神戸製鋼vsサニックス 練習試合2015

トップリーグ
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2015年7月25日(土)16:00〜神戸製鋼コベルコスティーラーズと宗像サニックスブルースの試合が神戸製鋼灘浜グラウンドで行われました。

この日は16時キックオフの試合でしたが、一日中気温が高く、キックオフ時点でもかなり暑い中での試合となりました。

神戸製鋼コベルコスティーラーズvs宗像サニックスブルース

神戸製鋼コベルコスティーラーズは、1928年に創部。1988年から94年にかけて日本選手権7連覇を達成するなど、日本ラグビー界を引っ張ってきた存在でした。

昨年度はトップリーグ1stステージ無敗で2ndステージも1位で通過。久しぶりの優勝も見えてきたところですが、プレーオフでヤマハ発動機に破れて3位に。その後の日本選手権でもサントリーサンゴリアスに破れてシーズン終了となりました。

今シーズンはストーマーズでヘッドコーチを務めたアリスター・クッツェー氏をヘッドコーチに迎え、新シーズンに挑みます。

対する宗像サニックスブルースは、1994年にラグビー部創設。西日本社会人リーグで活躍し、トップリーグにも初年度から参加しています。

昨年度は一昨年降格したものの1年でトップリーグ復帰しました。が、1stステージで8位、2ndステージでも8位となり、トップキュウシュウへの降格が決定。今シーズンはトップキュウシュウでの戦いとなります。

神戸製鋼は日本代表選手が多く選出されているため、比較的若いメンバーが多く出場。対するサニックスもヘスケス選手が代表合宿参加のため、不在となっています。

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前半

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前半はサニックスのキックオフで試合開始です。

前半、最初にチャンスを作り出したのは神戸製鋼。風上もあって、キック戦で有利に立ったところから敵陣へと攻め込む時間が長くなります。

前半2分過ぎにはセンターライン付近でのスクラムから右サイドへキック。これをサニックスが外に蹴り出し、22m付近での神戸製鋼マイボールラインアウトとなります。そこから相手のペナルティもあってさらに前進し、ゴール前5mでラインアウトとした神戸製鋼ですが、ここはターンオーバーされ、サニックスはタッチへ蹴り出します。

神戸製鋼は最初の得点チャンスを逃したものの、その後も敵陣で攻め込みます。ラインアウトからフェーズ重ねて敵陣22mライン付近まで進むと、ここでもキックでゴール前へ。相手がキャッチしたところにプレッシャーをかけ、キャリーバックを誘い、ゴール前でのスクラムを得ます。前半9分、そのスクラムからFWでサイドアタック。ラックから左へつないで、11番が飛び込んで左中間にトライ!ゴールも決まり、7-0と神戸製鋼が先制します。

その後の時間も神戸製鋼が攻め込む時間が続きます。その後のキックオフから神戸製鋼12番が一気に抜け出しゲインするも、つないだ後で最後ノックオン。その後、神戸製鋼のペナルティからサニックスが自陣ラインアウトからボールキープします。

サニックスが自陣から蹴り出そうとしたところを神戸製鋼がキックチャージ。いったん神戸製鋼側のノックオンとなるものの、サニックス側にオフサイドがあり、神戸製鋼はゴール前でスクラム選択。スクラムから展開し攻めるも、ここはターンオーバーされてしまいます。

その後、サニックスが自陣からキックしたボールをキャッチし、神戸製鋼が攻めるも、ノットリリースザボールとなり、神戸製鋼チャンスを逃します。

前半17分過ぎになると、サニックスがボール保持する時間に。敵陣入ってのラインアウトからフェーズ重ねると、神戸製鋼にオフサイド。タッチに蹴り出し、敵陣深く入りたいところでしたが、このキックがタッチに出せず、逆に神戸製鋼がカウンターから攻め込みます。

その後、相手ペナルティもあって、敵陣5mでのマイボールラインアウトとした神戸製鋼。ラインアウトからモールで攻め込むところで、サニックスにコラプシングが2回続き、その後のペナルティで2番にシンビン。その後、神戸製鋼がスクラムからフェーズ重ねて攻めるもノックオン。いったんサニックスがタッチに蹴り出します。

