第66回近畿高校ラグビー2回戦~大阪朝高vs京都成章~

第66回高校ラグビー近畿大会、2回戦第4試合は大阪朝高vs京都成章の対戦となりました。

今回の近畿大会2回戦はすべて大阪勢対その他という対戦構造になっています。この4試合目は大阪代表の大阪朝高と京都代表の京都成章の対戦です。

大阪朝高は6年連続で花園出場を決めており、もはや花園常連校になりました。昨年も花園ベスト8まで進出。強豪揃いの大阪勢の中でも常に上位にいるチームで、大阪府予選も浪速高校を破って、この近畿大会出場を決めています。

大阪府予選についてはこちら→接戦の中にある差~大阪朝高vs浪速

近畿大会1回戦は和歌山工業相手に69-0と快勝し、この2回戦に挑みます。

対する京都成章も京都を代表する強豪の1つ。昨年の花園ではベスト4に進出しました。新しいチームとなってからも京都予選では問題なく勝ち上がり、決勝では長年のライバル校、伏見工業を22-8で倒し、近畿大会出場を決めました。近畿大会1回戦は滋賀県の光泉高校に22-3で勝利し、この2回戦へ。

この試合に勝てば選抜出場決定となるので、両チームともに勝利して近畿大会のベスト4入りと選抜出場を決めておきたい試合です。

近畿大会 大阪朝高vs京都成章

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前半

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前半は大阪朝高のキックオフで試合開始です。

試合は序盤からどちらも譲らずという展開に。京都成章は10番、12番を中心に時にキックも交えながら的を絞らせない攻撃で攻め込むもあと一歩届かず、得点になりません。対する大阪朝高もハーフウェー付近からのハイパントキックを見事キャッチし、左に展開。チャンスを作るも、相手ディフェンスに阻まれ得点できません。

その後、試合は京都成章が優勢に試合を進めていきます。ポゼッション、陣地ともに優位に立つと、10-12中心に縦に鋭く切り込む、1番、3番を右サイドに置いてゲインするなど、多彩な攻撃でトライを狙いにいき、相手陣22m内へと攻め込むも、大阪朝高が最後は粘りをみせて得点を許さずに守り切ります。

前半途中からは、ほぼ京都成章がボールキープし攻め込む場面がほとんどとなりましたが、大阪朝高がしっかりと守り切る形となり、前半は両者得点なく、0-0で終了となります。

京都成章の多彩な攻撃と、大阪朝高の崩れないディフェンスが印象に残る前半でした。

後半

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後半は京都成章のキックオフでスタートです。

後半に入り、先にチャンスをつかんだのは大阪朝高でした。後半に入ると、モール形成する場面が目立つようになります。後半5分ほど、相手陣でのペナルティからタッチキック。マイボールラインアウトにすると、そこから再びモールを形成して押し込み、トライ!この試合の初トライを決めると、ゴールも決まって7-0と先制します。

その後、京都成章が攻め込む場面もありましたが、後半になると、大阪朝高がモール中心に優勢に試合を進めます。後半20分過ぎには、自陣からもモールを組んで、大きく前進。22m付近まで押し込むと、ここで京都成章がペナルティを犯します。

ゴール中央付近でのペナルティを大阪朝高はショット選択。冷静に決めて、10-0とし、10点差をつけます。

対する京都成章はここから反撃開始。10番からのキックを交えながら何度も大きなチャンスを作り、大阪朝高のペナルティも続きました。残り時間わずかとなり、京都成章は相手陣で相手のペナルティからクイックスタート。9番が大きく右にパスを出すとそのままパスをつないでいき、右隅にいた14番までボールが渡ると、そのまま前進し、トライ!ゴールは外れて10-5と5点差に追い上げます。

残り1プレーとなったところで、京都成章はラストの攻撃。スクラムから13番が大きくゲインし、相手陣まで攻め込み、チャンスを作るもその後のブレイクダウンでターンオーバーされてしまいます。結局、このボールを大阪朝高がタッチに蹴り出したところで試合終了。

