兵庫県民大会2016決勝 報徳学園vs関西学院

高校ラグビー
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2016年6月12日(日)、兵庫県神戸市ユニバー記念競技場にて、兵庫ラグビーフェスティバルが開催されました。この日は朝から多くの試合やイベントが開催されました。その中のメインイベントの1つが高校ラグビー兵庫県民大会の決勝戦、報徳学院-関西学院の試合です。

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報徳学園-関西学院

この日の決勝に進んだのは報徳学園と関西学院の2校。決勝戦は新人戦と同様の顔合わせとなりました。

報徳学園のここまでの勝ち上がりは以下の通りです。

 対戦校結果
1回戦 vs六甲アイランド○115-0
2回戦vs県立伊丹 不戦勝
準決勝vs甲南○46-3

ここまでの3試合(実質2試合)は危なげない戦いでこの決勝戦に挑みます。

対する関西学院高校のここまでのゲームは以下の通りです。

 対戦校結果
1回戦 vs神戸甲北○109-3
2回戦vs県立芦屋○42-5
準決勝vs科学技術○24-7

関西学院も順当に決勝まで進んできました。新人戦では苦戦した科学技術戦もうまくリードして決勝まで進んでいます。

新人戦では19-7で報徳学園が勝利したこの対戦。今回の結果はどうなったでしょうか。

前半

前半は、報徳学園のキックオフで試合開始です。

序盤は静かな立ち上がり。お互いに自陣からはキックで陣地を取ろうとして、蹴り合いが多くなります。互いに大きなチャンスも少なく、8分程度進んだところでこの日、初めての得点が生まれます。

前半9分、報徳学園が連続攻撃で敵陣22m内に入ると最後は10番がディフェンス裏右サイドにキック。これを14番と15番が追いかけ、15番が拾ってそのままトライ!ゴールは外れるも5点を報徳学園が先制します。

報徳学園 5-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール失敗 前半9分

その後、関西学院がボールを敵陣に持ち込み、フェーズ重ねて攻めると、報徳がノットロールアウェイのペナルティ。関学はここはショットを選択。しかし、キックがボールにうまく当たらず、ここは不成功で得点は動きません。

報徳学園 5-0 関西学院 関西学院PG失敗 前半13分

すると流れは報徳学園に。連続攻撃から左サイドでゲインしていくと最後左隅の11番が抜け出して、中央にやや回り込んでトライ!コンバージョンも決まり、12点差とリードを広げます。

報徳学園 12-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功 前半16分

その後も流れは報徳ペースに。報徳学園は敵陣で攻撃する時間が長くなります。前半20分過ぎには相手オフサイドからタッチに蹴りだし、ラインアウトから攻め込みます。さらに相手のペナルティからクイックで攻め込むもここはノックオンとなり、得点には至りません。

しかし、前半26分。追加点はまたも報徳学園に。報徳学園は敵陣でのスクラムから攻撃。左へボールつないでいき、左サイドでボールもらった11番が相手ディフェンスをステップでかわしていき、そのまま1人で持ち込んでトライ!ゴールも決まり、さらに点差を広げます。

報徳学園 19-0 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功 前半26分

前半は残りわずかとなり、結局このまま前半終了。前半は報徳学園が良いリズムで攻め込み、リードして後半に向かいます。

報徳学園 19-0 関西学院 前半終了

後半

後半は関西学院のキックオフでスタートです。

後半、先にチャンスを作ったのは追いかける関西学院。敵陣深く攻め込むと、相手にノットロールアウェイのペナルティ。関学はここでスクラムを選択します。前半5分頃、スクラムからFWで持ち込む関学。インゴールまであとわずかというところまで迫るもここはノックオンで得点にはつながりません。

その後報徳学園が、持ち込む場面があるもこちらもノックオンで得点にはつながらず。雨が少しずつ降り出して、ハンドリングエラーも増えてきました。

後半、試合が動いたのは13分頃でした。報徳学園が自陣でオフサイド。関学はタッチに蹴りだし、ラインアウトを選択します。
関西学院はこのラインアウトからモールを組むと、そのままモール押し込んでトライ!ゴールも決まり、12点差に追い上げます。

報徳学園 19-7 関西学院 関西学院トライ!ゴール成功 後半13分

このまま流れに乗りたい関西学院でしたが、報徳学園が再び取り戻します。後半20分、報徳学園は相手のノックオンから素早く裏にキック。このボールをおいかけ、先に関学ディフェンスがボールに追いつくも、こぼれたところを報徳11番が拾ってそのまま左サイド抜け出し、中央回り込んでトライ!ゴールも決まり、点差を広げます。

報徳学園 26-7 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功 後半20分

報徳学園は、さらに後半25分。途中出場の24番が相手タックルを外して一気にゴール前までゲインすると、ゴール前ラックから素早く左にボールだし、10番が抜け出してトライ!だめ押しの得点が入り、報徳学園がリードを広げます。

報徳学園 33-7 関西学院 報徳学園トライ!ゴール成功 後半25分

試合は残り時間わずかとなったところで、さらに報徳学園が敵陣深くまで攻め込みます。が、ここは得点にはつながらず。ここで試合終了となりました。

報徳学園 33-7 関西学院 試合終了

試合を振り返って

この試合、序盤こそ互いにせめぎ合う時間があったものの、その後は報徳学園が有利に試合を進めていきました。

これまでの試合でもそうですが、素早くサイドに散らしていって、WTBが抜け出してトライを奪うシーンが多く、その流れで得点を追加していったゲームになりました。報徳学園からすれば、これで新人戦、県民大会とどちらも優勝して、いよいよ最後の花園予選に向かいます。

昨年度の悔しさもあると思いますので、ここで満足することなく、さらに力をつけていってもらいたいですね。

対する関西学院は途中から相手に外でトライを奪われるシーンが増えていきました。前半はあまりチャンスがない中で、PGを決めていればもう少し違ったかもしれません。後半はチャンスを作る場面も増えていきましたが、トライは1本止まりとなりました。トライシーンはやや簡単に取られた場面もあったのでディフェンス面を修正していきたいところですね。

最後に

兵庫県民大会はこれで終わりです。まだ7人制の大会も残っていますが、それが終われば、これからはいよいよ夏〜秋の季節に入ります。ここからチームが大きく伸びていく時期になりますので是非秋までに各チームとも良い練習を積んでいってもらえればと思います。

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