前半20分経過し、その後の時間も神戸製鋼が攻め込む時間に。サニックスは自陣でペナルティも増え、我慢の時間が続きます。神戸製鋼側も敵陣でのプレーが続くも、暑さもあって、ゴール前でのノックオンが続き、得点できない状態が続きます。

前半30分頃、神戸製鋼がゴール前でノックオン。サニックスは自陣でのスクラムとなります。ここで神戸製鋼側にコラプシングがあり、サニックスは自陣ながらもマイボールラインアウトとします。このラインアウトは神戸製鋼にターンオーバーされるも、すぐに相手に絡んだサニックスがノットリリースザボールを誘って、再びマイボールに。ここからクイックで左へ展開し、チャンスを作ろうとするも、ボールがこぼれてノックオン。再び神戸製鋼ボールとなります。

その後スクラムから攻め込む神戸製鋼が左サイドをゲインし、そこからつなごうとするもここもノックオン。サニックスがキックで陣地を戻しますが、神戸製鋼は再び攻撃。今度はサニックスにノットロールアウェイがあり、神戸製鋼が5mラインアウトのチャンスを得ます。が、ここはノットストレートでチャンスを活かせず。逆にサニックスも自陣スクラムから攻め込もうとするもノックオンで再び神戸製鋼ボールとなります。

前半残りわずかとなったところで、神戸製鋼は右サイドでのスクラムから左へ展開。いったんラックとなってからすばやく左へ渡し、抜け出してトライ!ゴールも決まり14-0とリードを広げます。

ゴールが決まったところで前半が終了。

前半は14-0で神戸製鋼がリードして後半に入ります。

後半

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後半は神戸製鋼のキックオフでスタートです。

後半も最初に敵陣に入ったのは神戸製鋼。やや敵陣入った位置でのスクラムでサニックスがコラプシング。敵陣でのマイボールラインアウトとすると、そこから左サイドへキック。ボールキープするも、ここはノックオン。が、その後のサニックスボールのスクラムでもプレッシャーをかけ、サニックスのペナルティを奪い、残り5mでのラインアウトとします。が、このラインアウトからの攻撃でオフサイドがあり、いったんサニックスが陣地を戻します。

後半5分過ぎ、センターライン付近でのサニックスボールラインアウトを奪った神戸製鋼がフェーズ重ねて攻めるもノックオン。その後のスクラムでサニックスのコラプシングがあり、神戸製鋼は再び敵陣へ。22mライン付近でのラインアウトからモール組んで押し込むと、その後FWで攻め込むもここはターンオーバーされます。

前半10分過ぎ、サニックスは自陣からフェーズ重ねて、裏にキックし、ようやく敵陣へ。敵陣22mライン付近での神戸製鋼ボールでのラインアウトで、神戸製鋼にノットストレートがあり、サニックスは敵陣でのスクラムを得ます。そこからフェーズを重ねて攻め込み、相手のペナルティもあって、ボール継続し、攻めるも最後はターンオーバーされ、得点にはつながりません。

逆に神戸製鋼がターンオーバーから左へ展開し、バックス陣がつないで大きくゲイン。敵陣へと進むと、最後はキックでゴール前へ。このボールはサニックスがキープするもペナルティがあり、神戸製鋼のチャンスとなります。神戸製鋼はここからクイックでゴール中央下に押し込んでトライ!ゴールも決まって21-0とリードを広げます。

その後の時間はサニックスが攻め込みます。相手ペナルティもあって、ゴール前でラインアウトのチャンスを得るとモール形成。その後もFWで攻め込むものの、最後はノットリリースザボールとなります。その後相手ボールをターンオーバーし、再びサニックスが敵陣へ攻め込みフェーズ重ねるも、左サイドへのパスがつながらず、ボールがタッチへ出てしまいます。

