昨年は、慶應高校に敗れ、10年連続の花園進出を逃してしまいました。今年は1からの出直しの年。

すでに神奈川県新人戦では、決勝で慶應高校を破って、優勝。関東高等学校ラグビーフットボール新人大会では、準決勝で流経大柏高校に26-36で敗れ、優勝は成らず。とはいえ3位決定戦では日川高校に対し、67-19で勝利し、この全国選抜高校ラグビー大会への進出を決めました。

予選リーグでは、初戦で、近畿2位の天理高校と熱戦を繰り広げるも、試合終了間際にPGで勝ち越し、22-19で勝利すると、新潟工業、長崎北も破り、3連勝で決勝トーナメント進出を決めました。

対する東海大仰星は、大阪予選を難なく突破すると、近畿大会では見事優勝して、この全国選抜高校ラグビーに出場しています。

予選リーグでも深谷高校、東筑高校、石巻工業高校の3校相手に快勝し、予選グループを突破。この決勝トーナメントに進出してきました。

どちらも全国屈指の強豪校。果たしてどちらが勝利するでしょうか。

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前半

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前半は桐蔭学園のキックオフで試合開始です。

試合はいきなり東海大仰星ペースに。キックオフのボールを自陣でキープした東海大仰星が、右サイド8番が大きくゲインすると、さらに14番にパス。パスを受けると、右サイドライン際を走り抜け、ノーホイッスルトライ!ゴールは外れ、5-0と先制します。

いきなり先制された桐蔭学園。その後も中々ボールキープできなかったですが、前半5分頃、相手陣での相手ボールラックからターンオーバーし、マイボールにすると、中央付近を10番が抜け出し、フォローした12番にパス。そのまま中央を走り抜けてトライ!ゴール成功で5-7と逆転に成功します。

その後は、東海大仰星が優勢に試合を進めます。東海大仰星はポッドで攻撃を展開。左右にボールを散らし、相手ディフェンスを揺さぶることでチャンスを作り出していました。特に右側に2番・8番を残し、こちらのサイドでゲインすることが多く、大きなチャンスを作っていました。

すると前半10分頃、東海大仰星が左サイドでのラインアウトから連続攻撃。右サイドへ展開すると、右隅にいた8番が相手ディフェンスを弾き飛ばしてトライ!ゴールは外れ、10-7と再逆転します。

さらにその後前半20分頃、ラインアウトから右サイドへ展開。14番が右中間でボールをもらうと、スペースを活かして回り込んで2人をかわしてトライ!ゴール外れて15-7とします。

桐蔭学園は前半風下ではありましたが、逆にキックが伸びすぎてインゴールまで届いてしまうなど、うまくエリアを確保することができない状況が多かったですが、前半24分頃、相手陣で東海大仰星がラインオフサイドのペナルティを犯すと、ここはショットを選択。しっかりと決めて、15-10と5点差まで追い上げます。

さらにその後も桐蔭学園が攻撃。モールも使いながら相手陣5mまで迫っていくも、ここは相手のプレッシャーもあり最後はノックオンでチャンスを潰します。

前半はこのまま終了。15-10と東海大仰星が5点リードして後半に入ります。

後半

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後半は東海大仰星のキックオフでスタートです。

後半も先に得点したのは東海大仰星。後半6分頃、連続攻撃で相手陣インゴールまで1mまで迫ると、そこから右へ。最後はライン際を3番が飛び込んでトライ!ゴールは外れ、20-10とします。

その後、桐蔭学園も攻め込む場面がありましたが、要所でラインアウトが乱れるなど中々得点につなげることができません。

対する東海大仰星は、後半20分頃、ここも相手ボールラインアウトを東海大仰星が奪うと、外へ展開。最後は内に戻したパスに走り込んだ9番が抜け出してトライ!ゴールも決まって27-10と点差を広げます。

さらにその後すぐ、再び東海大仰星が相手陣に進むと、左サイドで途中出場の24番が左隅をスピードで縦に走り、2人を抜き去ってトライ!ゴールは外れて32-10とします。

その後も桐蔭学園は攻撃するチャンスはあるものの、大きなゲインにはつながらず、逆に東海大仰星にターンオーバーを許し、あわやトライという場面もある(ラストパスがスローフォワードとなりトライならず)など、桐蔭学園ペースをつかむことができません。

試合は結局このまま終了し、32-10で東海大仰星が桐蔭学園を破り、準決勝進出を決めました。

全体を通じて

試合としては東海大仰星が快勝した試合でした。前半、得点差こそ5点差だったものの、東海大仰星が常に試合の流れを掴んだまま、最後まで切れなかった試合となりました。前半からポッドで左右にボールを振ることで、相手ディフェンスを混乱させて、サイドでゲインする攻撃がはまっていたと思います。

ディフェンス面でも、特に後半は桐蔭学園がモールも駆使して攻める場面がありましたが、しっかりと対応し、相手にチャンスを作らせなかったゲームとなりました。また、この試合でもう1つ気が付いたこととして、ラックからボールがこぼれた際や、ハイパントで相手がボールをこぼした状況など、ボールがこぼれたところへの反応の速さが素晴らしく、ボールへの執着心を感じました。

サイズ的には例年に比べると決して大きくはないチームですが、その分、こういった一見すると地味な部分でしっかり戦えているなと感じました。新チームになって、大阪予選から見てきていますが、大阪予選の時点ではそこまで強くないかなという印象でした。しかし、この2ヵ月あまりで大きく成長していると感じています。まだまだここからの成長も楽しみなチームです。

対する桐蔭学園ですが、この試合についていえば、東海大仰星に完敗という感じでしょうか。特にディフェンス面でいえば、相手に振られて、外を余らされて、そこからやられてしまったという印象です。本来なら前半風上のうちにリードして終わりたかったところかと思いますが、いきなりのトライで出鼻を挫かれたかなと思います。

攻撃面でいえば、前半のトライはターンオーバーから相手ディフェンスが整う前にギャップを突いて、素早く攻めたことで得たトライだったと思います。伝統的にもサイズは大きくはないので、トップレベルで戦うには、いかにアンストラクチャーを作り、そこを素早く攻めるかというのが課題になるかと思います。

そういった意味では前半のトライのような形をもう少し作れればチャンスができたかと思います。また、前半風上で逆にキックが伸びすぎるなど、うまく陣地を確保できなかったのも痛かったかと思います。やはり自陣で攻め込まれると、ジリジリと効いてきますので、相手陣でどれだけ戦えるかも大事になってくるかと思います。

とはいえ、現状でベスト8レベルの力は十分見せたと思いますし、この選抜でも厳しいグループを勝ち抜けて決勝トーナメントに来たのは大きな収穫だと思います。今年の冬は是非花園で暴れてほしいですね。

東西の有力校同士ですので、互いにこれからも切磋琢磨して花園で再び対戦することを期待しています!

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