第95回高校ラグビー大会 準々決勝の結果と準決勝の展望

第95回全国高校ラグビー大会は準々決勝が2016年1月3日に開催されました。準々決勝の結果ベスト4が決定しました。

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準々決勝

準々決勝は1月3日に行われ、花園ラグビー場が満員となるお客さんがつめかけました。

まずは準々決勝の組み合わせと勝敗からみておきます。ベスト8からは抽選によって対戦相手が決定となります。

試合
●京都成章(近畿/京都) 10-17 ○東海大仰星(大阪1)
●天理(奈良) 12-31 ○桐蔭学園(神奈川)
●関西学院(兵庫) 8-33 ○石見智翠館(島根)
●大阪桐蔭(大阪2) 8-15 ○東福岡(福岡)

各試合ごとに見ていきましょう。

第1試合 京都成章-東海大仰星

第1試合は記念大会枠として近畿ブロックから選出された京都成章と、大阪第1代表の東海大仰星の対戦です。

前半、先制をしたのは東海大仰星。東海大仰星が敵陣で攻め込むも、京都成章が好タックルから接点で乗り越えてターンオーバー。その後SHがボックスキックしようとしたところに東海大仰星がキックチャージし、こぼれたボールをさらに前方へキック。インゴールに転がるボールを東海大仰星10番が追いかけ、グラウンディングしてトライ!ゴール失敗で5点を東海大仰星が先制します。

対する京都成章も前半15分に相手オフサイドによるゴールほぼ正面のPGを決めて、3点を返すと、前半終了間際、敵陣でボールつなぎ、やや乱れたところ11番が抜け出して一気にゴール前へ。ゴール前ラックからすぐにSHが右に出し、FB15番がうまく外にずらして抜け出してトライ!ゴールも決まり、10-5と京都成章がリードして前半を終えます。

後半に入ると、先に得点を挙げたのは東海大仰星。後半8分にゴール前ラインアウトからモールを形成し、ずらしながら前進。そのままインゴールに押し込んでトライ!ゴールは外れ、この時点で10-10の同点となります。

白熱した試合となったこの試合、試合を決めたのは後半30分。それまで後半25分頃から敵陣にてFWでボールキープして時間を使いながら、時にモールも作りながらじわじわとインゴールに迫ると、最後はゴールラインまで残り5mほどのラックから6番がピックして抜け出してトライ!ゴールも決まり東海大仰星が7点を追加。

その後、時間が残っていたものの、京都成章のリスタートキックがノット10mとなり、その後、東海大仰星がセンタースクラムからタッチに蹴りだし、試合終了。

10-17で東海大仰星が接戦を制し、準決勝進出となりました。

第2試合 天理-桐蔭学園

第2試合は奈良代表の天理高校と神奈川代表の桐蔭学園の対戦。

試合は前半から桐蔭学園が流れを掴みます。自陣からキックを多用。相手をしっかり後ろに下げて試合を有利に進めていきました。

前半8分、自陣からキックしたボールを天理がうまくキャッチできず、天理が自陣インゴールに戻してグラウンディングしたため、桐蔭学園が5mスクラムを得ます。そこからいったん左に攻め、その後FWでフェーズを重ねて近場攻めると、最後は右に大きく展開。10番が右サイドにトライ!その後ゴールも成功し、桐蔭学園が7点を先制します。

その後前半15分には自陣スクラムから12番がディフェンスライン抜け出し、一気にゴール前に進むと、13番につなぎます。相手タックルで倒されるもすぐにフォローしていた9番にパスし、中央にトライ!さらに7点を追加し、0-14と桐蔭学園がリードします。

さらに前半27分にも敵陣でフェーズを重ねてゴール前に迫ると、9番→8番→9番とループして12番がトライ!ゴールも決まり、0-21と桐蔭学園がリードし、後半に入ります。

後半に入ると、まず天理が敵陣でのラインアウトから攻めます。いったんモールを作り、その後、ラックから8番へ。相手タックル受けながらも押し込んでグラウンディングしてトライ!ゴールも決まり、7-21と追い上げます。