神戸製鋼ボールのラインアウトから再開し、蹴り合いから、サニックスが再び敵陣30m付近でのラインアウトとなるも、このラインアウトではボールがこぼれ、神戸製鋼がターンオーバー。その後サニックスにペナルティがあり、神戸製鋼が敵陣へと進みます。

後半20分過ぎ、神戸製鋼はゴール前でのラインアウトからモール形成し、押し込もうとするも、アクシデンタルオフサイドがあり、サニックスボールへ。神戸製鋼のペナルティもあって、今度はサニックスがラインアウトから攻め込みます。フェーズを重ねていくも、最後は接点で神戸製鋼に絡まれて、神戸製鋼がターンオーバー。その後お互いにキックが続き、神戸製鋼が敵陣入ったところでのラインアウトとなります。

後半30分頃、神戸製鋼はラインアウトでノットストレートも、その後サニックスの攻撃にうまく絡んでノットリリースザボールを誘ってマイボールにすると、敵陣残り10mほどでラインアウトとします。ボールキープし、フェーズ重ねていき、相手ノックオンがありスクラムとします。スクラムから攻め込むと、右サイドにキックパスを出すも、ここはサニックスがキャッチし、マーク。サニックスが蹴り出したボールから再び神戸製鋼が攻め込みます。

神戸製鋼が敵陣へと攻めるとサニックスはペナルティで14番がシンビン。神戸製鋼は再び攻め込む時間となります。その後のサニックスのペナルティから神戸製鋼はゴール前でスクラムを選択。展開していき、右サイドにキックをけるもここはサニックスがボール保持。が神戸製鋼も押し込んでキャリーバックを誘い、再び神戸製鋼ボールのスクラムとします。

神戸製鋼はスクラムから右側ブラインドサイドを攻めるも、ここはタッチに押し出されてサニックスボールへ。その後、ラインアウトで神戸製鋼のノックオンがあり、サニックスは自陣から攻め込みますが、最後はボールつながらず、ここで試合終了となります。

結果、神戸製鋼が21-0でサニックスに勝利した試合となりました。

試合を通じて

前半はほぼ神戸製鋼が敵陣で攻める時間帯となり、後半も神戸製鋼が攻め込む時間帯の方が長いゲームであったと思います。ボールポゼッションや陣地の割には、得点差はあまりつかなかった試合だったかと思います。

神戸製鋼としては、相手の反則もあって、ボールが動く時間はそれほど長くはなかったかと思いますが、クイックを交えた攻撃やキックを使ってトライを奪おうとするなど、随所にトライを取ろうとする意図は見えたかと思います。ただ、暑さもあってハンドリングエラーが多くなり、ぶつかった瞬間でのノックオンが増えて、思うようにボールがつながらなかった部分はあったかと思います。

ディフェンス面でいえば、大きなピンチは少なく、ブレイクダウンでも圧力をかける、ボールを奪う場面も目立ちました。アリスター・クッツェーHCも合流後すぐの試合でしたし、チームとして作り上げていくのはこれからという感じだと思います。

対するサニックスは、ディフェンス時間が長く、攻め込む時間帯が少なかったです。特に前半はほぼ自陣でのプレーであったかと思います。ディフェンスでいえば、ペナルティがかなり多くなってしまい、それもあってか、ほぼ自陣で相手に攻め込まれる時間が増えたゲームになりました。シンビンも2回ありましたし、規律面ではゲーム内でも修正していくことが必要かと思います。

ただ、そうはいっても簡単に相手に突破される場面が多かったというわけではなく、ゴール前でも粘り強くディフェンスできていた点は良かったと思います。FW陣も流れの中ではしっかりと押し込まれずに守っていましたし、ディフェンス面での力強さは感じた試合となりました。

いずれにしても、両チーム、暑さとの戦いとなっていたゲームかもしれないです。

全体を通じて

練習試合としては、いったん終了となり、各チーム夏合宿を行う時期となってきました。トップリーグでいえばプレシーズンマッチ開幕まではあと1か月ちょっとですので、夏合宿からその後の練習も経て、各チームとも開幕までの準備をしっかりと行ってくれればと思います。

 

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