第66回近畿高校ラグビー2回戦~天理vs大阪桐蔭~

近畿大会2回戦、第2試合は天理高校vs大阪桐蔭高校の対戦となりました。両チームともに前評判も高く、2回戦の中でも注目の一戦となっていました。

天理高校は、昨年末の花園出場を逃し、新しいチームで挑んでいます。奈良県はチーム数こそ少ないものの天理高校と御所実業という全国屈指の2チームが高いレベルで切磋琢磨しており、今年もやはりこの2校が中心となりそうです。

天理高校は伝統的にサイズは大きくないものの、鍛えられたディフェンスと素早いパス回しと組織でプレーするチームで、その真っ白なジャージも印象的なチームです。現時点では新チームになってからの時間も長く、強豪相手にも大いに活躍してくれると思います。この近畿大会1回戦ではこちらも強豪、兵庫の報徳学園相手に65-7と予想以上に圧勝し、この2回戦を迎えます。

対する大阪桐蔭高校。花園では初の3年連続出場を果たし、ベスト16進出。今年は4年連続出場を目指し、さらに上位進出を図るシーズンとなります。花園でもすっかり常連となっており、特に2年前の選抜優勝から強さが一段と増してきたような印象があります。

大阪府予選では圧勝で近畿大会出場を決めました。→圧巻の桐蔭ラグビー~大阪桐蔭vs都島工業

近畿大会1回戦では、滋賀の八幡工業相手に104-5とこれまた圧勝で2回戦進出。天理高校との対戦となりました。

両チームともにこの試合に勝利し、選抜出場を決めたいところだと思います。注目の一戦はどちらが勝利するでしょうか。

近畿大会 天理高校vs大阪桐蔭高校

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前半

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前半は天理のキックオフで試合開始です。

いきなり先制したのは天理高校。前半3分頃、相手ペナルティからのタッチキックでゴール前でのラインアウトのチャンスを得ると、ラインアウトからモールを形成。しっかりと組んで徐々に前進し始めると、そのままインゴールまで押し込んでトライ!ゴールは外れるも5-0と先制します。

その後は、お互いにチャンスを作りながら得点には至らない時間が続きます。どちらも10番中心にキックで陣地を取り合うなど、互いに駆け引きしながら次の得点チャンスを狙います。結果的に次に得点を取ったのは天理高校でした。

今度は右サイドでのラインアウトから再びモール形成。白い集団がしっかりとバインドされ、押し続けると、再びインゴールに届き、トライ!ゴール成功で12-0とリードを広げます。

その後残り10分頃からは大阪桐蔭の時間に。相手陣5mまで迫り、天理のペナルティもあり長い時間攻め続けてトライを狙いにいきます。あと少しまで迫ってトライなるかと思ったものの、天理ディフェンスが何とか防ぎ、最後は大阪桐蔭がノックオン。その後のラックでペナルティも取られてしまい、チャンスを逃してしまいます。

すると前半残りわずかとなったところで、大阪桐蔭のオフサイドを取られ、天理はハーフウェーライン付近からもショットを選択。このPGを決めて15-0と天理がリードし前半終了となります。

後半

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後半は大阪桐蔭のキックオフでスタートです。

後半に入り、しばらくは互いに駆け引きする展開。早めに追いつきたい大阪桐蔭としてはなんとか相手陣でプレーする時間を長くし、早めに得点を返したいところ。すると大阪桐蔭は後半12分頃、相手陣に攻め込むとラックから右サイドに展開し、11番が相手ディフェンスの間を抜け出してそのままトライ!ゴールも決まって15-7と追い上げます。

大阪桐蔭は逆転のため、この後も相手陣に攻めていきたいところですが、逆にここからは天理が猛攻。相手ゴール前まで迫ると、前半も魅せたモールで押し込みます。これに対し、大阪桐蔭はペナルティが続き、何度もモールで攻め込みます。すると、最後はバックス陣も一緒になってインゴールに押しこみ、トライ!ゴールも成功し22-7とリードを15点差と広げます。

対する大阪桐蔭も、その後すぐに相手キックしたボールを自陣から攻めると、13番がディフェンスライン抜け出し大きくゲイン。相手陣でラックができるとそこから素早く右に展開し、最後は14番が大外に走りきってトライ!その後のゴールは外れ、22-12となります。

残り時間わずかとなり、大阪桐蔭はさらに相手陣へと攻め込み、トライを狙いにいくも、最後はノックオンとなり、試合終了。

結果、22-12で天理高校が大阪桐蔭高校を破り、準決勝進出。選抜出場も決めました。

全体を通じて

この試合は戦前の予想通りと言ってもいいと思いますが、やはり接戦になりました。実力的にはほとんど差はなかったように感じます。

天理は粘り強いディフェンスで守り切ったという印象です。それとやはりなんといってもモール。この試合のトライは全てモールで押し込んでのものでした。強固にバインドされ、時間をかけながらじっくりと押していくスタイルでのモールでしたが、FW全員、さらに時にはバックスも交じって一体となって押し込んでいました。イメージ的にはスクラムのような形で押し込んでいて、割られることも自ら崩れることもなく、ジワジワと進んでいくそのスタイルは相手にとっては脅威かと思います。

モールも含めて、FW陣は大きくはないものの、よく動いており、仕事量は豊富なので強みになっているかと思います。

また、前半最後のハーフウェーライン付近からのPGもそうですがSOのキック力も大きな武器になっていますね。

サイズとしては大きくないですが、その分粘り強く守って、確実にチャンスをものにしたことがこの試合の勝利につながったと思います。

対する大阪桐蔭ですが、こちらはFW、バックス一体となって攻めこむバランスの取れたチームです。大阪府の新人戦を見ても、今年の大阪桐蔭も強いなという印象を受けていました。この試合でもそれは随所に表れていたかと思います。

試合の中でいえば大きなポイントは前半無得点で終わってしまったことでしょう。チャンスがなかったわけではなく、前半最後はほぼ相手陣でプレーしたものの、ここで取りきれなかったこと、またこの後にペナルティを取られ、逆に相手にPGでの3点を与えてしまったことが最後まで響いた気がします。

また、この試合ではペナルティの多さも気になりました。レフリングに合っていなかった部分もあったかと思います。判定に不満のある部分もあったかと思いますし、全てが悪いわけではないですが、もったいないなというペナルティも多く、それでピンチを招いてしまったので、規律を守ってプレーできればもっと違ったかと思います。

とはいえ、3番の選手は大阪府大会でもそうでしたがPRといえどもランニングスキルやパススキルが高く、オフロードでつなぐ場面もあり、良い選手だなと再確認できました。

なお、敗れた大阪桐蔭ではありますが、その後の選考委員による協議の結果、大阪桐蔭が近畿第5代表として選抜出場が決定しました。

この試合に負けたとはいえ、実力的には大阪桐蔭はこの日勝利した4チームに匹敵するレベルにあると思います。選抜での活躍を期待しています。

というわけで、結果的には両チーム選抜出場決定となりましたが、天理高校はこの後準決勝へと進出となります。(準決勝もすでに行われており、見事決勝進出を果たしています。)近畿大会でも選抜でも両チームがどこまでいけるのか注目ですね。

※なお、得点に至る過程や選手番号などは個人で見た範囲で書いてますので、もし実際と異なっていたらすみません。

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