がすぐに桐蔭学園が相手反則から得た距離のあるPGを決めると、さらに後半18分にも相手キックチャージからトライを奪い、7-31とします。

対する天理も後半25分に自陣からつないでいき、最後はゴール前で10番が押し込んでトライを奪うも、反撃もここまで。結果12-31で桐蔭学園が勝利し、準決勝進出となりました。

第3試合 関西学院-石見智翠館

第3試合は兵庫代表の関西学院高校と島根代表の石見智翠館の対戦です。

前半はともにチャンスはありながらも中々得点にはつながらず、ハンドリングエラーもあり、0-0のままで前半20分が過ぎます。先制したのは石見智翠館。前半24分に、この日何度もゲインしていた11番が中央でステップ踏んで抜け出すと、ディフェンス引きつけながら左サイドにいた13番にパス。そのまま左隅に走りきってトライ!ゴールは外れるも5点を先制します。

対する関西学院もその後すぐにトライを返します。自陣でのスクラムからバックスに展開。内側に選手を走り込ませた上で、外に展開し、15番が外側流れながらパスを受けると、そのまま左サイドを快走。相手ディフェンスもうまくかわしてトライを奪い、5-5の同点として、前半を終えます。

後半先に得点を奪ったのは関西学院。後半9分に相手オブストラクションで得たPGを決めて8-5と関西学院がリードします。が、その後すぐに石見智翠館が反撃。

自陣でのラインアウトをクイックで入れると、そこからハイパント。これを自らキャッチし、ラックとするとそこから右へ。11番が右に回りながら抜け出すと、ディフェンス引きつけて右にパス。13番が中央に走り込んでトライ!ゴールも決まり、8-12と石見智翠館が逆転します。

さらに後半20分には3回戦でも力を発揮したモールで攻撃。ラインアウトからモール形成して、力強く押し込んでトライを奪い、ゴールも成功8-19とリードを広げると、さらに後半27分にもモールを押し込み、アドバンテージを貰ってから大きく左へ展開。左隅に25番がトライを奪い、8-26とします。

関西学院も残り時間で敵陣へと攻め込み、なんとか1トライ返そうとするも、ロスタイムにボールこぼれたところで逆にカウンターから11番にトライを奪われてしまい、試合終了。

結果、8-33で石見智翠館が勝利し、初めての準決勝進出を決めました。

第4試合 大阪桐蔭-東福岡

第4試合は大阪第2代表の大阪桐蔭高校と福岡代表の東福岡の対戦です。

ともに実力校の両チームだけに白熱した一戦となりました。

前半開始から互いにチャンスを作るも得点には至らず、前半10分過ぎていきます。その後大阪桐蔭がハーフウェイライン付近からアタックすると、10番のショートパントをワンバウンドで14番がキャッチし、敵陣へ。その後FWでフェーズ重ねて、中央ラックから左にいた10番にパス。ここから中央に走り込んだ15番にリターンパスを出し、そのまま抜け出してトライ!ゴール外れるも、大阪桐蔭が5点を先制します。

対する東福岡はその3分後に相手オーバーザトップのペナルティで得たPGを決めて、5-3と追い上げます。前半はその後大阪桐蔭が前半20分頃に敵陣残り数mというところまで持ち込むもノックオンでチャンスを潰すと、前半26分にも13番がディフェンスライン抜け出して、その後11番がゴールラインにグラウンディングしようとするもノックオンに。得点は出来ません。

逆に東福岡も前半終了間際にラインアウトからFWで前進し、最後インゴール目前の中央ラックからSHから抜けて、フォローした2番に渡すもノックオン。

前半は5-3で大阪桐蔭リードで折り返します。

後半に入ると、東福岡が徐々に試合を支配していきます。後半2分にFWで徐々に前進し、フェーズを重ねてゴールライン目前に迫ると、そこから大きく右に。右隅にいた14番がインゴールに飛び込み、トライ!5-8と逆転すると、さらに後半12分、自陣からのキックにしっかりとチェイスし、相手のオーバーザトップを誘うと、ゴール前でのラインアウトへ。ラインアウトからFWで近場をせめて、最後もぐりこんでトライ!ゴールも決まり5-15とリードを奪います。

