中央指定席は必要か?

ラグビーの試合を見にいく時、皆さんはどのあたりの席に座るでしょうか?

できるだけ選手の近くで臨場感溢れる展開を見たいのであれば、全体を眺めてみたい方もいるかと思います。またトライシーンを見るためにインゴール近くに陣取る人もいるかと思います。

いずれにしてもラグビーの場合、ほとんどの試合がラグビー場の多くが自由席となっており、観客が自由に座席を選ぶことができます。また学生の試合であれば全席自由席の試合も多く、どこでも選べるというのも大きな魅力だと思います。

その一方で、トップリーグや代表戦、大学選手権、日本選手権などの試合では通常中央指定席が設定されています。(試合によってはSS指定席・S指定席などさらに分類されていることもあります。)こういった指定席が設定されている場合、ほとんどの試合がメインスタンドの中央に設定され、中央指定席となっています。

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ガラガラの中央指定席

この中央指定席ですが、大抵の試合でガラガラなことが多いです。トップリーグの場合1会場平均4,700人くらい(2014/15シーズンの場合、4,719人)です。これくらいの人数ですと、正直指定席ではなくてもある程度の席には座れることがほとんどです。

特にトップリーグでは、ほとんどの試合で中央指定席はガラガラとなってしまっていることが多いです。もちろん、全ての試合ががらがらというわけではありません。人気チーム同士の試合で秩父宮開催の試合などであれば、埋まることもあります。また大学でも早慶戦や早明戦などであれば埋まります。

トップリーグである程度のお客さんが入る試合は限られています。(これはこれで課題だとは思いますが。)

私自身トップリーグの試合で中央席で見たのは1試合のみです。それもスタンプラリー特典でついてきたアップグレード券を利用したのであって、実際に指定席のチケットを購入したわけではありません。

通常チケットではなく、何度も観戦に行く人であれば全試合の自由席への入場可能なトップリーグパスポートや割安で自由席5枚分が買える「FOR ALL チケット」などを見ても、自由席で観戦するというのがトップリーグのスタイルとなっています。また、トップリーグ企業の方が観戦される際、会社からもらえる、または割引になるのも自由席です。

そのためトップリーグで指定席で観戦するという方は多くはないと思います。

地方開催での指定席

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中央席ガラガラ問題ですが、最も顕著なのは地方での試合ではないでしょうか。もちろん秩父宮や花園での試合も指定席に人がいない試合も多いのですが、さらに地方に行くとより深刻化している気がします。トップリーグはラグビーの普及活動も兼ねており、地方での試合を多く開催しています。2014/15シーズンの場合、32都道府県、41会場で開催されています。

地方の場合、どうしても収容人数の多い会場ではなく、小さな会場で開催されることも多いです。場所にもよりますが、5,000人も入ればいっぱいとなる会場もあります。こういった会場でもメインスタンドの中央部分に設定されています。

そしてこの指定席はどうしても人が少ないのが現状です。指定席にいるのが、当日の試合のメンバー外の選手及びスタッフ陣を除くと数名~数十名くらいしかいないのでは?という試合もあります。地方の場合、そもそも観客動員自体少ないのですがそれにしてもわざわざ中央指定席を作る意味があるのかと思ってしまうことも多いです。

中央指定席があるために、メインスタンドを見ると、指定席の部分はガラガラで、その横の自由席の部分は人が多く座っているという場面もよく見かけます。メインスタンドで座っている人ができるだけ良い席を確保しようと、中央側に座るため、中央席と自由席の境目がはっきりとわかる、というのをよく見かけます。会場によっては中央指定席がかなり広めに設定されており、自由席の入場者がメインスタンドの端っこに追いやられているように見える試合もあります。

こういったのを見ると本当に中央指定席はいるの?と思ってしまいます。

試合に合わせた中央指定席設定を

とまぁ、中央指定席について色々と書いてきたものの、もちろん悪い面ばかりではないと思います。

そもそも、指定席がガラガラといっても誰もいないという試合は少なく、やはり指定席へのニーズもあると思います。

  • 自由席だと良い席が確保しにくい
  • 試合開始直前に到着しても良い席に座りたい
  • メインスタンドからゆったりと観戦したい
  • 良いゲームを良い席から観戦したい

これ以外にもあるかとは思いますが、お金を払ってでも指定席で見たいという人は多いと思います。なので指定席なくしてしまった方がいいとは思わないです。

また、協会側からしても、指定席を買ってもらえればチケット収入増になりますので、なくしてしまっていいとは思いません。

ただ、指定席を設定するにしてももう少しうまく設定できないのか?と思います。

例えば明らかに指定席に多くの人が入らないと思われるカードや入場者が少いと思われる会場での指定席は少なくしてもいいのではないでしょうか。トップリーグの場合、過去に使われたことのある会場が多く、過去にどれくらい入場者がいるかは把握できていると思います。

また対戦カード別で見てもこのカードであればどれくらい観客が見込めるというのもわかるかと思います。はっきり言えばリーグ戦のほとんどの試合で現在の指定席は広く設定しすぎており、もっとも狭くても問題ないと思います。プレーオフや注目の試合を除いては、もっと指定席のゾーンを狭く設定して、自由席ゾーンを広めた方が観客にとってはいいのではないでしょうか。

入場者数が増えていて、指定席へのニーズが高まっているのであれば、指定席を広くして良いとは思いますが、入場者数や現状のガラガラな指定席を見ると、とてもそうは思えません。指定席を利用する方を増やそうとする取組みも残念ながら現状は感じ取れません。

そうであるならば、せっかくの良い位置から観戦できる席なので、もっと多くの人に利用してもらった方がいいのではないかと思います。

指定席のあり方を変えてみては?

指定席を狭くしたら、収入が減ってしまうというのも考えられると思います。もしそうだとしたら指定席のあり方を変えてみるのもいいかもしれません。現状はハーフウェーライン中心に縦に指定席を設定していますが、例えば、前方の3列を指定席化(あるいは自由席でも種類分けし、値段を変える)するなどもありかもしれません。

できるだけ前で、選手に近いところで試合を見たいという声も大きいと思います。であるなら、前方を少し高めの値段設定にするのもありかと思います。もちろんこれが受け入れられるかは分からないですし、そうしたところでうまくいかないこともあります。でも現状の指定席はお金を出してでもあの指定席にいきたいと思わせるものが少ないのでは?とも思います。

他のプロスポーツでも前方と後方で値段設定を変えているスポーツもあります。この辺りの値段設定や座席の工夫をすることで観戦される方の満足度を高めるとともに、入場料収入のアップも図れる可能性も出てきます。

W杯があるのにこのままで大丈夫かと思っているラグビーファンの方も多いと思います。もちろん協会側が現状で何もやっていないわけではなくて、企画チケットを作ったり、場内での企画をしたりという部分はあります。そういった取り組みを増やし、さらに盛り上げよう、工夫しようという姿勢でファンを増やす取り組みを続けてもらえればと思います。

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