10-5で大阪朝高が京都成章を倒し、準決勝進出決定!同時に選抜大会への出場も決めました。

全体を通じて

試合開始前からこの試合はどちらに転ぶかわからないなと思っていましたが、予想通りの白熱した試合となりました。得点がなかなか入らない試合となりましたが、最後まで両チームが集中力が切れることなく戦った結果だと思います。

特に大阪朝高は、前半劣勢な場面が多くありました。ラインアウトも2回ほどノットストレートになるなど、うまくリズムに乗れない場面も多かったように思います。京都成章に攻め込まれる時間も長く、きつい展開だったとは思いますが、前半にトライを許さず、無得点に抑えたことが大きかったと思います。

また、攻撃面でもトライチャンスは多くはなかったものの、特に後半はモールを多用し、得点につなげる場面が目立ちました。当初からのプラン通りだったのか、前半をふまえて変更してきたのかはわかりませんが、モールでしっかりと前進できることで、後半はかなり有利に試合を進めることができたと思います。トライの場面もそうですが、PGもモールで勝ち取った得点でした。

この試合を通じて、負けないチームという印象を残したと思います。ここ数年そうですが、大阪朝高は接戦に強いという印象があります。競った試合や力量が同程度と思われる相手に対し、負けない試合が多いなと感じています。

今回の2回戦でも厳しい試合ではありましたが、しっかりと勝ち切ることができました。全体的として粘り強く戦い、得点チャンスを逃さない、そんな印象がまた強くなったと思います。

大阪朝高の注目選手は3番PRの選手。大きな体とやわらかいステップも含めた突破力が魅力的ですね。

対する京都成章ですが、試合には敗れたものの、良いチームだなと思いました。まず攻撃の幅の広さ。幅広く横に展開するのもそうですが、縦に強いランナーもいて、さらにキックも多用し、ディフェンス陣からすると的を絞らせない攻撃になっていました。純粋に見ていて面白いなと感じる攻撃力だったと思います。

この試合では前半は京都成章のペースだったと思います。試合をみれば、この前半のうちにトライを奪えなかったのが最後まで響きました。後半最後にもチャンスを作りましたが、もう少し時間があれば、という試合になりました。

京都成章の注目選手は10番、12番のコンビでしょう。10番の選手は選択肢広く攻撃を組み立てることができ、また12番の選手が縦に強く早い選手で、選抜でも是非見てみたいと思わせる、そんな選手だったと思います。

惜しくも選抜出場は逃しましたが、また秋に向けてレベルアップしてくれることを期待しています。

近畿大会全体を通じて

さて、以上近畿大会2回戦4試合を見てきましたが、やはり関西のレベルは高いというのが見てとれた大会だったと思います。準決勝に進んだチームはもちろん、敗れたチームも関西学院、京都成章など非常に良いチームだったと思います。

結果的には選抜出場したのは大阪勢4校(東海大仰星・常翔学園・大阪朝高・大阪桐蔭)と奈良・天理高校になりました。2回戦でも大阪勢対その他の対戦となりましたが、大阪代表が3勝しています。改めて大阪勢の強さを認識するとともに、このうち1校が花園には出れないという厳しい戦いだなと再確認したところです。

いずれにしても選抜出場する5校の皆さんには是非選抜で好結果を残してもらいたいですね。

近畿大会でいえば、決勝は東海大仰星-天理の対戦となり、優勝は東海大仰星となりました。おめでとうございます。ここ数年は花園でも優勝候補筆頭になっている東海大仰星ですが、今年もそうなりそうですね。

なお、第16回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会は3月30日にオープニングゲームが行われ、3月31日から予選リーグが始まります。参加チームの皆さんは、現在の実力を図るとともに是非ハイレベルな試合を見せてくれればと思います。

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