その後は大阪桐蔭がチャンスを作りながらも得点することはできず後半20分に。ここで相手にスクラムコラプシングがあり、大阪桐蔭はPGを選択し、成功。8-15と7点差に追い上げます。

さらに大阪桐蔭は試合終了間際ロスタイムに、相手のペナルティからゴール前5m近くでラインアウトとし最後のチャンスを得ます。が、このラインアウトに東福岡4番が絡んでスチールし、東福岡がタッチに蹴りだしたところで試合終了。

結果、8-15で東福岡が勝利し、準決勝進出を決めました。

準決勝

さて、上記の結果、ベスト4進出校は決まりましたが、対戦は以下のようになりました。

対戦 時間
第1試合 東福岡-東海大仰星 12:45 Kick Off
第2試合 桐蔭学園-石見智翠館 14:10 Kick Off

ベスト4

準決勝の2試合はどのような展開になるでしょうか。

東福岡-東海大仰星

準決勝第1試合は東福岡と東海大仰星の対戦です。

昨年度優勝の東福岡は、今年も攻撃力が健在。準々決勝では前半は中々ボールつながらず、相手のタックルに押される場面があったものの、後半はNO.8の服部主将やウォーカー・アレックス、箸本の両ロックなどFWが縦にゲインして、そこからの展開でチャンスを作りました。横に流れるのではなく、縦にしっかりゲインする展開が生まれれば、東福岡のペースになるでしょう。

対する東海大仰星は堅守が持ち味。ここまでの試合でも奪われたトライは2トライのみ。公式戦でも1試合で2トライを奪われるというケースがほとんどなく、ゴールライン近くまで迫られてもしっかりと粘る強さを持っています。また、準々決勝では時間を後半に使いながら最後トライを奪うという試合巧者ぶりも発揮しています。

試合としてはどちらが勝ってもおかしくない試合となりそうですが、ポイントはFW戦でどちらが前に出られるか、というところでしょうか。東福岡がゲインを切るようになれば、東福岡が優勢に、逆にここで我慢できれば東海大仰星ペースとなりそうです。

桐蔭学園-石見智翠館

準決勝第2試合は桐蔭学園と石見智翠館の対戦です。

桐蔭学園はここまで秋田中央、佐賀工業、天理と手強い相手に4トライ以上奪って勝利を収めています。展開で取るだけでなく、準々決勝ではFWの強さも見せて勝利しました。また、これを陣取るSH斉藤主将がしっかりとゲームを作っていっており、強さを見せつけています。また、PGを狙う場面や、終盤のDGなど、勝つためにしっかりと時間を使うなど、クレバーさも感じます。

対する石見智翠館は、敵陣に入ってのモールは強力で、きつい時間帯にもトライを取りきる武器になっています。また、準々決勝では11番仁熊選手が鋭いステップと快足で何度もゲインし、チャンスを作りました。2年生ながらも大きく流れを変えることが出来る選手なので、準決勝でも期待できそうです。

試合としてはやや桐蔭学園有利でしょうか。前半からバックス陣でトライを取っていく展開になると桐蔭学園ペースとなるでしょう。石見智翠館としてはまずはディフェンスで崩れずに、チャンスとなれば、一気にカウンターからトライを奪ったり、相手ペナルティからラインアウトモールでトライを奪っていきたいところです。

まずは桐蔭学園のアタックを石見智翠館がどう抑えるのか、というのがポイントになるかと思います。

最後に

今年は準決勝からは3日間あいて、体を休める期間が出来ました。これまでの過密日程と異なり、体調も良くなった上での試合に臨むことが出来ると思います。まずは4校とも準々決勝までの激闘の疲れを癒して、しっかりと準備した上で準決勝を迎えてくれればと思います。

準々決勝2試合は1月7日(木)の開催となりますので、皆さんも是非注目してください。

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